カルキ

【クラス】ライダー
【真名】カルキ
【出典】ヒンドゥー教終末論
【性別】男
【身長・体重】178cm、72kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:B++ 耐久:A+ 敏捷:A 魔力:A 幸運:A 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではライダーに傷をつけられない。

騎乗:A+
騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】

維持神の加護:EX
ヒンドゥーの神話体系におけるトリムルティ(三位一体)を成す神霊、ヴィシュヌによる加護。
ライダーの行う敵対者の殲滅行動、及び『悪』を滅ぼすと言う行為は、ヴィシュヌによって成功が高い確率で保障されている。
ライダーが敵と認識した存在と交戦する際、戦局を有利に進めるありとあらゆる行動の判定に上方修正が掛かる。
属性が『悪』の者に対しては、更にその上方修正に補正が掛かるものとする。
また、ライダーはヴィシュヌの加護により、悪の誘惑及び精神干渉を一切跳ね除ける。ランクに関わらず精神攻撃の全てを無効化する。
堕落した世界を善の満ちる世界に変革する救世主が持つ権能。善は悪に勝利すると言う、当然の最終的結実を意味するスキル。勇者とは、常に勝利する者である。
但し、ライダーの交戦する相手が『善属性』、或いはライダーが『善』と認識した者、或いはAランク以上の神性を保有する者については、このスキルによる上方修正機能は発動しない。

魔力放出(光):EX
膨大な魔力はライダーが意識せずとも、悪党(ダスユ)と蛮族(ムレーチャ)を滅ぼす眩い光明として総身から発せられる。
尽きぬ程に溢れ出るこの光は、規格外の熱量を保有する聖光。ライダーが赦した、或いは『善である』と認識した存在には、
眩くはあるが柔らかな光に過ぎないが、一度敵と認識した存在には肉体を焼き滅ぼす程の熱光と爆光になる。
また、『悪』の属性を内包した者に対しては、その光の威力が倍加する。可視化されたカリスマその物。このスキルは常時発動しており、攻撃力・防御力を共に埒外の値としている。

神性:A++
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
維持神・ヴィシュヌが地上に降臨する際に用いるアヴァターラの一つであり、役目を終えた後ライダーは神の座に還る。
地上に伝えられる十の化身の中でも、ライダーは特にヴィシュヌ本来の性質が色濃く反映されており、その神霊適性はサーヴァントとしての枠を超え、神霊一歩手前の状態である。

武の祝福:A+
最悪の魔王・カリが支配する末世、カリ・ユガを浄化、清めた後理想の精神世界クリタ・ユガを打ち立てる運命にあるライダーは、
剣術だけでなく武術全てに秀でている。心眼や軍略、圏境・戦闘続行・カラリパヤットなど、多くの戦闘系のスキルを内包した複合スキル。またこのスキルにより、ライダークラスでありながら宝具に近い威力の弓や槍等を持ち込める事が可能となっている。

カリスマ:A+
大軍団を指揮・統率する才能。ここまでくると人望ではなく魔力、呪いの類である。ライダーの姿は、『悪』には恐るべき審判者に見え、無辜の民には『救世主』に見えると言う。

【宝具】

『偉大なる者の腕(トリムルティ・バージュー)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50(武器により可変) 最大補足:500
同じヴィシュヌのアヴァターラであるパラシュラーマ、及び、ヴィシュヌ、そして、彼と同じトリムルティを形成するシヴァ神から、
あらゆる神魔に対抗するべくディーヴァの神々より授けられた数多の武器。投擲武器である円盤や投槍シューラヴァタ、棍棒モーダキーにシカリー、
シヴァ神の持つ三叉槍トリシューラに、シヴァの象徴たる第三の目の眼光の具現化であるハーシュパタ等、その数は圧倒的。
神性が高ければ高い程ヴィシュヌ神に近い存在とみなされ、持ち込める武器の数が多くなる。
ランクA++は、最早サーヴァントシステムにおけるクラス制限があってないも同然のレベル。ライダーでありながら、三騎士のクラスでも平然と活躍する。
但し、本来のクラスではない武器を用いていると言う弊害か、クラス違いの武器を振う場合には、平時の魔力消費量に、本来のクラスで扱われる筈だった武器の魔力消費量を増大させた値がプラスされる。

