命燃やして輝け英雄! 戦争に勝つ為の戦争

0

人生は戦いの連続であり、戦いの並行でもある。

1

聖杯。
この単語は、一般的に基督教における神の子の聖遺物を指すが、冬木の街の一部の人物にとっては、もう一つの意味を有していた。
どんな願いでも叶える万能の願望器。
それが、聖杯戦争という殺し合いに招かれ、冬木市へと訪れた者たちの間での、聖杯に関するもう一つの共通認識である。

「まあ、要するに、『ドラゴンボール』みたいなもの、という認識で良いんでしょうね」

かつては絶対平和リーグの魔法少女チーム『白夜』に所属しており、現在は地球撲滅軍の空挺部隊に所属している天才魔法少女、『スペース』こと虎杖浜なのかは、万能の願望器、聖杯をそう評した。
それは、国民的漫画『ドラゴンボール』からという、天才らしからぬ俗な引用であったが、分かりやすさという点では中々に秀逸なそれである。
日本に生まれ育った者であれば、『どんな願いでも叶える道具』と聞くと、誰だって『ドラゴンボール』を連想するに違いない。

「七つも集めずとも、一つ手に入れるだけで願いが叶うって点では、寧ろ聖杯は『ドラゴンボール』よりも優良な願望器なのかもしれないわね――いや、違うか」

そこまで言って、虎杖浜なのかは思い出す。
聖杯に――聖杯戦争に関する根本的な知識を、思い出す。
自分と同じく聖杯戦争の参加者である数十組を倒さねば、聖杯は手に入らないという事を。
それはある意味、七つの『ドラゴンボール』を集めるよりも困難な道程であるかもしれない。

「――まあ、そんな事を言えば、それこそ悟空だって『ドラゴンボール』を集める過程で、色んな敵と戦っていたわよね。終盤はそうでもなく、サクサクっと集めていたけれども。ともあれ、『願望器を得る為には戦いが避けられない』なんて事は、私にとって些細な問題だわ」

だって、少なくともそれは、地球との戦争よりは全然楽だもの――と。
天才魔法少女は、余裕の態度を崩さないまま、そう呟いた。
地球との戦争。
彼女が口にしたこの言葉は、自然との生存競争だとか人類の環境破壊だとかを比喩したものではない。
文字通りに、地球との戦争である。
虎杖浜なのか、及び彼女がかつて所属していた対地球組織『絶対平和リーグ』と、現在所属している『地球撲滅軍』は、『大いなる悲鳴』と呼ばれる悲鳴を以って全人類の三分の一を虐殺した地球と、戦争状態にある(あった)のだ。
世界中に存在する、人間に扮した地球からの怪人『地球陣』を処理し、同じ人間内で生じる裏切りと謀略を潜り抜け、またいつ来るか分からない『大いなる悲鳴』に備えながら戦う――そんな、地球と地球上の殆どが敵である日々を、齢十数年の虎杖浜なのかは過ごしているのである。
そもそも、虎杖浜は趣旨こそだいぶ違えど、聖杯戦争と同じくデスゲームというジャンルで括られるべき催し物を、すでに体験しているのだ。
どころか、そのイベントの主催にすらなっている。
十代の天才魔法少女は、四国中を巻き込み、四国住民の九十九パーセント以上を爆死させた魔法少女達のサバイバルゲーム――『四国ゲーム』を、主催者サイドで経験したのだ。
そんな、一般人なら千回生きたとて出来ないような体験を十代前半で既に終えた虎杖浜なのかにとって、日本の小さな街一つを舞台に、たった数十組を相手に戦う聖杯戦争など、児戯にしか見えまい。
だからと言って、彼女は聖杯戦争に児戯感覚で参加する気は毛頭ない。
全くもって――そんなつもりはない。
全力で参加するつもりである。
何故ならば、一刻も早く聖杯を手に入れて叶えたい願いを、虎杖浜は抱えているからだ。
その願いは――

「『地球の打倒』――私が今所属している組織名に絡めて言えば、『地球の撲滅』かしら?」

虎杖浜は、人類の勝利で、一惑星対全人類の戦争の幕を降ろすつもりなのだ。
地球憎しの教育を受け、地球を倒す為に戦ってきた彼女にとって――魔法少女という名の人類戦士にとって、その願いはごくごく当たり前の結論であった。
至極当たり前の結論であった。

