清水市内線(しみずしないせん)は、静岡県静岡市清水区の港橋駅から、新清水駅を結ぶ静岡高速鉄道の路線。車体および路線図や乗り換え案内で使用されるラインカラーは「パープル」、路線記号はFである。
概要
1975年(昭和50年)に廃止された静岡鉄道清水市内線(路面電車)を継承する路線となっており、袋井線や駿遠本線、朝比奈線と共に静岡高速鉄道の本線を構成する路線となっている。新清水駅〜港橋駅間では静岡本線・国道本線、清水駅〜港橋駅間ではJR東海道本線が並走しており、この3路線が快速線の役割となっているのに対し、当路線は緩行線の役割を果たしている他、静岡鉄道静岡清水線と静岡本線を接続する役割も果たしている。
終点の横砂駅からは静岡本線・JR御殿場線・小田急小田原線・東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・ちばドリームエクスプレス大柏本線・大横本線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への直通運転を、新清水駅からは静岡鉄道静岡清水線・朝比奈線・駿遠本線・袋井線・天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線・遠州鉄道鉄道線・JR東海道本線との直通運転をそれぞれ実施しており、首都圏への通勤・通学路線としての側面が強い。このため、朝ラッシュ時を中心に慢性的な混雑が発生しており、朝ラッシュピーク時(7:00〜9:00)の混雑率は183%(駿遠本線浜岡町駅〜静岡本線沼津駅)と、駿遠本線・朝比奈線・静岡鉄道静岡清水線・静岡本線と共に国内第9位となっており、静岡高速鉄道は静岡鉄道と連携して混雑緩和のための取り組みを行っている。
西久保駅から終点の横砂駅にかけてのJR東海道本線と並走する区間は地上区間となっており、地上区間の距離は朝比奈線、袋井線に続いて長い。(2022年5月より以前は駿遠本線が3番目になっていたが、一部区間の地下化工事が順次行われ、地上区間が瀬戸川駅〜青木駅、相良駅周辺のみとなったことから朝比奈線・袋井線に次ぐ距離となった。)
終点の横砂駅からは静岡本線・JR御殿場線・小田急小田原線・東京メトロ千代田線・JR常磐緩行線・ちばドリームエクスプレス大柏本線・大横本線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ有楽町線・副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への直通運転を、新清水駅からは静岡鉄道静岡清水線・朝比奈線・駿遠本線・袋井線・天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線・遠州鉄道鉄道線・JR東海道本線との直通運転をそれぞれ実施しており、首都圏への通勤・通学路線としての側面が強い。このため、朝ラッシュ時を中心に慢性的な混雑が発生しており、朝ラッシュピーク時(7:00〜9:00)の混雑率は183%(駿遠本線浜岡町駅〜静岡本線沼津駅)と、駿遠本線・朝比奈線・静岡鉄道静岡清水線・静岡本線と共に国内第9位となっており、静岡高速鉄道は静岡鉄道と連携して混雑緩和のための取り組みを行っている。
西久保駅から終点の横砂駅にかけてのJR東海道本線と並走する区間は地上区間となっており、地上区間の距離は朝比奈線、袋井線に続いて長い。(2022年5月より以前は駿遠本線が3番目になっていたが、一部区間の地下化工事が順次行われ、地上区間が瀬戸川駅〜青木駅、相良駅周辺のみとなったことから朝比奈線・袋井線に次ぐ距離となった。)
路線データ
- 管轄(事業種別):静岡高速鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):4.6km
- 軌間:1067mm
- 駅数:14駅(静岡鉄道静岡清水線所属の新清水駅と静岡本線所属の横砂駅を除けば12駅)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(直流1500V 架空電車線方式)
- 地上区間:西久保駅〜横砂駅間
- 地下区間:港橋駅〜西久保駅間
- 閉塞方式:i-ATS(新清水駅構内のみ)・ATS-PT(新清水駅構内を除いた全線)
- 列車無線方式:誘導無線(IR)方式
- 最高速度:110km/s
歴史
路線の譲渡と営業事業者の決定
前述の通り1975年(昭和50年)に静岡鉄道清水市内線は廃止されたが、静岡鉄道静岡清水線と静岡駿遠鉄道(現在の静岡高速鉄道)静岡本線を接続するという計画は廃止前の1972年(昭和47年)から存在していた。
当初はそのまま静岡鉄道による営業が計画されていたが、全線が静岡駿遠鉄道の静岡本線と並走しており、なおかつ終点の横砂駅にて同線と接続していることから、静岡駿遠鉄道による営業が妥当とされた。その後静岡鉄道社長と静岡駿遠鉄道社長による会談が行われ、「路線を廃止した際は静岡駿遠鉄道に路線を譲渡する」ことが正式に決定した。
その後1974年(昭和49年)に清水市内線が営業休止となったことを鑑み、直ちに港橋駅〜西久保駅間の地下線の建設と西久保駅〜横砂駅間の複線化工事に着手、翌年1975年3月3日に工事を完了させるという異例の早さで完成した。
当初はそのまま静岡鉄道による営業が計画されていたが、全線が静岡駿遠鉄道の静岡本線と並走しており、なおかつ終点の横砂駅にて同線と接続していることから、静岡駿遠鉄道による営業が妥当とされた。その後静岡鉄道社長と静岡駿遠鉄道社長による会談が行われ、「路線を廃止した際は静岡駿遠鉄道に路線を譲渡する」ことが正式に決定した。
その後1974年(昭和49年)に清水市内線が営業休止となったことを鑑み、直ちに港橋駅〜西久保駅間の地下線の建設と西久保駅〜横砂駅間の複線化工事に着手、翌年1975年3月3日に工事を完了させるという異例の早さで完成した。