私は黒を愛してる。
▲▼▲▼▲▼▲
自分が冬木の街に召喚されると知った時、セイバー――黒姫は、思わずガッツポーズを取りそうになった。
乙女がそんなポーズを取るのははしたないと思い、なんとか踏み止まった黒姫だが、しかしながら、この場合、彼女がガッツポーズの一つや二つ取った所で、それを咎める人間は居なかっただろう。
何せ、彼女が召喚されるのは聖杯戦争――万能の願望器、聖杯を掴める機会である。
つまるところ、黒姫はどんな願いでも叶えられる権利の数歩手前のステージに立つ事が出来たのだ。
これを幸運と呼ばずに何と言えようか――そりゃあガッツポーズを取りそうになるのも仕方なしというものである。
もっとも、それに参加するには、当然ながらリスクがある。
願いを叶えるには等価を払う必要があるように、どんな願いをも叶える聖杯を手に入れるのにも、それ相応の対価が要されるのだ。
それは聖杯『戦争』という名称からも大方察しが付くだろうが、聖杯を手に入れる為には戦争をしなくてはならないのだ――要は、殺し合いの末にしか、願望器を手に入れる術はないのである。
歴史に名だたる英雄一人を相手に殺し合うだけでも齢十数歳の姿で召喚される黒姫には辛いだろうに、戦う相手は何人もいるのだ。
伝説として後世に語り継がれているとは言え、所詮はただの一地方の少女である自分が、聖杯戦争を生き抜く事が出来るのか?
そう不安に思っていた黒姫だったが、召喚された直後、彼女のそんな悩みは無くなった――水流で洗い流されたかのように、無くなったのだ。
黒姫の悩みの消失の原因は、召喚された彼女に掛かっていた加護の力にあった。
涼しく、それでいて暖かな愛の温もりに満ちた、体を包むようにして存在する、膨大な加護の力。
黒姫はこれを知っている。この加護の主を、知っている。
それは黒竜――黒姫が生前愛した、水を司る竜である。
この世ならざる裏の世界から、黒姫が聖杯戦争に参戦する事を知った彼は、自分が持つ力を加護として黒姫に捧げたのだろう。
愛しき竜から貰った加護の力を認識した途端、黒姫の心を蝕んでいた不安の念は、綺麗さっぱり消え去った。
黒竜の加護で諸々の恩恵を獲得している黒姫が、大抵のサーヴァント相手に負けるはずがあるまい――そんな確信を抱けるほどに、黒姫の加護の力は凄まじい物だったからである。
(黒竜さま……)
何処かも分からぬ場所から、黒姫に確かな愛を届けてくれた黒竜に、感謝と愛の感情を抱きながら、黒姫は思う。
(私は、必ずやこの聖杯戦争に勝利します。そして、聖杯で――)
生前は愛し合いながらも、結局は離れ離れになってしまった黒竜と再会し、彼と永遠の愛を育む事――それが、黒姫が聖杯にかける望みであった。
▲▼▲▼▲▼▲
俺は蒼に恋をしている。
▲▼▲▼▲▼▲
零崎軋識は殺人鬼である。
フィクションにおいてよくある、『芸術の為』だとか『正義の為』とかではなく、理由なく人を殺せる殺人鬼――それが、零崎軋識、ひいては彼が所属する零崎一賊の性質だ。
殺人鬼という世間的に受け入れられない立場上、軋識は裏の世界に精通していたし、そこに存在する人々の多くが何処か螺子の外れた気狂いばかりである事も知っていた。
そもそも身内である零崎の人間からして、奇人変人ばかりなのだ――無論、それは自分自身にも言える事なのだが。
ともあれ、そういう事情があり、軋識は自分が割と変人慣れしていると思っていた。
しかし、そんな彼でも、召喚されたサーヴァントを見た瞬間、
「は?」
と、そんな声を上げてしまった。
呆けてしまったのだ。
目の前にいるセイバー――黒姫の見た目のあまりの奇妙さに、そんなリアクションを出してしまったのである。
一方、黒姫の方は黒姫の方で、自分を一目見たマスターのそんな反応を不思議に感じた。
しかし、次の瞬間には納得する。
