AISACは他のシステムではRTPCとか呼ばれたりするかもしれません。
グラフでパラメータの設定が行える機能で、ADX2では距離減衰カーブや、乗り物のエンジン音の変化や環境音なら雨の量や質でコントロール、ゲームの演出としてなら歓声の量や質を変えたり、音楽ならば複数トラックのミックス具合を調整したりといったさまざまなことに応用できます。
#使い所を考える
楽をするために使う。
例えば、雨の表現を例にすると、
ぽつりぽつり、
さらさら、
ざーざー、
嵐の雷付きで遠くでゴロゴロ、雨は降っていない
風と雨がまざった大雨
嵐と雷と叩きつける雨
といったように様々なシチュエーションが考えられます。
さらに、室内か、室外か、 室内なら屋根の材質は何か? 室外なら船の上なのか、野原なのか、木々のある林の中なのか
などなど、さまざまな条件があります。
これらを全て組み合わせを考慮して作成すると、膨大な音を用意する必要が出てきます。
さらに、強弱の段階をもっと細かくしたくなった場合など、耐えられない作業量が発生します。
こういった場合に、例えば、軸をいくつか考えてみます。
雨の量、
風の量、
雷の量、
屋根ありなし、材質変化
こういった軸を、AISACコントロールに割り当て、音をデザインするといった発想になります。
エフェクトの量や、トラック間の音量変化、フィルター調整などで 素材を少なく、音の表現を豊かにすることができます。
雨を例にとってみましたが、他にもさまざまな自然音や機械音などの特徴を分解して軸をとってデザインしてみるといろいろ面白い発見があるかもしれません。
最終更新:2019年05月22日 21:24