アレイスター・クロウリー

【クラス】
アルターエゴ


【真名】
アレイスター・クロウリー


【出展】
史実(20世紀・イギリス)


【性別】
男性


【身長・体重】
177cm・66kg


【属性】
混沌・悪


【ステータス】
筋力A 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運B+ 宝具A


【クラス別スキル】
陣地作成:B
 自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。


道具作成:A
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 陣地作成共々、本来はキャスタークラスであった名残り。


獣の権能:E
 対人類、とも呼ばれるスキル。
 英霊、神霊、なんであろうと“母体”から生まれたものに対して特効性能を発揮する。
 人類には持ち得ぬスキルだが何故だか低ランクで所持している。本人曰く「拾い物」とのこと。


【固有スキル】
セレマ:A
 「汝の意志することを行え」。
 クロウリーの扱う魔術の根幹であり、人の"真の意志"との接触こそがクロウリーの目的である。 
 自己暗示の上位版。魔術の成功率、威力を向上。更に特殊な追加効果を発揮することがある。
 使用可能な魔術は召喚術、カバラ、黒魔術、錬金術、占星術、エジプト魔術、東洋の呪術等で広範。


啓示(偽):B
 "直感"と同等のスキル。
 直感は戦闘における第六感だが、"啓示"は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。
 ……一体何処からの"声"なのか、クロウリーが語ることはない。


魔人変生:EX
 マスターセリオン。聖書に弓を引く神の敵対者である『獣の魔人』。
 ビーストの因子を取り込んだクロウリーの霊基は爆発的な変化をとげており、彼が規定したセレマの神格にも等しい。
 アルターエゴである現在ではさほど大差ないが、再臨を繰り返すたびに本体へと近づいていく。
 また時間は限定されるが、スキル『ネガ・メサイヤ』と同様の効果を得られる。


【宝具】
汝の意志するところを為せ、それが法の全てとならん(リベル・レギス)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:1人
 正式名称をリベル・アル・ウェル・レギス。
 元は守護天使アイワスとの交信を受けて、セレマの教えの真理を記したクロウリーの著書。
 クロウリーはアイワスを根源の知覚と捉え、全ての人間には自らのアイワスに相当するセレマを宿していると規定した。
 常時発動宝具。英霊たるクロウリーは法の書の内容を体現した存在として現界してており、自己の意志、生き様の顕現として肉体、魔術の強化がなされている。


 この宝具の真の効果。それは「自己の意志を蚕食する存在への絶対抵抗権」の形成。
 常時では自身の内部、魂に向けて展開している。抑え込んだ欲望・破壊・捕食衝動を、クロウリーは魔力として攻撃に転用して逃している。


黙示咆哮(ラスト・メガセリオン)
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大捕捉:1人
 エセルドレーダと霊基融合した状態で使用する、暴食の原罪の具現。
 バビロンの妖婦が乗る獣の権能のごく一滴。
 暗黒から顕れる獣の顎は、肉体、魂、時間、空間、事象、歴史、世界、人理すら噛み喰らう。単純な筋力ダメージはEX相当。
 「これでもギリギリまで絞った状態でね、然るべき代償を前提にすればランクと範囲の向上が見込めるんだ。
 真の名を人理改変光線、アカシック・バスターというんだけど、どうかな?」
 実に嘘くさい。


【Weapon】
『エセルドレーダ』
 クロウリーのいるところに常にいる黒い犬。性別は雌。
 知能は高く意地悪い。大きさは小型犬ぐらいだが環境によって成長するらしい。
 クロウリーの召喚式から現出した泥を加工して生み出した、いわば人造のビースト。
 零れ落ちたる神の福音。災いをもって失われた主の愛を証明する黙示録の(セリオン)
 人類悪と称される災厄の獣、本来在り得ざるその亜種である。