「ああ、マスター。確かに私のかんばせは貴方が今まで見た事が無いほどに美しく、それ故、見た際に多大なるショックを与えてしまうのでしょうね。すみません、こんなに美しくて」
「いや、そんな理由じゃないっちゃ」
確かに黒姫は美しい。
その顔と体を見れば、万人が『彼女は世界三大美女に加えられるべき人物である』と評するのは間違いない――それほどまでの美しさを、黒姫は有していた。
強いて彼女の体の完璧性に文句をつけるとすれば、顔に憂いの表情を浮かべている所と、胸の大きさがやや控えめな所である。しかし、そこもまあ、奥ゆかしい大和撫子らしさがあり、実に良い。
自分の美しさを自覚していた為、黒姫は「マスターは私の美しさに見惚れてしまったのですね」と思ったのだ。
しかし、真相は違う。
軋識は、黒姫の美貌ではなく、彼女の服装に目を引かれていたのだ。
「セイバー、どうしてお前はそんな格好をしてるっちゃか?」
「『そんな格好』?」
そう言われて初めて、黒姫は自分の服装を確認する。
彼女の服装は、スクール水着に黒ストッキングという、中々にマニアックなそれであった。
それらの上から和服を申し訳程度に羽織っているが、それは内部にある奇抜なファッションを全然隠せておらず、むしろ、フェチ性まで高めている部分すらある。
「ええええええええええええええええ!?」
奥ゆかしい大和撫子らしさの欠片もない悲鳴をあげた姫は、慌てて両手で和服の前を閉じようとする。
しかし、微妙にサイズが小さい所為か、妙にセクシーでフェチズムに満ちたファッションを完全に隠す事は叶わなかった。
黒姫が生きていたのは、遥か昔は室町の時代であり、当然ながらその頃の日本には、スクール水着も黒ストッキングも存在しない。
だと言うのに、どうして彼女はこんな格好で召喚されたのだろうか?
その疑問の答えに、黒姫は思い至っていた。
「黒竜、さま……?」
黒竜――彼が与えてくれた、涼しく、それでいて暖かな愛の温もりに満ちた加護の力は、そのまま、涼しげで温もりのあるスクール水着型の礼装の形で現れたのではないかと、黒姫は推察した。
黒ストッキングも、そのついでだろう。
どうして数ある衣服の中からスクール水着と黒ストッキングが選ばれたのかは謎だが、これが黒竜の加護の現れであるのだと考えると、納得がいく。
そう考えながら、黒姫は限界まで閉じた和服の隙間から覗くスクール水着に目を凝らしてみた。表面には竜の鱗のような模様が薄っすらと描かれていた。黒ストッキングにも同じ様な模様があった。
やはり間違いない、これは黒竜の仕業である。
黒姫はおよそ三秒程でそれらを把握し、更に三秒悩んだ。
本当はこんな恥ずかしい格好なんてしたくなく、スクール水着と黒ストッキングから着替えられるならどんな襤褸切れを着る事になっても構わないと思っていた彼女だが、スク水と黒ストが愛する黒竜からの贈り物であると分かった今、それらを着続けるべきなのではと考えたのである。
変な所で真面目なサーヴァントだ。
まあ、曲がりなりにもスクール水着と黒ストッキングは竜種の加護の現れであるので、そんな超上級の礼装を着続けるのは完全に正しい選択なのだけれども。
「失礼。取り乱してしまってすみません、マスター。この格好は、そうですね……色々と深い事情があるのです。今はあまり触れないで貰えるとありがたいのですが」
「……そうっちゃか。了解っちゃ」
ここまでの黒姫の行動から、スクール水着&黒ストッキングという変態的服装に一番驚いているのが彼女自身であるのを察した軋識は、今の所はこれ以上彼女の服装について探らないでおこうと考えた。
誰だって触れて欲しくない事はある。
(聖杯戦争に呼ばれたのが俺じゃあなく、レンだったら、セイバーのこの格好を見て喜んでいただろうっちゃね……)
軋識と同じく零崎三天王が内の一人である零崎双識の変態性を思い出しながら、彼はセイバーの服装にそんな感想を抱いた。
「ところで」
と、そこで、黒姫はそんな風に話を切り変えた。セイバーだけに。
