キノコエクスタシーズAWAHIME
来歴
2012年3月某日。
ゴエモンは苦悩していた。どう足掻いても留年が確定しているという自らの運命を恨んだ。愛する先輩は卒業し、一年後には同期さえいなくなってしまう。そんな苦痛を嘆き、恨み、絶望した。
修羅の国――――――尼崎。駅前では鴉が今夜の獲物を探し、公園では動かなくなった屍の身体の一部が転がる。そんな世紀末都市にゴエモンは降り立った。他大学と共に行われるジョイント
ライブを見に行くためだ。しかし何故自分がここにいるのか、ゴエモンはわからなくなっていた。正直軽音学部にもうあまり関わりたくなかったのだ。かつて尊敬した先輩は卒業し、自分だけが取り残されていってしまう。その事実は受け入れ難く、まさに絶望絶望、アンド絶望であった。しかし自分はここにいる。かつて自らの独壇場であったステージ中央。そこで自分以外の人間が立ち、演奏する。そんなもの見たくないはずなのに。駅から降り立つ。微かに血の匂いがツンとする。来てしまった。尼崎Deepaに。
ライブが始まった。ステージの上では他大学の軽音部が演奏している。無意識に見ていると、気付けば休憩に入っていた。我が軽音部からの出演者であるユキチと外に出て煙草を吸うことになり、噴水のそばの石段に腰掛けた。
「俺、五回生になったらバンド組まんわ。軽音部もあまり顔出さんと思う」
ユキチは驚愕した。もったいない――――――いや、意味がわからない。ゴエモンは唯一無二のパフォーマーである。誰にも真似できるものではない。それなのにもうバンドを組まないなんて、、、
「ゴエモンさん、僕とバンド組みませんか?」
ユキチは気付けばそう口にしていた。計画性などない。どんなバンドをやるかなど考えてもいない。このままゴエモンの持つ才能を腐らせたくなかったのだ。
ゴエモンは再び苦悩した。が、自分の気持などとうに決まっている。もちろんバンドをやりたい。自分の居場所はそこにしかないのだ。せっかく後輩にまでバンドを誘ってもらった。こんな機会を逃す訳にはいかない。街の喧騒がざわめく中、ゴエモンはユキチとバンドを組むことを決意した。
7月ーーーーーーゴエモンとユキチは、
ペルソナの家に入り浸り、半同居生活を行っていた。なぜそうなってしまったのか。家が学校から遠い訳でもないのに。気付いた時には毎日のように入り浸り、酒を酌み交わし、己の身体を如何にして鍛えるかを談議していた。なお、ホ○ではない。夏に向け完璧な身体を作り上げる。しかし身体を鍛える過程においてアルコールはタブー。傷付いた筋肉を再生する過程での、筋肉の成長が止まってしまうのだ。細マッチョを目指していたペルソナの身体はガリガリのまま。同じく細マッチョを目指したユキチは下腹のウエストポーチのような肉ががどうしても引っ込まず。ゴエモンはゴリラになっていた。もはや何の部活かわからなかった。なお、○モではない。
もちろんバンドの話もしていた。ゴエモンとユキチは初め、バックホーンのコピーバンドをしようとしていた。しかしとある日、ゴエモンがペルソナに石鹸屋のライブDVDを貸したことから全てが変わり始めた。ペルソナはDVDを見る内、石鹸屋のコピーバンドをやりたいと思い始めていた。それはユキチも同じことであった。しかしゴエモンはそのことに対してわだかまりを感じていた。ゴエモンは昨年まで2年間、石鹸屋のコピーバンドを組んでいたからだった(詳しくは
ゴエモンのwikiを参照)。もちろん石鹸屋はやりたい。しかし以前とメンバーはまるで違う。以前のメンバーを差し置いてまでまた同じバンドを組むのかーーーーーー正直それは避けたかった。
そこでとった方法は「バックホーンと石鹸屋のコピーバンド」を組むことだった。そうすれば幾分かの罪悪感から解放されると信じたのだ。ペルソナはついに正式加入し、
2013年度から、Vo.ゴエモン、Gt.
