+ | 別章その2 |
SRXサーガ別章 紅蓮闘志覚醒篇(SRXタイムCOMPACT)
これは次元銀河の何処かの世界においての話。
かつて数多くの悪の秘密結社や影で暗躍する者達が蠢いた『混乱の時代』と呼ばれる時代があった・・・。
やがてその混乱の時代は豪腕総裁マクロスが結成した『特務機関X』の設立によって、 数多くの秘密結社は壊滅して終わりを迎えていた。
それから数十年が経ったある日の出来事。
コンパチカイザーと言う有る機体は古くから親友で稀代の科学者と呼ばれたバードマンの邸宅に呼ばれた。 しかし、バードマンは突如、現れた特務機関Xの部隊の銃弾に撃たれ、 彼の発明品が内包されれたマテリアルも奪われてしまう。 かくしてコンパチカイザーの戦いが始まったのであった・・・。
まず、コンパチカイザーはバードマン同様古くからの親友の一人で、情報屋のD-3の元を頼り、特務機関Xについての情報を入手。
付近に特務機関Xの拠点がある事を見つけ、そこを襲撃する事にする。そしてその拠点の管理を任されたHi-νガンダムとの戦闘に勝利し、 彼からアルティメットセルの居場所を聞き出すも、アルティメットセルは既に特務機関Xの本拠地に運び出された事を告げる。
コンパチカイザー達は、自分から協力を申し出てきたガンダムヴァサーゴCBという傭兵の力を借りて特務機関Xの本拠地を襲撃する事を決める。
しかし特務機関Xの本拠地は総裁マクロスの手によって厳重な警備が施された難攻不落の要塞であった・・・コンパチカイザー達はこの状況を D-3のハッキング能力と実戦に手慣れたヴァサーゴCBの戦法によって何とか切り抜け、コンパチカイザーは遂にマクロスと対峙することになる。 マクロスの戦闘能力は圧倒的であり、コンパチカイザーを敗北寸前に追い詰める物の、最後まで諦めなかったコンパチカイザーの執念によって何とかマクロスに勝利する。 そして敗北したマクロスはアルティメットセルが保管されている倉庫の場所をコンパチカイザーに告げる物の、それから傷を追っていた所を狙われ何者かの手によって殺害されてしまう・・・・
そしてアルティメットセルを奪還してD-3やヴァサーゴと合流したコンパチカイザーであったが、
その直後にヴァサーゴの手によってアルティメットセルを再び奪い取られる事になってしまう。 ヴァサーゴは今まで特務機関Xの総裁マクロス殺害及び組織を壊滅させる為にコンパチカイザーを栄養していた事を告げて、 最後に「返してもらいますよ。自分たち・・・PsyArkのアルティメットセルを・・・」と言う言葉と共にコンパチカイザーとD-3をサテライトランチャーで始末する。
それから1週間後・・・たまたまそばを通りかかった親友の一人であるガイ・エステバリスのお陰で何とか一命を取り留めたコンパチカイザーとD-3は、
これまでの経緯をガイに全て話、それと同時にガイから秘密結社PsyArkと名乗る連中が世間を騒がしている事を知る。 傷を癒し、ガイを仲間に加えたコンパチカイザー達はアルティメットセルについての手掛かりを突き止める為に再びバードマンの邸宅を訪れる事にする。
そこで彼等は衝撃の事実を知る。それは・・・バードマンがPsyArkの一員で、
PsyArkの目的の成就の為にアルティメットセルを開発したという証拠を手に入れてしまったからである。 信じられない思いと共にしばらくその場に立ち尽くしてしまう彼らであったが、そんな彼らに追い打ちをかけるようにヴァサーゴがその場に襲撃する。 ヴァサーゴはアルティメットセルのテストと告げ、アルティメットセルを軍事転用して作り上げた「メタルビースト」を彼等に放ってくるものの、これを何とか撃破する。 しかしヴァサーゴの目的はそれだけで無かった・・・彼の真の目的はアルティメットセルをアルティメットセルについての資料が残っているバードマンの邸宅を始末するという命をPsyArk首領から承っており、それと共にコンパチカイザー達を再びサテライトランチャーで始末を試みる。 バードマンの邸宅はサテライトランチャーで消滅してしまった物の、ガイのお陰で何とかその場から逃れることに成功するがショックは隠しきれなかった・・・
そんな折、コンパチカイザーと過去に戦闘したHi-νガンダムが彼らを襲撃してくる。彼はマクロスを敬愛しており、
