ニラミ・ガエルをニラミ・カエセ 解説
デカいチンチン
原文ではpipeと言っている。画面上でもパイプが映っており、事前にシャワーの話題が出ていることから、このパイプと男性器とをかけた発言と推測。ギャリソンがゲイ的な妄想を抱いていることを示す台詞である。
睨むだけで人を殺せる
髪の毛がヘビでできている伝説の怪物・妖女ゴーゴンと同じ。ギリシャ神話に出てくる魔女の3姉妹の1人・メデューサも同様の能力を持つ。日本では「ヘビに睨まれたカエル」という諺があるが…。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
妖女ゴーゴン Gorgon,The(1964/監督:テレンス・フィッシャー)★★☆
タイタンの戦い Clash of the Titans(1981/監督:デズモンド・デイビス)★★☆
モンタナでフライ・フィッシング
ロバート・レッドフォード監督作品『リバー・ランズ・スルー・イット』のこと。サンダンス映画祭に自作を出品した際の扱いに対し未だに恨みを持っているらしい。今年1月に開催されたサンダンスでは、DVDA(Double Vagina Double Anal/トレイのバンド。『サウスパーク』や『オーガズモ』のサントラに曲を収録)がゲリラライブを敢行。レッドフォードを皮肉った歌『Robert Redford Fucks Babies』を披露した。以下は歌詞の抜粋。♪I showed a film at Sundance・・・and all was well. Robert Redford helped me get a movie deal. I used to live in Texas, but now I live in hell・・・
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
リバー・ランズ・スルー・イット River Runs Through It,A(1992/監督:ロバート・レッドフォード)★★☆
回想シーン
『地獄の黙示録』を暗示させる回想。ベトナム映画の定番的な音楽の使い方でもある。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
地獄の黙示録 Apocalypse Now(1979/監督:フランシス・コッポラ)★★★☆
バンド
このシーン(改変前の『イエスと仲間たち』)は、CBSの人気トークショー『デビッド・レターマン・ショー』を模している。バンドのメンバーもそっくり。
『ギリガン君SOS』
64年から3年に渡って放映されたアメリカの人気コメディー・ドラマ。南太平洋の孤島に漂着した男女7人の脱出記。放送から30年以上が過ぎた現在でも、常にアメリカのどこかで再放送されている。
ボブ・デンバー
上記『ギリガン君SOS』の主演俳優。他に代表作と呼べるものはなく、他の番組にゲスト出演する際も同番組のキャラ、もしくは本人の役ばかりである。『サウスパーク』では本人が声をあててはいないが、『シンプソンズ』『アルフ』『スペースゴースト』などでは自ら自分自身を演じている。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
バック・トゥ・ザ・ビーチ Back to the Beach(1987/監督:リンダル・ホブス)★★
『ゆかいなブレディ一家』
69~74年にかけてABCで放送されたホーム・コメディ・ドラマ。パパとママ、3人の息子と3人の娘からなるブレディ一家のユカイな物語。旧き良きアメリカを象徴する番組のひとつで、そのレトロ感を逆手に取り、「馬鹿にしつつ楽しむ」携帯の映画版が90年代に製作された。映画版はヒットし、続編も作られたが、日本では共にビデオのみ。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
ゆかいなブレディ一家 Brady Bunch Movie,The(1995/監督:ベティ・トーマス)★★☆
ゆかいなブレディ一家 トラブルinハワイ Very Brady Sequel,A(1996/監督:アリーヌ・サンフォード)★★★
観客席に立ち
改変後の『イエスと仲間たち』は、前述の『デビッド・レターマン・ショー』から一変して、日本でも放送中の『ジェリー・スプリンガー』(フジテレビでヤラセが問題となり打ち切られた『愛する2人別れる2人』は、この番組を模したもの。本家のほうのヤラセは…視聴者も承認済みだろう)を模した番組になっている。司会者が観客席の間に立ち登場するところも同じ。全米を代表する人気番組で、『リングマスター』というタイトルで映画化もされている。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
未公開 Ringmaster(1998/監督:ニール・エイブラムソン)★☆
マイケル・ジャクソン