ゆきち、Ba.ベルソナの現在の形で活動をすることを決めた。あとはドラマーを見つけるだけ。それまでの間、3人は己の腕を磨く為、明くる日も狭山池を走り、血の滲むような筋トレを続けた。何度でも言おう。お前ら何部だ。なお、ホモではない。
ピピは苦悩した。自らの崇拝するバンドである石鹸屋のコピーバンドにドラマーとして誘われたからだ。その強すぎる愛がゆえ、私でよいのだろうか、と、引き受けるか迷っていた。さらにメンバーが先輩ばかりであることも要因の一つであった。彼女は悩み、苦しみ、髪の毛は赤になり、青になり、白になったり、迷走を繰り返した。
もうひとつ悩みはあった。このバンドは石鹸屋だけでなく、バックホーンもコピーしようとしていたからだ。自分はバックホーンはほとんど聴かない。叩ける自信はないし、他のメンバーは全員最高学年。2回生のドラマーには重たすぎるプレッシャーだった。
ゴエモン、ユキチ、ペルソナも同様に苦悩していた。石鹸屋、バックホーンの二刀流なんて本当に両立できるのだろうかと。また、自分たちは本当に自分の気持ちに素直になっているのだろうかと。
「俺、、、石鹸屋がやりたいっす」
ペルソナは言った。それを皮切りにユキチ、ゴエモンもそれに同意した。自分たちは変なプライドに凝り固まっていたのだ。正直二刀流のことなど甘え以外の他ならなかった。過去に石鹸屋をコピーしていたTHE PINK SOAPというバンド。その幻影に怯え、自分たちの気持ちに正直になれなかったのだ。そうして3人は石鹸屋のコピーをすることを決意し、再びピピに交渉をした。ピピの返事はもちろんOK。そうして現在のメンバーが揃ったのであった。
概要
石鹸屋のコピーバンド。メンバー全員石鹸屋を愛している。特にドラムのピピは筋金入りのファンで、関西で行われる石鹸屋のライブにはほとんど参戦している。
普段から練習を怠らない、とてもストイックなバンドである。期待の若手女子ドラマー、ピピに注目である。
ライブでゆきちがナイスガイなメイド長になるのは仕様。
2013年前期成績発表時点でドラム以外が留年の危機に陥っている。
(留年しちゃ)いかんのか?ええんやで(にっこり)の精神で精力的に活動している。
2013年 野外ライブ出演決定
2013年 定期演奏会出演決定
メンバー
出演LIVE
2013年
- 04/19 狭山CP新歓ライブ
- 05/26 府大友好祭
- 07/14 オープンキャンパスライブ
- 08/07 野外オーディション
- 08/27 アニソンジョイント
- 09/05 10大学軽音野外JOINTライブ2013
- 10/19 葡萄祭 1日目
- 12/27 定期演奏会2013 定演でごジェーム~ス↑↑~ありがとうごジェーム~ス↑↑~
2014年
- 03/07 追いコン1日目
- 03/09 追いコン3日目
- 03/25 アニソンジョイント
持ち曲
- シャボン/石鹸屋
- 無何有の雪桜/石鹸屋
- レモン/石鹸屋
- ミシャグジ・エンパイア/石鹸屋
- オレンジ・キャット・ファルセット/石鹸屋
- 地獄の端にて君を待つ/石鹸屋
- THE LEGEND OF HAKUREI-CHANG/ゼッケン屋
- さっきゅんライト/石鹸屋
- 東方妖々夢 ~the maximum moving about~/石鹸屋
- EX妖魔疾走【百鬼夜行の大行進】/石鹸屋
- デッドマンウォーキング/石鹸屋
- UFOロマンス/石鹸屋
- STEP5/石鹸屋
- ヤクプリ/ゼッケン屋
- ってゐ~えいえんてゐVer~/石鹸屋
- スピアソング/石鹸屋
- ペーパークラフト/石鹸屋
最終更新:2014年03月28日 12:53