1
「ふふふ、ようやくできたで。これをこれにいれて・・・・。 シーン、訓練おつかれさん。飲みもんいれてきたでー」
「あ、はやてさん。ありがとうございます。」
「ありがとうございます、ではいただきます。」
「あ、シグナム。あんたのはこっち・・・あぁぁぁぁ」
「ごきゅごきゅごきゅ、ぷはー」
「いい飲みっぷりですねー」
「ん?そうか(シンの方に振り向く)。 ・・・・んん!!」
「シ、シグナムさん!?」
「あわわわわわ」
「シン・・・・好きだ。付き合ってくれ」
「へっ?」
「シグナァァァァァム!!」
この後もちろん一騒動あったのだが効果は一週間ほどで切れたのでなんとかなったらしい。
しかし、この事件の後シグナム切腹未遂及びそれを止めに入ったシンが見事ならきすけを披露しさらに一騒動を起こしたという。
ちなみに、この一連の騒動を記録したファイルが無限書庫にありますが閲覧しますか?
2
前回のあらすじ
シグナムが惚れ薬を飲んでシンにぞっこんラブになっちまった。
一方、騒動の元を作ったはやてはシャマルの機転により責任を回避。
シャマルのフルコースで手を打つ事になった、そしてそんなこんなで4日が過ぎ。
「で、どうよ。」
「どーしたもこーしもねぇっすよ、ヴァイスさん。毎晩毎晩夜中ベッドに潜り込んで添い寝したがるし、昨日なんか『暖めておいたぞ』なんて
言ってすでにいたし。つーかなんで女の人ってあんな良い匂いするんですか、もう理性が持ちませんよ!!」
シンは思いっきり愚痴っていた、惚れ薬の一件の後シンに対するシグナムの態度は上司と部下、師匠と弟子から一変して
長い間の婚約者から夫婦になった古風な日本風新妻そのものになっていた。
ちなみに初日の夜に行われた会話を挙げると
「わ、何入って来てるんですか!」
「夜伽は妻の役目だ当たり前だろう」
「よ、夜伽ってなんですか」
「シン、実は今が危険な日だ。子作りするなら今日だぞ、ヴィヴィオもそろそろ下の子が欲しい頃だろう」
「わ、た、助けてーーー」
なんとかシンの熱い説得のお陰でシンの貞操は守られる事になったのだが、どうやら添い寝は引けないらしく
ここ4日間はずっとシグナムの腕の中で朝を迎えている。
「しかも可愛らしいパジャマ着てくるし、正直持て余してますよ!!」
「なら腹くくってヤッちまえば」
「シグナムさんが正気に戻ったら殺されますよ」
なお、シグナムの相談役はもっぱらシャマルであり、パジャマも彼女のアドバイスによるものと追記しておこう。
「シン!!」
「ひぃ!!」
噂をすればなんとやら、何故か木刀二本携えたシグナム襲来。
「訓練だ、付いて来い」
「き、今日もですか・・・」
「ゆくゆくは家庭に入るからな、そうなるとシンの稼ぎで食べていかなければいけない。
その為の訓練だ、さぁ早く私を越えて甲斐性を見せてくれ」
シンは襟首を捕まれずるずると訓練場という名の処刑場にドナドナされてしまった。
「副隊長・・・激しいんだな。」
ヴァイスは温くなったコーヒーに口をつけ、そう呟いた・・・
なお、いつもなら絡んでくる隊長陣達はというと・・・
はやて:食中毒に近い症状によりリタイア
フェイト:一度シグナムを止めようとするも本気のシグナムにあえなく撃退される
なのは:以下同文
ティアナ:「シグナムさん、貴女がナンバーワンです」
という事で今のところシグナムのクスリ切れを待っている状態であった。
続く
3
前回までのあらすじ
惚れ薬を飲んでしまいシンにぞっこんLOVEになったシグナムの甘い誘惑に対し、ついにシンはヴァイスへ愚痴をこぼした。
しかし、そんなシンをよそにシグナムはまたも攻勢を仕掛ける。
「おいシン、これから訓練場にいくぞ」
シンの運命は果たしてどうなるのか!?