「――そうか」

うら若き少女が言った、少女らしからぬ願いの後で、そのようなレスポンスが、空間に響く。
声の主は、若い男であった。
襤褸切れにしか見えない破損まみれの軍服に身を包んだ男である。
軍人の亡霊にしか見えない服装だ。
いや――その感想は、あながち間違いではない。
事実、襤褸軍服の男は、英霊(サーヴァント)という、亡霊に近しい存在であった。
彼こそが、此度の聖杯戦争で虎杖浜なのかが召喚したサーヴァントであるのは、言うまでもあるまい。

「で、バーサーカー」

虎杖浜なのかは、自分の発言に反応を見せた襤褸軍服の男に向かって、彼のクラス名で呼び掛けた。
襤褸軍服の男――改めバーサーカーは、虎杖浜の方へと視線を向ける。
彼の瞳は、幽鬼のような服装から抱かれるイメージを裏切るかのように、生命力に満ちた輝きを放っていた――これは比喩ではなく、彼の両目の中では小さな炎が燃えており、赤い光を放ちながら輝いている。
太陽のような輝きが、そこに在る。
明らかに常人のそれではないバーサーカーの双眸を視認し、少し気になるような様子を見せるも、虎杖浜は次のように言った。

「私の願いは今言った通りだけど、あなたの願いは何なのかしら?」「勝利だ」

改行すら挟まないほどの速さで、バーサーカーは主の少女の問いに答える。
彼は続けて、

「俺の勝利だ。俺たちの勝利だ。陛下の勝利だ――俺たちの国の、勝利だ」

バーサーカー――第二次世界大戦において活躍した、不死身の日本兵、舩坂弘は、狂人じみた執着を感じさせられる声で、言葉を紡ぐ。

「主。『惑星に勝つ』という貴様の願いの後で、些か規模が小さく聞こえるかもしれんが、俺の願いは――俺たちの願いは、『米英共に勝つ』というものなのだよ」

2

『舩坂弘』
クラス――バーサーカー
属性――中立・善
出典――史実
出身国――大日本帝国
所属――大日本帝国陸軍
異名――不死身。鬼。英雄。
生没年――1920年〜2006年

3

バーサーカーは自分の願いである『米英共への勝利』をマスターの願いである『地球への勝利』に比べれば、些か規模が小さいものだと述べた。
そりゃあ、母なる惑星との戦争に比べれば、歴史上において地球上で起きた殆どの戦争は小規模なそれと化すだろう。
だがしかし。
見方を変えてみれば、バーサーカーの願いは虎杖浜なのかのそれよりも歴史的重大性を孕んだものであると言えよう。
なにせ、虎杖浜の願いが今現在起きている戦争での勝利であるのに対し、バーサーカーの願いは、

「あの時俺たち(だいにほんていこく)は負けた。負けてしまった。それは仕方の無い結末だったのだろう。何しろ、俺たちと米英共の間には、兵力科学力財力の全てにおいて、覆しようの無い隔たりがあったのだから。寧ろ、戦後の俺は、敗北の末に国が発展し、平和になれば良いと思ったさ」
「だがな」
「現状を見てみろ――現実に目を懲らしてみろ。今の我が国は発展し、平和であると言えるか? 言えないだろう。言わせるものか。敗北を味わい、牙を抜かれ、ぬるま湯に浸からされた日本がこのまま衰退し滅びるのは、火を見るよりも明らかだ」
「だからな、俺は望むのだ。あの時の結末を我らが大日本帝国の勝利で塗り替え、あの戦意と向上意欲に満ちた国家を維持し続ける事をな」

という、過去の戦争での勝利――つまり、歴史の改竄に等しい願いなのだ。
それが叶えば、歴史に大幅な修正が入り、世界の仕組みがひっくり返ってしまうのは間違いない。
バーサーカーの願いが叶った後に連鎖的に何が起きるかなど、天才魔法少女の頭脳をもってしても完全に予想するのは不可能だ。
天才でも予想できない事態――それがどれだけ危険なものであるかは、虎杖浜なのか自身が一番よく知っていた。
知っていた。
だが、それでも彼女は、

「良いでしょう」

と、バーサーカーの願いを敢えて肯定する。
ニヤニヤと、親しげな笑みを浮かべながら言ってのけた。

「私とあなた――戦争に勝つ為に戦争に臨む私たちが主従を組むのは必然だったようね」

そんな口説き文句のような台詞さえ口にする虎杖浜。
勿論、これは彼女の本心をそのまま表しているわけでは無い。
寧ろ、虎杖浜はバーサーカーの願いを危険だと判断している。
だが――今ここで『歴史の改竄という願いは叶えられるべきでは無い』と言った所で、主従間の関係が悪くなるだけであり、一文の得にもならないだろう。
空気を司る魔法少女、虎杖浜なのかは、そんな空気の読めない発言をしないのだ――人類最屑の地濃鑿じゃああるまいし。
ここは柔軟に、話を合わせている『フリ』をするだけで良いのである。