そのマクロスがコンパチカイザーの手によって殺害されたと激昴してコンパチカイザーに攻撃を加える。しかし、それは誤解であり、Hi-νにマクロス殺害の真犯人を告げた コンパチカイザーは何とかHi-νと和解することに成功する。 場を移してHi-νガンダムと会話する内にPsyArkは仮面の首領サキエルと言う者によって統率され、その配下にマスターハンドとクレイジーハンドと言うコードネームを持つ 二人の幹部が居る事、そしてその内の一人があのヴァサーゴである事を知り、同時に特務機関Xのバックアップも受けれることになった。
その後記憶喪失の謎の剣士ヴァイサーガが仲間に加わり、意気高揚していた状況にコンパチカイザー宛に一通の手紙が届く。
それはコンパチカイザーの父親であり、長らく行方不明になっていたコンパチカイザーロアから3日後に断崖海岸で直接会いたいと言う内容だった。 久々に父親に会えるという気持ちがいっぱいで断崖海岸に単身で向かったコンパチカイザーは父親と再会するが・・・それはPsyArkの仕組んだ罠であった。
実はコンパチカイザーロアは既に死亡しており、彼の目の前に居るロアはPsyArkが死体からアルティメットセルで生き返らせたものでPsyArkの手によって
父は完全な手駒になり果てていた・・・かつて紅蓮勇者と呼ばれていた父親にかなう筈もなく、コンパチカイザーは失意のまま断崖海岸から突き落とされてしまう。
その事実を知らない残されたメンバーは連絡の取れなくなったコンパチカイザーを探し続けるが、彼は通りすがりの謎の男・・・黒狼『靱』(じん)によって救助されていた。
靱に礼を告げ、コンパチカイザーを急いで病院へ連れ込んだ一行は意識を取り戻したコンパチカイザーから断崖海岸で会ったこと全てをメンバーに打ち明ける。
父に・・・そしてPsyArkに勝つ事をより強く望むコンパチカイザーの前に靱が再び現れ、彼に自らの元で短期間の間修行していく事を持ちかける。
その話にのったコンパチカイザーは修行することを決意。そんな彼を遠くから見詰めている謎の視線をまだ彼は知る余地も無かった・・・
靱から与えられた数多くの課題をクリアし、着々と成長していくコンパチカイザー。そんな折、彼は靱から修行場の近くにある滝に行くように命じられる。
滝へ向かった彼はそこで偶然通りかかった孔明と名乗る流浪の武器商人と合う事になる。 孔明のと会話している内に突如、滝の水が龍となってコンパチカイザーに襲いかかって来る。悪戦苦闘する彼であったが、孔明からの助言と孔明から与えられた 謎の大剣「大張ノ太刀」を手にしてその龍を撃破する。 孔明はその大張ノ太刀を扱えるのは、大張ノ太刀自身が選んだ特別な資格者であること。そしてそれに選ばれたコンパチカイザーは特別であることを言い残し 彼の前から姿を消す・・・そして靱との修行も終えて靱も彼の前から姿を消していくのであった。
コンパチカイザーが修行していた間にD-3はメタルビーストの存在を感知できる「メタルビーストサーチャー」を完成させていた。
一方、メタルビーストとの激戦でガイが両足を失ってしまい、戦線離脱を余儀なくされてしまうという不幸な事態も発生する・・・ ガイを病院に担ぎ込んだ後、D-3がコンパチカイザーにPsyArkの拠点がメタルビーストサーチャーで発見できたと告げ、そのことをHi-νにも報告。 それに答えたHi-νはこれをPsyArkト決戦する絶好の機会と考えて準備を開始する。ヴァイサーガも何とか記憶を取り戻し、今、PsyArkとの決戦を迎えようとしていた・・・
コンパチカイザーとHi-ν率いる特務機関Xの部隊がPsyArk拠点であるバベルの塔に到着し、決戦の火ぶたは切って落とされた。
バベルの塔を守護するメタルビースト部隊を何なく撃破して内部へ突入するコンパチカイザー達。 そして突入してきたコンパチカイザーを迎い討つために姿を現すマスターハンドとクレイジーハンドのコードネームを持つ二人の幹部・・・ ヴァサーゴはコンパチカイザーと三たび相見え戦闘を繰り広げるが、あれから幾分と成長したコンパチカイザーの敵にはあらず、断末魔の悲鳴と共に撃破される。 一方、クレイジーハンドのコードネームを持ち、Hi-νと因縁のある闇魔神もHi-νとの戦闘で死亡するが、同時にHi-νも大きな傷を負ってしまう。
バベルの塔に設置された軌道エレベーターで首領サキエルの待ち受ける最上階へ向かうコンパチカイザー達。
