地獄の鉄仮面!Kを名乗る凶悪なる者よ!!
冬木市新都にある公園。静寂に包まれたこの場で、つい先刻まで残忍凄惨無比な惨殺劇が行われていたと誰が知ろう。
地面に横たわるのは三人の男の死体。
地に立つは一人の仮面の人物。
地にヘタリ込むは一人の少女。
………そして、少し離れた場所で異様な存在感を放つ荷車。
男が少女の前で恭しく跪き、契約者であるか否かを問いかけるまで沈黙は続いた。
事態は二十分前に遡る。緒方智絵里は公園の草むらにしゃがみこんでいた。
智絵里が己の巻き込まれた事態に気がついたのは1日前。いつの間にか脳裏に収まっていた知識が智絵里に恐怖を齎す。
己が殺し合いの真っ只中に居ると知ったのだから当然だ。
しかし、智絵里のサーヴァントは現れなかった。
この事が更なる恐怖を智絵里に齎す。
別段殺し合いなどやる気はない。だが、盾となり矛となるサーヴァントが居ないというのは、心細い等というものではない。
恐怖に駆られた智絵里は当て所なく町を彷徨った。行く当てなどない、只、己のサーヴァントが、街の何処かに居るのではと思っ
ただけだ。
ひょっとしたら、自分の居ないところで戦っているのかもしれない。
ひょっとしたら、自分の知らない理由で姿を現せないだけかもしれない。
そんな事を考えながら、街を彷徨い。ふと気がついたら小さな公園で四つ葉のクローバーを探していた。
なんの解決にもならない現実逃避。分かってはいるが、それでも止められない。
人間追い詰められると意味のない行動を取り出すものなのだ。
我に返った時には辺りは薄闇に包まれていた。
取り敢えず帰ろう。
そう思って立ち上がった矢先、三人連れの男が向かってくるのが見えた。
欲望に満ちた顔で智絵里の身体に、舐めるように隅から隅まで視線を送る男達に智絵里は怯えて立ち上がった。
振り向いて走り出そうとした智絵里は、一歩も行けずに停止した。
「イッテェェェ〜。骨が折れちまったぜェェ」
「オイオイ大丈夫かよ」
「イテェ〜イテェ〜よ〜折れちまったよ〜〜」
「オイオイこりゃ賠償金払ってもらわねえとなそうだよなぁ〜」
「応ともよワタル」
「わ…わたしっ…!おかね………」
「オイオイじゃあ身体で払って貰おうかぁ」
智絵里は木立の中に連れ込まれた。抵抗する意志など腹に軽く入れられた拳で消え去った。
男達は智絵里の手足をへし折っても欲望を満たそうとするだろう。
智絵里の運命が此処に窮まろうとしたその時─────。
「君達、そこのお嬢さんは私の主だ」
智絵里のサーヴァントが現れた。
「「「「「は…………?」」」」」
その姿は明らかに異様だった。
二頭の驢馬が引く荷車の荷台に仁王立ちする、真紅の板金鎧と鉄仮面で全身を覆った騎士のその姿。
明らかに現代社会に溶け込む事を拒むその異質さは、さながら日朝キッズタイムに舞い降りた変態仮面の如し。
まだ大型バイクに乗ったウルトラセブンみたいな髪型の男がヒャッハーと叫んでいたほうが現実味がある。
固まった五人をガン無視して異物は告げる。
「そこのお嬢さんはは私と共に来てもらう。良いね」
コクコクと頷く男達。常ならば囲んで棒で殴るところだが、こんな代物に喧嘩売る気は流石にない。
「キャッ」
無言で男達は智絵里を変態の方へ押しやった。
これでこの変態が立ち去ってくれる……そう思った矢先、男達の頭上に見えてはいけない星が落ちた。
「時に貴方達。私の名前が分かりますか?」
「「「「は……………………?」」」」
荷車に乗った変態の名前なんて知るかよ。とか言ったら何が起きるか分からない。
とは言え答えなかったら何が起きるか分からない。
唐突に始まった世紀末クイズに4人の思考はフリーズした。
「分かりませんかね?ではヒントを差し上げましょう。アーサー王に仕える円卓の騎士の一人です」
と言ったところで知っているわけが無い。
「知ってるか……?」
「知らん」
「あ……!俺知ってるっ!!」
6全員の目が其奴に向けられた。
「アーサー王の騎士って言ったら……え〜〜〜と………ランスロットだろ!!」
ドャァという擬音付きで叫ぶ男。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!?」
突如変態の全身から噴き上がる殺意。
「アーサー王が円卓の中でも最も高潔で最優な騎士が荷車に乗ってるわけが無いだろうが〜〜〜〜〜っっっ!!!」
全身から凄まじい瘴気を噴き上げて叫ぶ変態の姿は、鬼神も三舎を避ける凄味があった。
変態の殺気に呼応したのか、荷車を引く驢馬が泡を吹いて暴れ出す。
堪らず悲鳴と共に逃げ出す四人に、変態は平泳ぎみたいなフォームで跳躍。二人の首に腕を巻きつけると一気にへし折った。
「「ヒィ!た…たすけてくれーーーーっ!!」」
残った2人が公園から飛び出そうとしたその時!その眼前に舞い降りる変態!!