「マスター、貴方は聖杯戦争の参加者に選ばれましたが、貴方に聖杯にかける願いはあるのですか?」
自分の服装についてから一刻も早く話題を変えたかったとはいえ、それはあまりにも急な話題転換であったが、しかし、聖杯戦争の主従間において、この質問は必要不可欠なそれであった。
何の為に戦争に参加しているのか分からない相手と行動する事ほど不安な事はないのだ。
「ちなみに私――黒姫は、『愛する竜(ひと)と共に過ごしたい』という願いを持って、この場に馳せ参じております。マスター、貴方は?」
「…………」
ここで軋識は考える。
そもそも軋識は明確な意思を持ってこの場にやって来た訳ではなく、たまたま星座のカードを手に入れた事で無理矢理連れてこられた人間なのだ。
巻き込まれた被害者なのである。
だから、聖杯に託す願いなど、急に問われてもパッと出て来る筈がない。
(ここは家族思いの零崎らしく、一賊の繁栄と安泰でも願うのが、俺の言うべき事はだっちゃね)
故に、軋識はおよそ殺人鬼らしからぬ平々凡々な、つまらない願いを思いつき、それを口にしようとした。
しかし、その直前、彼は思い出す。
目の前にいるセイバーが少女であると言う事と、彼女が口にした『愛』から連想した、ある人物の事を思い出したのだ。
それは暴君。死線の蒼。軋識が軋識ではなく、式岸軋騎として所属していたサイバーテロリスト集団に居た、若き少女。
『彼女に聖杯を捧げるのはどうだろうか?』――そんな考えが、軋識の頭に浮かび、インターネット中に感染を広めるウイルスのように、彼の頭を支配していく。
どんな願いでも叶えられる聖杯を捧げたら、暴君はどんな反応をするだろう。
喜んでくれるだろうか。それとも、つまらなさそうにそれを投げ捨てるだろうか。
そのどちらも、考えるだけで非常に魅力的である。軋識はそう考えた。
しかしながら、彼はその願望をすぐ口にする事が出来なかった。
セイバーを相手に、少女の為に聖杯を獲得したいと言うのが憚れたと言うのもあるが、零崎の人間である自分が、一賊ではない少女の為に戦うのを他ならぬ自分が許せなかったのである。
家族思いの零崎軋識――少女に恋する式岸軋騎。
全く同じで全く異なる二人の二つの思いは、軋識を葛藤させた。
「……特に、願いはないだっちゃ。そもそも俺は巻き込まれてここにいる人間だから、『生きて聖杯戦争から帰還する』以上に大した願いはないだっちゃよ」
最終的に、軋識はそんな嘘をついた。
元いた世界から遠く離れた冬木市でも相変わらず嘘つきである自分が嫌になる軋識であった。
【クラス】
セイバー
【真名】
黒姫
【属性】
秩序・善
【ステータス】
筋力D 耐久A+ 敏捷B 魔力A 幸運EX 宝具A++
【クラススキル】
騎乗:A+
黒姫は竜種への騎乗(意味深)も可能とする。
対魔力:A
【保有スキル】
黒竜の寵愛:EX
黒竜からの愛。
それによる加護の力は、黒ストッキングとスクール水着型の概念礼装として現れている。
水を操る黒龍が、美しき姫に現代風の着衣型礼装を与えた時に、それが水辺で着用されるスクール水着の形を取るのは何らおかしな事ではないのだ。黒ストッキングはついでである。
黒姫の体の表面に竜の鱗が生え、彼女が最終的に竜になった、という黒姫伝説の一説がある。
それが、当時黒竜からの贈り物である衣服を着た黒姫の姿を見た人々が、「姫が竜になった」と誤解した末に、話に尾鰭が付いた結果であるのは、疑いようのない事実である。
おそらく型月本家がサーヴァント黒姫を出す時も、これと同じアイデアを使うはずだ。多分。
このスキルの効果によって、黒姫の耐久ステータスは最高位のものになり、彼女はスキル『魔力放出(水):A』『対魔力:A』を獲得した。
また、下記の宝具を発動する際、竜からの大幅な魔力補助を受けるので、消費魔力量が軽減される。
魔力放出(水):A
竜殺し:C(A)