『朝日よ、希望を照らせ(スティティ・テージャス)』
ランク:A++ 種別:対人~対城宝具 レンジ:1 最大補足:1~500
ライダーの騎乗する、白い翼をその背に宿し、白く輝く機械の鎧を装着する白い巨馬。その正体は、それ自体が高い神性スキルを保有する神獣。
一説に曰く、騎乗者ではなく、この宝具こそがヴィシュヌ本体であると言う説もあるが、その真実は不明。
確かなのは、この宝具、つまり白馬は、ライダーと思考が同期されており、ライダーが思考した瞬間その思考通りに動く事が可能と言う点。
重力・慣性・空気抵抗の無視、空間座標の固定と言った能力をフルに利用した超加速移動を可能とし、装備している機械の鎧から弾丸や砲弾を射出する事も出来る。
騎乗状態で真名を解放すると、ライダーと白馬の存在がシンクロを引き起こし、維持神ヴィシュヌが有する『維持』の権能を限定的に解放。
過去・現在・未来から迫り来るありとあらゆる危機的状態が、ライダーに害を及ぼす直前で停滞。
あらゆる物理干渉をシャットアウトし、5つの魔法、神霊級の魔術や攻撃や宝具・害意すら寄せ付けず、何者の侵害も許さない、究極の防御が此処に完成する。
また白馬は、ライダーと同等の魔力放出(光)スキルを持ち、単体でも恐るべき戦闘能力を誇る。素の突進がA+ランク相当の対軍宝具レベルの威力を誇り、魔力放出スキルを発動させた状態ならば、A+ランク相当の対城宝具レベルの威力へと変貌する。

『天地開闢・三界救世(クリタ・ユガ)』
ランク:EX 種別:対界~対星宝具 レンジ:100~星全体 最大補足:1000~地球総人口
末世を終わらせる勇者・救世主たるライダーが保有する、悪を滅ぼすと言う力、その根源。
その正体は、悪の殲滅と善の繁栄と言う、救世主に求められる使命達成の為、神々が地上に齎す破壊権利。
終末世界及び、悪の居る世界を浄化(破壊)する為に必要な力を必要なだけ、ヴィシュヌ・シヴァ・ブラフマーから借り受けるのがこの宝具。
発動すると天空から、莫大な熱量を誇る光柱が一切の逃げ場もなく降り注ぎ、地上に存在する悪と敵を全て浄化する。
この宝具は一度発動すれば、ライダーが敵と認識した存在が消滅するまで発動し続け、発動中に敵が抵抗すればする程、その威力が上昇し続ける。
対粛清防御すらも貫通して打倒するに足る一撃である為、生半なスキルや宝具では防御は勿論一秒の対抗すら不可能。
対抗するには最低でも同等出力の対界宝具か、同じく同等出力の防御宝具が必須。極めて強力な宝具だが、使用には莫大な魔力が必要であり、かつ敵が滅びるまで宝具が続くと言う都合上、戦いが長引けば長引く程、ライダー及びマスターに与えられる魔力負担は凄まじいものとなる。

上記の説明は、この宝具の最初のステップ、つまり『破壊』のそれに過ぎない。
この宝具には続きがある。この宝具の真の本質は、『世界を次のステージに移行させる』と言うもの。
この宝具を真実最大出力で放つと、現実の物理法則によって成り立つ世界が剥がれ落ち、過去のものとなった幻想法則が現れる。
つまり、『神代に逆戻りしてしまう』。当然、この宝具は発動自体が抑止力の対象であり、尋常の手段ではそもそも魔力自体が足りず、発動は絶対的に不可能。
――但し、聖杯があるのならば話は別。聖杯の力があれば、この宝具は真実の姿で発動する事が可能。
ライダーの真の目的は、『聖杯の魔力を用い、この宝具を完全状態で発動させ、聖杯戦争の舞台たる世界を浄化する事』である。

【weapon】

曙光剣・バイラーヴァ:
ライダーが保有する、シヴァ神の異名の一つの名を冠する、白く輝く抜身の長剣。
これ自体がAランクの宝具に相当する代物であり、此処に魔力放出(光)による熱光を纏わせて行う剣術を、ライダーは戦闘の基本骨子としている。
一見するとセイバークラスの宝具に思えるが、実際にはライダーを象徴する武装の一つであり、宝具・偉大なる者の腕による魔力消費増大の対象外。

【解説】

この世に不正と混乱が満ち、神々の真理が失われそうになる時、ヴィシュヌは幾度となく化身を地上に送り世界の救済を試みて来た。
これらの化身、つまりアヴァターラと呼ばれる存在は過去九体地上に派遣されたと言うが、ヴィシュヌ伝説の中にはこれから出現が期待されている予言がある。
それこそが、カルキとそれに纏わる伝説である。ヒンドゥーの世界観に於いて、ブラフマーの一日をユガと言い、このユガは通常四つに分割され、
その四つのユガが幾度も幾度も繰り返し行われている。この繰り返しの期間を、カルパ(劫)と呼ぶ。
四つのカルパにはそれぞれ名前があり、一番最初の黄金期の時代をクリタ・ユガ、人の美徳が失われ始めた時代をトレーター・ユガ、
人間の世界に災厄や病が行軍し始めた時代をドヴァーパラ・ユガ、そして、最後の時代がカリ・ユガであると言う。
このカリ・ユガは闘争の時代とも呼ばれ、人の心から美徳が失われ、精神は病み、不正と堕落が世界を支配し、物欲が全ての物事の規矩の中心となる、
最悪の時代であると言う。この恐るべき時代に君臨し、世界を救う救世主とされるのが、カルキである。
カルキはこのカリ・ユガを正すべく、シャンバーラ村のバラモンであるヴィシュヌヤシャスとして出現。
空を自在に飛ぶ駿馬に跨り、抜身の剣を引き抜いた姿で、ダスユ(悪党)とムレーチャ(蛮族)を撃退(或いは、カリ・ユガの支配者である魔王カリを滅ぼす)し、
カルパの最初の期間である『クリタ・ユガ』を打ち立てるのだと言う。
曰く、クリタ・ユガは172万8000年続き、次のトレーター・ユガは129万6000年、次のドヴァーパラ・ユガは86万4000年、そしてカリ・ユガは43万2000年続く。
ユガ、と言う言葉はブラフマーの一日を表す言葉であるのだが、この神にとっての一日は上記の四つのユガを合せた432万×2000の数値であると言う。
つまりブラフマーにとっての一日とは人間の時間感覚で言えば86億4000万年になり、世界はこの86億4000万年を繰り返し輪廻し、人はその繰り返しの世界を生き続けるか弱い存在……と言う事に、ヒンドゥーの世界観ではなる。