幼年期よりジャクソン5の一員として活躍、アルバム『スリラー』の記録的なヒットと、そのビデオクリップにおける革新性(以降、大予算をかけドラマ仕立てのビデオが多数作られた)で世界中の人々の記憶に残るミュージシャン。近年、人気は陰り気味で、音楽よりもゴシップ記事で話題になることが多い。本エピソードでも取り上げられた「少年に対するハレンチ行為」はその最たるもの。証拠として性器の色までもが取りざたされた。極真空手の名誉初段でもある。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
ウィズ Wiz,The(1978/監督:シドニー・ルメット)★★
ムーンウォーカー Moonwalker(1988/監督:ジェリークレイマー&コリン・シェイバース)
ゲロゲ~ロ
カエルの鳴きまね。日本版では、カエルと言えばこの人!青空球児・好児の得意芸『ゲロゲ~ロ』である。
スピルバーグ
説明の必要もないであろう、世界で最も有名な映画監督にしてプロデューサー。『ジョーズ』のヒットによって一躍注目を浴び、以降SFやファンタジーのジャンルを中心に大ヒットを連発。なかでも『ET』は長年興行成績ナンバー1の座を保っていた。『シンドラーのリスト』によって念願のアカデミー賞を受賞。同作品と『プライベート・ライアン』の2作品によって、90年代の最も有能な監督にも選出された。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
Coming Soon
ビデオ発売のCM
これまた『ジェリー・スプリンガー』のパロディ。同番組でも放送コードに引っかかる回を、ノーカット版のビデオとして発売した。内容もまったく、このCMのまま。これまでに数本が発売済みだが、なかでも「ヌードで暮す女性」のエピソードが秀逸。収録スタジオでも全編裸で通し、観客も呼応して服を脱ぎ出すなど、まさにテレビでは放送不可能な内容(実は日本では放送されたが)である。
ダンフォース & ジュラシック・パーク・ライド
ユニバーサル・スタジオにある『ジュラシック・パーク・ライド』のこと。原文ではDinosaur Water Adventure Rideだが、他に該当する施設は見当たらない。他のエピソードでも実在の施設名を出そうとして、名称変更を受けている事もあるため、日本語版ではあえて実在の名を使用した(ピー音で消されたが)。
一方、ダンフォースは『恐竜時代』などの作品でストップモーション・アニメを担当したアーティスト。『ジュラシック・パーク』はCGの活用により、これらアニメーターの息の根を止めた作品として有名であり、この1文はそれへの皮肉とも取れる(<深読みしすぎ)。なお、実際に『ジュラシック・パーク』でストップモーション・アニメを担当する予定だった人物は、『スターウォーズ 帝国の逆襲』で名をはせたフィル・ティペット。CGでの製作が決定するにあたり、彼は恐竜の動きを指示するスーパーバイザーとして同作品に参加。アカデミー賞を受賞し、現在ではCGを駆使するアニメーターとして活躍している。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
ジュラシック・パーク Jurassic Park(1993/監督:スティーブン・スピルバーグ)
ポニーボーイは死んでしまった。黄金のままでいろと言って
ジンボがネッドに読んであげているのは、コリン・ウィルソン著『アウトサイダー』。年にFFコッポラ監督によって映画化され、出演した俳優の多くがその後アイドル的人気を博した。このシーンは、映画版のパロディと思われる。
【参考】★マークは映画評論家レナード・マーティンによる批評(★4つが満点。☆は1/2)
アウトサイダー Outsiders,The(19832/監督:フランシス・コッポラ)★★☆
イ~エス!イ~エス!イ~エス!
オリジナルである『ジェリー・スプリンガー』において、観客が(往々にして出演者の乱闘を)煽るときに用いる掛け声。「ジェ~リ~!ジェ~リ~!ジェ~リ~!」と全く同じリズム、同じ音階。
お釈迦さん
原文ではMontel。これはアメリカで有名なスポーツ・キャスターの名前。つまりキリストをMontelと勘違いしているというギャグ。日本では全く無名の存在なので、「お釈迦様と勘違い」しているように改訂した。
フセイン
言わずと知れたイラク大統領。『サウスパーク』に出演するのは、番外編『テレンス&フィリップ特番』(放映未定)以来2本目。同特番のエンディングで死んでいるため、本エピソードでは地獄に暮している。なお、サタンとのラブラブな関係は、この後映画版(今年公開予定)において、より発展する。なお、フセインがゲイという設定は、ワールド・ウィークリー(タブロイド紙/アメリカの東スポ)に掲載された、「フセインにゲイの愛人」とのキャプションの記事(プールサイドで若い男性と戯れる写真掲載)が発端だと思われる。
最終更新:2010年05月10日 03:13