(終盤になって手を付けられないと判断したら、この『令呪』を使えばいいだけだもの……今はこいつと、主従らしく手を組むのに徹するべきだわ)

そんな風に――そんな『風』にバーサーカーとの会話を進めていこうとする彼女は、まだ気付いていない。
バーサーカーの性質の全容を。
バーサーカーの狂気の全貌を。
天才、虎杖浜なのかは、この聖杯戦争を通じて、自分の知らないものを知ることになるのだ。

【クラス】
バーサーカー

【真名】
舩坂弘

【出典】
史実

【属性】
中立・善

【ステータス】
筋力D+ 敏捷D 耐久C+++ 魔力E 幸運A 宝具EX

【クラススキル】
狂化:EX
バーサーカーは狂化によって理性を失ってはいないし、話も通じる。
しかしながら、バーサーカーは決定的に狂っている。
『お国の為ならば、たとえ自分の命を犠牲にしてでも、敵を殺す』という、第二次世界大戦中の日本兵の殆どが抱いていた思想は、他国からすれば狂気としか言いようがないものであり、バーサーカーもその狂気を抱いているのだ。
また、バーサーカーの思考は、『戦闘』へと極端に集中しており、ただひたすらに敵の命を求める。
その為、軍対軍ではなく組対組の形式である聖杯戦争で彼を十全に活躍させるのは、困難を極めるだろう。
何せ、自分の命を懸けてでも相手の首を取ろうとするのだから。
史実においては、とあるクリスチャンの説教を受けた事で戦闘を止めたバーサーカーだが、数多の軍人の願望を一身に背負い、戦争中の全盛期の姿で召喚された彼からこのスキルを取り外すのは、不可能である。

【保有スキル】
日の本の兵士:EX
バーサーカーは精神論が擬人化したかのような超人である。
彼は根性だけで重傷を乗り越え、気合だけで瀕死から復活する。
バーサーカーがプラス補正の多い耐久ステータスを獲得しているのは、狂化よりもこのスキルによる影響が大きい。
精神論を耐久ステータスに反映するこのスキルは、大日本帝国の軍隊に属していた人物なら、ランクの違いこそあれ、誰でも保有している。
しかしながら、このスキルをEXランクで保有しているのは、バーサーカーを除けばあと二人しかいない。
また、このスキルは保有者によって何種類かのスキルを内包しており、バーサーカーの場合、高ランクの勇猛、信仰の加護、戦闘続行を内包している。
念の為言っておくが、彼は第二次世界大戦という極々最近の時代で活躍しただけの、魔術師でも無ければ鬼種でもない、ただの人間である。

破壊工作:D
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。

気配遮断:C−
負傷した状態での敵兵の陣地内への潜入に成功した逸話によるスキル。
だが、攻撃時には通常以上にランクが降下する。

自己回復(魔力):B
生前から生まれつき持っていた、回復力の高さが昇華されたスキル。
バーサーカーは動けない程の重傷を負っても、翌日には回復しているほどの生命力を有している。
サーヴァントになった為、魔力の回復も同程度に行われる。
『日の本の兵士』スキルに内包されているA+++ランク相当の戦闘続行を、このスキルと一緒に保有しているバーサーカーのしぶとさは、最早不死身と形容しても過言ではないものとなっている。
もう一度言うが、彼は第二次世界大戦という極々最近の時代で活躍しただけで、魔術師でも無ければ鬼種でもない、ただの人間である。

【宝具】
『兵士は無功にて死せず』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-

バーサーカーが敵兵の武器を用いて数多の敵を殺した逸話と、当時の日本軍の『侵略』や『略奪』の概念が合わさった結果生じた宝具。
彼が武器だと認識できる物を手に持った場合、それに赤色の亀裂が生じ、Eランクの宝具相当の神秘が付与される。

『命燃やして、叫べよ英霊(だいにほんていこく)』
ランク:EX 種別:対国宝具・特攻宝具 レンジ:?? 最大捕捉:??