【人物背景】
エドワード・アレグザンダー・クロウリー。
20世紀のイギリスのオカルティスト。哲学者にして著述家、登山家。詐欺師。
厳格なキリスト教教育に耐えかねて魔術に傾倒、黄金の夜明け団の入団と退団を経てエジプトで新婚旅行中、
妻に憑依した超常的存在「アイワス」と接触し、自動書記で「法の書(リベル・レギス)」を執筆する。
以後セレマ―――「汝の意志することを行え」の教えと法の書の普及と出版の活動に移っていく。
セレマの再発見、トート・タロットの開発、法の書の執筆。またソロモン王の魔術について書かれた魔術書「ゲーティア」を出版している。
近代オカルティズムにおいて影響力の強い人物であり、「20世紀最大の魔術師」との呼び声もある。
しかし同時に、表社会で晒した数多の痴態や弟子のスキャンダルなどからイギリスから国外退去を命じられ、
「世界最悪の変人」「堕落の魔王」とまで罵倒されてもいる。


魔術世界におけるクロウリーの評価は、表社会における評価と概ね同じ。
つまりは「一代にして大成した魔術師」であり、「魔術の存在を社会に漏らした最悪の魔術師」である。
真の意志の発見、神との合一、星幽界との交信というクロウリーの目的は多くの魔術師同様に根源への到達であったが、
それを一般社会にも教え広めようとした点で常軌を逸していた。
人がみな持つ神の意志、全人類の根源接続。その行動を危険視した魔術協会の手で、社会の表裏双方から追われ、最期はみすぼらしい死を遂げた。
その思想と異名から聖堂教会とも血みどろの関係だった。


しかしクロウリーは魔術師の危惧よりも計算高く、また悪辣であり。そして遥かに常軌を逸していた。


ある時召喚術で呼び寄せた、破壊と捕食衝動の根源のような泥。
そして「アイワス」との交信。受け取った"啓示"で見えた黙示の光景。
己のやるべき事、向かうべき場所を確信し、だから彼はそこから始めた。
エセルドレーダと名付けた犬から採取した因子を取り込み、"(セリオン)"を名乗り神秘を極め、限りなく悪名を高め、死後何食わぬ顔で英霊の座に加わった。
この男は偉業をなしたことで英霊になったのではなく。英霊になるために歴史に疵を刻んだ詐欺師なのだ。
必要な霊基と宝具を手にしたクロウリーは、いずれ来たる黙示の時に己を呼ぶ声を座にて待ち続けている。


本来召喚される時はキャスターのクラスであるのだが、今回は人理焼却を食い止めたただの人間に合わせて別人格、アルターエゴを抽出してマスターと契約する。
それは気まぐれなのか、"憐憫"の原罪を打ち倒したことへの称賛なのか、あるいは新たな獣を呼び出す呼び水として利用せんとしているのか。
―――救われる運命にない、剪定された少女に何を見たのか。
最後の時に口にしたとされる言葉、「私は当惑している(俺は困った)」の真意は。
魔術師は語らず、一度(ひとたび)のみ人の守護者としてマスターに付き従う。



秩序を破壊するがゆえ混沌、社会に反抗しているのを知るがゆえ悪。
それを自覚してるため、初対面の相手にはまず自分の正体を明かして選択を促す(本心を語るとは言ってない)。
現代の人間世界を嫌っているが憎悪してはいない。人間を救いたいという思いは(恐ろしいことに)本物である。
英霊の座の存在を認識し、そこに加わるための計画を綿密かつ長期的に立てており、信念を貫き通す情熱家でもある。
ただ、時々持て余した衝動からとんでもない珍行動を起こす時がある。
魔術は普通に使うが、どちらかというと魔術を絡めた格闘術(ボクシング)を好んで使う。
「近代魔術じゃ護身の格闘術は必修科目ではないかな?」との弁。



【特徴】
二十代前半。髪は紫。片側の房を耳にかけている。
左の頬に刻印のある艷やかな青年。美しく力強いが、同時に胡散臭い。
いかにも魔術自然といった夜色のローブの下の体は意外と鍛えられており、格闘向きの装いになっている。
双角の冠、右手の鉤爪の他、各所に獣を象った装飾を身に着けている。


【サーヴァントとしての願い】
本心はどうあれ、全人類の根源接続という目的も偽らざる願いであり、聖杯を手にすればそのための手段に用いるだろう。


【カードの星座】
獅子座。
クロウリー製作のトート・タロットにおいて、【欲望(多頭の獣にまたがる女の絵柄)】のアテュ(大アルカナ)を示す。

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最終更新:2017年11月07日 20:25