21:54 Augusto: 灯りがついている教会を見やって。
21:55 Augusto: 「なんらかの策があることに間違いはなさそうですが」
21:55 Augusto: 「さすがに火攻めするのは殿下が危険です」
21:56 sion_GM: 小隊長「うん…殿下が死ねば我々も家族も無事ではすまん。どうしたものかなぁ…」
21:57 sion_GM: 等と、暗がりの中、サントー村の教会をみやります。
21:58 sion_GM: するとショーメ曹長が、二人にわって入っていいます。
21:58 sion_GM: 曹長「降服勧告でも、してみますか?」
21:59 sion_GM: 小隊長「やってみようか」
21:59 sion_GM: と、小隊長はうなづいて言います。
21:59 Augusto: 「……そうですね。いずれにしても殿下のお命が優先です」
22:00 sion_GM: 小隊長「うん、今まで敵が銃を使った形跡は無い。刃物、農具、そういった原始的武器を手にしている」
22:00 sion_GM: 小隊長「此方は機関銃に小銃だ。圧倒的に此方が有利だ」
22:01 sion_GM: 小隊長「敵は明らかに、あの教会に居る。で、誰が降服勧告に行くかだ」
22:02 Augusto: 「僕が行きましょう。いざというときの身のこなしは多分一番得意です」
22:02 Augusto: >このなかでは
22:03 sion_GM: 曹長「そういうと思っていたんだ、じっと黙って待っていたかいがあった」
22:04 Augusto: 「ははは、さてどうなるか……な」
22:05 sion_GM: 小隊長「誰か、英雄に同行させよう。英雄、お前が(自分の分隊内から)決めるといい」
22:05 Augusto: では布きれと棒を組み合わせて白旗を作成。
22:05 sion_GM: 小隊長「残りは英雄の援護だ」
22:06 Augusto: ではダルラン、ジュリア、フィリップ、ノルレを順に見やる。
22:08 Augusto: 「よし、フィリップ。いこうか」
22:08 sion_GM: 其々の兵士は、比較的、平静を保っています。
22:08 sion_GM: くじで決めてもいいですよ。
22:08 Augusto: 即決してしまいましたw
22:09 sion_GM: フィリップ「了解です。軍曹殿」
22:09 sion_GM: フィリップは小銃を背中に襷掛けに背負うと、アウグストが作った白旗を持った。
22:10 Augusto: 「では小隊長。行ってきます。先の照明弾は異常事態発生の合図としましょう」
22:10 sion_GM: 小隊長「了解した。少なくとも、王女の安否だけは確認して来い」
22:11 Augusto: 「ええ」
22:11 sion_GM: こうして、アウグストとフィリップは、明かりのついた教会に向かっていきます。
22:11 Augusto: フィリップの肩を叩いて、「行こうか」
22:12 sion_GM: フィリップ「軍曹の弁舌に期待しています…よ」
22:12 Augusto: 「怖いかい? そうだろうとも。僕もだよ」
22:13 Augusto: てくてく
22:13 sion_GM: 教会が近づいていきます。
22:13 sion_GM: 30メートル、15メートル、玄関、何所で声を掛けますか?
22:14 Augusto: 人影は見えないですか。15mで声を掛けましょう。
22:14 sion_GM: 教会堂あたりから視線は感じます。
22:15 sion_GM: 15メートルほど接近した所で、アウグストとフィリップは立ち止まりました。
22:15 Augusto: 「ファンタジネット護衛部隊のアウグストだ。君たちと交渉がしたい。誰か話せるものはいるか?」
22:16 sion_GM: すると、教会堂の扉がおもむろに開き、ハレーションを起していて顔や表情は見えませんが、人影が出てきました。
22:17 Augusto: (……彼が指導者か?)
