創作発表板@wiki内検索 / 「ともだちハウス第二話」で検索した結果

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  • 箱庭モノ/ともだちハウス第二話
    ともだちハウス第二話 第二話『なかよしだいさくせん』  管理人さんが用意してくれた部屋は大変にこざっぱりとしており、小さな窓からは海が 覗く、質素ながらも素晴らしいものであった。  少しだけ埃をかぶったベッドにぽすんと座ったゆゆるちゃんは、しばらく足をぶらぶら させながら鼻歌を歌っていたのだが、思い出したようにポシェットをごそごそと漁りだす と、小さなボリュームダイヤルを取り出した。 「これは、おなじみダイヤル」  ゆゆるちゃんは魔女なので、色々と不思議な秘密道具を所有しているのだが、そう いったものを取り出すときも絶好調にテンションが低く、近年アニメで見れるような魔女 とは一線を画していると言わざるを得ない。 「これをおでこにはりつけると、みんなのおなじみさんになるのです」  しかしきちんと説明をしてくれるあたり、ゆゆるちゃんは...
  • 箱庭モノ/ともだちハウス第一話
    ともだちハウス第一話  木漏れ日溢れる森の小道、薄茶色のローブを纏った少女が小枝を振りながら歩く。  今にも眠ってしまいそうな表情とは逆に、機嫌の良さそうな声が森にひびいた。 「はー、こー、にー」  ぱさぱさと周囲の茂みを叩きながら、開けた森から覗く景色に足を止める。  頭の上で結わえた髪もふらりと揺れる。 「わ、か、ん」  手にした小枝を前に向けて、指し示したのは空と海のブルーに囲まれた大きな屋敷。 「はこにわかん」  途切れた小道はやがて丘へ溶け、少女もまた吸い込まれるようにぺたぺたと走り始めた。  たどり着いた大きな門は、一体誰が開け閉めをしているのか疑問に思えるほど重厚で、 嬉しそうに隙間へと身を滑らせる少女を優しく迎えてくれた。  玄関まで続く小さな庭をしげしげと見回し、植え込みの手入れをしている管理人さんを 見...
  • 箱庭モノ
    ...もだちハウス第一話 ともだちハウス第二話 なかよしハウス第三話 なかよしハウス第四話 なかよしハウス第五話 ジークリンデ・ハルトシュラー ジークフリード・ハルトシュラー入館 なかよしハウス第六話 なかよしハウス第七話 倉刀の敗戦処理大作戦 戦闘力B なかよしハウス第八話 一太刀 便乗 S・ハルトシュラー 倉刀の敗戦処理大作戦の続き なかよしハウス第九話 ある日の休日 上陸 ファースト・コンタクト 野望 疑惑 女の勘 決意 超適当にかいたアレ フェアリー「いいですか倉刀さん」 リンデ「倉刀、あんたホモなの?」 スカウト とある昔話 ウーパールーパー入館 ページ最上部へ
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第六話
    なかよしハウス第六話 なかよしハウス第六話『えーりひくんのぽりしー(激突!不乱不編)』  南国島に着陸したエーリヒくんは、メッサーシュミットからひらりと飛び降りるや否や、 わき目もふらずに走り出し、続けて到着したゆゆるちゃんもぺたぺたとその後を追う。  二人が目指しているのは、岡の上に見えている南国フルーツの木だ。  先を走るエーリヒくんが、ばさばさと特攻服を揺らしながら気迫に顔を歪める。 「“友情(キズナ)”って奴は、交えた“拳”の果てにあるもんなのさ……」 「“!?”」  するとゆゆるちゃんの切り揃った前髪の下に、ごちんと何かが当たった。 「あいた!」  おでこをさすりながらひょいと取り上げたのは、具現化した「!?」マークである。  エーリヒくんは大変に気合の入った不良なので、その気迫が不思議な現象を巻き起こし てもなんら問題...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第八話
    なかよしハウス第八話 なかよしハウス第八話『ふりーどくんのあやまち』  床にはまだひんやりと冷たさが残る早朝。ひとけのないロビーでは木枠の窓から射し込 んでくる朝陽が、浮かぶほこりをふわふわと幻想的に輝かせている。  そこには一人の少年が、ある張り紙を前にして首を傾げていた。 「お悩み相談所?」  少年の名前はジークフリードくん。おてんばなお姉さんと共に最近この箱庭館にやって きた、なんだかとっても気の弱そうな男の子である。 「色んな人がいるかと思えば、こんな部屋まであるんだ……」  関心しながらドアノブに手をかけ、迷わず、しかしゆっくりと扉を押し開く。  施設的な名称を付けられたその部屋に、まさか魔女が生活しているとは知らずに――  空いた隙間から流れ込んでくる、少しだけ暖かい空気と甘い香り。  すーっとそれを吸い込んだフリ...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第七話
    なかよしハウス第七話 第七話『きおくちゃんのおもいで』  紺色の空に星が輝く夜。さらさら流れる川を見下ろす橋の上に、とことこぺたぺた歩く 二人の少女の姿があった。 「ごめんね、ゆゆるちゃん。急に無理言っちゃって」 「おかまいなく」  ゆゆるちゃんの隣で小さなお風呂桶を抱えているのは、だいぶ前から箱庭館で生活して いる「記憶喪失した少女」ちゃん。  視線を落として、ちらちらとゆゆるちゃんの顔色を伺いながら続ける。 「うらやましいなって思ってたの。私よりもあとに来たのにたくさん友達つくれて……」 「そう?」  誇らしげに謙遜するゆゆるちゃんに苦笑いしつつ、足を進める記憶ちゃん。 「だから私もみんなと仲良くできるように頑張ろうって、それで誘ったの」  人の少なくなった商店街を横切り、ひんやり冷えた路地を進む。  近づいてくる古...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第三話