「ごわっ!!きゃああ〜〜〜〜〜」
「トワッタッ!!ワヒィィ!!」
思わずゲロ吐くレベルの見てはいけないものを見てしまったかのような奇声を発する2人。
「荷車に乗った円卓の騎士と言ったら、ケイのクソ野郎しかいるわきゃねえだろうが〜〜っ!」
「「ヒイィィッッ!!俺達が悪かった許してくれ〜〜〜」」
二人は同時に地べたに頭を擦り付けるッッ!
土下座……それは命への執着の究極形態ッッ!二人の全細胞が生き残るために導き出した敗北のベスト・オブ・ベストッッ!
まさしく命恋ッッ!
「それでは改めて私の名を言ってみろ〜〜!!」
「「ケ…ケイ!ケイです!!!言ったんですから助けて下さい!お願いします!!!」
「あ〜聞こえんな!!そんな事で私の心が動くとでもおもっているのか!!!
とうに二千年代に突入し、世界は核の炎どころかキノコ雲すら立っていないのに、ここだけトキィは世紀末。
夜の公園で僕らは出会った!!
「「ケ…ケイ!ケイです!!!言ったんですから助けて下さい!」」
「分かれば良いのですよ分かれば」
いきなり温和な雰囲気を醸し出す鉄仮面。
た…助かった。
男達がそう思った刹那。
ズブリ。
肉が裂ける鈍い音が夜闇を震わせる。
「ぱっぴっぷっぺっぽぉ!?」
「俺をランスロットと呼んだ貴様には死すら生温い!!」
見よ。男の背に突き刺さる変態の貫手を。この変態は素手で人体を薄紙のように貫けるのだ。
「ヒャッハー!切れろ切れろ切れろ切れろ切れろ切れろ切れろ〜〜〜〜〜〜!!!」
ブオガガガ。と繰り出される素早い手刀の連続突きが、変態をランスロットと呼んだ男の体を無数に穿つ。
秒にも満たぬわずかな時間に、男の五体はボロ雑巾の如き惨状となった。
ガマガエルの断末魔の如き悲鳴を上げる最後の1人に。
「良いですか!私の名はケイ!!円卓の騎士が一人サー・ケイと覚えておきなさい!!!」
告げて公園の外に蹴り出した。
周囲に人の気配が無くなったのを確認すると、変態は腰を抜かしてへたり込んだ智絵里の元へ歩み寄った。
智絵里のへたり込んでいる地面に染みができているがスルーして尋ねる。。
「我が名はサー・ランスロット。円卓の騎士最優の騎士。御嬢さん、貴女が私の主人ですね」
「お…おそろしい…………」
当然といえば当然の反応を返す智絵里。さっきまでcrazyなTimeの真っ只中にいた怪人と、平然と会話なんてできっこない。
「何を仰いますか王妃!私は貴女の剣であり盾である騎士!!私がきたからには微塵の恐怖も感じることはあり得ません」
おそろしいのは貴方ですとは到底言えない。ていうか王妃って何。
「取り敢えず心身を休めてからにしましょう………失礼します」
言って、智絵里をお姫様抱っこして10m以上ある距離を跳躍して荷車の荷台に立った。
「揺れますよ」
同時に荷車が動き出す。智絵里は変態にお姫様抱っこされたまま子ウサギのようにガクブルしていた。
翌日。
サーヴァントが現れたにも関わらず、智絵里は変わらずガクブルしていた。
諸々の事情があって、あの後24時間営業のコインランドリーに行ったのだが、其処でサーヴァントがやらかしたのだ。
霊体化した状態で物珍しげに洗濯機を見て、文明の発達に感心していたのだが、乾燥機を見た途端に様子が一変したのだ。
「この機械の能力がケイに似ている…」
ギリギリと食いしばられる歯。グワと見開かれる血走った眼。
呟きが智絵里の耳に入った瞬間!実体化した鉄仮面のサーヴァントが乾燥機を蹴り砕いたのだ!!