22:18 sion_GM: ???「私は元
ソフィア王国陸軍第7師団第73砲兵大隊ソヴァージュ少尉だ。君達の話を聞こう」
22:19 Augusto: (なるほど、ね……)
22:20 Augusto: 「我々は殿下の保護を行いたい。代わりに、君たちの逃亡する時間を提供できる」
22:22 sion_GM: 元少尉「我々は殿下の保護を約束する。私と、この謀反の指導者も君達に降服しよう。但し、村民に咎の無い様にしてもらう事を、約束してもらう」
22:24 Augusto: 「それは我々の権限では確約できない。殿下の協力が必要になるだろう。皮肉なことに大の大人がこれだけいても、君たちの生存を握るのはそこで震えている殿下しかいない」
22:25 Augusto: 「殿下と話せるか?」
22:26 sion_GM: 元少尉「王女殿下をおつれする。少し待て」
22:27 sion_GM: 元王国軍少尉と名乗る影が教会堂の中に消え、5分、10分ほど待つと、王女らしき影が、出てきました。
22:28 sion_GM: 元少尉「クララ・ソフィア=フェンタジネット殿下であらせられる。殿下、王党派の護衛と名乗る兵士たちが、殿下にの御言葉をお求めになられています。」
22:29 sion_GM: 王女「……軍使か、君の名前はなんと言う?」
22:29 Augusto: 「
アウグスト・モイゼス名誉軍曹であります。王女殿下」
22:30 Augusto: 敬礼。
22:30 sion_GM: フィリップもあわせて敬礼します。
22:30 Augusto: 「護衛の任を受けながらのこの事態。大変申し訳なく存じます」
22:31 sion_GM: 王女「いや、よい。気にするな」
22:32 sion_GM: 王女「私に、言いたい事があるのだろう、申してみなさい」
22:33 Augusto: 「はい。村民は殿下の解放の引き替えに、この事件の実質的な免罪を求めています」
22:34 sion_GM: 王女「既に、ルー…いや、指導者から聞いている」
22:34 sion_GM: 王女は、蜂起の指導者を知っているのでしょうか、指導者の名前を、いいかけ、途中で言いよどみました。
22:35 Augusto: 「それを叶えることができるのは殿下の権限しかございません。何卒、村民の保護をお願い申し上げます」
22:36 sion_GM: 王女「…私は……私にも、思うところがある。受け入れてやろうと、思う。」
22:37 Augusto: (意外だ……村民皆殺しを命じると思ったが)
22:38 Augusto: 「左様で御座いますか。では、この件は殿下と、村民と、我々の間で秘密となりましょう」
22:39 sion_GM: 王女「口外は許されない。よいな」
22:40 Augusto: 「ハッ、祖国と王女殿下の名にかけて」
22:40 sion_GM: 元少尉「王女殿下をお引渡しする。王女殿下、自ら、自らの意思で、これからお進みください」
22:41 sion_GM: 元少尉は、王女をアウグストの元に歩ませる。
22:41 Augusto: 一礼して王女殿下を迎えます。
22:42 sion_GM: 王女「アウグスト・モイゼスと言ったな。ヴェラリアの英雄か、大義であった」
22:42 Augusto: 「光栄です。…参りましょう。殿下」
22:42 sion_GM: 王女「うん」
22:43 sion_GM: 王女が教会堂を振り返ると、教会堂から火の手が上がりました。
22:43 Augusto: (イメージと大分違うな……)
22:43 Augusto: 振り返る
22:44 sion_GM: 轟々と、教会は火に包まれていきます。その光に照らされて、チラホラと、武装した村民が見えましたが、
22:44 Augusto: 「! ソヴァージュ少尉!?」
22:44 sion_GM: かれらは、武器を地面に落とし、泣き始めました。
22:45 sion_GM: 王女「ルファベル中佐…」
22:45 sion_GM: 王女は、ぼそりとつぶやきます。
22:46 sion_GM: 王女「さようなら、ルファベル、私の先生…憧れの人…」
22:46 Augusto: 「……困難な時代です。この国には悲哀と悲嘆が無数に存在します」
22:46 sion_GM: と、王女はつづけて、かすかな声で、つぶやきました。
22:47 sion_GM: 王女「そう…だな、名誉軍曹」
22:47 sion_GM: …
22:48 sion_GM: 王党派の残存兵達が、王女と、アウグストの元に、駆け寄ります。
22:48 sion_GM: 小隊長「王女殿下、ご無事で」
22:49 sion_GM: ルネ「軍曹殿、大手柄ですね
22:49 sion_GM: 等と将兵は口々につぶやきます。
22:49 Augusto: 「既に首謀者は自害し、村人に抵抗する意志はありません」
22:49 sion_GM: 小隊長「うん、良くやった」
22:50 sion_GM: 兵士たちが歓喜に包まれる中、王女は、どうも浮かない顔をしています
22:50 Augusto: 小隊長や隊員に経緯を話して
22:51 Augusto: 浮かない王女殿下を囲みつつ自動車のあるところまで移動しましょう。
22:52 sion_GM: 自動車への道を進む途中、王女は将兵に尋ねます。
22:52 sion_GM: 王女「少し良いか?」
22:52 Augusto: 「はい。殿下」
22:52 sion_GM: 王女「そばかす面の女将校と、青髪の目のきりりとした女将校が、居たはずだが…」
22:53 Augusto: 「王女殿下をお守りするために、名誉の戦死を」
22:53 sion_GM: 王女「………は?」
