戦争が終わった、結果はラクシズの勝利として終わり今はラクシズ主導で世界が動いている。
俺、シン・アスカは軍を辞め第二の人生を歩み出していた。
「シン君、何を物思いにふけっているのかね」
「社長」
この人は765プロの社長さんだ、いまをときめくアイドル達を発掘しては世に出すという仕事をしている。
「いい若い者が、そんな難しい顔をするな。他の娘達も心配して後に響くぞ」
「あ、すいません。ちょっとこの光景を見てたら思うところがありまして」
ちょうど公園で写真撮影をしている真っ最中だ、戦争をしていたあの頃のようなぎすぎすした空気ではなく
平和な空気、どこか柔らかい暖かな時間。
(静か、だよな・・・・)
ビーム攻撃やミサイル爆撃で荒れた大地、軍事兵器の蹂躙によって瓦礫と化した都市、過酷な労働と虐待に
強いられる捕虜、難民、未だに続くコーディネータへの差別とナチュラルへの侮蔑。平和になったとはいえ
それは一部だけ、まだまだ世界は混沌としている。
(こんな静かなところにいていいのか?俺は)
「いやーにしても今日の春香君はいい、実に輝いている」
「そうですね、いつも元気ですが今日はそれに比べて心から元気というか」
「ああいう笑顔は周りも笑顔にする、そう思わないか?」
「……そうですね」
「確かに疲れきった世の中だが、だからこそ彼女等のような存在が必要だと思う。
ラクス・クラインのようなね、ただ彼女は政治という大きな舞台に上がってしまった。」
「それがなんだというんですか?」
「アイドルはね象徴、シンボルでないといけないのだよ。確かに高嶺の花のような存在であるような売り出し
方や庶民派アイドルというような売り出し方など様々な形はあるが、行き着く先はやはり皆のあこがれの的
、象徴でないといけないのだよ。象徴となったアイドルは皆に希望と元気を与える事ができる。」
「はぁ。」
「だが政治の舞台に出るとそれは権力という形で民衆を支配する、それはもはやアイドルではない。」
「………」
「私は皆を元気にしてくれるアイドルを育てたい、そう思ってこのプロダクションを創ったんだ、皆の象徴に
なれる様な、ね。」
「そう、そうですね。皆の元気か…、よし!俺も頑張りますよ、皆の象徴になれるアイドルを頑張って育てますよ。
そして……、荒れた世界を元気にしていきます。」
「ハッハッハッハ、その意気だよ、若いものはこうでないとな」
「プロデューサー、終わりましたよー」
「おう、春香」
まだまだ、駆け出しの俺だけど。いづれは世界に通用するアイドルを育てて、この鬱屈した世界を変えていこう。
「よーし、やるぞ!」
「プロデューサー?」
シン「(よし・・・・春香の調子は絶好調のようだな)」
春香「ふぅ~、今日は人がたくさん来てくれたなー。プロデューサー」
シン「おう、よくやっ」
春香「キャァ」(転んでしまうが勢い余って前転中返りのような形になってしまう)
シン「ファン・ディアス!!」(ドグシャァ!)
