偽終止


カデンツの一種なのだが、あえて主音トニックへの進行を行わず
代理トニックへの進行を行う手法
代理トニックとはI度以外に存在するトニックの事である

その代理トニックはVI度 III度に存在する
つまり単純にV度の後どこに進行しようかとする時
単純にI以外に進行してもまったく問題は無いわけだ

V-VIと進行する場合は典型的な偽終止の出来上がりになる
ここでもトライトーンの解決をしておくと非常に無難にまとまる

V-IIIと進行する場合はVI度を使った場合よりも
主音トニックから離れたサウンドになる為また一味違った感じがする
ただし、III度にはI度に含まれる主音が存在しない為
ボイスリーディングすべき第三音はそのまま保持する

形になる前のコードから引き続き保持して使う事になる事をコモントーンという
コモントーンを使ったボイシングをコモントーンボイシングと呼ぶ
最終更新:2007年03月28日 13:56