一説によると、彼女は悲恋の物語の末に剣を取り、竜を退治した――とされている。
実は退治したわけではなく、愛で竜の力と怒りを鎮めただけなのだが、後世の伝承によって、彼女は竜殺しの代名詞的存在と化した。
このスキルは、その逸話によって獲得したものである。
竜の属性を持つものに、僅かながら特攻ダメージを与える。
実際に為した功績ではなく、人々から与えられた伝承の力で得たスキルなので、『無辜の怪物』に近い。
【宝具】
『終宴剣舞・水害三昧』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大捕捉:100
この宝具が発動されると同時に、敵の周囲に黒竜の力――渦巻く水の竜巻と荒ぶる波、滝のような豪雨が出現。
水害のフルコースである。
それらは敵を翻弄し、絶大なダメージを与える。
また、地上に現れた竜の力に呼応して、黒姫の竜殺しの性質が上昇。この状態の彼女が持つ剣は、もはや聖剣に近い力を持つようになる。
『黒姫といえば竜退治』という、民衆が彼女に対して向けた伝承の力によって、威力が底上げされるのだ。
竜の力を含んだ水に沈み、揉まれ、侵された敵サーヴァントに対し、この竜殺しの剣は、必ず特攻ダメージを叩き出す。水で視界不良に陥ってる中、黒姫の斬撃を避けるのは、直感スキルや高ランクの幸運でも持ってないかぎり不可能だろう。
水害三昧の中にある敵サーヴァントをこの剣で斬ろうとすれば、当然ながら、周囲の水(りゅうのちから)も巻き込んで斬ってしまうので、その瞬間に渦巻きと荒波と豪雨は霧散し、消滅する。
つまるところ、渦巻きと荒波と豪雨→黒姫かりばーの連続攻撃である。
竜と姫のふたりがコンビネーションを取れているようにも、片方の技がもう片方の技の邪魔になっているようにも見えるあたり、この宝具は黒姫伝説の再演であると言えるだろう。
ちなみに、この宝具を発動している黒姫の竜殺しの性質は、先程も述べたように、普段以上のものになっているので、彼女が着ている黒ストッキングとスクール水着型概念礼装(当然ながら竜の属性をこれでもかと有している)は絶大な竜殺しの力を受け、木っ端微塵に弾け飛ぶ。和服もついでに弾け飛ぶ。
つまり、この宝具の発動中、彼女はすっぽんぽんの丸裸になるのだ。
宝具が終了し、黒姫の竜殺しの性質が元に戻ると、元通りに修復された黒ストッキングとスクール水着型概念礼装(と和服)がどこからともなく現れ、彼女の裸体を包み隠す。
それが、黒姫を想う黒竜の紳士的な心遣いによるものであることは、言うまでもあるまい。
「そんな所に気を遣えるならば、そもそも黒ストッキングとスクール水着を贈るなんて真似はしないのでは?」とは言ってはいけない。
【人物背景】
黒姫伝説とは、長野県北信地方に伝わる民話である。
しかしながら、それは一地方の民話とは思えない程に諸説存在し、『黒姫に一目惚れした黒竜が彼女をストーキングするも、追い払われ、キレた彼は周囲一帯を巻き込む水害を起こしたが、最終的に黒姫から退治された』という話の大筋は合っているものの、話毎に展開が微妙に異なっている部分がある。
なので、この登場話の黒姫は、生前この様なエピソードを経たものとする。
高梨氏が開いた宴会に興味を持った黒竜は、蛇の姿に変身し、宴会場へと潜り込んだ。
彼はその先で美しい息女――黒姫を目撃し、彼女に一目惚れをする。
以降、彼はハンサムボーイの姿に変身し、高梨氏の邸宅へと足繁く通い、黒姫に求婚を迫る。
黒竜のアプローチを受けた黒姫は、彼の真摯な思いにハートを射抜かれ、彼が竜である事を知りながらも、求婚を受け入れようとする。
だが、それを周囲の人々は許さなかった。
ある夜、普段と同じく黒姫の元を訪れた黒竜に、高梨氏の政盛は殺すつもりで斬りかかり、傷を負わせた。
この行為が逆鱗に触れた黒竜は本来の姿に戻り、怒りのままに周囲に水害を齎す。