この宝具は、第二次世界大戦中の大日本帝国の軍人たちの霊器(いのち)を燃やした炎で敵を焼き尽くす超弩級の特攻宝具であり、つまり、言うならばめちゃめちゃスケールのでかい『壊れた幻想(ブロークンファンタズム)』。
宝具発動一回あたり、およそ一人〜十人ほどの霊器(いのち)が消費される。
その性質上、宝具発動に要する魔力量は限りなく零に等しい。
大日本帝国軍人の霊器の殆どは、一英霊として座に登録されるほどの高さを有していない為、この宝具によって生じる炎は、同じく極大の『壊れた幻想(ブロークンファンタズム)』である西アジアの大英雄のそれほどの威力を有していないが、それでも、さながら極小の太陽のような高熱と、絶大な破壊力を持つ。
この炎は、第二次世界大戦中に大日本帝国と敵対していた国出身であるサーヴァントに特攻ダメージを発動する。たとえ敵対国出身のサーヴァントが生前過ごした年代が第二次世界大戦以前や以降であっても、問答無用で特攻ダメージは発動する。
また、バーサーカーはこの炎を刀剣に纏わせたり、銃から弾丸のように射出したり、擲弾の爆発の強化に回したりする事が出来る。
以上の事から、つまり、バーサーカーは一撃一撃がBランクの宝具相当の攻撃を、殆ど魔力消費せずにぶっ放せるのだ。
当然ながら、登録されている霊器(いのち)の限界数分攻撃を撃てば、この宝具は使用不能となる。まあ、それは何万回も撃った末の話なのだが。

ちなみに、霊器(いのち)を燃やす日輪の炎の熱は、使用者であるバーサーカーにもダメージを与え、肌を焼き、肉を焦がすが、彼は持ち前の回復力と精神力を以ってそれを耐えている。そういう事情もあって、大日本帝国の総力であると言えるこの宝具は、彼に与えられたのだろう。

真名を解放すると、何万人もの霊器(いのち)が凝縮された直径およそ五百メートルの擬似太陽が、空中に出現する。
天照大神の子孫である某陛下から戦う使命を授かった大日本帝国軍人たちの総力の現れにして、『命燃やして、叫べよ英霊(だいにほんていこく)』の最大展開である。
天照らし、数多を照らす擬似太陽は、冬木市全体の面積でも余りあるほどの広範囲を灼熱で包み、範囲内にある全ての存在を一瞬で蒸発させる。
だがしかし、発動すれば聖杯戦争が即終わってしまうチート中のチート技なので、聖杯によってこの宝具は封印されている。。
なので、此度の聖杯戦争では、真名解放をすると、上記の技の代わりに、何万人もの霊器(いのち)がバーサーカーの霊核で凝縮し、一気に燃えるようになっている。
この状態のバーサーカーは、神代の英雄、果ては神霊クラスのサーヴァントと対等、あるいはそれを圧倒できるほどまでにステータスが大幅に上昇し、人型の太陽に近しい存在と化す。
何万もの霊器(いのち)を燃やした炎を以って、体内のエンジンの出力を無理矢理に上昇させたようなものだ。
並の英霊ならば、そんな急激な出力上昇に耐えきれず、指一本動かすだけで五体が四散するだろうが、バーサーカーは持ち前の意志力と耐久力でそれを耐えている。
なお、真名解放の発動後、バーサーカーは『命燃やして、叫べよ英霊(だいにほんていこく)』が使用不能となる。
加えて、数多の兵士と共に霊器が燃え尽きた彼は消滅する――かもしれない。
幸運と耐久、戦闘続行判定次第ではその後も継戦が可能となる。

【weapon】
擲弾に刀剣、狙撃銃と、当時の大日本帝国陸軍の基本的な装備を所持している。
彼はそれらに宝具による火力(文字通りの火力である)強化を施して戦う。

【人物背景】
鬼の分隊長。不死身の分隊長。生きた英雄。
舩坂弘が持つ異名を挙げるだけで、彼がいかに化物じみた人間であるか窺い知れるだろう。
どれだけの重傷を負っても、死神から嫌われているかの如く死ななかった彼だが、彼の精神論は『絶対に生き残る』ではなく、『死んででも敵を殺す』というものである。
死ぬ気で戦っているのに全く死なないのだから、敵からすればタチが悪い相手と言うほかない。
医師から死亡と診断された三日後に蘇生するという、何処ぞの神の子のような奇跡も起こしている。
そんな現実離れした耐久性に『実は彼は魔術師の手によって強化を施された改造人間だった』だとか、『「鬼の分隊長」という異名の文字通り、実は鬼の子孫だった』という型月真実めいた解釈をここで付与するべきなのだろうが、そんなものはガッツだけで戦場を生き抜いた彼に対する侮辱にしかなるまい。
舩坂弘は、あくまで普通の人間なのだ。
生来の回復力と精神力だけをもって、戦地を駆けた――ただの人間である。

