チンギス・ハン

【クラス】ライダー

【真名】チンギス・ハン

【出展】史実(11世紀・モンゴル)

【性別】男性

【身長・体重】186cm・81kg

【属性】混沌・悪

【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運A 宝具A++

【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】
カリスマ:A
 大軍団を指揮する天性の才能。
 Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。
 チンギスのカリスマは「この者と一体となりたい」という魅力を相手に与える。

軍略:B
  一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

騎乗の蹂躙者:A
 遊牧の民であるチンギスは馬の上でこそ真価を発揮できる。
 騎乗中の間、全てのステータスと判定に有利なボーナス補正を与える。

神性:C
 神霊適正を持っているかどうか。
 神である蒼き狼と青白き鹿の遠い末裔。
 その血は殆ど薄れていたが、チンギスは先祖返り的に一部を取り戻している。
 また死後帝国では神として讃えられている。

文明侵食:EX
 手にしたものを自分にとって最高の属性に変質させる。
 最高とは「優れている」意味ではなく、チンギス本人のマイブーム的なものを指している。
 世界最大の侵略者であるチンギスはこのスキルを意図的に発動できる。

【宝具】
四駿・蒼魄具足(ノコル・ドルベン・クルウド)
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:20人
四狗・白魂牙鏃(アルギンチ・ドルベン・ノガス)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:200人
 チンギス・ハンの側で絶えず潜む八つの影。
 影ごとに役割が異なり、主の護衛と攻撃を担う。

 『四駿』は王の危機を自動で察知し、防具となってその身を守り、
 馬の魔獣として実体化することで王の騎乗物となり戦場を自在に駆ける。
 『四狗』は矢等の武器を射出、あるいは武器そのものへと変わり、
 狗の魔獣として実体化することで王の尖兵となり敵を食い散らす。
 複数を融合させ、より巨大な魔獣を作り出す事も可能。

 この宝具の原型は、生前チンギス・ハンに付き従った最も信任厚い八人の側近。
 本来全員が掛け値なしの英霊となれる器だが、死後においても彼らは王にその魂を捧げ従属する事を選び、
 単一のサーヴァントと化さず、(ハーン)の宝具として昇華された。
 魔獣というが英霊が変化した獣であり、一騎が幻獣クラス以上の戦闘力を誇る。
 軍団長であった生前から斥候を放つ芸当も可能。

餓狼・死天覇極道(イェケ・モンゴル・ウルス)
ランク:A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 史上最大の帝国を築いたモンゴルの大虐殺の歴史。ワールシュタットに築きし死山血河。
 『人祖の落涙(ボルジギン)』 を握り潰し、地面に落ちた飛沫からは血が滲み出して間欠泉の如く噴出、
 「モンゴル帝国が流してきた全ての敵民族の血」に等しい大波濤『死の河』を起こす。
 死の河は灼熱にして極寒の地獄で、氾濫に呑み込まれた全ての生命を殺戮する。
 全ての血を吐き出し終わった後、戦場で流された血は空いた穴へと吸い込まれていく。
 チンギス・ハンは天空神エセゲ・マラン・テンゲリとしばしば同一視されている。
 この宝具がもたらす光景は、さながら穴の奥に潜む荒ぶる(チンギス)が腹に溜め込んだ血を吐き出し、
 そしてまた流れた血を残らず嚥下していくかのよう。

【weapon】
人祖の落涙(ボルジギン)
 チンギスが生まれた時手に持っていたという血の塊。
 氏族であるボルジギンの始祖、ボドンチャルの原液。
 神である蒼き狼と青白き鹿の子孫の妻は子を授からぬうちに夫を失うが天の光を受けて受胎、
 そうして生まれた3人の子の末子がボドンチャルである。

合成弓(コンポジット・ボウ)の他、宝具と合わせてモンゴル軍で使用された武装を顕現させられる。


【人物背景】
幼名をテムジン。
世界最大の帝国モンゴルを作り出した偉大なる始祖。
彼の死後の帝国はユーラシア大陸を席巻し、最終的な征服範囲は地球上の陸地の約25%に及ぶ。
世界最高の征服者アレクサンドロス大王(イスカンダル)すらも超える領土を広げた、誇張抜きに世界征服に最も近かった帝国である。

しかしその生涯の前半期は苦難に満ちていた。
父を毒殺され一族の大半に離反された窮地を生き延びる少年期を過ごし、一族を立て直した後も娶った妻ボルテを敵に奪われ子を孕まされた。
部下も、肉親も、愛する者も、ほんの一滴の水が落ちる間に全てを奪われるという絶望を糧に、テムジンは覇王を志すようになる。
それから部族を統一し帝国を築くまでのテムジンの戦いは、己の血を繋ぐ為にあったといってもいい。
奪う側に回らない限りは永遠に奪われ続ける。
それは獣の摂理。捕食者はより上位の捕食者に食われる定めでしかない。
チンギスはその上を目指した。世界の総てを自身の手に。否、自身を世界に治める、神の摂理を。

凄絶にして迅速な戦術の組み立て。非道外道を厭わない残虐性。
自国の民を身を捧げて救う理想などない。
世界と己とを同一化させる超越性とは程遠い。
遙かな夢に駆け走る冒険者でもない。

「別に、世界が俺のものでないのが許せないだけだ。だから奪う。それだけの話だろう。
 お前達こそなぜそれを許したままでいられる。この世で自分以外のものが存在しているなぞ、死を超える屈辱だろう」

それは欲望というより根源に根ざした衝動に近く。
こうして世界中の覇王の頂点―――覇極王は誕生した。

世界征服を目指す、ステレオタイプな悪の大魔王。血も涙もあるが冷血。有能な者は引き入れようとし、逆らう者は殺す。
「男の最大の快楽は敵を撃滅し、駆逐し、所有物を奪い、親しい人々が嘆き悲しむのを眺め、馬に跨り、敵の妻と娘を犯すことにある」とまでのたまう。
意外にも為政者としては真面目で律儀に治世をこなす。
国と自分を同一化しているので、いわば体調管理のようなものである。


【特徴】
蒼い瞳、血が固まったような黒色の長髪と朱色の民族装束。マントを羽織ったアジアンマフィアの大頭目といった雰囲気。年齢は30歳前後。
どれだけ満足したと言っていても、眼だけは常に満たされてない餓狼の如き光をたたえている。
普段は軽装だが宝具によって、狼の趣向を持つ全身鎧を身に纏う。


【聖杯にかける願い】
世界征服。受肉にしろ力の獲得にしろチンギスの全てはそれに帰結する。

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最終更新:2021年06月29日 22:01