    なかよしハウス第三話 第三話『くらとうさんのなやみごと』  さてさて、住民の方達の好感を得るどころか不信感を増幅させてしまったゆゆるちゃん なのだが、ここで諦めてしまっては魔女の名折れ。  早速自室へ戻り、難しい顔で歩き回りながら、次なる作戦を考えているところである。 「ゆゆる、かんがえついた!」  ぱちんと手を叩いて部屋を飛び出すと、ドアの前に一枚の画用紙を貼り付けて、そこに マジックで「おなやみそうだんじょ」とダイナミックに書きなぐった。 「これはめいあん」  確かに住人の方たちが他の人に言いづらい悩みを抱えている可能性は高く、新参である ゆゆるちゃんになら、それをぽろりとこぼすこともあるかもしれない。そうするとこれは 中々に良いアイディアと言えよう。  ――暫くすると、ドアをノックする音が聞こえた。 「おなやみならた...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第五話
    なかよしハウス第五話 なかよしハウス第五話『えーりひくんのぽりしー(疾風!毒威突編)』  澄み広がった青空に、白い煙がぱんぱんとはじけて形を残す。  その小さな塊をかき消すように、大きな声が響き渡った。 「それではこれより、第一回箱庭館、親睦ヒコーキレースを行います!」  小さなマイクをもった管理人さんに向けられて、わーわーぱちぱちとささやかな歓声が 巻き起こる。  芝生の上に広げられたビニールシートで住民の方たちが期待に胸を躍らせる中、ヒート アップした解説はさらに続いた。 「では早速、今回の選手を発表いたします! まずはこのイベントの発案者である、自称 『蒼い韋駄天』エーリヒくんと、愛機メッサーシュミット!」  ――そう、じつはこの親睦イベント、新参であるゆゆるちゃんを懲らしめてやろうと、 エーリヒくんが企てた策略なのだ。 ...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第九話
    なかよしハウス第九話 第九話『へげぞさんのうつわ』  その日の夜、お悩み相談所はいつもと違った不穏な空気で満たされていた。  格子窓から覗く三日月の前、腕を組んで難しい顔をしているのはへげぞさん。  Tシャツにジーパンという外見上これといった特徴を持たない彼なのだが、その発想 や思考は箱庭館随一の変わり者である。 「これで1勝1敗だな……」  挑戦的な眼差しに、困った顔を返すゆゆるちゃん。  その小さな手に握られているハンドメイド感溢れる紙束の表紙には、干からびたミミズ みたいな文字で「まじょなぞなぞ」と書かれていた。 「次も正解してやるぞ」 「そ、それではだい3もん――」  へげぞさんは謎や不思議が大好きな自称小説家であるのだが、ちょうど自作小説の展開 に詰まっていたこともあり、何かネタでもないかとやってきたらしい。 ...
  • 箱庭モノ/なかよしハウス第四話
    なかよしハウス第四話 第四話『はるとさんのぷらいど』  次の日の朝、ちゅんちゅんと鳴く小鳥の声に目を覚ましたゆゆるちゃんは、ベッドから 飛び起きると早速部屋のドアノブに「営業中」プレートを掲げた。  実はこれ、友達になってくれた倉刀くんが作ってくれたもので、小さな木の板に立派な 文字でその旨が書かれており、大変に素晴らしい出来である。 「これでよしと」  ぱんぱんと手をはたくと部屋に戻り、ぼんやりと外の景色を長めながら待つこと数時間。 こつこつとドアを叩く音に続いて現れたのは箱庭館の重鎮、ハルトシュラーさんだった。 「邪魔するぞ」 「ゆゆるのおなやみそうだんじょへようこそ」  ハルトシュラーさんは年端もいかない少女の風貌であるのだが、何やら荘厳なオーラを 纏っており、さらに言うと倉刀くんのお師匠様でもあるらしい。  謎の経歴と相まって...
  • 第二話
    第二話 淳子は歩き続けていた。もう一時間は歩いただろうか。一向に何も見える気配がない。 ただ一面の砂、砂、砂だ。この砂の粒子を一粒ずつ数えたらまあまず間違いなく無量大数を通り越すんだろうな、 などとばかばかしことを考えながら彼女は歩き続けていた。 ただ、ひとつ救いがあった。 砂漠というと灼熱の太陽に照らしだされた極熱の地、というイメージだが、 灰色の雲に覆われたこの空に灼熱の太陽など望むべくもない。別に望んでもいないのだが。 熱くない、どちらかというと太陽が隠れて薄暗く、結果、砂が冷えてかえって涼しいくらいだ。 「この世界にも神様はいるみたいね…別に信じちゃいなかったけど」淳子はひとり呟いた。 しかしそんな無神論者のようなことを言った罰があたったのかいきなり砂嵐に見舞われた。 ものすごい突風と砂が淳子を襲う。たまらず伏せる。 5分ほどた...
  • 影武器姉妹 四天王編 第二話
    Top 創発発のキャラクター総合 影武器姉妹 四天王編 第二話 投稿日時:2011/08/27(土) 16 18 56.87 「じゃあ、行ってくるね。」 「はーい。」 空が赤く染まる頃。 学校から帰ってきたばかりの桃花は、休む間も無くスーパーへ買い物に出かけた。 一方、一緒に帰ってきた彼方は、ソファの上に寝転がり漫画を読んでくつろいでいる。 この家の家事は、基本的に桃花が行い、気まぐれに彼方が手伝うという図式だ。 それでも桃花に不満は無く、それどころか疑問を抱いたことすらなかった。 とにかく、ここまでは日常の一場面。いつもと変わらない風景であった。 三十分ほどして、玄関のチャイムが訪問者の存在を告げる。 「姉さん……なら鳴らさないよね。宅配便かな?」 彼方は漫画のカバーを読んでいたページに挟み込み、速足で玄関に向かう。 そこに誰が待ち受けて...