マスターが日本人であり、戦争に駆り出される少女兵(魔法少女)である事から、サーヴァントとして日本軍人が呼ばれる事となった。
座における日本軍人の会議で、召喚されるべき人物が満場一致で舩坂弘に即決したのは、言うまでもあるまい。
上記の宝具と共に『第二次世界大戦の結末の改竄(或いは大日本帝国の勝利)』を望む数多の軍人達の思いを受け取り、また召喚された際のメンタルが軍人としての全盛期で固定されているバーサーカーは、本文中にあるような極端なものになっている。

【特徴】
軍服を基調とした衣装だが、所々に破れた穴が開いており、その部分には日章旗を包帯のように巻きつけている。
所謂ギザッ歯と呼ばれる尖った歯は猛犬のようであり、その特徴は重傷者のような服装と相まって、見るものに亡霊や幽鬼のような印象を与えるだろう。
しかし、バーサーカーの瞳には常に闘志の炎が燃えており――これは比喩ではなく、彼の瞳の中では、本当に小さな炎が燃えている――、死にかけの重傷者のような弱々しさは一切感じさせられない。

【サーヴァントとしての願い】
大日本帝国に勝利を。

【マスター】
虎杖浜なのか@伝説シリーズ

【能力・技能】
  • 魔法少女『スペース』
対地球組織『絶対平和リーグ』が抱える魔法少女たちの内、天才少女ばかりを集めたチーム『白夜』に所属している。
虎杖浜が身に纏う黒いコスチュームは衝撃を受けても糸一本解れすらしないほどの頑丈性を持つ。だが、魔法攻撃やあまりにも度が過ぎる物理攻撃(例:高度数十メートルからの落下)を食らった場合、コスチュームの防御力は打ち消され、着用者である虎杖浜はダメージを受ける。
また、コスチュームは二つの魔法が備わっている。
一つは基本魔法である『飛行』。
そしてもう一つが固有魔法である『風』。マルチステッキ『ディナイアル』を振るう事で風を手中に納める事が出来る。
彼女はこの固有魔法で生み出したジェット気流で基本魔法『飛行』を補助する事で、傍目から見たら瞬間移動にしか見えないほどの超高速飛行を可能にしている。
驚くべき事に、彼女たち『絶対平和リーグ』産の魔法少女は魔法の使用に魔力(と呼べるような何らかのエネルギー)を全く消費しない。その代わり、運命力と呼ばれるものが削られ、事件や事故への遭遇率が高くなる。
ちなみに、魔法の力は、虎杖浜なのか自身ではなく、魔法コスチュームに宿っているので、彼女以外の人間がこれを着ても、当然ながら魔法は発動する。

  • 天才
火星語で『天才』を意味する言葉が由来となった『スペース』という魔法少女名を付けられている事から分かる通り、虎杖浜なのかは同年代どころかそこらの大人すら頭脳で圧勝できる程の、疑いようのない天才である。
彼女は大抵の知識は有しており、また未知の知識であっても僅かな時間でマスターする事が出来る。

【人物背景】
はるか昔から地球と人類は敵同士だった。
それは一部の人類が知る、水面下の敵対関係だったが、しかしある日、地球が放った『大いなる悲鳴』により、人類の三分の一が絶命した事で、人類と地球の戦争は本格状態へと突入する。

虎杖浜なのかは四国にある対地球組織『絶対平和リーグ』が、かつて地球と戦って敗北した惑星・火星の技術である『魔法』を用いて作り上げた魔法少女の一人である。非処女。
自分が天才であるという自覚を抱いており(これは自惚れではなく、彼女は誰もが認める天才である)、常に世界を馬鹿にしたような態度を取っている。
かつては絶対平和リーグが抱える秘密の天才魔法少女チーム『白夜』の一員であると同時に、同組織が起こした、四国全住民失踪事件『四国ゲーム』の主催者の一人だった。
しかしながら、『四国ゲーム』の影響で構成員の大半が死亡した為、『絶対平和リーグ』は壊滅し、残された彼女と他数名の構成員たちは、同じく日本国内にある別の対地球組織『地球撲滅軍』へと移籍する。
ちなみに、飛行機が大の苦手。
参戦時期は悲亡伝と悲衛伝の中間くらい。

【マスターとしての願い】
地球を倒す。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年07月29日 06:04