「おぉのれケイ!貴様の血の一雫、肉の一欠片もこの世には残さんわ〜〜!!」
轟音と共に散乱する洗濯物。絶句する智絵里。
狂乱も束の間、即座に我に返り、散乱した智絵里の衣類を拾い出す鉄仮面の変態。
「な…何を……………」
「ふ〜〜〜〜〜またやってしまいました……ケイに似たものを見るとつい頭に血が上って見境が…………」
智絵里のパンツを手に持ったまま爽やかに言う鉄仮面。
見境なんて元々無いだろうとは怖すぎて突っ込めない。
「あ……あの……………それ………………………………」
オズオズと鉄仮面が手にしたシロモノを指差す。
「おお、此れは失礼をば!!」
ズイと差し出されるパンツ。
「なんでやねん」
ペチと炸裂するチョップ。極限状況に有る智絵里の精神が、嘗て修得したツッコミを無意識に行っていた。
その後、妙な表情で固まった己がサーヴァントを置いて、コインランドリーから逃げ出した智絵里に新たなるイベントが!!
乾燥機を破壊して洗濯機を盗んだ鉄仮面の変態の姿は、バッチリと監視カメラに映っており、通報を受けた市民の味方が、
智絵里の住まいをピンポンしたのは今朝早くの事。
あの鉄仮面の変態は知らぬ存ぜぬで押し通し、お引き取りいただいたのが30分後。
自分が巻き込まれた事態に加え、警察の事情聴取まで受けた智絵里が、平常心を取り戻したのがその1時間後。
そして智絵里が変態に、『ケイ』なる人物について聞こうと思ったのがつい先刻。
そして二人は智絵里の部屋で向かい合っていた。
「私の仕えた王は素晴らしい御方でした…この最優の私を始めとする円卓の騎士は王の掲げる理想の元、一丸となって戦ったのです……」
訥々と荘重な声で語り出すサーヴァント。シリアス極まりない雰囲気だが、鉄仮面の所為で台無しである。
「やがて王は戦乱の続くブリテンを統一し、蛮族を追い払い、最優の騎士で有る私を始めとする円卓の騎士は、王と共に栄誉を一身に浴びました」
変態が強く拳を握り締める。
「しかし……国が平和になると、途端に蛆虫の如く彼奴めが湧いてきたのです!!」
変態の眼に宿る怒りと悲しみを見て、智絵里は始めてこのサーヴァントを人間だと認識した。
「彼奴は事あるごとに王の名を騙り、最優たる私を始めとする円卓の騎士を威圧しました」
【我は王より全権を預かる身!!それに剣を振り上げる気か!!】
【私の口は王の口であるぞ!】
「果てしなくKINGに振る舞うドブネズミ。円卓の騎士は皆怒りを覚え、ケイを殺そうとしたものも数多くおりました。
しかし、そんなドブネズミに対しても、最優の騎士である私は節度を以って接しました。
ある時などは、名だたる円卓の騎士がケイを殺そうとしたのを、最優である私が、ケイの代わりとなって、彼等と戦ったりもしました。
結果は私が最優であるという事を、改めて皆に理解させただけでしたが。
大体ガウェインなどはガラティーンなどという聖剣に頼りすぎなのです。そんな性根が技を曇らせるのです。最早救い難い」
さり気に同輩を下げる鉄仮面。
「結局…私の行為で、彼奴が勇武に優れた騎士と周囲が誤認したのが悪かったのでしょう……。皆はケイを頼りだしました」
ケイ!ケイ!ケイ!どいつもこいつもケイ!
