【マスター】
ディスティ・ノヴァ@銃夢
【weapon・能力・技能】
『頭脳』
己の天才的頭脳。肉体的な戦闘能力には乏しいものの、事物の科学的解析に関しては異常な能力を誇る。
知識も豊富で、意志力と信念も極めて強固。邪悪なほどに利己的であるが柔軟でもあり、倫理的善悪や敵味方の概念は超越している。
幻覚やハッキングなど様々な効果を持つ各種ナノマシン(ウイルスサイズの極微小機械群)を作成して制御できるが、しかるべき施設と材料、電力等が必要。
『脳チップ』
人間の生体脳と同等の働きをする、コイン大の集積回路。彼の元の脳は摘出され、その記憶と意識をこのチップに書き込まれて交換されている。
頭蓋の中に納められており、電子的素子であるため脳挫傷などの危険はない。また腹部にもチップがあり、睡眠を取ると頭蓋内のチップのデータがバックアップされる。
頭部が破壊され脳チップが物理的に消失すると、腹部チップが活動を開始し、バックアップ時までの記憶を有したノヴァの意識が復活する。
『自己修復用ナノマシン』
ノヴァが自分の体内に注入しているナノマシン。肉体的負傷を急速に回復させ、頭部を真っ二つにしてもくっつければ治るほどの治癒力を誇る。
頭部を破壊すると腹部にノヴァの顔が再生される。彼を殺しきるには、頭蓋内の脳チップと腹部チップを両方肉体から奪い取るか破壊するかしかない。
『自己再生用ナノマシン』
ガリィ爆殺後、故郷ザレムに戻った彼が最初に作成し、大気中に散布したもの。のちに「ステレオトミー」と命名される(LO8巻)が、現時点のノヴァはその名を知らない。
業子力学理論を応用して、記憶を含む肉体の構成情報を「空気中の分子運動」という情報ノイズの中に埋め込み、常時バックアップを取っている。
ノヴァが死亡すると、空気中のナノマシンネットワークが活動を開始し、バックアップ時の記憶を含む肉体を衣服や小物まで完全に再生する(死体は残る)。
ただし周囲の物質を分解し再構成するために6日ほどの期間が必要。再生中はランダムな場所に繭を作っており、焼き払えば再生を6日間阻止できる。
材料とサンプリングデータが揃っていれば、再生槽を用いて数時間での再生も可能。ノヴァが死亡せずに身動きを封じられた場合はどうしようもない。
脳チップも同時に再生するため、殺したノヴァのチップをしかるべきインターフェースに搭載すれば、複数の「ノヴァ」の意識を持つ者が同時に存在する状況にもなり得る。
【人物背景】
木城ゆきと『銃夢』シリーズに登場するマッドサイエンティスト。空中都市ザレムで生まれたデザイナーベビー。
外見はオールバックの白髪で、額に黒いマークがあり、金属製ゴーグル眼鏡をつけ、白衣をまとう初老の男。笑い声は「キャハハハ」。好物は焼きプリン。
専門分野はナノマシンを作り出すナノテクノロジー。独自の情報理論「業子力学」を組み上げており、これを用いてナノマシンを自在に制御する。
宿願は「人間の業(カルマ)の克服」。非常に気まぐれな破綻した性格の持ち主で、自身の知的欲求のためなら、非道な人体実験も大量虐殺も躊躇せず実行する。
特に、興味を持った対象を改造して世界へ解き放ち、それらがどのように振る舞うかを観察することを好んでいる。
一方で、彼自身も人為的に生み出され観察対象とされていた存在であり、彼の研究は自身の生い立ちを克服するものでもある。
苦悩する若者に対しては年長者らしい諭旨を与える場面もあり、単なる狂人ではない。それゆえに余計厄介でもある。
【マスターとしての願い】
聖杯そのものの科学的解析。それによって業子力学を進展させ、業と運命の秘密を追求する。
発狂して台無しにならないよう、解析は注意深く行うつもり。できればナノテクで不老長寿化し、元の世界のノヴァとも情報を共有して議論したい。
【方針】
聖杯狙い。まずは電力供給施設を奪取し、ハッキングによって市内の電子機器を全て掌握する。
次いで機械工場を抑え、発電施設や各種ナノマシンの作成に取り掛かると共に、アーチャーに十全な力を与え、彼の戦闘を観察&サポートする。
【参戦時期・把握手段】
『銃夢』無印完全版での本編終了(旧版単行本9巻155P)後、『銃夢 Last Order』冒頭との間、ガリィ再生中のザレムでの一年の間に「星座のカード」に触れる。
把握には『LO』2巻か3巻までの読了が望ましい。それ以後は参考程度に。
最終更新:2017年11月07日 17:24