【クラス】
アサシン
【真名】
サロメ@新約聖書及びオスカー・ワイルドの戯曲。
【ステータス】
筋力:E 耐久:E 敏捷:C+ 魔力:D 幸運:A+ 宝具:EX
【属性】
中立・中庸
【身長・体重】
150cm 44kg
【クラススキル】
気配遮断 E++
サーヴァントとしての気配を薄める
正面から対峙してもアサシンの気配は模糊として掴み辛い。
【保有スキル】
妖女(性):A++
生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。所有者は能力や姿が変貌してしまう。「無辜の怪物」とは似て非なるスキル。
その姿、立ち居振る舞い、果ては声や視線に至るまで性的な魅了効果を帯びる。
また、Bランクの天性の美の効果を発揮し、身体が傷つかない限り、アサシンがどのような状況にあろうとも肉体的な『美しさ』を維持する。
妖女(性)スキルにより獲得したスキル。
素顔を晒せば消滅する。
精神力もしくは精神耐性系でしか無効化或いは減衰できない。
抵抗できなければ、敵と認識していても、性的な衝動をアサシンに対して抱く。
このランクになれば性別を問わず通じる。
アサシンを意識しない程に誰かを愛しているものには効果が無い。
素顔を晒すと消滅する。
被虐体質:A
集団戦闘において、敵の標的になる確率が増す。
マイナススキルのように思われがちだが、強固な守りを持つサーヴァントがこのスキルを持っていると優れた護衛役として機能する。
若干の防御値プラスも含まれる他、Aランクともなると更なる特殊効果が付き、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなるという。
妖女(性)との複合効果を発揮した場合。攻撃側は思考と精神の状態がCランク以上の『狂化』を発揮した場合と等しくなり、文字通り獣と化す。
死の舞踏(ダンス・マカブル):A
宝具から派生した戦闘技能。
直線の動きは一切なく、円運動のみで構成された優美華麗な死の舞。
己の五体と身体を覆うヴェールを用いて、打撃斬撃投げる絞める極めると自在に攻撃する。
このランクになると、攻撃を受ける側も舞踏の振り付けに従って動いているように見える程。
あくまでも舞踏の技術を戦闘に応用させている為、守勢に回ると脆い。
精神汚染:C
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。
【宝具】
恋愛幻想組曲(ファンタズマゴリー・ロマンシア)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジをはっきりと認識できる距離にいる者全て。 最大補足:姿をはっきりと認識できる距離にいる者全て。
常時発動型宝具。
7枚のヴェールで覆われたアサシンの姿を見た者は、其処に理想の女性の姿を幻視する。
ランク相応の正体隠匿効果と諜報スキルを発揮し、妖女(性スキルの魅了効果を向上させる。
アサシンに対しての衆人のイメージ、“サロメ=美女”というものが宝具となったもの。
人はサロメに己が理想の美女を見る。
この宝具は容貌のみならず、体型も幻惑させる。
素顔を晒すと使用不能になる。
運命の女(ファム・ファタール)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: をはっきりと認識できる距離にいる者全て。最大補足:姿をはっきりと認識できる距離にいる者全て。
嘗てヘロデ王の前で披露した、七つのヴェールを纏って行う舞踏。
妖艶な舞踏は見る者の理性を蕩けさせ、狂わせる。
そしてアサシンの歓心を買うべく、狂わされた意識がアサシンに最も相応しいものと認識する、血と死をアサシンに捧げるべく殺人を行いだす。
アサシンが誰かの命を望めば、自らの命も顧みずに対象を殺害しようとする。
伝説の再現たる宝具。
“七つのヴェールの踊り”として知られている為に、ヴェールが一つでも欠けると使用不能になる。
アサシンにとってこの宝具はヨカナーンに捧げた愛の証である為に、進んで使う事はない。
死を想え(メメント・モリ)
ランク: A++ 種別: 対人宝具 レンジ:1-3 最大補足:一人
アサシンの舞は、ヨカナーンの首が銀の皿に載る結果を齎した。
この逸話が世に広まり、語り継がれるうちに、サロメが舞うと人の首が落ちるという認識が広まった。
