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塔の構造 - (2007/09/12 (水) 21:27:19) の編集履歴(バックアップ)


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最終更新日:2013-12-13

塔の構造

ダアト

「ダアト(知識)」と呼ばれるエリア。
ダアトには、塔を制御する魔法力の核(コア)となるものがあると言われているが、真実は定かではない。
一般の生徒はもちろん、講師や教授もダアトに足を踏み入れることは許されていない。
ダアトに降りるには特殊なパスが必要であり、その資格を持つのは上層部でも一部の者のみとされている。

レイ・ノガレは塔の地下にある落とし穴のような物、とヒカル・ストレイスに説明した。
ダアトには塔の秘密が隠されており、ダアトに降りるための門は、隠し扉になっている。
ヒカルは、アラケル・リンクを踏んだため、魔法式が捩れ、その弾みで空間の歪に飛ばされたらしい。
巨大な翼をもつ門兵(ガードナー)が存在する。
ルースはダアトの門のことを、"隠しセフィラの入り口"と呼んでいた。
初出:1話目13章

  • 非公式
神秘主義思想のカバラにおいて、生命の樹を構成する10の要素がセフィラ。
11個目の隠れたセフィラとして、ダアトがある。

エレベーターホール

管理課本部のある階層の、こじんまりとしたエレベーターホール。
両側の壁に三つずつ扉が並んでいる。扉の上には上向きと下向き、二種類の三角形のランプが据え付けられており、それぞれが忙しく明滅を繰り返している。
初出:1話目17章

エレベーター

階数表示も、行き先指定ボタンもない。
乗った客を勝手に目的の階まで運んでくれるので、必要が無いらしい。
だが、どうしてそれが可能なのか、その理由は秘密で、本当のことは誰も知らない。
初出:1話目17章

低層階(アッシャー)

「アッシャー(物質界)」と呼ばれるエリア。
学園のカリキュラムに必要な施設・スペースがある。
初出:1話目7章

  • 非公式
アッシャー(Assiah)、「表現の世界」。カバラの生命の樹の、最下位の階層。
座天使以下の天使、黄道12宮の存在、静的で受動的な神性、そして人間に支配される。

ソレンティアの門(ゲート)

中世の城砦にでもありそうな、横幅が十メートル近くある門。
扉の左右には、揃いの制服に身を包み、自身の身長の二倍近くある長い槍を携えた門兵が二人立っている。
初出:1話目9章

キャンパス

ソレンティアの学生たちが学ぶ場所。
灰色の壁に蔦が這っている戦闘魔法科の研究棟群を抜けると、疎らな木立の向こう側に図書館の建物が見えてくる。
研究棟群の脇を抜け、並木の小道を進んでいくと、中央校舎と門(ゲート)を結ぶ幅の広い道が見えてくる。
外から門(ゲート)に入ると、白く輝く真っ直ぐな道が伸びており、道は数百メートル先の壮麗なエントランスを構える石造りの校舎へと続いている。左右には丁寧に刈り込まれた芝が一面に広がっており、さらにその両端を美しい並木が縁取っている。
初出:1話目7章

中央校舎

広大な円形の敷地内の、南寄り中央部に位置する校舎。
塔の入り口となる「門」から数百メートルに渡り真っ直ぐに伸びる通称・大通りと呼ばれる道の正面に建っている。
入り口は四本の太い柱に支えられた壮麗なエントランス。
中に入ると、右手側に学生課が、左手の廊下の先に、塔の上部へと上がるためのエレベーターホールがある。
フロアを北に突っ切ると、校舎の裏手側に出る「中央校舎・北口」の出入り口へと抜けることが出来る。
館内にある学生課は朝9時から夕方17時半まで開いている。
ただし、「太陽の日」は午前中のみで業務を終了してしまうので要注意。

学生課

中央校舎にある。
天井の高いホールのようなスペースの向こうに、受付カウンターが並んでいる。
ホールの右手側、正面玄関に当たる入り口周辺は、一面ガラス張りになっており、その向こうは豪奢な支柱に支えられたエントランスが見える。
太陽の日の窓口受付は、午前中のみである。
ヒカルが忘れた通行許可証の再発行の手続きも、ここの窓口で行われた。
初出:1話目18章

戦闘魔法科の研究棟

灰色の壁に蔦が這っている。
初出:1話目7章

図書館

敷地の南西寄り、森の中にひっそりと建つ、緑の蔦を壁に這わせた灰色の建物。
外見は小ぶりな体育館程度の大きさだが、中に入ってみると無尽蔵に広い。
入り口の右手側には貸し出し受付カウンターがあり、司書のチャドが常駐している。
館内で迷う等した場合は司書であるチャドが迎えに来てくれる。
基本的に朝9時~夕方18時まで開いている。

