カイン

【クラス】ランサー
【真名】カイン
【出典】旧約聖書
【性別】男性
【身長・体重】175cm、68kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:A 幸運:D 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:EX
ランサークラスに備わる対魔力ではなく、神によって与えられた呪いによる対魔力。
あらゆる攻性の魔術をシャットアウトする。事実上、魔術ではランサーを絶対に傷付けられない。

【固有スキル】

不毛の宿業:EX
神によって刻み込まれた神罰刻印によって付与されたスキル(呪い)。
ランサーは農作を行っても、一切の作物は彼の手によって実る事がなくなり、また、彼の干渉した霊地は霊地としての本質、
即ち魔力や霊力を一瞬で失い、また、彼の干渉したキャスターの陣地は確実に陣地としての判定を失う。
ランサーが佇立している場所の植物はたちどころに枯れて行く為、植物に関係する宝具や攻撃、スキルは、ランサーにメリットがあるかデメリットがあるかを問わず、強制的に無効化される。この装備(スキル)は外せない。

大地の告訴:EX
嘗てランサーが殺した、羊飼いの弟によって付与されたスキル(呪い)。
初対面の相手にも、ランサーは『悪印象』を持たれやすくなり、善性と言うものを見出されると言う事がなくなる。
また、ランサーは嘘を吐く事が出来ない。ランサーが嘘を吐いた時、このスキルによって彼の立っている地点が真っ赤に染まり出し、その嘘を暴き立てるからだ。
弟であるアベルを殺害し、神にその事を問われ、白を切った時に大地から弟の血が流れたと言うエピソードの具現。この装備(スキル)は外せない。

怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
ランサーは魔物や魔獣ではないが、叙事詩・ベオウルフに登場する悪鬼・グレンデルや、世の吸血鬼の祖とも言われる、怪物の血統でもある。

統一言語:D
神が言葉を乱す以前に世界に共通していた、たった一つの言語。
万物との意思疎通が可能であり、このランクになると動植物は勿論、石や建物とすら完璧な会話が可能になる。

天性の肉体:B
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に筋力・耐久がランクアップしているものとして扱われる。
神が産み出した、原初の人間にして、人間の祖であるアダムとイヴの最初の子供らであるランサーは、生まれながらに完璧に近しい肉体を持つ。

【宝具】

『咎人よ、終焉を諦めよ。汝は生の苦しみに悶える者(ノド)』
ランク:EX 種別:神罰 レンジ:- 最大補足:-
弟であるアベルを殺害した際に、神によって刻み込まれた神罰の刻印。総身に刻み込まれた赤黒い入れ墨。
ランサーの犯した罪を、ランサーが永劫忘れぬよう、神が手ずから刻み込んだ、不死を約束する烙印。
本来はランサーを不死にする宝具ではあったが、聖杯戦争に際しその性能が格落ちされている。具体的には、不死ではなくなっている。
規格外の対魔力、スキル・不毛の宿業と大地の告訴は、このスキルによって齎されており、ランサーは己の意思でこの宝具を排除する事も出来ず、
また、誰の如何なる宝具によっても、この宝具をランサーから切り離し、無効化する事は不可能。常時発動されている宝具。
『ランサーが誰にも殺されないよう』、神が刻んだ烙印であり、この宝具がある限りランサーは、魔術でその身体を害させる事は出来ず、
物理的な攻撃の威力を1/10以下にまで抑える事が出来る。これを突破するには、神造兵装や神性等の、対粛清スキルが必要になるが、それでも、
威力の減退は免れない程極めて強固な祝福(カース)になっている。また、この宝具は弱者に対する脅しの意味合いも兼ね備えており、
常に見る者にBランク相当の威圧を発動させているものとし、B以下の精神耐性の持ち主は、常に怯む可能性がある。
この宝具が突破され、ランサーが消滅すると、この宝具の最終効果が発動する。
それは、『宝具を突破するのに使った攻撃の本来の威力が七倍になって、その攻撃を放った当人に跳ね返ってくる』というもの。
この宝具を突破する以上、極めて高ランクの神秘を内包した超高威力の攻撃は必須になる為、事実上、ランサーを攻撃で消滅させると言う事は、彼を消滅させたサーヴァントの消滅をも意味する。

