【クラス】
ウォッチャー
【真名】
フランソワ・デュヴァリエ/バロン・サムディ@史実(20世紀ハイチ)/ヴードゥー教
【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷A++ 魔力EX 幸運EX 宝具EX
【属性】
混沌・中庸
【クラス別スキル】
観測眼:EX
万物を見通す視線。心眼、千里眼、戦術眼、魔眼、真名看破、人間観察など「観測」と「眼」に通じるスキルを遍く内包する。
あらゆる死者の人生を知っており、過去視はおろか未来視、メタ視も可能であるが、それを告げたり役立てたりするかはご機嫌次第。
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”を上回る“神殿”に相当する“墓場”を形成することが可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。特に呪術で用いられる道具の作成に秀でる。材料は主に“墓場”で調達可能。
【保有スキル】
ロア:A
ヴードゥー教で崇拝される神ないし精霊であることを示す。神霊のようで神霊でないと言い張り、対神性スキルを無効化できる。
表向きはカトリックの聖人崇敬と習合しているが、聖人スキルは持たない。おおむね全知だが全能ではない。
呪術:A+
ヴードゥー教やサンテリアなどアフリカ系の魔術体系全般を使用可能。特に生(性)や死と直結するものに関わりが深い。
病気や負傷の治療、ゾンビを作ることも鼻をほじりながら可能。幻術、煽動、高速神言、対魔力などを包含する。
反骨の相:EX
生粋のトリックスター。あらゆる権威を否定し嘲笑う無法者。何者にも従わず、己の欲することを行う漂泊の道化。
カリスマや皇帝特権等、権力関係のスキルを無効化し、逆に弾き返す。令呪についても具体的な命令であれ決定的な強制力になりえない。
精神異常:A
虚言癖。あるいは典型的なサイコパス。契約と禁忌に理解を示さず、平然と誓いを踏み躙ることができる精神性を持つ。
他人の痛みを感じず、周囲の空気を読んだ上であえて読まない。精神的なスーパーアーマー能力。
【宝具】
『色彩豊かな既知外帽子(シャッポ・コロール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:40
神々の使者にして混ぜっ返し屋「エシュ」の相が被る帽子。四面が緑・黒・赤・白の異なる色の布で出来ており、四方世界の中心に立つことを象徴する。
彼がこれを被って道を歩き、両脇の畑で働く仲の良い二人に帽子の一側面を見せつけたところ、二人は帽子の色のことで仲違いし、殴り合いの喧嘩になったという。
この宝具の側面を見た者は、物事に多様な側面があることを忘れ、一面的な物の見方をして対人関係のトラブルを引き起こす。上面を向けて回せば催眠術がかかる。
『クッソ汚い麻袋おじさん(トントン・マクート)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:?
デュヴァリエが組織した黒人秘密警察「国家治安義勇隊 (MVSN) 」の隊員を、グラサン黒人ゾンビとしてレンジ内に大量召喚する。
ゾンビは適当な低級霊に操られて動き、敵対者を襲撃し、麻袋に詰めて拉致して暴行・拷問を加え、銃火器やマチェーテ等で惨殺する。
ゾンビに殺害された者もまたゾンビと化し、無尽蔵に増殖を続けていく。ゾンビ群の維持にはさほど魔力を必要とせず、墓場で呼べば効率が良い。
麻袋の中には『ゾンビ・パウダー』が詰まっており、ばらまけば吸い込んだ者を麻痺・昏倒させる。レシピはテトロドトキシンとかその辺。
発動と同時にレンジ内が地獄絵図と化すが、ゾンビ自体はさして強くない。『ゾンビ・パウダー』はサーヴァントにも効く。
『ようこそクロスロードへ(カルフール・イターナル)』
ランク:EX 種別:対界/結界宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