なぜだ!なぜやつを頼ってこのわたしをたよらないんだ!!…………失礼しました」
ゴッパアァ〜と頭部七穴から怪しく光る煙吐き出しそうな勢いで狂乱する鉄仮面。
突如狂乱する変態にガクブルする智絵里。
「そんなある日事件は起きました………。我が王の妃であるギネヴィア様が、王妃に横恋慕する不埒な喪男の王に 拉致されたのです。
ああ……私が側にいれば、喪男の国を纏めて滅ぼして王に新領土を献上したのに。その場に居たのは瀕死の病人にすら劣るケイでした。
戦う力を持たぬ二人は為す術もなく捕まりました。その報せを聞いた私は即座に駆けつけ、二人を救出しました…そして…………。
何故です!王妃!?何故貴女は私を罵倒したのです!!?一体あの奸賊奴に何を吹き込まれたのですか!!!」
掴みかからんばかりの勢いで迫る鉄仮面に、智絵里は悲鳴を上げて後ずさった。
「失敬……いえ、貴女があまりにも王妃に生き写しなもので………。いえいえ、御謙遜なさらずとも…貴女は充分に美しくていらっしゃる。
話を戻しましょう。
二人を救出した私を二人は蔑み、罵りました。
確かに、当時は罪人を乗せるものである荷車に乗った事は否めません。しかし、王妃は聡明で慈悲深い方だ…判ってくださる。
そう……信じていた私は、咎人を見るような王妃の眼差しと、心ない言葉に発狂しました……。
きっとケイ奴から良からぬ事を吹き込まれたのでしょう。奴はそういう男です。
ああ……。きっとモードレッドが叛逆したのも、ガウェインが私抜きではモードレッドに勝てぬと知りながら。
傷ついた身でモードレッドと戦うことになったのも、全てはあの奸賊奴の所為に違いない。
そして私に荷車の騎士などという汚名で呼ばれるのも………。
私の願いはこの汚名を真に相応しいケイの輩に与え、カムランの戦いに馳せ参じ、王に勝利を齎す事なのです………。
そして王妃の悲しみと、国に滅びをもたらしたという汚名を雪ぐのです。
御安心下さい!王妃!!私は最優です!!!最優の私に不可能は無いのです!!!!」
血走った眼で泡吹いて吼える鉄仮面に、心底からの怯えを見せる智絵里。が、此処でさらにfeel so badな事態が!!
「時に王妃…あの時の手刀は何だったのでしょうか。受けた時にその……妙な幸福感が…………もう一度やって頂けないでしょうか」
潤んだ眼で見つめてくる鉄仮面を、智絵里は怯えた瞳で見つめた。
へ、変態だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?
かくして緒方智絵里は聖杯戦争という狂気と希望と幻滅の真っ只中を進むことになったのだった。
【クラス】
ライダー
【真名】
ランスロット@ランスロまたは荷車の騎士(12世紀)
【ステータス】
筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運: E 宝具:A++
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B+++
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
ライダーは騎士として珍妙なものほど巧みに乗りこなす。一輪車辺りなら音を超えた速度で三次元機動することも可能。
【保有スキル】
精神汚染:EX
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を完全にシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない……というわけでは無い。
ライダーは普通に人と意思の疎通ができる。
ただし何らかの事情でスイッチが入ると意思の疎通が成立しなくなる。
ギネヴィアの言葉により得た狂気。
一度狂すれば自分の世界に埋没し、自分に向かってしか語りかけなくなる。
例外としてマスターの言葉は届く。主に顔の所為で王妃と誤認している所為だが。
狂化:D++
筋力と敏捷のパラメーターを2ランクアップさせる。
言語能力が不自由になり、複雑な思考が難しくなり、対象を殺すことしか考えられなくなる。
王妃(智絵里)に危機が迫る。ケイ及びケイを連想させるもの及び最優のプライドを傷つけられた場合に発動する。
防御力が2ランク下がるが、痛みを全く感じなくなる為継戦能力は上がる。
精霊の加護:E
精霊からの祝福により、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
本来のランクより大幅にランクダウンしている
無窮の武練:A+
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
最優の騎士の所以。
無辜の咎人:A
宝具により獲得したスキル。
罪人に対して効果のあるスキルや宝具に対し脆弱になる。
…………その後の行いを見るとライダーは罪無しとは到底言えないが
【宝具】
己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