FGOにおけるラーマが、ヴィシュヌの化身とは凡そ思えぬ程、感情や表情や豊かなのに対し、カルキ自身は感情も表情も極めて希薄。
これはカルキ自身が、ユガ及びカルパと言う期間の最後に来臨し、世界を浄化すると言うある種のシステムのような存在であり、
そのような存在であるのならば感情性自体は希薄で良いだろう、と大本であるヴィシュヌが判断した為。つまり、意図的に感情の方はかなりオミットされている。
徹底的に善を峻別してこれを救い、徹底して敵を打ち倒して改心させ、徹底して『悪』を滅ぼす浄化解脱特化アヴァターラ。それがこのカルキである。
他の化身と違い、カルキは世界のシステムの一端を担う重要な化身であり、かつ他の化身と違い幾度も地上に降臨する事が定められている存在でもあり、
クリタ・ユガを打ち立てると言う使命を妨害されぬよう多くの神々からの加護を得ている。
それが正に宝具ともなっている『偉大なる者の腕』であり、同じ宝具を持つラーマ以上に呼び出せる宝具の数が多いのは、
ラーマ以上にカルキがヒンドゥー世界のシステムの根幹に近い存在だからに他ならない。神性の高さも、これに起因する
ちなみにカルキの姿が、FGOにおけるラーマの肉体・戦闘能力面での全盛期であった青年期に極めて相似の姿をしているのは、
この化身を生み出したヴィシュヌが『自身の化身で最も優れた強さを誇った存在』をその時期のラーマであると思っているからであり、
この姿のラーマであるのならば最悪の時代であるカリ・ユガをきちんと浄化出来るだろうな、と考えたから。
カルキの姿が成長したラーマにとても似ているのは偶然ではなく、ヴィシュヌ自身のいわば『願掛け』のような側面が寧ろ強い。

上述の通り、カルキ自身の性格は恐ろしく希薄。善人を助け、敵を倒し、悪を滅する。基本的な思考回路はこれに集約される。
マスターについては、ヴィシュヌ神に並ぶ自身の命令系統だと認識しており、基本的にはどんな命令にも従うし、あれが敵だと指差せばすぐにその武威を示すだろう。
但し、マスターの不正や悪徳についても非常にカルキは厳しく、時と次第によってはマスターですら粛清の対象となりかねない。
しかもマスターを悪だと認識した瞬間、維持神の加護の効力が発動し、令呪で自害させようにもその令呪の効力が弱化する為、実際にはその主従関係は、
恐ろしくピリピリしたものとなる。通常カルキは触媒を使ってのピンポイントの召喚は不可能(そもそも遥か未来の存在の為遺物も触媒も入手不可)の為、
必然的にマスター当人との相性による召喚しか出来ないのであるが、これにしても、カルキ自身の機械的な浄化装置めいた性格や本質と合致した人間など殆ど存在しない。
だが、今回の聖杯戦争では、世界や悪霊の浄化の為の存在である『バッター』と、世界を浄化させ黄金世界を打ち立てるカルキとの親睦性が奇跡とすら言うレベルで高かった為、この本来召喚不可能な未来世界のサーヴァントが今回の聖杯戦争に招かれるに至っている。

【特徴】

穢れも傷も一つもない、純白に輝く機械鎧を纏った、白バイザーで顔を覆う赤髪の戦士。
普段は特殊な装置を使って変声措置を行っており、バイザーを纏った状態での男女の判別は見た目だけでは不可能。
この機械鎧もまた神々より授けられた秘蔵の品であり、戦闘時はこれが変形し、様々な武器としての姿をとり、これを以って相手を撃滅する。
白いバイザーの下は先述の通り、青年期のラーマと瓜二つの顔が隠れている。尚鎧を纏っている為その本来の体格を図りかねるが、脱いでも勿論、その身体つきはラーマと相似である。

【聖杯にかける願い】

クリタ・ユガを打ち立てる事

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最終更新:2017年11月13日 11:55