もう、地獄の炎が?
――ヴォルテール。臨終が近づき、死の恐怖に怯え、横で燃えているランプを地獄の炎と誤認、その時口にしたこれが最期の言葉となった
◆
俺は、生まれてこの方恐怖を感じた事がなかった。
『スタンド』、と呼ばれる能力に覚醒してたからだと俺は思っている。この能力が常にあったからこそ、俺は恐怖がなかった。
死ぬ事自体が怖くなかったのだ。目が見えなくなったのは十歳より低い子供の頃だったが、そんな俺でも、健常者に勝つ事が出来た。
どんな奴にも勝てたし、貧しかったが故に犯罪に手を染めるしかなかった俺は、この能力で何でも出来た。
警察官だって、怖くなかった。いや、怖いどころか、奴らを殺したって俺は平気だった。
殺した人間の数は、両手の指じゃ到底足りない。盗んだ金に至っては、金庫が何個あっても足りやしない
俺は正しく、世界のどんな世間的な考えや宗教、その尺度から考えれば許されない大罪人なのだろう。俺自身だってそう思う。
だからこそ、殺される事も死んでしまう事も、俺は恐れなかった。例え俺が殺されても、俺は悪人であるし、俺を殺せると言う事はスタンド使いであると言う事だから。殺されたとしても、仕方がない事だと、割り切る事が出来た。
そんな俺が唯一、殺される事を恐れる方がいた。嫌悪され、見捨てられ、その末に制裁の与えられる事が恐ろしいと思う方が。
全盲となった俺の目にも映る、気高い華の様なお方だった。黒と言う色しか認識出来なくなった俺に、金の煌めきと山の大きさ、華の美しさを見せてくれた方。
DIO様、アウトサイダーであるこの俺の価値を認めてくれ、この俺を懐に入れてくれた、悪なる者の救世主。
このお方に殺される事、このお方の不興を買う事。それを想像した時、俺は初めて心胆が冷たくなる程の恐怖を覚えた。
この感覚をこそ、俺は、恐怖と言い、尊崇と言うのだと思った。暴力を振るわれる事を嫌がる事から来る恐怖は、ただの恐怖だろう。
だが、尊敬から来る恐怖は畏怖であり、嫌われたくないと言う思いからくる恐怖は、最早ただの恐怖ではないのだ。
俺は……『ンドゥール』は、その恐怖を失う事を、本当は恐れているのかも知れない。
俺の今までの人生で感じる事の出来なかった、尊敬と、その感情から来る恐怖。それを、DIO様は与えてくれた。
彼以外の誰かでは、到底あの感情は与えられないと言う自覚すら、俺にはあった。
俺が死ぬか、DIO様が死ぬか――尤も、こっちはあり得ないだろうが――して、俺の心に芽吹いた新鮮な恐怖が失われる事。それは、俺にとっては、何よりも恐ろしい未来であった。
――そして、俺は今、DIO様の信頼の全てを失いつつあった。
簡単な話だ。この世界は、DIO様のカリスマですら及ばぬ、正真正銘の異境なのであるから。
今俺は、DIO様の威光も届かぬ地に、俺一人だけ存在していた。エジプトの田舎町で乞食を装いながら、この地に足を踏み入れるであろう、
星屑の戦士共を迎え撃つ準備をしていた筈の俺は、何故か、空条承太郎達の生まれた日本の冬木と呼ばれる街に飛ばされていた。
俺は、目が全く見えない。だから最初は、担がれたと思ったが、俺の感覚は馬鹿じゃない。この街が……この国が。
俺の生まれたエジプトとは根本的に違う場所である事は、嗅覚や聴覚、肌で感じる空気の感覚で確かに理解していた。
足から伝わる、冷たいながらも昼の太陽の余熱がまだ残る、土の感覚。此処が砂漠じゃない事の証拠だ。
地面には草が絨毯みたいに敷き詰められ、辺りには樹木が大量に伸びている事から、ここは林か森の中である事が解る。
植生も、根付いている鳥獣や虫の生態も違う。エジプトとは根本的に異なる地である事を、脳内に刻まれた『知識』からも、そして身体の全感覚を通して伝わる情報からも、俺は理解してしまった。