  • Mad Nugget 第二話
    Top ガンダム総合スレ  「Mad Nugget」 第二話   崩れ落ちたボールから這い出すハロルドと、それを手伝うダグラス。連邦軍の指揮官は2人に歩み寄った。 「貴様等の勝ちだ。約束通り釈放してやろう。しかし、手続きに少々時間が掛かる。一週間後だ」 「はは、有り難い」  愛想笑いするダグラスを見て、指揮官は恩着せがましく言う。 「あのまま貴様等を潰す事も出来た。そうしなかったのは、連邦軍の誇りだ。銘じて忘れるな」 「フッ、俺達は構わなかったがな! 手前等はダグのキャノンが何処を向いてたか、見てなかっただろう?  その程度で、よく偉そうな口が叩ける! おい、ダグ!! こんな奴の話は聞かなくて良い! 手を止めるな!」  彼の傲慢な口振りに、残骸から半身を乗り出して口答えするハロルド。ダグラスは溜息を吐き、彼を止める代わりに 持ち上げていた鉄塊を手放した。 「いっでぇええ!! ダグ、お前、う...
  • 影武器姉妹
    Top 創発発のキャラクター総合 影武器姉妹まとめ 作者:◆KazZxBP5Rc 単発 念抹寄生 影武器姉妹 海編 影武器姉妹 体育祭編 四天王編 影武器姉妹 四天王編 第一話 影武器姉妹 四天王編 第二話 創発発のキャラクター総合に戻る ページ最上部へ
  • 異世界召還・トリップスレ
    異世界召還・トリップスレ ある日目覚めたら違う世界にいたとか、 ひょんなことで他の世界に紛れ込んでしまったとか、 そんな感じのSSを書きまくりましょう。 【過去スレ】 異世界召還・トリップスレ http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219992281/ 異世界召喚スレ投下作品@創発wikiまとめ ゴーストライター◆SqxLCob04Eさん作 第一話 第二話 「Chenge The world」  第三話 「Chenge The world」  第四話 「Chenge The world」  第五話 「Chenge The world」  第六話 「Chenge The world」  第七話 「Chenge The world」  第八話 「Chenge The world」  ...
  • 狸よ躍れ、地獄の只中で
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 地獄世界・「狸よ躍れ、地獄の只中で」目次 狸よ躍れ、地獄の只中で 序章の序~序章 第一話『拙者にとっては今回こそが序章でござる』 第二話『鬼婆と鬼ババとは似て非なるもの也。鬼ババとは単なるババアな鬼のことでござる』 第三話『ところで地獄に野生の狸は棲んでおるのでござろうか』 第四話『刀語、でござる……だ、題名考えるのが面倒だっただけでござる! パクリとかじゃござらんし!』 第五話『拙者の力、ようやくお披露目でござる』 上へ
  • 影武器姉妹 四天王編 第一話
    Top 創発発のキャラクター総合 影武器姉妹 四天王編 第一話 投稿日時:2011/07/20(水) 22 26 08.18 姉妹は地下へ続く狭い階段を降りていた。 先行する妹の彼方は、頭の上二か所で悪魔の角のように一部だけまとめた髪をぴょこぴょこ揺らしながら駆け降りてゆく。 対して、後に続く姉の桃花は、長いポニーテールをゆったりと揺らしてついて行く。 「ほらほら早く! 始まっちゃうよ!」 「分かってるから急かさないで。階段が急で足踏み外しそうなんだから。」 そんなやりとりをしながらも、彼方は姉が遅れるかどうかなんてこれっぽっちも気に掛けていなかった。 階段の終着点にある重い防音扉。その向こうに待ち受けている熱い時間に、既に意識を奪われていたからだ。 影武器姉妹 四天王編 第一話 扉の奥にはすし詰めの人、人、人。 桃花は彼らをかき分け...
  • 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 C 3/3
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 C 3/3 ―――…  「ふぇ…これはひどい…」  『お前は…!』  屋上へと足を踏み入れたトエル。そこに有ったモノは、酷く損傷し、もはや原型をとどめていない人だった肉塊と、 一体の黒龍。以前トエルが見た幻の黒龍よりも二回り近く大きな、黒い霧を体中から吹き出す龍の異形。 綺麗なガラス細工のような龍のその瞳。トエルはその瞳に見覚えがあった。  「ふぇ…あなたはまさか、かりん?…ずいぶんおっきくなったね!」  火燐。あの、龍神族の彼女がまさかこんな大きな龍になるのにはトエルも驚いたが、だからと言ってトエルが恐れることはない。  人を殺した異形は等く駆除すべし。トエルの核たる行動理念である。人を殺さなくても危険と判断すれば殺...
  • ガンダム総合スレ SS まとめページ 1
    Top ガンダム総合スレ SS まとめページ 1 ガンダム総合スレ SS まとめページ 1 連載中の作品 ◇作者  322 さん 第88独立宇宙戦団 第1話 第2話 第3話 第4話 ◇作者  5-165 さん 第1章 爆光に双子座は煌めく 第1話 第2話 第3話 第4話  第2章 長槍は大地を揺らした 第1話  ◇作者 MAMAN書き ◆R7VZxu4aYKCk さん オデッサ・シークレット・ファイル  第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 ◇作者 00病 さん ガンダム00X  第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 連載終了作品 ※連載終了順(直近のものが一番上)になります。 ◇作者 MAMAN書き ◆iLWTGcwOLM さん 蒼の残光  第1章 ズムシティにて  第2章...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル/1-1
    一回戦 第一試合 プリン妖精 VS いかづち 作者 ◆69qW4CN98k ワーワーワー アンテナ「さあ! ついに始まってしまいました第二回トーナメント! 実況するのはわたくしアンテナと」 柏木「どうも、解説役の柏木です」 アンテナ「さて柏木さん、今回も強豪が数多く参加している訳ですが柏木さんの予想というか、注目株は?」 柏木「う~ん。あまりえこひいきとかはしたくありませんが、クリーシェさんとハルトさんですね」 アンテナ「おお、つまり決勝は二人の争いと?」 柏木「いえ、そういう事ではありません。個人的にという訳です」 アンテナ「そうですか。さて、第一試合、プリン妖精 対 いかづち の試合となるわけですが、  この試合、どう思われますか?」 柏木「そうですね。プリン妖精氏は亜人スレ発祥のキャラです。島京の重要人物とも...
