クリエイティブパニック - SRCシナリオレビューwiki

641 名前：名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日：2006/08/13(日) 06:07:09 ID:ZSSbU/560
【クリエイティブパニック】
ゲームクリエイターをめざし専門学校に通っていた主人公の青年。
だが卒業という段になってどこにも就職が決まらない。このままじゃ今流行のニートになってしまう！
というところで同人で一山当てて会社になった、と言うどこかで聞いたような話を察知。
ならば俺も！とばかりに同人ゲーム製作で一山あてようと目論み、一ヵ月後の即売会に向けて準備を始めるのだった。

と言う顛末で始まるコメディシナリオ。
知っている人には、「フラテッロの誕生日」が近い。ただし戦闘なし。
というか同作者だった。この人の作るこの手のゲームには定評があるよね。

ゲームは、前半１５日で自分のステータスを鍛えたり、仲間を集める育成パート、
後半１５日でゲームを製作する製作パートに分かれる。
一日１コマンドでさくさく進むゲームで、基本コンセプトが売り上げ数を競うスコアアタック的楽しみを元に作られているのも評価が高い。
サクっと遊んでさくっとハイスコア更新を狙う、３分ゲームみたいなノリだ。

基本は、仲間候補相手に日数かけて交渉して手を貸してもらうのだが、
自分ひとりで全てのパラメータ（シナリオ、グラフィック、サウンド、プログラムの４つ）を製作することも可能。
だがそれではいかんせんステータスは頭打ちしてしまうので、
どれだけ外注するか、どれだけ自分が担当するかのバランスに頭を悩ませるのが面白い。

成果によって各種ＥＤ分岐が仕込まれている他、
ステータスの訓練状況によって特殊スキルを習得したりもする。
あまりエロゲーハァハァしていると解脱してしまい、彼女と別れても何にもペナルティがなくなってしまうのだ！すげぇ。

基本的に何度も繰り返しプレイするのが前提で作られており、
プレイヤーとしても「次はもっと別の手で高売り上げを狙うぞ！」と言う気にさせる、非常にストレス無く手軽に遊べるシナリオだ。
ただ、ストーリー最初からいる幼馴染の彼女が、殆ど製作進行にとって足かせにしかならないのはちょっとムカつく。
俺としてはとっととこんな白痴からはオサラバして仲間のツンデレ姉さんとラブラブに！出来れば個別エンド熱望。
と言うくらい足引っ張りまくって邪魔なのだ。ビバ彼女無しということなのか。

スコアアタック的オモシロさのあるゲームだが、
よっぽど高難易度ジャンルを選ばない限り、適当に育てたとしてもゲームを作るのは可能なので、
一つここは欲望の任せるまま、好き勝手にプレイして楽しむのも一興。
ゲームオーバーになったとしても、クスッと笑えるエンディングで後味悪くないように締めてくれるしね。
というか締め切り厳守マン、シナリオに使われたのね。お前。

どうでもいいが最後に一つだけ。
ニートってのは労働する意欲の無い人間の事であって、労働する意欲さえあればニートじゃなくて無職とかフリーターだと思われる。