ここは、どこなのだ。
高そうだからと言う理由で、俺の杖を奪ったチンピラをゲブ神で抹殺し、その杖を拾った時に、偶然、杖と『カード』を拾ってしまった。
俺がこの世界に招かれてしまった理由は、この程度でしかない。そのカードを俺は、光を映さぬ目で眺めながら、矯めつ眇めつして見た。
十二星座の刻印されたカードであると言うらしいが、既に全盲の俺には、星座の定義を満たす星の配置すらも解らない。詮無き事だ。
――そんな事よりも肝心な事は、ここが本当に日本であると言う事だ。
ジョースター達は既に紅海を渡ろうとしている。女教皇(ハイプリエステス)が既に、奴らを始末しに向かったと言うが、不覚を取る事も当然想定している。
そこで俺は、エジプトにジョースター一行が足を踏み入れた際に、奴らを最初に迎え撃つ尖兵の役割をDIO様から任されたのである。
その尖兵が事もあろうに、日本で聖杯戦争などと呼ばれるふざけたイベントにうつつを抜かしている。DIO様がこれを、許される筈がない。
だから、早く戻らねば……と、思うのと同時に、待ったの声が、頭の中に掛かる。聖杯……どんな願いでも叶うとされる、願望の器物。
これがあれば俺は、ジョースター達を抹殺出来るのでは、と思っていた。そして、エジプトに持ち帰れば、DIO様も喜んでくれるのでは、とも思っていた。
俺は考える。何が正しいのだろうかと。戻る事か? 聖杯を、献上する事か? DIO様は己のスタンドの能力を高める事に腐心していたとは聞いている。
聖杯は、DIO様の為に使う事が正しいのではないか? 考えが止まらない。俺にとっての正しい事とは、何なのか? それを考える度に、時間が容易く経過して行く。
……ゾワリ、と。久しく立つ事のなかった鳥肌が、全身に浮かび上がるのを俺は感じる。
エジプトでは昼と夜の寒暖差が余りにも激しい為に、今が朝なのか夜なのかの判別が容易だったが、日本ではそうも行かない。
事実俺は、ここに招かれた当初、今が昼なのか夜なのかすらも理解出来ていなかった程だ。正直な話、今でも俺は、正確な日本の時刻を理解出来ていない。
今はきっと、夜なのだろうと俺は思っていた。
確信がある訳ではないが、そう思った訳は簡単だ。俺が引き当てたアサシンのサーヴァントが、目で見えずとも解る、恐怖の具現であるからだ。
エジプトにおいて、イスラムにおいて、夜は悪魔と不浄な鬼共の闊歩する時間帯。俺は自分が信心深いタチだとは露も思っちゃいないが、それでも、
思わざるを得ない。『俺が、盲目である事をこの上なく感謝しなければならない程の化物』が現れる時間など、夜以外にあり得ないだろうと。
「戻ったか……」
アサシンに俺が訊ねた。奴からの返答はない。奴は、無口なタチだった。いや、ひょっとしたら、喋りたくても喋れないサーヴァントなのかも知れない。
「調子は、どうだ」
やはり、無言。
「……自分の身は自分で守れる。アサシン、引き続きこの森を見回るんだ」
そこで初めて、アサシンの気配が消失した。恐怖の具現でこそあるが、奴は、俺の命令には忠実だった。
俺が、DIO様とは別種の恐怖を、あのアサシンに抱くのには、訳がある。奴は、唐突に出現するのだ。
数㎞先の存在の足音すら聞き分けられるこの俺が、存在していた、接近していた、と言う事実にすら気付かせない程一瞬に、俺のもとに現れる。
奴は音を立てない。呼吸も脈拍も、奴は封印している。アサシンの名に偽りはない、と思う一方で、常人離れしているとしか思えない俺がいる。
……奴は一体、誰なのだろうか。『痩せた男』の名を冠する、あの、恐ろしいサーヴァントは。
◆