  • 殿下と侍女長 第1話
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 地獄世界・「殿下と侍女長」 第1話 殿下と侍女長 第1話 沸き立つ血の池、聳える針山、轟く悲鳴。 ここは地獄の三丁目。 人間界と地獄を繋ぐ虚無の扉(ゲヘナゲート)の建設地である。 「まだ出来ないのかよー、おっせーなー」 黒のランドセルを担いだ男の子が、図面を持った現場監督のおっさんに文句を言う。 「申し訳ありません、殿下。なにぶん人間界の時空は硬くて、ドリルがボリボリ折れちゃうんです」 おっさんは脂汗を作業着の袖で拭いながら、ランドセルの小学生にへいこらして言った。 どうやらこの小学生、閻魔様の息子らしい。 おっさんは顔色は優れないが、酔っているわけでもないのに真っ赤だ。 赤鬼だから。 「これじゃあ小学校に遅刻しちゃうっつーの。 もし遅刻したら、親父に言って、朱天グループを地獄公共事業カルテ...
  • 女神の婚活つづきのおまけ
    Top 創発発のキャラクター総合 女神の婚活つづきのおまけ 作者:◆91wbDksrrE 投稿日時:2010/11/01(月) 02 02 16 「という可能性だって、私は持っているわけよ!」 「……そうですねー。姉さんの可能性は無限大だと、ひなも思いますよー。  でも、この可能性が実現した場合、姉さんってかなりの確率で結婚詐欺に  かかっちゃってるような気がするんですけどー」 「……なんでそうなるの?」 「だって、隣人というだけで、あんまりよく知らない人っぽいのに、告白されたら  ホイホイ付いていっちゃってるわけじゃないですかー。私だったら、姉さんカモる  と思いますよー」 「……そ、そうね。まずはちゃんと相手の事をよく知らないといけないというのは、  確かにもっとも。もっともだわ! まずは文通から始めるべきね!」 「……そういう問題なんでしょ...
  • NEMESIS 第5話 告死天使 1/2
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「NEMESIS」 第5話 1/2 NEMESIS 第5話 告死天使 1/2 第5話 告死天使 残る五人の告死天使たちの元へと向かう車の中。その空気は重いものに包まれていた。5人に対して疑惑を持ち続ける神谷。 助手席に腰かけ、その様子をうかがうステファン。犯人かも知れない人物に会いに行くという緊張感を抱き、すっかり無口になってしまったヒカリ。 アリーヤの自信満々のセリフとは裏腹に一抹の不安を抱くクラウス。なにも話題もなくただ車窓の外を眺め続けるセフィリア。 そして、そうしているうちに車はスラム街のうちのある場所へと止まっていた。助手席の窓を開き、ステファンがその建物の看板を見やる。 どうやらライブハウスのようだった。ここに一人目がいるのだろうか。 「一人目はセオドールだね。彼は確かここ...
  • 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 C 2/3
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 C 2/3  「うりゃああああああ!!」  「その程度か…?やはり所詮は只の人か…」  先程から一方的に白石が攻撃を加えるも、狐の化物にはさしてダメージが蓄積していないように見える。  冴島は「このままではいつまでたっても対象を撃破するのは不可能」と考えていた。となれば弱点を探すのが 常套手段というもの。  「燃え尽きろ!!」  「おっと…!?」『"ゲール""レッグ"』  業火の炎を吐き出す化物。白石は疾風属性を足に付属し、高速バックステップで回避する。そうして冴島の横まで 下がってきた白石は苦笑いをしながらこう言った。  「全く攻撃が効かないでしょや~…」  「…何か弱点があ...
  • ガンダム総合スレ「爆光に双子座は煌めく:2」
    Top ガンダム総合スレ SS まとめ 爆光に双子座は煌めく:2 爆光に双子座は煌めく:2 ※爆光に双子座は煌めく:1からの続き 181 :爆光に双子座は煌めく 2:2011/03/16(水) 11 41 49.25 ID jwEPw7H6 《上方、敵機! 急速接近!》  三機のザクが、『ニヴルヘイム』目がけて急降下する。その間を巡航するツヴィリング・ ザクは、二つのモノアイを光らせ、両手のマシンガンを構えた。同時に両肩の二連装対空 機銃も稼働し、照準を定める。 《サンダンス、機体を仰向けにしてくれ》 「あいよ、相棒!」  テストパイロット、サンダンス・レーゲル少尉は不敵な笑みを浮かべた。ベテランの海 兵隊員である彼は、荒々しい操縦桿さばきで機体を反転させ、『ニヴルヘイム』と背中合 わせの状態にする。機体の横幅...
  • 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 3/3
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 3/3  「しねぇ!?化物!!」  『くっ…させるか!!』  「大丈夫か!?」  『何悠長に人の心配してんの!!早くいって!!こいつらは私達がやっつける!!』  「すまん!!」  連戦連戦。どんどん散り散りになっていく一行…。後ろは振り向かない。だって、また笑顔で再会できると、信じてるから…!!  だいぶビルの近くへとやってこれたあたし達。辺りから聞こえてくるのは有象無象の声。悲鳴や怒声。それ らが混じり合って、負の叫びとなり街に木霊する。早く終わらせなきゃ…こんな事…  「結構ビルの近くへとやって来たな…もう少しだ。タケゾー、カナミ、気を引き締めていけ」  火燐は激励するようにあたし達に言う。「そっちもね」と返し、...
