ハスター

【クラス】ライダー
【真名】黄衣の王、或いは、ハスター
【出典】クトゥルフ神話
【性別】???
【身長・体重】2m、85kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:-(C~A) 耐久:EX(C) 敏捷:A++ 魔力:A 幸運:D 宝具:A

【クラス別スキル】

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:E+++++
騎乗の才能。ライダー自身は、動物は愚か乗り物すら乗りこなせない。
代わりに、ライダーは神秘・風速の強弱を問わず、風に自由に乗る事が出来、また、己の配下であるおぞましい怪物・ビヤーキーを駆る事が出来る。

【固有スキル】

カリスマ:C
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはCランクで十分と言える。

魔力放出(風):EX
風、そのもの。普段は自己改造スキルを以って、物理的に接触が可能な姿に自己を定義しているが、ライダーの本質は意思を持った風である。
風を放出する事で相手を切断したり、空気の塊を放出して相手を破壊したり、直立不可能な程の大風を纏わせて防御能力を向上させたりと、使い方は自由自在。
最大出力の状態になると、黄色の色味を伴った、人の形をした気流の様な存在となり、物理的な接触が不可能になる。
本質が風である為か、ライダーには痛み及び熱を感じる器官がなく、衝撃についてもそれを素通りする。ステータスの耐久EXとは、完全に風となった時の値を指す。但し、物理的に接触可能な姿になった場合には、カッコ内の値に耐久ランクが修正される。

自己改造:EX
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
身体から触手を生やしたり、己の姿を巨大なトカゲや、同じく巨大な烏賊や蛸などと言った無脊椎動物に変えて見たりと、自由自在に己の姿を変じさせる事が出来る。
このランクEXは、ライダーが物語上の存在に過ぎないと言うイレギュラー性と、語り手によってその姿形が二転三転すると言う性質から来る規格外性に起因している。
通常、本質が風であるライダーは筋力ステータスを持たない(持てない)存在だが、このスキルによって己の姿を変じさせる事で、カッコ内相当の筋力ステータスを獲得する。



【宝具】

『愛しき醜獣よ、星団を裂け(ビヤーキー・バイアクヘー)』
ランク:A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:1~100
ライダーの眷属であり、奉仕種族、或いは下僕である、星間宇宙に棲んでいるとされる架空の怪物、ビヤーキーを召喚、それに騎乗する宝具。
筋力・耐久・敏捷がAランク、魔力と幸運がEランク相当のステータスの使い魔として機能する。
その姿は、一見蟻の様に見えるが触角は短く、人間の様な皮膚と目、爬虫類の様な耳と口、肩と尻の付根辺りにそれぞれ鋭い鉤爪が付いた手足左右2本1対ずつを持つ。
召喚された瞬間、余りにもおぞましい姿の故に、周囲の人間に、判定に失敗すれば狂気・恐慌状態を確定させる事が出来、サーヴァントがこの判定に失敗すれば、
精神的なダメージを負わせる事が可能。この時の判定は、精神耐性の有無によって成功・失敗率が変動し、Dランク相当の精神耐性があれば基本的には問題ない。
地球上では時速70㎞程の速度での移動を可能とする騎乗物で、空気が薄ければ薄い場所であればある程、その移動速度は爆発的に跳ね上がり、
空気の薄い高度千m以上の所であるのならば、音を超過する程の速度での移動が可能。

その真価は、真名解放と同時に、腰に存在する『フーン器官』と呼ばれる器官を利用する事による、『光速の400倍』での移動。
これを発動した瞬間、光を超越する速度で移動する故か、因果の逆転現象が発生。この速度で突進を行った瞬間、ビヤーキーが倒すと定めた存在に対して、
突進が命中したと言う結果が先に来る。つまりは、回避不能の上、光速の400倍と言う速度の為反応すら不可能。早い話、発動させた瞬間相手は、ほぼ即死する。
勿論、現代どころか神代の世界の法則ですらあり得なかった速度で移動すると言うこの行為に、デメリットがゼロの訳はなく。
この奥の手を発動させた瞬間、ビヤーキーはフーン器官を用いた事によるエネルギー(カロリー)消費を、人喰いで補おうとする。
これを発動させてしまうと、ビヤーキーの腹が満たされるまで、手当たり次第に生きた人間及び魔力体を捕食する存在に、この怪物は変化する。
人間であれば最低でも5~600体程の頭数が必要になる。当然、これを発動する事はそれ自体が悪目立ち及び討伐令の発布対象になり、それどころか、この状態のビヤーキーはマスターすら捕食しかねない危険な存在となる。つまり、ライダーにとっても、本当に発動させたくない、切り札中の切り札である。

【weapon】

自己改造によって得られる怪物的特徴の数々。
余談であるが、ライダーの纏う黄衣は、本当に衣服なのではなく、衣服を模した『皮膚』の様なものであると言う。

【解説】

クトゥルフ神話において、ハスターと神の名前であり、旧支配者(グレート・オールド・ワン)と呼ばれる強大な力を持った存在の一員である。
四元素の『風』に結び付けられ、名状しがたいもの、名づけざられしもの、邪悪の皇太子など、様々な名で呼ばれる。
ハスターはしばしば、おうし座にあるヒアデス星団およびアルデバランと関連付けられ、ヒアデス星団に存在する古代都市カルコサの近くにある、
『黒きハリ湖』に棲んでいる、あるいは幽閉されているとされる。
ハスターの姿がどのようなものであるかは、詳細は不明である。目に見えない力である、触手に覆われた200フィート大の直立したトカゲ、ハリ湖に棲むタコに似た巨大生物と関連しているなどの説がある。

このハスターは神話の神、或いは外なる宇宙に君臨する恐ろしい混沌の神々、その一柱と言う訳ではない。
ダーレスが己の著作中で登場させた、創作上の登場人物、と言うのがハスターの正体であり、ラヴクラフトが観測した正真正銘の旧支配者ではない。
神性スキルを保有しないのは、まさにライダーが空想上の存在であるからに他ならないから。
自らを産み出した人間には好意的かつ寛大に接しており、そんな性格の故に、人間が自分に求めた様な、あるべき旧支配者へ至る、と言う願望がハスターには極めて強い。
創作上の架空存在と言う己の身の上を、ハスターは極度に恥じており、己に課せられた設定に恥じぬ様な者でありたい、と言う欲求が、このサーヴァントの中核。
聖杯に掛ける願いは、己の父であり母である人間達を思い、旧支配者に己の身を至らせる事。



【特徴】

フードの付いた、硫黄のように黄色いローブを纏った人型。性別自体は、風であるが故彼はこれを持たない
足首も手首も、見えない。黒革のグローブとブーツを付けており、肌の露出がない。
決して取れる事のないフードの中には、晴れる事のない黒い翳に単眼が浮かんでいる。

【聖杯にかける願い】

受肉。そして、神の座に至る事。

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最終更新:2017年11月07日 17:34