ンドゥールは気付かなかったが、彼がいる森とは、冬木のある人物の私有地であった。
当然、普通人が許可なく立ち入る事は許されない。彼がそれを今まで理解していなかったのは、単純明快。
ンドゥールの命令に愚直に従っていた、アサシンのサーヴァントが、邪魔者を排除して来たからに他ならない。
しかし、アサシンの排除の手腕は、お世辞にも優れているとは言えなかった。
いや、アサシン(暗殺者)として、彼の事後処理は二流どころか、三流もよいところの手腕である。
死体は残す、生存者や目撃者も残す。正味の話、彼の後始末は、その筋の者が見たら余りの雑さに逆に驚く事であろう。
だが、アサシンの場合はそれで良かったのだ。己の撒いた恐怖の種が、人々の心に芽吹き、己を進化させる。その事をアサシンは、本能的に理解していた。
そしてそれが、マスターであるンドゥールと、己の目的の達成に近付く事を、このアサシンは解っていた。
アサシンは一種の誘蛾灯である。自分が怖いものだと理解しつつも、人は自分に近寄って来る。
人間のそんな、哀れな習性を利用し、彼は今日も進化して行く。それが、恐怖の具現である、このアサシンの存在意義であるのだから。
近付いてくる。誰かが、自分の下まで近づいてくる。アサシンはそれに気付いた。
先日、此処に立ち入って来た三名の内一人は、恐怖を与えてこの森から逃がした。
自分の姿を語る事が出来る程度には正気を保たせていたのだ。当然、誰かに話すだろう。そして当然、自分の事が気になってこの森にやって来る者がいる。
そしてアサシンの目論見通りに事は運んだ。アサシンの瞳に映るのは、先日も見た中年の男性。そして、特徴的な制服に身を包んだ人間二人。警察だった。
会話が、聞こえてくる。
「本当に、見たんです!!」と言うヒステリックな男の声。「わかりました、わかりましたから」と、それを迷惑そうに宥める警察官。
「此処から先は本当に危険だ、痩せた怪物が……!!」、成程、自分の事をしっかりと喧伝しているようだと、アサシンは思った。アサシンの描いた絵図の通り。
となれば、あの男はもう用済みだった。アサシンは、己の気配を現し、三名から見て三十m離れた地点に、ヌッと現れた。
最初に気付いたのは、アサシンが敢えて生かした男だった。数秒遅れて、警察官二名が同時に気付いた。
ガサッ、と、草の上に警察官の一人が、森を照らす為の懐中電灯を落とした。光は、確かに映していた。
――三mにも達さん程の長躯を持った、痩せ細った何かの姿を。その姿を見た瞬間、警察官は、ゴホッ、と咳込んだ。咳と同時に、痰を吐いてしまう。苺を磨り潰したような、血色の痰を。
痩せた男が、三名から見て五m程の地点に一瞬で現れ――
◆
いつ頃、その噂が立ち始めたのかは、定かではない。
だが、古の昔から伝わる伝承でもなければ、十年も前から広がり始めたと言うような都市伝説ではない。
この噂が人々の間で微かに伝わり始めたのは、本当にここ一週間程の話であった。
立ち入ると、人の死ぬ森があると言う。冬木の土地神様が、都市開発に怒って祟りを成していると言う。恐るべき化物が、徘徊している場所があると言う。
それが、何であるのかは誰も知らない。
正確な正体を知る者も、勿論いない。話す内容も、噂の形式(フォーマット)も、話す人間によって違うと言うデタラメぶり。
……だが、ある一点だけは共通する。誰が何を語ろうが、その一点だけは、絶対に変わらない。
冬木の町に、『痩せた男(スレンダーマン)』が現れた。
その一点だけは、誰が語っても同じなのである。信じようと、信じまいと――。
【クラス】アサシン
【真名】スレンダーマン
【出典】都市伝説(21世紀)
【性別】???