春香「あわわわ、プロデューサ。すいません、大丈夫?」
シン「こ、今度は・・・・気をつけて歩こうな・・・・」(ガク)
春香「プロデューーーサーーーーー」
高木「良い角度でかかと決まったからなぁ・・・・」
今日は水着でグラビア撮影、来ているのはあずさ、美希、やよいの三人。
べつにユニットを組んでいるといわけではない、掲載される雑誌社の都合上でこうなっているだけである。
「しかし……」
写真に撮られているあずさの方をみやるシン、普段おとなしい格好している分。今日の水着姿は刺激的だ。
ちらりと視線を動かすも、その先には休んでいる美希がいた。
「いかんいかん、胸が大きい人ってザフトで何度も見てきただろう」
しかし、それは戦時下。戦士としての緊張感もあったしなにより刺激的な格好なんぞお目にかかる暇もなかった。
戦争が終わった今、シン・アスカは思春期真っ只中の只の少年に過ぎなかった。
「仕事できてるんだぞ、まったく……」
なんとか自分をたしなめるシン、頭を冷やしにいくのもかねて仕事が終わった三人の為に冷たい飲み物でも買いに行こう
とした、その時である・
「…ったん、らら…………ん。」
なにか歌声が聞こえてきた。ふと足元をみやるとそこには体育座りでぶつぶついっているやよいが
「やよい、どうした?」
「お兄ちゃんか……、なんでもないよ……」
といいつつ、すぐさまぶつぶつ言い始めるやよい。耳を凝らしてよく聞いてみると
「…ったん、らら、胸ぺったん、ぺったん、らら胸ぺったん。」
あーっと頭を抱えるシン。
「そのーやよい?そんな気にする事ないぞ?」
「あずささんはわかりますけど、美希ちゃんがねー」
フフフと力なく笑うやよい、ちょっと不気味。
「き、気にするな。これからかもしれないだろ?」
「みんなそういうんですよー」
「千早が、千早がいるじゃないか」
心の中で千早ごめんと謝るシン。
一方、オフの千早
「ん、くしゅん。あー風邪かなぁ、でもなんかムカムカするのなんでだろう」
『ぴったん♪ララもじぴったん♪』
「ほら、あそこの店からもお前の歌聞こえてきてるぞ。元気だせ」
「んー、わかった!元気だすよ」
「よし、いつものやよいだな」
「それじゃあ、お兄ちゃん。はいターッ……」
やよいが手を出す、シンもそれに合わせハイタッチをしようとするが。なぜか足元にはわかめが!!
「うわぁ」
「きゃぁっ!」
「痛てて、や、やよい大丈夫か?」
「///お、お兄ちゃん。む、胸」
ひゃぁ、と思わず離れるシン。
「ほ、ほら。揉むと大きくなるってよくって何言ってんだ俺。す、すまん。」
「あ、うっ」
「ごめん、すまない」
「で、どうだったんですか?」
「言うほどないってわけじゃなか……た」
ギリギリと首を後に回すとそこにはあずさが。
「プロデューサー、いえ、シン君。お姉さん、そんな事する人だと思わなかったな」
「い、いえ、わざとじゃなくてわかめが…」
「言い訳しない、男の子ですよ。」
「は、はいい」
シンが来たことと年下の娘達を見ているうちにすっかり姉属性がついてきたあずさがシンに
説教を始める。もちろん正座だ。
「胸……ちょっとはあるって思ってくれたんだ。お兄ちゃん。」
青少年の道は長く険しい、しかし、突き進んで明日へのアイドルを育成せよ!シン・アスカ!
「ハニーって何やってるんですか?」
春香「~~~~♪」
シン「うん、ダンスの方も好調だな。明日の音楽番組の収録もうまくいくな」
春香「そうでしたか、ありがとうございます。」
シン「よし、たまにジュースでもおごってやろう」
春香「やった!私は、うわっ」
シン「春香!!」
春香「そう…何度も転んでいられる…かーー」(なんとか躓くのをたえ、勢いよく立ち上がる)
シン「歩きながら波動拳!!」(ガスッ)
春香「あ゛、プロデューサー、プロデューサー!」
シン「あれー春香がー二人…おかしいなー春香もふた…ご(ガクッ)」
春香「プロデューサーーー」
やよい「~~~♪」(ブギュル)
シン「グエッ」
やよい「わー、お兄さんどうしたんですか!そんなとこに寝て」
シン「うっ、金が無くてな。家賃滞納してたら追い出された」
やよい「わぁー可哀想。」
シン「なんとか社長に泣きついて事務所で寝泊りさせてもらってるんだよ」
(ガチャ)
あずさ「おはようございまーす」
美希「おはよーございまーす」
やよい「ああ、じゃあ。うちにきませんか?ちょっと狭いですけど」
シン「ええ?迷惑になるだろ」
やよい「そんな、この前うちに来てくれた時から弟達も気に入ってくれましたし」
あずさ・美希「なんの話してるんですか!!」
シン「うおぉい!あれ?あずささんに美希、何怖い顔して・・・」
あずさ「まだ、中学生なんですよ!それなのに手を出して」
美希「ハニーの馬鹿!!」
シン「まて、なにかの勘違いだ!」
やよい「そうですよ、ちょっと家に下宿しないかって話をしてるだけで・・・」
あずさ「家族ぐるみ!?」
美希「そんな、ハニー!」
シン「落ち着いて話聞いてくれーーー」
最終更新:2008年07月04日 04:05