*[[Graph Arpeggiator 3>http://www.nakataka.net/grapharp.html]](GA3)の使いどころ - 効果音を短時間で量産する時に便利 - 効果音を作るのに適した良いインターフェース - 意図したオリジナルの音(任意VST)で - デザイン、調整が直感的(パラメータが少ない)で - クオリティの高い、多くのバリエーションを作成可能にする。 *メリット 近年、大量のアプリが日々作成され、効果音の需要はますます増え続けている。 さらに一つのアプリ内でも区別のある大量の音を用意する必要もある。 例えば、効果音を作るのに素材集などを利用する事も考えられるが、そのためのクレジット表示、加工可能かどうかの有無、再利用時の利便性(他のコンテンツでの二次利用など)さまざまな制限があるものが多い。 また、それらがクリアしたものであっても非常に高価なものであったり、 そのまま使うと意図せず他のアプリと音が重なったり、ユーザーは混乱する可能性もある。 そこで、オリジナルの効果音を作るのが良いのだが 効果音作成コストは、それほどかけられない状況が多い。 例え一瞬の音であっても、何度も聞く事に鳴るシステム音「決定音やキャンセル音」など、 あるいは、マリオのジャンプ音やコインゲット音、1up音、 ドラクエのレベルアップや魔法使用時の音 ゼルダの謎を解く音などを想像すてみましょう。 あるいは、お風呂が湧いた時、電子レンジ終了時の音、インターホンの音など。 これらは、とても高度で繊細で、何度聞いてみても耳障りではなく、さらに心地よい。 ゲームであれば、 ゲーム内イベントのサウンドアイコンとしてとても価値のあるものとなる。 - 音は重要です。 - そして非常に手間のかかるものです。 そのような耳障りの良く、オリジナルな音を作るのは、さまざまなノウハウがあります。 *心地よい音 - 音楽的な音がつくれる グラフアルペジエータ3では、アルペジエータとよばれる発想が用いられています。 アルペジオは、ハープやシンセ機能やギターの奏法でもあります。 鳴らす音(スケール)を決めて、グリッサンドするように表記すると、グラフ(線)で音の上行、下行が設定できます。 クラッシックや、バレエ音楽、ディズニーの映画の音楽を合わせた表現をするシーンなど音楽音(音程のある音)での効果音のような表現が行われたりします。(ジブリ映画などで、例えばラピュタなら親方とムスカ子分の殴り合いシーンとか) 日本の音楽でいえば琴や三味線などアルペジオ的な表現もあります。「ベベン」とか「パラララン」といった。 こういう特徴のある音は、音楽的知識を多分に必要とされます。 何度も聞けて、BGMなどとも干渉(うもれたり、音程がぶつかったり)が起りにくい、特徴が直感的(誰でも分かる、決定なのかキャンセルなのか)といった要素を含まれる必要がります。 それらを手助けしてくれるツールとなります。 *操作のポイント 【スケール選択】 使う音を選びます。 メジャーなスケールは決定や、アイテムゲットなど良いイメージが連想されます。 マイナー、キャンセルや、失敗したイメージが連想されます。 ディミニッシュ系は警告、緊急度の高さなどが連想されます。(緊急地震速報、ドラクエの呪いアイテム、サスペンスものなど) オーギュメンと系は、疑問、謎かけ。 サステイン系や民族音楽(ペンタトニックや日本の音階など)は そのエキゾチック感、浮遊感による、疑問系の音や魔法系の音、何かのイベントフラグが立った音など連想できます。 【ハーモナイズ】 スケール音を規則的に重ねる事で、音の厚みを調整します。 音が厚いと豪華なイメージになり、 単音だとシンプルさを表現できます。 【グラフの角度】 上行(右肩上がり)であれば、良いイメージ、 下行(右肩下がり)であれば、マイナスのイメージがあります。 【速度調整】 早いと勢いの良い、活発なイメージ 遅いとおちついた雰囲気になります。 グラフアルペジエータ3では、速度の上限限界が非常に大きな数値に設定されています。 これにより、ファミコンにあったような高速アルペジエータ的な表現の音などが作れます。 【繰り返し】 効果音は、2回繰り返し、3回繰り返しなど、複雑な音の並びでありながら、意味のある音である主張をする事があります。 地震速報の警告音、緊急ニュースなど 突然の繰り返しにより、ユーザーは、他の音と明らかに異なる特徴を感じ、2回、3回で確実にそれが意味のある音だと連想します。 【音の歯抜け表現】 SameNoteをチェックすると連続した同じ音程がキャンセルされます。 これで、リズムパターンが作れます。 【レベルの変化】 音量の変化をつけることで、アクセント表現や、癖のあるビートを作ることができます。 【ランダム】 グラフの最初のきっかけとして、何をしてよいか分からない場合は、ランダムを一度押してみると良い。 【音色:VSTiの選択】 世の中には様々な個性的な音源が存在しています。しかもいくつかはサンプルとして無料化されていたり、そもそも無料なものも多くあります。有料なものであれば、カスタマイズや豊富で扱いやすいライブラリやプリセット、エフェクト類がついてきます。 音色もピアノ、ベースといった楽器音だったり ベル系の音やドラムの音など。 ベルやドラムの音の場合、音程感を希薄にする事ができ、どのようなBGMとも干渉しないような音が作れます。 町中にある時計や噴水のメロディー、夕方のテーマなど、倍音を多く含むめだつ音となっています。 【音域、範囲】 ピアノの高い音、ベースの低い音など選択します。 ドラムなど一定範囲しか音がマッピングされていないVSTなどで範囲を調整します。 範囲が狭いと、信号音などシンプルな音 範囲が広いと、より豪華なイメージになります。 【余韻】 音の残響、リリースが切れてしまうと残念な結果になります。 デフォルトはかなり長めの余韻が設定されており、音が切れないようになっています。 短いリリース音の場合は小さく設定することで、出力される波形のサイズを減らせます。 【ループ素材作成】 繰り返しのもう一つの応用として、 テンポを遅め、SameNoteをチェックしてフレーズ作成に利用できます。 アルペジエータとして、自動生成のエンジンとして使います。 グラフを変更することで変化します。 キーやをトランスポーズすることで、さまざまな音程の素材を量産できます。 - AbltonLiveなどループ素材の扱えるシーケンサなどにオリジナルのループを作成する時に使えます。 - インタラクティブミュージックなど音程やスケールが破綻しない音の量産などに使えます。