【身長・体重】3m、23kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:EX 魔力:C 幸運:D 宝具:B
【クラス別スキル】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【固有スキル】
自己改造:EX
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
アサシンは触手やスーツ、爪等を初期装備として己の身体に融合させている。人々が自分に対して抱いたイメージや噂次第で、アサシンの肉体は何処までも怪物に変じて行く。但し、基礎となる『長身矮躯』の姿を逸脱したものにはなれない。
空間転移:C-
テレポーテーション。このランクになると、10~200m間を一瞬で転移する事が可能。
但しこれは、完全なる無作為な移動の時の値であり、ある人物に接近しようと言う意図を以って接近を行おうとした場合には、その当該人物から『必ず』十m以上離れた所に現れねばならないと言う
ルールを負う。
恐怖の殻:EX
アサシンは人間が抱く、迷妄や恐怖が形を伴って現れた者。従って、このサーヴァントには精神に関する攻撃や魔術が、その神秘のランクを問わず一切通用しない。
【宝具】
『痩せ細りたる恟々の森(スレンダー・サレンダー・フォレスト)』
ランク:C+ 種別:結界宝具 レンジ:30 最大補足:100
アサシンと関連付けられる『霧に覆われた森』を再現する結界宝具。
結界の中では保有しているサーヴァントの精神耐性スキルがワンランクダウンしているものとして扱い、
対魔力C以下、或いは精神耐性に関係するスキルがEランクの状態で、この結界内で活動していると確率でEランクの精神汚染を獲得する。
この結界内においてアサシンは、己に纏わる伝承の全てを振う事が出来、全ステータスがワンランクアップしているものとして扱う。
普通の場所でこの宝具を発動すると、魔力を発動して展開する結界と言う扱いになるが、当宝具の真価は、森や林にアサシンがいた場合である。
この宝具を展開せずとも、アサシンが戦闘するフィールドが森或いは林であった場合、この結界を展開している訳でもないのに、展開されたものとしてカウント。
魔力の消費が一切なく、この宝具が発動する事でアサシンが享受するメリットを、アサシンは一身にする事が出来る。
この宝具、つまりエピソードはアサシンを語る上で欠かす事の出来ない不可分の要素であり、結界の破壊に特化した宝具でこの結界を破壊された場合、アサシンは無条件で消滅する。
『我、人の播種する恐れより来る者(ザ・スレンダーマン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:1~
今なお恐怖を以って人々の間に伝播し続ける、アサシンの象徴となる能力が宝具となったもの。上記の宝具発動時にしか、この宝具は発揮出来ない。
アサシンの正体とは、人間が抱き続ける恐怖と言う感情が形を伴った殻であり、そこに異常と死と言う属性をない交ぜにした都市伝説である。
サーヴァントがアサシンを目視した場合、精神耐性スキルや対魔力スキル、幸運スキルなどの判定が発動。
判定に失敗した場合、そのサーヴァントは精神的ダメージや魔力消費の加速、身体的な状態異常を負うなどのデメリットが発動する。
この宝具による判定は、サーヴァントが目視し続けている限り行われているものとし、ずっとアサシンを視界に入れ続けている限り判定は続き、
それだけ上記のデメリットがサーヴァントに舞い込んでくる可能性がある。アサシンが距離を詰めれば詰める程、判定成功に必要な数値は厳しくなって行き、
五m程の距離で目視した場合、Aランク以上の精神耐性や対魔力、幸運スキルがない限り、確実と言っても良い程何らかのデメリットをサーヴァントに与える事が可能。
また、精神耐性や対魔力、幸運スキルの全てがDランク以下であった場合、上記の五mの距離でサーヴァントがアサシンを目視した場合、
そのサーヴァントを即死させる事が可能。勿論上記のデメリットは高次の霊的存在であるサーヴァントだからこそ、この程度で済んでいるのであり、
人間やNPCであれば、十五m程の地点で目視した瞬間即死させる事が出来る。この宝具はアサシンを『目視』した時に発動するのであり、逆に言えば、見えなければ通用しない。つまり、『初めから目の見えない相手には』、一切意味を成さない宝具となる。
【weapon】
【解説】
スレンダーマンとは2009年、アメリカのサムシング・オーフル・フォーラムと呼ばれる掲示板に立てられたスレッドで加工された、
ある画像に登場していた極めて長身の誰かがモデルとなった、正真正銘非実在の架空存在である。