  • 箱庭モノ/一太刀
    一太刀 「長巻って武器の長巻ですか?」 「ああ」  僕の部屋の入り口で、珍しく管理人さんが声を掛けてきたと思えば、いきなりそれだった。  なにやら頬に切り傷。いや、全身がボロボロで、目つきもそれとなく真摯なものに見える。  状況が理解の範疇を超えて、僕は傍と戸惑った。 「えっとー。状況から察するに、戦いに負けるなり辛勝するなりで、もっと強い武器が欲しくなったわけですよね?」 「ああ、そうだよ。俺の棒が不全でな」 「いや、なにと戦ったんですか?」  そこはかとなく下に進む会話を遮り、まずはと疑問を口にする。  ちなみに長巻とは、戦国時代に流行った薙刀と太刀との中間にある武器で、腕力が必要だが容易に扱える武器として知られる。  ちょうど柄と刀身が1:1程度の割合を持つ武器のことだ。 「男が棒を磨くのは、女に対してだろう?」 ...
  • NEMESIS 第3話 クラウスの正体
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「NEMESIS」 第3話 NEMESIS  第3話 クラウスの正体 漆黒の衣装を身に纏う兄に連れられ、セフィリアはスラムを闊歩していた。兄は一体どこに行こうというのか。 兄が頼りになるというほどだから信頼のおける人物なのは間違いないのだが、目的地もなく出歩いたこともないセフィリアは 正直不安で胸がいっぱいだった。それに何より謎なのは…先ほどからすれ違う人々が悉く脇にそれ、兄の姿を拝んでいて その一人一人にクラウスは立ち止り「頭をあげてください」とにこやかにほほ笑みかけるのでなかなか目的地にたどり着かない。 家を出て30分ほど歩いただろうか。目的地にたどり着いたらしく、クラウスが一軒の家の前で立ち止まる。 一軒といっても独立しているわけではなく、両隣は壁を隔てた向こう側、その隣もまた…という具合に長...
  • NEMESIS 第8話 回想~クラウス・ブライト、セフィリア・ブライト 2/2
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「NEMESIS」 第8話 2/2 「わかりました。ケビンさん…でしたね。あなたの弟子にさせてください」 クラウスの答えに満足した様子のケビンは再び微笑み、クラウスと握手し言った。 「決まりじゃの。儂の修業は厳しいがしっかりとついてくるのじゃぞクラウス君。さて、君のお父さんが帰ってきたら話を通しておかねばならんの」 「お前がケビン様の3番目の弟子と言うことになるな。これからよろしく頼む、クラウス」 「私からもよろしく頼むよ、クラウス君。誇り高き君とともに修行することができて光栄に思うよ」 そして、アリーヤ、シオンとも握手を交わすクラウス。それからおよそ30分後、配達業務から戻ってきたカルロスにケビンはこう話した。 「カルロスさん、ここはスラムじゃ。また今日みたいなことが起こら...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル/2-1
    二回戦 第一試合 プリン妖精 VS 桃色 作者 ID .UtjER.AO わーわーわー!!!!!!! アンテナ「さぁ~!!!!!!! さて!!!!!!!!!! 始めるとしましょう 二回戦第一試合!!!!!!!!!」 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!! アンテナ「始まる前からこの歓声とは!!!!!!!!!!!!!!!! この第一試合の期待値は今大会イチですね 解説の柏木さん!!!!!!!!!!!!!!!!!」 柏木「そうですね 強烈な個性を持つプリン妖精選手と男性に大人気の強烈ボディを持つ桃色選手との戦いですから」 アンテナ「なるほど!!!! しかし両選手の一回戦を思い出してみますと 私にはどうにも桃色選手がプリン妖精選手とまともに戦えるとは思いませんが」 柏木「さぁ どうなるでしょうねぇ 下...
  • 「カラス」、「加湿器」、「ラベンダー」③
    Top 三題噺 「カラス」、「加湿器」、「ラベンダー」③ 391 名前:おかしな話 1/5 ◆phHQ0dmfn2 [sage] 投稿日:2008/11/24(月) 19 23 29 ID zrR6IL1R  目の前には一面のラベンダー畑が広がっている。高原の澄んだ風が、その香りを俺の元 に運んでくれる。  しばし堪能してから、俺は宿泊場所であるペンションへと足を進めた。さあ、今回はど んな事件が起こるのやら。  ログハウス風の宿に着くと、いかにも人の良さそうな老夫婦が俺を迎えてくれた。だが 油断してはならない、人は見かけによらぬもの。彼らの一挙一動まで、きちんと目を配ら ねば。  挨拶と宿泊カードの記載を済ませ、部屋に案内してもらう。  こじんまりとした客室は、簡素だが落ち着いた雰囲気を醸し出している。エアコンと加 湿器で室内は快適な温度湿度に保たれ...
  • 温泉界へご招待 ~死者の慰安旅行~
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 温泉界・温泉世界へご招待 ~死者の慰安旅行~ 温泉世界へご招待 ~死者の慰安旅行~ 「気持ちいいわね……」 「ゆっくりすんのも悪くないね……」  湯気が立ち込める風呂。屋外故に風が吹く度怪しく湯気が揺らめく。そう。ここは温泉界。 「他にも来てんのかね?」 「まさか……。来たらダメでしょ」 「まぁそうだ」  仲良さそうに温泉に浸かる二人の女性。当然素っ裸。一人は控えめ。一人はぺったんこ。  今のところ風呂には二人と一匹しか居ない。一匹? 「うむ……。やはり温泉は良い。自然にもあるしな……」 「あなたは設定的に来たらダメなんじゃ……」 「これでも神格がある。多少のムリは効く」 「……というかアンタ普通に浸かってっけど」 「我は狐よ。人間の小娘見たとて何とも思わぬ。なにより我は雌。...