【weapon】

無銘・三叉矛:
ランサークラスの適性を満たす、三叉の槍。その正体は、所謂『鍬』である。
ランサーは生前は、農耕を旨とする一人の人間であったが、現在の境遇に堕ちた故に、農民の象徴である鍬の在り方が変質。三叉の槍へと変貌した。

【解説】

楽園・エデンの最初の住民であり、人類の祖であるアダムの息子。人類第二世代の長男で、弟にアベルがいる。
カインは農耕を、アベルは羊の放牧を行い、二人はそれぞれ収穫物と子羊とを捧げたが、神がアベルの供物のみを受け取った事に立腹と同時に嫉妬。
カインはアベルを殺してしまい、これが人類最初の殺人となる。神はカインを追放し、呪い、彼を殺すものに七倍の復讐を定め、殺される事の無いよう印を与えた。
『ユダヤ古代誌』なども交えてその後を追うと、追放された彼は妻アワンを得た後、ノドの地にエノクの町を建てて人類最初の要塞都市とし、
邪悪な王となった彼とその一族は純朴な人々に悪徳と文明を広めたという。ヨセフスはカインの一族が猖獗を極めたことを記している。

弟を殺してしまったのは、現代で言えば『ついカッとなってやった』と同じものだった。
神が敢えて弟の供物のみを受け取って見せたのは、カインに対する試練であり、これに対しカインがアベルを祝福していれば、より高次の次元に、
この兄弟は至る事が出来、弟のアベルはこれを読んでいた。だがカインは、神の試練を読み違えてしまい、
神はアベルだけを選び、自分を見捨てたと勘違い。逆上を引き起こし、結果としてアベルを殺害してしまう。
カインは今でも、アベルを殺した際の、神の御心を読めなかった兄を憐れむような表情と声が脳裏から消えず、これが完全なトラウマになっている。
その後カインは、神に対してアベルを殺していないと嘘を吐くも、大地に流されたアベルの血がヤハウェに向かって彼の死を訴えてしまい、罪が露見。
そのまま、エデンの東に存在する、現世でも幽世でも、エデンでもない世界の外側。つまり、聖書が語る所の『ノド』へと追放。
人一人おらず、無限大の荒野が広がる世界に、たった一人で今日まで過ごし続けている。カインは、原作におけるスカサハやマーリン同様、
今も生き続けている存在であり、英霊の座にも登録されていない為、召喚は絶対的に不可能なのだが、分霊とは言え、このカインが召喚されている辺りに、今回の聖杯戦争の異常性が確認出来る。

余りにも長く生き続け、心が完全に摩耗。誰もいない荒野での生活は完全にカインの心を荒ませてしまった。
本来の性格は酷く虚無的で、根暗。物静かで無口な性分で、しかも事あるごとに死にたいだの死なせてくれだの口にする危ないメンヘラ男。
それが、何の因果か、遂に自分に死を齎せてくれるかも知れない聖杯戦争に召喚されている為、非常にテンションが上がっている。
嘗ては凶暴かつ狡猾な男で、悠久の年月を一人で過ごし、自殺する事も殺される事もなかった為、その精神はすっかり擦り切れていたが、
今ではすっかり元のやべー奴っぷりを取り戻した。聖杯に掛ける願いは、自身の完全なる死。もうマジ勘弁してください的なオーラでムンムンである。
聖杯戦争でサーヴァントとして消滅しても、ノドにいる本体はノーダメージな為、ガチで聖杯を狙いに来ている。
その為、マスターが聖杯を諦めない限りは、なんだかんだでカインもオルガマリーには付き従うが、諦めると言う意思を一度表示すれば最期。待っているのは、人類最初の殺害者による苛烈な報復であろう。

【特徴】

全身にくまなく、頭頂部から足の先までに、幾何学的なイメージを与えつつも、何処か神秘的な印象をも見る者に与える、
赤黒い刺青を刻み込んだ、白い肌に黒い髪をした青年。腰の辺りには黒い一枚布を巻き付け、其処以外には何も衣服を纏っていない。

【聖杯にかける願い】

自身の完全完璧なる消滅

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最終更新:2017年11月07日 17:27