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第2章「砕かれし鎖の修道院」

Monastery of the Sundered Chain(2010年8月~10月)
〔ボードリン哨戒砦攻囲戦/Siege of the Bordrin's Watch 前編〕

 戦争が近づいている。一週間前(ブリンドル市における新生“赤い手”撃退と人質救出から間もない頃)、兵士召集の報がエルシア谷中を駆け巡る。谷の西境を越えてさらに西に向かった先にあるドワーフの都が、盟友として谷に援軍を求めて来たのだ。谷の自由都市村落群は衛兵団を中核に義勇兵を組織し、ドワーフの都へ援軍を派遣する準備に追われている。オークの軍隊が山脈の向こうから侵攻してくるという噂はここ数ヶ月、谷中で囁かれていたのだが、今や、その噂は本当だったようだ…

◇第1回 出立 (2010/08/20金) 通算第9回
 集った勇士たちは長老会議から任務を授かりドワーフの都オーヴァールック(遠見/Overlook)を出立、石ノ家(Stonehome)山脈中腹の“砕かれし鎖の修道院”(Monastery of the Sundered Chain)をめざす。というのも、その修道院の地下深くには、オーク軍の侵入経路となる坑道があるからだ。一行は道中の山間でヒポグリフ数頭に襲われるも、これを撃退。なんとか無事に修道院まで辿りついた一行。明け方、境内で野営していたオーク歩哨隊へ奇襲をかける。

◇第2回 惨状 (2010/09/19日) 通算第10回
 修道院のモラディン聖堂へと乗り込む一行。ドワーフ僧たちの死体、血まみれの石床、穢されたモラディンの祭壇、吼えるオーク共。一行はオーク軍先遣隊第一陣を聖堂で破り、さらに祭壇下の螺旋階段を降りて地下の英雄堂へ。そこはまたもドワーフ僧たちの惨殺死体、血の海。オーク共に混ざって新たにオログ(オークとオーガの混血種族、Orog)戦士の登場。第二陣を討ち果たした一行は、束の間の休息が許す限りでドワーフ僧たちの遺体を弔い、哀悼の意を捧げる。

◇第3回 封鎖(2010/10/23土) 通算第11回
 一行は、英雄堂を先へ進み、さらに地下深くへと連なる大洞穴に出る。細い下り階段が奥深くへと続いている。下のほうから新たなオークの一隊が階段を駆け上ってくる!手すりもなく、投げ出されたら地面へまっしぐらに堕ちるしかない。空中には一匹のスパイアトップ・ドレイク(尖塔小竜)が舞い、さながら怒ったカラスのようにこちらを突いてくる・・・
 大洞穴の階段でオークの一隊を一掃した一行はさらに奥へと進み、やがて“鍛冶場”へと続く細長い通路へ入る。奥のほうに“鍛冶場”の入口が赤く輝いているのが見える。時折、オークの咆哮とドワーフの断末魔が聞こえてくる!急がねば!
 一行が“鍛冶場”に到着すると、そこはまさしく修羅場だった。一部の炉が壊れて炎が飛び散り、そこかしこで火の手が上がっている。炎に赤く照らされたドワーフとオークの死体が地べたに折り重なっている。奥のほうの通路が半ば崩落し、埃と湯気の交じり合った煙の上げている。その中を、瓦礫の下からオークどもの呻き、喚き声が喧騒となって聞こえてくる。反対の隅に目を向けると、生き残った一人のドワーフ神官戦士がオログと格闘しながら、最後の力を振り絞って懸命に何かへ手を伸ばそうとしている。その先には、操作盤らしきものと、下ろしかかったレバーが見える。そのドワーフは相手と揉み合いながら視覚の隅に一行を捉え、その中に同胞の一人の姿を認めたようだ。“鍛冶場”に入ってきた一行のほうへ視線を向け「兄弟、後を頼む!」と叫ぶ。と、その一瞬の隙を見逃さなかったオログが渾身の一撃を放ち、「兄弟っ・・・」と最後の一言をもらしつつドワーフはその場に崩れ落ちた。燃え盛る炎とオークどもの怒号が飛び交う中へ突入する一行。

 一行は、途中仲間が敵の狂戦士の刃に倒れるも、何とか急を救い、敵を制圧。操作盤のレバーを下ろしきって奥の通路を完全に崩落させる。落盤の中に消え行くオークどもの叫び声。

 幸い、最後のドワーフ神官戦士にはまだ息があった。「僧院地下の封鎖に成功、生存者一名発見、結節点は未到」の知らせを都に送る一行。
最終更新:2011年06月28日 09:13