裏手に大きな樫の木がある。
初出:1話目7章

蔵書室

敷地の南東寄り、深い森の中にある黒壁の建物。
奥義書などの稀少本が保管されており、一般生徒の立ち入りは厳しく禁じられている。
初出:1話目1章

各学科関連棟

それぞれ複数の棟から成る。
戦闘魔法科は敷地の西寄り、魔法史研究科は敷地の南東寄り、
治癒幻惑魔法科は敷地の東寄り、総合魔法科敷地の北寄りに、それぞれ点在する。

裏庭

ティファレトの男子寮と女子寮の間にある。ここを抜けると森に出る。
初出:外伝第1弾3章

小さな円い広場

裏庭の一隅から、木々に囲まれた小道を抜けると、小さな円い広場に出る。
その広場の中央には、金属を複雑に組み合わせた大きなオブジェが据え付けられていた。

オブジェ

タイトルは、"孤高なる千年の栄光"(孤高なるミレニアムグローリー)。
ティファレトの森の、目立たない場所に設置された孤高なモニュメント。
ある卒業生が寄贈したものだが、芸術性を追求するあまり、無駄に魔力を放出している。
魔法力による永久機関としての優秀さは認められているが、芸術性ははなはだ疑問視されている。
本来のタイトルは無題だが、制作した生徒の「私の到達した芸術が真の栄光に照らされるためには、あと千年の歳月を必要とするだろう」という言葉から、“孤高なる千年の栄光(ミレニアムグローリー)”と呼ばれている。
形状は、天動説と地動説を優雅に統合した天球の動き(と制作者が主張する、他の魔法使いにも理解不能な原理)をモチーフとし、鋭角的なオブジェが複雑怪奇に乱舞する。
芸術性はともかく、ぶつかったらタダでは済まないので、安全性が危惧されている。
初出:外伝第1弾3章

カフェ・ラ・マン

キャンパス敷地の南東、総合魔法科関連棟の近くにある喫茶。
学生であれば誰でも利用できるが、学食よりも少し値段は高め。

実験ドーム

幻薬コースの敷地にある、ドーム型のガラス天井をした巨大温室の名称。

学生食堂

中央校舎の北側にあるセルフサービス形式の広々とした食堂。
学生であれば誰でも利用できる。

各部室棟

文化部・文科系同好会

敷地の北北西、総合魔法科関連棟の近くにある棟。
文科系の同好会や部活動の部室がある。

体育系同好会

敷地の北西、運動場エリアの近くにある棟。
運動系の同好会の部室がある。

委員会

敷地の中央寄り北、中央校舎の近くにある棟。
各委員会の部室がある。

運動場エリア

敷地の西にあるエリア。グラウンド。
多目的運動場や各競技のための施設などが揃っている。

中層階下部(イェツィラー)

「イェツィラー(形成界)」と呼ばれるエリア。
学生たちのための寮・ショッピングモール・レジャー施設などがある。
「アルマ・フロマ」「モーダスショップ」「オーウォー&マーラ」などはこのエリアに存在する。

四のセフィラ「ケセド」から第九のセフィラ「イェソド」までの、六つのセフィラに支配されたエリア。
100近い階層から構成される。
どのセフィラが上層、どのセフィラが下層、という区別はない。
概念としては階層であるが、実際には四次元的な空間内に全ての階層が並列に存在している。

  • セフィラを奉る聖堂の名前
ホドエリア:エロヒム・ツァオバト
イェソドエリア:シャダイ・エル・カイ
ケセドエリア:エル
ゲブラーエリア:エロヒム・ギボール
ティファレトエリア:エロハ
ネツァクエリア:アドナイ・ツァオバト
※聖堂の場所はそれぞれのエリアのどこかにあるが、明らかにはされていない。

  • 非公式
イェツィラー(Yetzirah)、「形成の世界」。
カバラの生命の樹の、上から三番目の階層。「神の霊」や上位天使により支配される。

ホドエリア

第四セフィラ「ホド(栄光)」に支配されている。
身体面に関わる施設が主で、生徒の健康面や美容面に関係する施設がある。

  • ホドに属する主な施設
病院/美容院/ヘルスセンター/薬局 など。

イェソドエリア(タウン・エスペランサ)

第九セフィラ「イェソド(基礎)」に支配されている。
エリア内には、ショップやレジャー施設など、日常生活に必要な施設がある。

一般的には「タウン・エスペランサ」と呼ばれ、巨大ショッピングモールとして機能している。
学用品から趣味のアイテムまで何でも揃い、休日はもちろん、平日でも放課後は学生の姿で溢れかえる。