  • 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第3話 1/2
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第3話 1/2 でんせつーのーこんびにー  さがしにーゆこうー  でんせつーのーこんびにー  さがしにー…  「こ…これは…!」  一行の前にそびえ立つ、白を基調としたガラス張りの建物。その異常なまでの存在感に力負けし、景観乱れる迷いの森。  今や見かけることはない、その建物の名は…   「わかるんですか!?官兵さんッッ」  「ああ…これは…『コンビニ』ッッ!!」  「コンビニッッッ!?」  「ああ…しかもファミファミいうやつ…だ…ッッッ!」  「これがこんびに?ふえ?うーん…」  第三話      ―『妖怪コンビニ24時/後編』― ―前回のあらすじ 「ふえ...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル/1-2
    一回戦 第二試合 桃色 VS フェアリー・テール 作者 ◆KazZxBP5Rc さて、話に移る前に、まずは分かりきった事項の確認から始めたいと思う。 問一、ここは何をする場所か? ――第二回創発キャラトーナメントバトルである。 問二、今は何の時間か? ――一回戦第二試合の試合中である。 これが正しい答えのはずである。のだが……。 「では、今の大日本帝国にはニンジャはいないのですね。」 「何百年前の話ですか~。そもそも日本が大日本帝国なんて名乗ってたのも何十年も昔ですよ。」 「そうですか。ジェネレーションギャップというものを実感してしまいます。」 「あ、でもでも。女侍さんなら桃の友達にいますし、ここでも別の方を見かけましたよ?」 選手であるはずの桃色とフェアリー・テールの間には和やかな雰囲気が流れていた。 なぜかというと……ここはアンテナさんが実況...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル/2-3
    二回戦 第三試合 S.ハルトシュラー VS マシロ 作者  ◆KazZxBP5Rc SSPことニール・アルバート・フロントフィールドは、トイレで用を足していた。 観客用のトイレが混雑していたので、選手用のトイレまで足を運んだ。 ここにいると会場の喧騒がまるで嘘のようだ。 落ち着いた気分で水を流し、洗面台で手を洗う。 そのまま去ろうとしたまさにその時だった。 ガタッ。大きな音が掃除用具入れの方から聞こえてきた。 用具が倒れた音にしては鈍い。もっと大きな質量が動いた音のように聞こえた。 ニールは用心しつつ掃除用具入れに近づき、そっと扉を開いた。 「――!!」 「二回戦も残すところこの一試合となりました! さあ、両選手に登場していただきましょう。  S.ハルトシュラー・アーンド……あれ?」 アンテナさんの締まらない声を受けて「二人」がリング上に姿を現す。 ...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル
    第二回創発キャラトーナメントバトル 板内のスレの垣根を越え、集まった数多の猛者たち 体を、拳を、ネタを、魂をぶつけ合い、熱き戦いを魅せてくれた あれから二年…… 長い年月を経て、伝説の大会が再び幕を開けた ここに現在と過去は響きあい、あの熱狂を呼び覚ます――― 第二回!!創発キャラトーナメントバトル、開幕!!! 熱狂は、まだ終わらない―――! 創作発表板のどこかで見たキャラ達が、なぜか戦っちゃう話です。 リレー小説なので、どなたでも参加できます。 全選手入場!! 会場 現行スレ: 【リレー】第2回創発キャラトーナメントバトル【part3】 過去ログ: リレー小説でトーナメントバトル 【リレー】第2回創発キャラトーナメントバトル【part2】 出場選手 第二回創発キャラトーナメントバトル/キャラ紹介 0...
  • 温泉界へご招待 ~クラウス・セフィリア兄妹の場合~
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 温泉界・温泉界へご招待 ~クラウス・セフィリア兄妹の場合~ 温泉界へご招待 ~クラウス・セフィリア兄妹の場合~ 「兄さん、お風呂に入りに行かない?」 唐突にセフィリアが切り出す。ヒカリの敵探しに奔走するものの手掛かりは一向につかめず、クラウスもセフィリアもこの広い避難地区を走り回り、汗まみれになっていたのだ。 ちなみにクラウスとセフィリアも例の衣装を今は着ていない。クラウスは、あの恰好で街を歩くと聞きこむたびに相手が自分を拝むものだから 効率が悪いという理由で、ステファンの服を借りている。無地のTシャツとぼろぼろのジーンズである。 セフィリアはというと、「兄さんのプレゼントを汗で汚したくない」という理由である。しかしセフィリアの場合その強調された胸のせいで ステファンの服を着ようとしても臍のあたりからズボ...
  • 白亜記/西方の島とギャンブラー
    Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 西方の島とギャンブラー 西方の島とギャンブラー 「最強の無限桃花というのはどういうのだろうか」 「ジャッカルだ」 夏。亀と気だるい野外調査をする午後。蔦が絡んだ家屋を調査していた亀に問うと即答された。 私はあまりの即答ぶりに聞き返す。 「なんだって? 今の個人名か?」 「最強の無限桃花の話だろう?  ここから西の大海を渡った先にアメリカと呼ばれていた大陸がある。そこにある島にいる奴だ。  私が知る限りではあいつが最強の無限桃花だ」 「私だってそこそこ強いと自負しているが」 「そうだな。仮に目と鼻の先に立って戦闘を始めたらお前にも勝機がある、と言える。  それでも十秒で勝てなかったらお前が負けるな」 思わず眉をひそめる。 「随分な評価だな。そのジャッカルとか言う奴はどのくらい強いんだ?」 「そうだな……」...