この画像の製作者であった人物は、この画像のフレーバーテキストとして、目撃者の証言のような文章を書き込み、不気味なイメージを与えた後に、
加工して生み出されたこの長身の何かに、スレンダーマンと言う名前を与えた。これが、今日のスレンダーマンと呼ばれる都市伝説の原点である。
スレンダーマンの原点を調べようともしない愚かな民衆の手によって、彼の存在はミームとして爆発的に広がって行った。
サイトからサイトにコピーされて行く事でスレンダーマンの名前と姿は急速に広まり、遂には最初にキャラクターを生んだ者の手をスレンダーマンは離れ、
ある種の神話としての枠組の下、多数の書き手によって文章で綴られるオンラインの恐怖キャラクターとしての地位を確たるものとした。
伝統的な民話と、インターネットにおけるオープンソースのエートスの類似性を示す事例であるとし、吸血鬼や狼男のような伝統的な怪物とは異なり、スレンダーマンの神話はその形成過程を確認することが可能であるため、神話や民話がいかに形成されるのかということについて、有力な考察をすることが可能になると、ある大学の教授は論じた。
極めて最新の英霊であり、その出自も異端を極めるサーヴァント。
彼の正体は生物全てが持ち合わせている恐怖そのものである。人々は古来より様々な怪物の脅威に晒されたが、神や英雄と同じくそれらを生み出したのは人間である。
己が産み落した怪物に対する恐怖自体が一種の霊格となり、座に登録された存在。それこそがアサシンである。
怪人や怪物に対する恐怖を主な主原料とするアサシンであるが、己を産み出した人間への敬意が彼には全くないわけではない。
サーヴァントと言う存在で召喚された以上、彼もまたサーヴァントとしての属性を得ている為、マスターの意思を尊重し、
それ故に幾度となくマスターに害を為す存在には抵抗する。だが、あくまで怪物である為令呪であってもアサシンを十全の状態で操る事は困難である。
聖杯に掛ける願いは受肉。そして、人々が自分に期待したような、恐怖を世界中にバラ撒く事である。彼は、人に恐怖を与え、恐れさせ、殺す事をこそ自身の産み出された理由であると信じて疑っていない。人間に対しては敵意もなく、敬意すら払っているのに、スレンダーマンは殺し続ける。彼は、人間には理解不能の『敵』である。
【特徴】
3メートルと言う凄まじい、長身で、手足も胴体に比べ異常なまでに長い怪人。
顔は顔面蒼白で、目鼻や髪などは一切ないのっぺらぼう。黒いビジネススーツにネクタイを着こなす、何処か紳士然とした存在。
また、有事には背面から触手を飛び出させる事も出来、これで応戦する事も可能。
【聖杯にかける願い】
受肉
【マスター】
ンドゥール@ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダーズ
【マスターとしての願い】
元の世界への帰還。或いは、DIOに聖杯を献上
【weapon】
【能力・技能】
スタンド・ゲブ神:
破壊力:C スピード:B 射程距離:A 持続力:B 精密動作性:D 成長性:D のステータスを持つスタンド。
ただし、これらのステータスはサーヴァントのものと同一であるとは限らない。
km単位で離れている場所からでも操作できる遠距離操作型。自在に姿を変化させる水のスタンドで、基本は鋭い爪を持つ腕のような姿をしている。
水や血液などの液体と一体化しているため一般人にも見え、砂のように水分を吸収する物の中は自在に潜って移動する事が可能。
移動スピードが非常に速く、全速力ならスタープラチナがブン投げたイギーを追い越して先回り出来る程。
遠隔操作型だが目のようなものは無く、視覚を持たない。本体が杖伝いなどで聴いた音を頼りにして攻撃を行うため、自動操縦型に近い挙動も取る。
ただしンドゥールの聴力がずば抜けている為に、、攻撃の軌道は変幻自在を極め、近接戦闘特科のスタンドですら手を焼く程厄介なスタンド。
主な攻撃方法はウォーターカッターのように標的を引き裂いたり、射抜いたりするというシンプルなもの。
切れ味は鉄をも切り裂き、パワーも人間の首を胴体から引き千切るなど、遠隔操作タイプに有るまじきスタンドパワーを誇る。
本体の周囲にスタンドを張り巡らせることで、全方位に攻撃できる結界を形成する事も可能。
【人物背景】
エジプト9栄神の一人。幼い頃から盲目の身でスタンド能力に目覚めていた為、怖いものを知らずに育ったが、
ある時出会ったDIOから生まれて初めて自分の価値を認められ、彼に強い恐怖を抱くとともに絶対の忠誠を誓った。
盲目ゆえに音や感覚で相手の位置を探り、聴覚補助用の杖を使うことで、遠くの相手の動きを地面の振動から正確に探知できる。
ジョースター一行が紅海を渡っていた時の時間軸から参戦
【方針】
決意が固まるまでは森で待機
最終更新:2017年05月20日 21:17