一方、異次元のとある世界では
団員A「なぁ、ゼロってなんで顔隠してんだろうな。傷でもあんのか?」
団員B「バッカ、そりゃお前美少女だからだろ。正体明かすと誰も付いてきてくれないから仕方なくだな」
団員C「はぁ?声まんま男じゃん」
団員B「ボイスチャンジャーだろ」
団員A「つーことはあれか?シークレットブーツで身長ごまかしてたりも?」
団員B「あたぼーよ」
「ゼロたーん」、「ゼロ様ののしってーー」、「L・O・V・E、ゼロ!」
ルル「頭が痛い・・・」
C.C「こうなったら腹をくくれ」
ルル「ちょっと待て、片手に持ってる化粧品道具一式はなんだ。や、やめアッー」
「はぁっ…はぁっ…」
すでにボロボロの状態で息をつくシン、そしてその目の前にはまったくもって無傷のシグナムの姿が。
「どうした!シン、その程度では私を超えられないぞ!!」
「ち、ちくしょう」
すでに種は割れている。しかし、どうしても一太刀も入らない。以前のシグナムならば10本中3本は取れていたのだが。
(やっぱり本物か…)
シンは『あの時』の様子を思い出す、そうなのは、フェイトを破ったあの時のシグナムの様子を。
「つ、強い……」
ボロボロの状態ですでに息をついているフェイトが呟く、傍らには同じ状態で片膝をついているなのはの姿も。
当初はシンに狂ったシグナムを抑える為にフェイトが押さえに回った、しかし一瞬の隙をつかれすぐさま敗北。
これを見て、いけないと思ったなのはも押さえに回った。が、これもあえなく撃墜された。
ランク上では勝っているはずであった、しかし結果的に負けた。なぜこうなったか、それは……
諸君もご存知であろうとおりヴォルケンリッターは大本はプログラムであるが、最近になり人間に近づいていっている。
それはどういう事なのか、人に近づいている……それはつまり自立進化の可能性を秘めているという事になる。
(実際に現在プログラムから人間へと進化している。)自立進化の可能性、それすなわち成長するという事。
そう、現在のシグナムの魔力が徐々に成長しているのである。しかし、それではまだなのは達には及ばない。
ならば、何が彼女をここまで成長させたのか。それは正に『プログラム』の部分である。
プログラムから人間へと言わば『書き換え』が現在進行形で行われているのだが、なんとその最中『バグ』が発生してしまった。
しかもそれが悪影響ではなくプラスの方向に転換され、結果的にシグナムの魔力の向上につながったのである。
そして、それに加えさらに『シンへの愛情』(惚れ薬の影響ではあるが)が加えられ倍率ドン!さらにドン!
シグナムは正に1万年に出るかでないかのヴォルケンリッターを超えたヴォルケンリッター、伝説の『スーパーヴォルケンリッター』
になったのである!!
「テスタロッサ……魔法の力ではもう勝ち目はないぞ」
「フェイトちゃん……」
なんとか立ち上がろうとするなのはを手で制するフェイト。
「なのはは下がって…、接近戦なら私が上よ」
「ほう、その目。思い出すな、あの砂漠での血闘を」
「ええ、でも今はあの時とは違う。魔法なんて関係ない、一太刀の抜き打ち勝負……!」
「………このような時を待っていたのかもしれんな」
フェイトとシグナムがお互いのデバイスを構える、一瞬空気が凍った。そして!!
ヒュンッ!!と二人が一気に駆け交差する………!
「ふっ、勝負あったな」
「……完敗ね」
ガシャンとフェイトの手からバルディッシュ落ち、そして。
「闘いを止めろ!隊長達が争う事なんてないんだ!!」
バァンと訓練場にシンが乱入する、それと同時にフェイトのBJが破れはらはらと落ちていく。
そう、先ほどの交差の時のシグナムの剣戟がBJを切り裂いたのだ。
「キャー!!!」
「フ、フェイトさ……」
あられもない姿になったフェイトが叫び声をあげ、腕で身を隠してその場にしゃがみ込む。
その様子を見たシンが鼻っを押さえた。瞬間「見ちゃだめー」というなのはの絶叫とともにS.L.Bがシンを直撃した。
(そう、今でもあの時のフェイトさんを思い出すと正直……は、俺は今何を!?)
「シン、今別の女の事を考えていただろう。」
ギクリとシンが反応する。
「そうか、いい度胸だ……。覚悟しろ」
「いや、ちょっとやすませアッー」
薄れ行く意識の中、シンは「俺もスパコーディーを超えたスパコーディにならなきゃ勝てないな」と思った。
シ………ン!…き…!シン!
(ん?この声は?)
なんとか意識を覚醒させたシンの目の前に映ったのは心配そうな目でこちらを見るシグナムの姿だった。
「ああ、シン。大丈夫か。すまん、力が入りすぎた」
「あ、いや、油断してた俺が……ん!」
体に力を入れようとするが思うように動かない、どうやらまだそこまで回復していないようだ。
(く、くそ。しかし、なんだこの感触は……。は!これはまさか!)
そう、今のシンはシグナムの膝枕を受けている。
「ああ、このままお前の意識が戻らなかったら私は…」
「き、気にしないで下さいよ」
「やはりこんな暴力的な女は嫌いか?」
今にも泣き出しそうなシグナムの表情を見て何かがこみ上げてくるシン。
「い、いや、そんな事…ねっすよ」
「ああ、そうか!!」
一気に晴れやかな顔になるシグナム、その表情の変わりっぷりは普段の彼女を見たら正気を疑うだろう。
そして、シンはそれにヤラれていた。
(いつまで続くんだ…、この生殺し状態は…)
それはシンの魂の叫びだった。
最終更新:2008年09月24日 11:16