そして最上階で彼等と相見えたサキエルはPsyArkの目的を吐露する。それはアルティメットセルに含まれた三大原理の一つである「自己進化」の 力で地球の機械生命体を別次元の存在に進化させる事であった。そして、その目的を果たすためにバベルの塔に設置された 衛星軌道上から地球を攻撃可能とする砲台『レナトゥス・アーク』でアルティメットセルを内包した弾丸を発射することを宣言・・・ コンパチカイザー達はそれの阻止に向かうが、間に合わなかった・・・・
と、思われたが間一髪助太刀に来た靱の陰で何とか発射阻止に成功、レナトゥス・アークも発射不能となってしまう。
そして切羽詰まったサキエルはコンパチカイザーロアをその場に呼び出す。 父と子のリベンジ対決の時が遂にやって来たのだ・・・・
やはり圧倒的な戦闘能力の元、息子を圧倒する父親のロアであったが息子であるコンパチカイザーもそれに食いつくかのように応戦していた。
戦闘のさなか、コンパチカイザーはある事に気づく。それはロアの口調が所々著しく変化しているという点についてであった・・・ 彼は父親のロアも必死でアルティメットセルのコントロールから逃れようとしている事に気付き、その隙をついて何とかロアに大ダメージを与え苦勝する。
ダメージを与えられた影響で一時的に本来の意識を取り戻したロアであったが、アルティメットセルの自己再生能力でしばらく経つとまたアルティメットセルに
自我を支配されると告げ彼にトドメを刺すようにと懇願する。一度は拒否するコンパチカイザーであったが、アルティットセルに支配されながらも飽くまで息子の手によって 殺される事を必死で頼む父の意思にコンパチカイザーは涙ながらに大張ノ太刀でロアにトドメを刺す・・・父は息子に対して礼の言葉と共に勇者をも超える「勇者王」の称号を 託して逝ってしまったのだった・・・
父の死に打ちひしがれるコンパチカイザーに追い打ちをかけるがの如く更に信じられない事実がサキエルの手によって明かされる。
それはサキエルガ仮面を脱いだ素顔は・・・なんと死んだはずのあのバードマンであったのだ。
絶望の淵に追いやられたコンパチカイザーはいくつかの質問をバードマンに問い、それにバードマンも淡々と答えて行く。
全ての発端となったあの日、コンパチカイザーに特務機関Xを壊滅させるように仕向ける為にバードマン自身が仕組んだ事、
死んだように見せかけて事前に体内に仕組んでおいたアルティメットセルで自身の身体を再生させた事、 そして学会でアルティメットセルの研究が認められなかった為にその力を行使して見返してやろうとした事・・・
そのすべてをバードマンを打ち明け、体内のアルティメットセルの力で『創世王ダークブレイン』 へと変貌を遂げて行く。
コンパチカイザーはD-3達仲間の励ましもあり、バードマンを改心させる為最後の戦いのステージへ進む。
そしてコンパチカイザーとダークブレインとなったバードマン激しい戦いの結果・・・・何とかバードマンを下すコンパチカイザーであったが・・・
彼の歪んでしまった心を元に戻すことはできなかった。
バードマンは最期にコンパチカイザーに対して「君は理由がどうであれ、父親と最大の親友をその手で殺してしまった。だから僕は君に対して呪いをかけた・・・一生死ぬまで解ける事の無い呪いを。」、と恨みの言葉を今生に遺して逝ってしまうのであった・・・・
そんな折、バベルの塔にはバードマンの死と共に発動する自爆プログラムが仕組まれており、それが発動してしまう。
土砂降りの雨が降る中、何とか脱出してきたコンパチカイザー達を迎えれ居れるHi-νであったが、
この戦いにおいて一番の功労者であるコンパチカイザーは言葉を一言も発しようとしなかった・・・
全ての悪を洗い流すように、雨は5日、10日と降り続いた。そしてこの星に平和が訪れた・・・
しかし、この戦いでコンパチカイザーは多くのかけがえのないものを自らの手で失ってしまったのだ。 そして、それは、バードマンの遺した言葉の通りに呪いの如く一生、彼に纏わりつくことになったのである・・・
そしてそれから彼はしばらく姿をくらまし、行方を捜していた仲間たちに旅に出る事を告げる。
そして彼は何処かへ旅に出る・・・それには姿くらましていた間に出会った「凱皇」というある男との邂逅が大きく作用していた事は、
この時コンパチカイザー以外に知る者は誰も居なかった
To be continued・・・
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