ルシフェル
最近入部してきた未知のポテンシャルを秘めたダーク・ヒーロー・ボーイ。
その存在感は他の者を圧倒する。それはまるで漆黒の闇の中で繰り広げられる舞踏曲―――。
当初自らの名を「SUPER KYE」と銘打っていたが、いつの間にかルシフェルと呼ばれる事となる。
相応しいのは“栄光の鍵”よりも、そこから堕ちた“堕天使”とでも言うのか、それとも彼のなかで疼く後罪(クライム)がその名を名乗らせたのだろうか・・・。
彼はいつも一冊のノート――禁止目録――を持ち歩いている。
そこには彼の世界(world)とも、彼自身(identity)とも言える文の羅列が高らかと綴られていた。
―――Devil superman
それは誰?―――
恐らくは―――俺。
そして彼は、唐突に歌い始めた―――。
パワー・アンプから鳴り響く心地よい低音に、部員達はただただ立ち尽くすしかなかった。
一瞬とも、永遠とも言える彼の讃美歌は終を告げ、静寂の後に拍手が盛大に響く。
歓声とアンコールが彼を包み、今ここに“ルシフェル”の存在が夢でないと悟った。
だが迫り来る時間に追われ、彼は振り返ることなく会場を立ち去る。
彼の伝説は、まだ始まったばかりだ。
――――――To be continued
最終更新:2011年12月06日 00:10