豪雨に川の氾濫、洪水と。村は水底に沈む寸前まで追い込まれた。
ああ、もうこれで終わりか――誰もがそう諦めた時、黒姫は立ち上がり、何とか黒竜を説得するべく、彼の元へ向かう。その際、政盛は自衛用に、先ほど黒竜に切り傷を与えた刀を黒姫に渡した。
黒竜の元に辿り着いた黒姫は、愛の言葉と共に黒竜を説得し、何とか彼の怒りを鎮める事に成功する。この際、彼女は政盛から渡された刀を振る所か抜く事さえ無かった。
ともあれ、どうにかめでたしめでたし。これで黒姫と黒竜は結ばれる――そう思った黒姫だが、他の神々が黒竜の所業を許すわけが無かった。
神々の怒りを受けた黒竜は、この世ならざる裏の世界へと連れて行かれる事となったのだ。
その光景を見ていたモブ村人たちが、『黒姫様が刀を持って竜を退治して、何処かへ追い払った』と勘違いし、それを伝承として語り継いだ結果、『刀で竜を退治した姫』というイメージが黒姫に定着したのである。
【特徴】
烏の濡れ羽のような黒髪、黒曜石のような黒目の瞳、湖畔のような輝きを放つ脚を包む黒ストッキング、そして従来のものより黒色の強い紺色のスクール水着――全身黒黒黒な、超絶最カワ美少女である。
スクール水着の上から、一枚の和服を申し訳程度に羽織っているが、体のラインが全然隠されておらず、実にセクシーでショッキングな服装になっている。
ちなみに、黒姫自身はこの服装を恥ずかしいと思いながらも、別の服に着替えようとはしない。
どれだけマニアックで恥ずかしい衣装であっても、それは愛しい人、もとい愛しい竜から貰ったプレゼントなのだから、文字通り肌身離さず纏うべきだ――と考えている。
恋人(恋竜?)の為なら割と無茶できちゃうタイプなのだろう。
ちなみに、顔にいつも憂いの色を浮かべているからか、『自分に自信がなさそう』と勘違いされやすいが、実は自分の美しさにかなりの自信を持っている。
その美貌を以って竜の心を射止めたのだから、それは当然なのだろうが、憂い顔でシレッとイキった発言をする事がままあるので、周囲は少しイラっとし、そして次の瞬間には彼女の美貌に癒される。
彼女が憂い顔をしているのは、愛しき竜と一緒に居れてないからだ。
幸運ステータスは「あのお方と出会えた私は、歴史上類を見ない程の幸せ者ですね……いえ、結局あのお方と一緒になれなかった私は、歴史上類を見ない程の不幸者ではないのでしょうか? ……測定不能という意味のEXにしておきましょう」という経緯を経て、設定(自己申告)された。なんだこいつ。
【weapon】
【サーヴァントとしての願い】
黒竜と永遠の愛を育む。
【マスター】
零崎軋識@零崎軋識の人間ノック、その他
【能力・技能】
理由なく殺す殺人鬼が、血の繋がりでは無く流血の繋がりで家族を形成した集団。
一見バラバラなようで結束は固く、家族に仇なすものは、老若男女人間動物植物の区別なく容赦なく皆殺し。その範囲は広く、直接的に敵対した人物からその家族、『標的と同じマンションに住んでいる』だけの一般人も対象になりうる。
また、零崎の人間は他人から向けられる殺意に敏感である。
零崎軋識のもう一つの顔。
彼は前世紀日本を震撼させたサイバーテロリスト集団の一員である。
インターネット関連は勿論の事、彼が得意とするのは機械の物理的な解体・組立であり、ある程度なら工具無しでも出来る。
【人物背景】
殺人鬼にして、サイバーテロリスト。
家族思いにして、恋する青年。
非常識にして、規格外。
そんな複数の顔と矛盾を抱える彼だが、そんな自分に誰よりも悩んでいるのは彼自身である。
参戦時期は見えない戦争が終わった後。
【weapon】
鉛製の金属バットと釘が一体化している釘バット。
当然ながら超重量であり、軋識はこれを軽々と振り回して殺人を行う。
【聖杯にかける願い】
一賊の為に使う/暴君に捧げる
最終更新:2017年08月07日 08:03