  • 非公式
エスペランサ(esperanza)はラテン語で、意味は「希望」。

ブティック「アルマ・フロマ」

安さと豊富な品数で学生に大人気の衣料店。制服全般だけでなく、私服やアクセサリ、さらには簡単に髪型を変えられる魔方式等も扱っている。

  • 非公式
アルマ(alma)はラテン語で、意味は「恵み」。
アルマ(arma)もラテン語だが、意味が「武器、戦争」になる。おそらく違うだろう。

モーダス・ショップ

寮の個室を充実させたい学生のためのインテリアショップ。購入した家具は即座に部屋に送られる。壁紙やじゅうたんの中には、狭い部屋を別世界のように変えてしまう珍品もあるとか。

  • 非公式
モーダス(modus)はラテン語で、「道、様式、尺度、方法」など多くの意味を持った言葉。

オーウォー&マーラ

書籍やゲーム等を販売する娯楽商品の店。人気の新刊に関しては、とある人物の支援で無料配布も行われている。学生が書いた本なども置いてくれるのがまた嬉しい。

  • 非公式
オーウォー(ovo)はラテン語で、意味は「卵」。
マーラ(mala)はラテン語で、意味は「リンゴ」。
ラテン語の格言、Ab ovo usque ad mala.から来ていると思われる。
意味は「最初から最後まで」(食事の最初の卵から、デザートのリンゴまで)。

ミスター・フー

卒業生の太ったドワーフが営業しているバー・レストラン。20歳以下の立ち入りは原則禁止。

カフェ・グーラ

大盛りランチが自慢のカフェ。

ケセド・ゲブラー・ティファレト・ネツァクエリア

第四セフィラ「青玉の寮・ケセド(慈悲)」、第五セフィラ「紅玉の寮・ゲブラー(峻厳)」、第六セフィラ「黄金の寮・ティファレト(美)」、第七セフィラ「翠玉の寮・ネツァク(勝利)」の、4つのセフィラがそれぞれに司るエリア。数十の階層から構成される。
各寮の特色はそれぞれのセフィラが司る力とリンクする。

中層階上部(ベリアー)

「ベリアー(創造界)」と呼ばれるエリア。
講師や職員のための様々な施設・スペースがある。

  • セフィラを奉る聖堂の名前
コクマーエリア:ヨッド
ビナーエリア:エロヒム
※聖堂の場所はそれぞれのエリアのどこかにあるが、明らかにはされていない。

  • 立ち入りが許可されている者
総長、理事長、長老会(ゲテム)メンバー、副理事長、職員全般、許可を受けた生徒
初出:1話目12章

  • 非公式
ベリアー(Briah)、「創造の世界」。
カバラの生命の樹の、上から二番目の階層。十大天使によって支配されている。

ビナーエリア

第三のセフィラ「ビナー(理解)」に支配されている。
ベリアーの下層に当たり、教師や、一部生徒(生徒会や寮長)のための居室などがある。
その他、事務系各課の事務所など。

コクマーエリア

第二のセフィラ「コクマー(知恵)」に支配されている。
ベリアーの上層に当たり、理事長ら学園上層部の居室や執務室などがある。

執務室

中層階上部(ベリアー)の最奥に近い場所に位置し、常より悠久の静寂が濃く沈殿している。
北欧調の調度で統一された室内。
部屋の中央に置かれた応接セットの向こう側、どっしりとしたマホガニーの机には、学園の理事長であるソウ・キリュウが座っている。
初出:1話目12章

ソレンティア統括本部

中層階上部(ベリアー)にある。一般の生徒が呼び出されることは滅多にない。

管理課本部の一室

ヨーロッパ風の調度に統一された室内の中央に、応接用とおぼしきソファーとテーブルが置かれている。窓は無い。
初出:1話目14章

高層階(アツィルト)

「アツィルト(神界性)」と呼ばれるエリア。
「神に近しいもの」が安置される場所とされているが、実際に何が置かれているのかは上層部でも一握りの者しか知らない。

第一のセフィラ「ケテル(思考・創造)」に支配されている。
低層階「アッシャー」を通じて地下エリアであるダアトと繋がり、塔全体の制御に関与しているとされる。
アツィルト・エリアは雲に隠された塔の頂上部にある。
頂上部を覆う雲は魔力によって産み出され、外界がどんな気象状況であっても、決して晴れることはない。
ダアト同様、アツィルトにも、一部の許された者しか立ち入ることは出来ない。
塔全体に漲る不思議な力の源となる「神に近しいもの」があるとされるが、実際にその目で確かめたものはいない。

  • セフィラを奉る聖堂の名前:エヘイエー
※聖堂の場所はそれぞれのエリアのどこかにあるが、明らかにはされていない。

  • 立ち入りが許可されている者
総長、理事長、長老会(ゲテム)のメンバー

  • 非公式
アツィルト(Atziluth)「根源の世界」。
カバラの生命の樹の、最上位の階層。神とその分身によって支配されている。

アダム・カドモンドの神殿

黒(二ゲラ)の部屋


メモ

ソレンティアの世界観と関係がありそうなリンク。
Wikipedia 「生命の樹」
セフィラ、アイン・ソフ・アウル、ダアトなどなど


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