22:54 Augusto: 「戦死致しました」
22:54 sion_GM: 小隊長「王女殿下、残念ですが、生き残っているは、我々だけです」
22:55 sion_GM: 王女は、突然サーと、血の気が引いたかのように真っ青になりました。
22:55 sion_GM: 王女「遺体は…何所にある…?」
22:56 Augusto: サムトー村の林に、簡易埋葬を>していることでいいですよね?w
22:56 sion_GM: 放置です。
22:56 Augusto: おk
22:57 sion_GM: 間をおかずに追撃したので。
22:57 sion_GM: 王女は激昂して言った。
22:57 sion_GM: 王女「ミオソティスと、ヴェロニカは、何所に居る!!!」
22:58 Augusto: 遺体の有る方を指し示します。
22:58 sion_GM: 小隊長「あちらです」
22:59 sion_GM: と、王女は、居てもたってもいられず、遺体が放置されている方向に走りだしました。
23:00 sion_GM: 王女は一人、一人と遺体を確認していきます。一人、意中の者を見つけては、衝撃をうけ、又一人見つけると、天を仰いで、嘆きました。
23:00 Augusto: 「アロイス、ルネ。車は運転できたか? 遺体を運ぶことになりそうだ。先に行って自動車を例の場所まで運んで欲しい」
23:01 sion_GM: アイロス「俺は運転できます」ルネ「私は駄目です」
23:01 Augusto: ではアロイスに頼んで
23:01 sion_GM: と、いうと、小隊長が名乗り出て「もう一台は俺が運転しよう」
23:01 Augusto: 「頼みます。小隊長」
23:03 sion_GM: アイロスと小隊長は車の方向に向かっていきました。
23:03 sion_GM: 残存の将兵は、嘆く王女を遠くから、見つめています。
23:04 Augusto: 自分も見つめています。
23:06 sion_GM: 王女は遺体を抱え、泣き、嘆き続けています。
23:06 sion_GM: ………
23:06 sion_GM: ……
23:06 sion_GM: …
23:06 sion_GM: 数日後、
23:08 sion_GM: アウグストは、小隊の残余と共に、ランスノーブル基地にいました。
23:09 Augusto: (……分隊は全員生存か。運が良いね……)
23:10 sion_GM: あの後アウグストたちは、遺体を埋葬すると、自動車に詰め込んでのり、もう小隊長の運転する一台に王女と、死を嘆かれた2名の遺体を載せて、ヴェラリアに向かいました。
23:11 sion_GM: 無事、アウグストたちは、ヴェラリアに到着し、王女と遺体、自動車を司令部に引き渡しました。
23:12 sion_GM: 司令部からはその翌日に感状が出され、今は、ランスノーブル基地で再編成中です。
23:12 sion_GM: 小隊長「英雄」
23:13 Augusto: マルトへの手紙を書いていましょう。
23:13 Augusto: 「ハッ、小隊長殿」
23:13 sion_GM: 手紙を書いている途中、背後から小隊長に声を掛けられました。
23:15 sion_GM: 小隊長「先ほど、王党派軍集団司令部に呼び出され、王女殿下と面会した」
23:15 Augusto: 「はい」
23:16 sion_GM: 小隊長「王女殿下からお言葉を戴いた。あの村の事件で戦った全てのものに、送られた言葉だ。拝聴するように」
23:19 sion_GM: 小隊長/王女「私を救ってくれた全ての者に、感謝する。私と、全ての王族と、貴族とが、諸君ら将兵の人命、財産を徴発し、
23:20 sion_GM: 小隊長/王女「戦火を燃やすために浪費し、そのために、私の人民があの村で、蜂起に及んだのなら、それは、私の不徳である
23:23 sion_GM: 小隊長/王女「私と、王侯貴族が起した戦争も、人民の蜂起も、大義の下に行われたが、所詮は、殺人に過ぎない事を、私は感じさせられた。
23:25 sion_GM: 小隊長/王女「不徳の極みのつけを、諸君等将兵に押付けるのは、真に以って罪深い所業であるが、どうか、暫く辛抱を続けて欲しい。
23:26 sion_GM: 小隊長/王女「私は、諸君等将兵と、その家族が、あの村の村民達のように、決起しないよう、努力するから」
23:27 sion_GM: 小隊長「以上だ。泣きながら喋っていたので、途中聞き取れない所もあったが、こんな内容だった
23:28 Augusto: 「よほど堪えているようですね……」
23:29 sion_GM: 小隊長「司令部で会った時は、人が変わったようだったな」
23:30 sion_GM: 小隊長「すまないな、手紙を書くのを邪魔して」
23:30 Augusto: 「有意義な視察でしたね」
23:30 Augusto: 「いえ、有難う御座います小隊長」
23:31 sion_GM: 小隊長「少なくとも、戦争に関わると、人間が、変わってしまうと言う事を、教えてくれたよ、王女様は」
23:31 sion_GM: 小隊長「もしかすると、我々も、戦争前とは比べ物にならないくらい、変わってしまったのもな…」
23:32 sion_GM: といって、小隊長は去っていきました。
23:32 sion_GM: ………
23:32 sion_GM: ……
23:32 sion_GM: …
23:32 Augusto: 『戦場で人を殺していると、自分の生まれた国と時代を間違えたように感じるよ。でもきっと僕はマルトを護るためにこの国と時代に生まれたと考えることにしている。君のアウグストより生存報告』
23:32 sion_GM: END