  • 狸よ躍れ 第3話
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・狸よ躍れ、地獄の只中で 第二話『鬼婆と鬼ババとは似て非なるもの也。鬼ババとは単なるババアな鬼のことでござる』  かぐわしい花々の芳香に満ちた、花の蔵屋敷の一室。質のよさそうなふんわりとした布団の上で、 なかなか寝付けずにいる迅九郎は、もう何度目かわからない寝返りを打った。 「……息つく暇もない一日であったな」  この日彼は、思いがけず地獄の住人の仲間入りを果たした。現世において『死んだ』という実感も 持たないままに。  その上、『実はお前が死んでから数百年経っている』などと、まったく理解を越えることを言われ。  その意味がわからないにもかかわらず『死んで数百年気付かないなどあり得ない。どこで何をして いた』と問い詰められてしまった次第だ。 「そんなこと、知ってどうなるの...
  • NEMESIS 第8話 回想~クラウス・ブライト、セフィリア・ブライト
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「NEMESIS」 第8話 NEMESIS 第8話 回想~クラウス・ブライト、セフィリア・ブライト ある晴れた日の昼下がり、クラウスとセフィリアは聖ニコライ孤児院にいた。赤ちゃんが捨てられていたあの日、8人全員、セフィリアを含めると 9人全員で孤児院を何らかの形でバックアップしていくことをシオンが提案し、残る8人もそれに同調した。 話し合いの結果、シオンは孤児院の子供たちの医療費の全額免除、シュヴァルツは資金援助、アスナはブクリエのケーキを全品半額、 フィオは周辺の孤児院周辺の警備強化、セオドールはブルー・スカイハイの無料ライブと作詞作曲に興味がある子供たちのための、作詞作曲講座や 古今東西の様々な楽器を使った音楽教室を実施、クラウス、セフィリア、ベルクト、アリーヤも何かできることは必ずあるはずと模索...
  • 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 B 1/3
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 正義の定義 ~英雄/十二使徒~ 第6話 B 1/3 ―――…  「お前…一体なんなんだ…?」  「"えいゆう"です。12えいゆう…HR-500・トエル」  数多の敵の攻防をくぐり抜け、ようやく敵の居城へと足を踏み入れた三人を待ち受けていたものは…彼女だった。 第六話 「テロリストのウォーゲーム」 2.「龍神の夢、約束の明日」  「なんでトエルが…意味分かんないよ…!」  カナミは酷く狼狽していた。無理もないか、仲が良いと思っていた相手が…敵の護衛だったんだからな。人間なんて そんなモノだ。騙し裏切り、陥れる。わかっていたことじゃないか。カナミ達が特別なだけだったんだ。  だから…少しでもトエルに心を...
  • 白狐と青年 第32話「恐れの提示」
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「白狐と青年」 第32話 「恐れの提示」  武装隊へと身を差し出したクズハは、行政区内にある武装隊が管轄している留置施設へと連行されることとなった。  放りこまれた対魔法用に大気中の≪魔素≫を拡散させる装置を構造内に持つ独居房の居心地はそう劣悪なものではなかった。和泉で放った大規模魔法を警戒してか、更にクズハは衣服の上から体内の≪魔素≫の使用を制限する呪符を巻かれてはいるが、他には特に物理的に肉体を拘束するようなものは使用されてはいない。基本的には軟禁されている形だ。  身体に呪符を巻かれたままで昼間は簡単な聴取を受けていたクズハも、夜には解放される。 「また明日、調査が始まるまで大人しくしているように」  そう言って去っていった武装隊の男を見送って、クズハは独居房の小さな部屋の隅で膝を抱...
  • 創発トーナメント第二回戦 2
      <<  TOP  >> 創発トーナメント第2回戦 その2 創発トーナメント第2回戦 その2第二戦サンスーシ VS ファンタ幼女 第二戦 サン「お、そろそろボクの試合か」 白「サン先生、こんな事は危険ですから、怪我をする前に棄権しては」 サン「ははっ、白先生でも冗談を言う事があるんですね」 白「そうじゃなくて!」 サン「白先生、ボクは遊びに関しては本気ですよ。それに」 サン「教師が途中で投げ出したら、生徒にしめしがつかないでしょ?」 白「ですが……」 サン「白先生、男ってのは基本的にバカなんですよ。すいませんが―――」 ガチャリ 係員「サン・スーシさん、そろそろ開始です」 サン「わかりました、それでは白先生行ってきますね。応援お願いします!」 バタン 白「男っていうより、子供...
  • 創発トーナメント第二回戦 6
      <<  TOP  >> 創発トーナメント第2回戦 その6 創発トーナメント第2回戦 その6第六戦助手 VS 直りん――― 一方そのころ 再び試合へ 第六戦 クロ「ママ、ガンバッテー」 シロ「お母様、二回戦も頑張ってくださいね」 助手「うんうん、ママ頑張ってくるからね」 クロ「ワーイ」 博士「今からでも遅くないから、棄権してくれないか? 正直見ててラハラするんだ   年頃の娘がこんな事をやるのはどうかと思う」 助手「あら、博士も私をそんな風に見てくれてたんですね」 博士「ちょ、ちょっと待て。何か勘違いしてるようだが、俺は危ない目にあわせたくないだけだ」 助手「でも、対戦相手は私と同じ女性の方ですよ?」 博士「それとこれとは……まったく、キミは頑固だな」 助手「あら、それは博士もですよ。それに、これは...
