研究方法論その1-問題とは?-


問題の定義

問題とは『現状と目標のギャップ』である

 現状は現在の状態であり,実際の姿
 目標は"こうしたい","こうなって欲しい"という願望や期待を含んだ理想的な姿,あるべき姿
 問題解決とは,『現状と目標の差を埋め,現状を目標にまで持っていく作業』である(解決策のない事項は問題とは言わない).

問題解決の手順

 問題解決は次のプロセスで行われる.
 ①問題
 ②原因
 ③分析
 ④目標
 ⑤手順
 ⑥解決策

問題の種類

 問題は,レベルや生じた時間の違いにより,いくつかの種類に分かれる.
 問題を整理し,分析するには発生型設定型将来型の3種類に分けて考えると分かり易い.

発生型問題

 現在,起こっている問題.
 起きてしまったことを悔やむのではなく,元の良い状態に戻す処理をいかに効率よく行うかがポイント.
 これまでの仕事の仕方,これまでの状態は正しいと認めた上で,悪くなった部分,不具合が生じた部分を元の状態へ戻そうという作業である.

設定型問題

 より良い状態を目指す,より高い到達目標を設定することにより発生する問題.
 現状に満足せず,自ら課題を探しレベルアップを目指すためには,現状認識を徹底する.
 視野や知識を広げる努力をし,あるべき姿を常に意識しておくことが必要である.

将来型問題

 時間の経過とともに発生するであろう問題.
 発生してから考えるのではなく,今から色々な条件を考慮しながら対策計画を立てる.
最終更新:2012年11月21日 12:01