この認識を基にした概念宝具。
アサシンの舞は強力な断頭の概念を帯びている。それはもはや呪いと言って良い。
舞うアサシンに、直接或いは物体を介して触れれば一切の防御や護りを無効化して首が落ちる。
ただし、この宝具の効果は、アサシンが相手に抱く感情に左右される。
何の感情も抱いていなければ、接触のたびに首にダメージが蓄積する、
如何なる防御や耐久でも『首に』対するダメージを減衰しか出来ないといったものに留まる。
真に相手を愛おしいと思った時、アサシンの身体は断頭の呪いとなる。
こな時抱く愛おしさとは愛情ではなく、己の妖女としての呪いを跳ね除ける男への称賛の思いである。
この宝具を発動する為には、素顔を晒さねばならず、上記の二つの宝具とは併用できない。
皿上の愛しき預言者(ヨカナーン)
ランク: EX 種別: 対人宝具 レンジ: ー 最大補足:自分自身
銀の大皿に載った預言者ヨカナーンの首。
この首の効果により、アサシンは罪人や罪に対する攻撃を大幅に削減する。
また、アサシンの幸運を大きく引き上げている。
土地や空間に対する汚染を浄化する機能も持つ。
銀の大皿は、上に載せたものを腐らせない効果を持つ。
現状、誠の首も載っている。
【weapon】
身に纏う七つのヴェール。
【人物背景】
血の繋がらぬ王から好色な視線を向けられる、舞踊を好む王女サロメは、ある日地下牢に幽閉されていた預言者ヨカナーンと出逢い恋に落ちる。
王の怒りを買って獄に入れられた平民を愛するも受け入れてもらえず。
そもそもが王女と平民という身分の差もあり、絶対に叶わぬ恋にサロメの心は衰弱して行くゆく。
ヨカナーンへの想いを忘れようとするかの様に、サロメは舞踊に励む。
ヨカナーンへの想いが深まるのに比して、舞踏費やす時間は伸び、一心不乱に、鬼気迫るものとなっていった。
やがてサロメは比類無き舞い手となったが、ヨカナーンへ想いが通じるは無く、王の視線はますます耐え難いものとなる。
ヨカナーンは投獄されているとはいえ、いつ解放されるか解らない。
ヨカナーンが解放されてしまえば、もう二度とその姿を見ることはできず、王の汚らわしい視線に晒され続ける。
心神が衰弱しきったところへ、王が宴の際に舞い手を競わせ、最も優れた舞い手に望む褒賞を与えるという話を聞く。
その時サロメに悪魔が囁いた。
「想いが届かぬならば、殺して永劫に己の元にある様にすれば良い」
そしてサロメは王の前で“七つのヴェールの舞”を踊り、ヨカナーンの首を手に入れる。
これで永劫ヨカナーンは私のもの。そう思ったサロメだったが、表情もすら変えない生首相手に愛を囁き続ける事に、精神が更に壊れて行く。
その最後は狂死したとも、生首相手の狂態を見た王が殺したとも言われる。
実際には1世紀ごろに実在したとされる女性。
古代パレスチナの領主ヘロデ・アンティパスを義理の父に、その妃ヘロディアを実母にもつ。
新約聖書では王の前で舞を舞って、褒賞として何が欲しいかを訊かれた際に、母であるヘロディアに相談し、ヘロディアに言われた通りにヨカナーンの首を要求したという。
新約聖書では名が記されておらず、唯ヘロディアの娘とだけ称される。
また、ヨカナーンの死を欲したのはヘロディアであり、娘は母に言われるままにヨカナーンの首を要求しただけに過ぎない。
ワイルドの戯曲では、ヨカナーンに恋慕するも拒絶され、ヨカナーンを我がものとする為に、舞踏の褒章としてヨカナーンの首を要求した事になっている。
聖書と異なり、サロメ自身がヨカナーンの首を欲し、主体的に行動してヨカナーンに死をもたらしている。
露出の高い衣服を身に纏い、王の前で扇情的な舞を舞ってら褒賞として預言者ヨカナーンの首を求めたというインパクトの強さから、多くの創作活動の題材となった。
【方針】
聖杯を取る
【聖杯にかける願い】
ヨカナーンに笑いかけて欲しい。
【容姿・特徴】
褐色の肌に黒髪黒瞳、髪の長さは腰まである。
年の頃は十五、六。肉付きは年齢に比して豊か。
身に纏っているのは頭と両手足と胴と背中を覆う7枚の下が薄く透けて見えるヴェール。
容貌そのものは人混みに紛れたら分からなくなる程度。
無口かつ陰鬱で、一人で抱え込んで悩むタイプ。
暗い口調でボソボソと途切れ途切れに話す。
【星座のカード】
魚座
最終更新:2017年11月07日 17:51