永遠の交差点。ウォッチャーがいつも立っている、現世と来世、全ての場所と並行世界に通じる十字路。全ての魂が通過する場所。根源ではない。
一種の異世界で、宝具と言っていいのかも不明。接続すればスキル「単独顕現」「仕切り直し」「蔵知の司書」「専科百般」等等を各々Aランクで持つも同然。
ただし接続には何かが「交わっている」地点を介する必要があり、特に道が交わって十字路になっている場所では十全な能力を発揮する。墓場でもOK。
また「全ての閉ざされたものを開き、開かれたものを閉ざす」ことも可能。具体的には第四の壁を乗り越え、展開された固有結界を無効化できたりする。
固有結界として展開した場合、無限に続く道が交わる十字路に相手をご招待し、様々な場所へランダムで転送する。運が良ければ元の世界へ帰れるか・も。
【Weapon】
ステッキとピストル。ステッキの先端には男性のナニが刻まれているが、モザイクで隠されているから完全に大丈夫。
ピストルは滅多に使わないが、肛門めがけて発射されることもあるから気をつけてね*
【人物背景】
フランソワ・デュヴァリエ(1907-1971)は、1957年から14年余りハイチの大統領であった人物。
黒人多数派を代表するポピュリスト政治家で、農村福祉に長年携わった医師でもあり、「パパ・ドク(医父)」として親しまれた。
だが大統領当選後は豹変して恐怖政治を敷き、エリート層であったムラート(白人との混血)や外国人聖職者を追放。
トントン・マクート(麻袋おじさん)と呼ばれる秘密警察組織「国家治安義勇隊」を結成して反体制派を粛清した。
またヴードゥー教の司祭(ウーンガン)を名乗ったばかりか、自らをロア(精霊)であるバロン・サムディと同一視させ、個人崇拝を強める。
憲法停止、終身大統領への就任、血縁政治、世襲、汚職と収賄という絵に描いたような暗黒独裁国家が現出し、デュヴァリエ一族と部下を除く民衆は貧困に苦しんだ。
しかし国民の大多数を占める黒人たちは熱狂的にパパ・ドクを支持し続け、その子べべ・ドク(1951-2014)も15年間独裁政治を敷き続けたという。
これはもちろん、彼がマジでバロン・サムディの化身であったためである。糖尿病による心臓発作を起こし、あの世でバロン・サムディと入れ替わってしまったのだ。
燕尾服に山高帽、骸骨のような顔をしたこのロアは、ヨルバ族におけるエシュ、フォン族におけるレグバに相当し、陽気で猥雑で下品なトリックスターとして知られる。
彼は運命と生(性)死を司る存在で、死者の魂が必ず通る十字路「永遠の交差点」に立っており、全ての死者の人生を知っているため最も賢明なロアである。
レグバやエシュとしては、西アフリカ南部の他、サンテリアやマクンバ、カンドンブレなど中南米のアフリカ系習合宗教で広く祀られ、大変人気がある。
なお伝説的なブルース歌手ロバート・ジョンソンは「十字路で悪魔に魂を売り、ギターテクを身につけた」との伝説があり、これがレグバであることは言うまでもない。
『Fate/strange Fake』におけるウォッチャーの真名『■■■・■■■■』とはつまり010101101010010キャスター、アサシン、ランサー(意味深)の適性もある。
ロアが憑依することを「馬に乗る」と言うので、ライダーの適性もあるかも知れない。
【サーヴァントとしての願い】
自力でだいたいなんとか出来るので要らない。でも獲得すれば他の参加者への嫌がらせにはなるので、まあゲットしてやってもいい。
【方針】
気の向くままにやりたい放題。生かさず殺さず、自分のマスターを含む参加者を適当におちょくって遊ぶ。マジメな奴や調子こいてる奴、権力者なんかが狙い目。
降り掛かる火の粉には7倍ぐらいにして返した上でNDK?と嘲ってやる。まあ、マスターの命だけは守ってやるよ(ドヤ顔)。
あまりにもチートな奴ばかりでめんどくさくなったら、第四の壁の彼方に逃げて野次りつつちょっかいをかける。戦いなんてよくないわ。
【カードの星座】
便座……いや、双子座にしとこう。
最終更新:2017年11月07日 22:24