  • ガンダム総合スレ「images of you 2」
    Top ガンダム総合スレ  「 images of you」 2   2  その日のルークの目覚めはおよそ彼が経験した中で最悪の朝だった。頭を抱えるように 二段ベットから這い出て、洗面所に向かう。頭が割れるように痛んだ。洗面所には同じよ うに青い顔をしているハリソンの姿があった。 「……よぉ、調子……どうだ?」 「……おかげさまで最悪だよ」 「あー……だろうな。顔に書いてある」 「ハリソンの顔にもね……」  彼ら二人、いや、今や503中隊の面々の幾人もが彼らと同じ症状――二日酔いに襲わ れていた。せめてもの息抜きとしてクリスマスパーティが精一杯盛大に敢行されたのであ る。18時には全ての訓練が終了され、全ての仕事が後回しにされた――そして酒保は開 け放たれた。  そこからはパーティ、いや、宴会。宴会。大宴会であった。あっちで乾杯こっちで合唱、 呑めや歌えの大宴会である。今宵は無礼講という宣...
  • 第二回創発キャラトーナメントバトル/3-4
    準々決勝 第四試合 無限彼方 VS やまなし 作者 ◆KazZxBP5Rc 「あら、今度は一人なのね。」 「……白々しい。」 和服とソムリエエプロン。 互いに闘いに似つかわしくない服装の二人だが、尋常でない闘気を纏ってリングに立っていた。 三回戦の開始を告げる合図が、審判のよし子から下される。 「始めーっ!」 二人共、すぐには動かない。観客がざわめく中、やまなしが笑顔で対戦相手に話し掛ける。 「ありがとう、あなたの試合、とても参考になったわよ。」 それから、振り返ってセコンドの名を呼ぶ。 「しぞーかっ!」 その様子に和服彼方は呆れ顔でコメント。 「お熱いことですね。」 「こやせってぇ!」 思わず方言が出ちゃうやまなし。しょうがないよね。 「何ー?」 呼ばれた方は特に何も考えずについてくる。 「アレ出すわよっ、アレ。」 何かをごまかそうとしているの...
  • 白亜記/第二十次襲撃者撃退戦
    Top 創発発のキャラクター総合 白亜記 第二十次襲撃者撃退戦 第二十次襲撃者撃退戦 ここは物語の地平線、創発の館。 海に面した一室で二人が向かい合っている。もしくは対峙している。 給仕がティーカップにゆっくりと小麦色の液体が注ぐ。部屋にそれの甘い匂いが満ちていく。 茶菓子はバームクーヘンだ。私の好物である。が、お付きでしかない私の分はない。 失礼しました、と優雅に頭を下げて給仕がいなくなった。ドアが閉まると客人はカップに注がれたコーヒー(ただしマックス)を飲む。 「やはりここで飲むマックスコーヒーはおいしいな」 そんなわけがない。缶のをそのまま暖めて出しているだけだ。 「それで今回の用件はなんだ」 隊長(館で一番偉い人。大将だけど隊長)が面白くなさそうに切り出す。 「少しは話に付き合ってくれてもいいだろうに」 ふふふと妖しく笑う魔王、ハルトシュラー...
  • 創発トーナメント第二回戦 4
      <<  TOP  >> 創発トーナメント第2回戦 その4 創発トーナメント第2回戦 その4第四戦スレ立て引き受け者 VS 加藤キユーピー 第四戦 スレ立て「いよいよか…」 従者「次の対戦相手は、加藤氏でございます」 スレ立て「フフ、相手にとって不足無し」 スレ立て「杯を持て」 従者「はっ、ただいま」 ササッ 従者「どうぞ」 スレ立て「うむ」 従者「……」 スッ 犬「クゥーン、ペチャペチャ……ギャッ!」 ガクガク……ビクッ 従者「……あ……う」 スレ立て「フフ……代わりを持て……」 従者「は、はい! ただいま!」 係員「加藤様、加藤様? どこに行ったんだろう……」 カツ、カツ、カツ…… 係員「…あ」 料理人「何か?」 ...
  • 温泉界へご招待 ~蹴は剣よりも強し~
    Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 温泉界・温泉界へご招待 ~蹴は剣よりも強し~ 温泉界へご招待 ~蹴は剣よりも強し~ 「さて…それじゃ行ってくるよ。みんなに神の御加護を」 といつものように微笑を浮かべてクラウスは正面入り口前を警護する忍者5人に向けてかけ出した。当然のように忍者は彼に気付くが、 遅いよ、と言わんばかりにクラウスはその忍者の一人の顔面に飛び膝蹴りをクリーンヒットさせる。100mを十秒フラットで走り抜けるスピードと彼の全体重が乗せられたその飛び膝蹴りは忍者を一撃で卒倒させる。 突然の奇襲に混乱しつつも忍者は背中に装着された鞘から日本刀を引きぬき、クラウスを囲むように構える。 クラウスは壁を、正面玄関の扉を背にしてしまっているために逃げ場はなかった。しかしこれこそ彼の狙い通りの展開であった。 忍者4人の意識は今や完全にクラウス一人...
  • 箱庭モノ/倉刀の敗戦処理大作戦
    倉刀の敗戦処理大作戦  ごく当たり前の環境でごく平凡な人格を形成出来た方なら、今日が何の日なのか、既にお分かりの事と思います。  そう、三月十四日はホワイトデー。  丁度一ヶ月前のバレンタインデーに素敵な贈り物を貰った幸せ者が、その相手に感謝を込めたお返しをする日です。  おっと、これは皆さんには愚問でしたね。ハハッ失敬失敬。 「……はぁ」  という訳で。  今日はチョコレートをくれた相手へのお返しを、箱庭の町の商店街まで買いに行く倉刀なんですが……。  なーんか表情が暗いですよ? 道の隅っこで背中を丸めて、とぼとぼふらふら歩いてるし。  倉刀、一体どうしたの? 「暗くも、なりますよ。だってお返しの相手って」  …………。  まぁ、その気持ちはわからんでもないです。  だって……ねえ?  詳しくは 205から始まる一連のSSをご参照下さ...
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