友人の名誉のためや窮地に陥ったケイのために変装で正体を隠したまま勝利したエピソード。
自らのステータスと姿を隠蔽する能力。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。
常時この宝具でライダーはケイの鎧を模倣している。
ランスロット「俺の名を言ってみろ」
荷車の騎士(ナイト・オブ・カート)
ランク: C 種別: 対人宝具 レンジ: 0 最大補足:1人(王妃限定で2人) :
ライダーたる所以。嘗て荷車に乗って国中を駆け、王妃の元に駆けつけた際に用いた荷車。
いかに離れていてもマスターの元に瞬時に駆けつける事ができる。
また、マスターが望む場所へ移動する際速度が上がる。
この宝具の為、人類の用いる如何なる乗り物でも乗りこなせるが、騎士としてまともな乗り物ほど乗りこなせない。
この宝具を使用中は精神異常スキルが遺憾無く発揮され、ライダーは出会ったものすべてに己の名前を訊く。
この質問にサー・ケイと答えなければ殺されてしまう。
なおこの宝具使用中にケイと出逢うと如何なる隠匿をも無視して真名が看破される。
ケイ「よお、荷車」
ランスロット「殺"し"て"や"る"〜〜!!」
真の騎士は劔を選ばず(アロンダイト)
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1人 最大捕捉:30人
アロンダイトはランスロットの伝承には登場せず、後代の騎士がランスロットの所有した劔と自身の剣を主張した事が始まりである。
騎士の主張に過ちは無い。その剣は確かにランスロットが用いた『只の剣』である。
ランスロットはその超絶の技巧を以て只の剣を以って聖剣を持った円卓の騎士と戦う事ができた。
手にしたものに最高位の聖剣並みの斬れ味を齎す。
また、副次効果として、ライダーが武器と認識したものならドラム缶だろうが胸像だろうが鉄骨だろうが散弾銃だろうが武器として振るえる。
但し耐久性は元の代物に依るのでかなり脆い。
マジ殺しモードのガウェインと戦った時は大量に替えの剣を用意して戦った。
自らの手刀でも同様の効果を発揮する。
他者の宝具を奪い使うことも可能。ただし貞節の証であるトリスタンの剣は奪えない。
トリスタン「使えよ。無理するな」
【weapon】
長剣
魔力で幾らでも精製できる。ガウェイン戦の逸話を踏まえてその精製速度は異常。
複数精製して投擲することも出来る。
【人物背景】
円卓の騎士の代表格とも言える騎士。
嘗てグネヴィアがケイ共々捕まった時、ランスロットは荷車に乗り、国中駆け巡って、王妃の元に駆けつけた。
だが、王妃からは、当時罪を犯した騎士が載せられる荷車に乗っている事を詰られ発狂。
これは一緒に捕まっていたケイがランスロットの声望を妬んでケイが讒言したものだった。
というものは発狂したランスロットの現実逃避の為の妄想である。
実際には荷車に乗って現れたランスロットに呆れ、その後にランスロットの心を知って感動していたところ。
「荷車に乗って来るなんて……あなたって、本当に最低の屑だわっ!」
とか王妃が言って発狂してしまったのである。
その後ランスロットから勝手に恨まれる事となったケイが相当心労したとか。
大体平和な時代になれば戦うことしか出来ぬ輩の出番は無くなるものなのだ。
ランスロット「ふ…政務か、それくらいわたしにだって出来る!!」
結局できなかったわけだが。
平時は温厚で理知的、戦い方に関しても荷車の騎士のエピソードから判るように名誉より合理を重んじる。
「どんな手を使おうが勝てばいい!それがすべてだ!!」
王妃(智絵里)が理解を示さないと精神崩壊起こすが。
猶、当人は家庭環境は不倫はするわ不義の子供作って棄てるわ大概である。
トランプのクラブ(クローバー)のジャックのモチーフ。
アーサー王もモードレッドもガレスも男性の世界線の円卓の騎士。
【方針】
マスターを守護る
【聖杯にかける願い】
荷車の騎士はサー・ケイなりと歴史に刻む。
カムランの戦いに馳せ参じモードレッドをシメる。
【サーヴァントの容姿】
Zeroバーサーカーの首から上を居なかった事にされた某三男坊のメットに変えて全身のカラーリングを真っ赤にした代物
メットの下の素顔は金髪ロン毛のア○バ
【マスター】
緒方智絵里@アイドルマスターシンデレラガールズ アニメ版
【能力】
歌って踊れる。体力は平均以上だろう。
【weapon】
無し
【人物背景】
気弱な性格だが向上心は有り、自分の弱さも知っている為、周囲の環境によってはアイドルとして成長する。そして実際に成長している。
ゲーム版に設定では両親が多忙で夫婦仲が悪いらしく寂しがり屋。お祝い事には慣れていない。
【方針】
まだ無い
【聖杯にかける願い】
まだ無い。精々が帰還。
【参戦時期】
アニメのデビュー話以降18話以前の時間軸。
【令呪の形】
四葉のクローバーの形状をしたものが首元に
【星座のカード】
牡牛座
最終更新:2017年06月21日 20:37