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*About SVX? 自動車メーカー[[富士重工業>http://www.fhi.co.jp/]]の[[スバル>http://www.subaru.co.jp/]]ブランドより平成3年(1991年)から平成8年(1996年)まで販売された[[2ドアクーペ>http://ja.wikipedia.org/wiki/クーペ]]です。 サブネームであるアルシオーネとは[[プレアデス星団>http://ja.wikipedia.org/wiki/プレアデス星団]](和名:[[すばる>http://ja.wikipedia.org/wiki/昴]])に属する星のひとつアルキオネを英語読みしたもの。 星団内では一番明るく輝いており、スバル車におけるフラッグシップを意味するものです。 SVXとは【Subaru Vehicle X】の略で 1990年代における新しいグランドツアラーを提唱する意味で未知数を表す【X】を組み合わせています。 キャッチコピーは~500miles a day~ 1日に500マイル(約800km)を高速で快適に走破できる究極のグランドツアラーを標榜し、 国内では「スバル アルシオーネSVX」として6年間で5951台を販売しました。 国外では「SUBARU SVX」としてメインマーケットである米国で14,257台を販売、 欧州やアジアでは合わせて約4000台が販売されたようです。 平成18年(2006年)現在、国内で現存する個体数は1000~2000台と言われています。 SVXには3つの大きな特徴があります。 :[[ジウジアーロ>http://ja.wikipedia.org/wiki/ジウジアーロ]]デザイン| その流麗なスタイリングはイタリア人の世界的工業デザイナーである ジョルジュエット・ジウジアーロ氏が代表を務めるイタルデザイン社のものです。 氏はデザインスケッチのみならず開発が進められていた群馬県太田市を2度訪れ 自ら1/1クレイモデルの手直しを行ったそうです。 グラスエリアが広く三次曲面ガラスを多用したその個性的なデザインは見る者を魅了しますが、 決して見た目だけのデザインに終わることなく、 大人4名が違和感無く乗車できる実用的な面も持ち合わせていたのです。 さらに空力性能も優れておりミッドフレームの採用と徹底したフラッシュサーフェース化により CD値は当時の国産車最高である0.29を実現しました。 美しいフォルムと居住性を高次元で両立させる手法はシウジアーロデザインの真骨頂とも言えます。 余談ですがデザインは富士重工からの発注ではなくイタルデザイン側からの売り込みであったとか… そのデザインは昭和56年(1981年)に登場した[[いすゞ>http://ja.wikipedia.org/wiki/いすゞ自動車]]初代[[ピアッツア>http://ja.wikipedia.org/wiki/いすゞ・ピアッツァ]]に通じるものがありますが、 その初代ピアッツアもジウジアーロデザインであることはクルマ好きの方であればご存知の事だと思います。 初代ピアッツアオーナーの中にはSVXこそが初代ピアッツアの事実上の後継車であると考えている方が多いとか。 :[[水平対向>http://ja.wikipedia.org/wiki/水平対向エンジン]]6気筒エンジン| エンジンは水平対向6気筒DOHC3300ccのものをオールアルミ製で新開発しました。 当時輸出用としてラインアップされていた[[レガシィ>http://ja.wikipedia.org/wiki/レガシィ]]用の水平対向4気筒SOHC2200ccエンジンに 2気筒を追加してツインカム化したものです。 最高出力240PS/6000rpm・最大トルク31.5kg-m/4800rpmは当時としては控えめな性能でした。 なぜなら平成元年(1989年)に登場した4代目[[フェアレディZ>http://ja.wikipedia.org/wiki/フェアレディZ]]の登場を皮切りに 280馬力のスポーツカーをフラッグシップに据えるメーカーが多かったからなのですが、 SVXは究極のグランドツアラーにふさわしい自然なパワー感を得るためにNA(自然吸気)を選択しました。 その自然で滑らかなフィーリングはシルキーシックスを謳う[[BMW>http://ja.wikipedia.org/wiki/BMW]]の[[直列6気筒>http://ja.wikipedia.org/wiki/直列6気筒]]エンジンに匹敵すると言われ、 これらを上回るエンジンは理論上[[V型12気筒>http://ja.wikipedia.org/wiki/V12]]エンジンだけです。 また、現在のスバル車におけるフラッグシップはレガシィシリーズの上位グレードである3.0Rですが、 その排気量は3000ccに留まっており下位グレードには4気筒車もラインアップしていることから、 絶版となった今でもSVXがスバルのフラッグシップカーであると考えている人は多いようです。 :フルタイム[[4WD>http://ja.wikipedia.org/wiki/4WD]]| 駆動系はスバルのお家芸であるフルタイム4WDで新開発の[[VTD-4WD>http://www.subaru.co.jp/spirits/newtech/vtd/]]システムを採用しています。 それは4WD車としての長所である操縦安定性はそのままに、 欠点であるハンドリングの違和感を解消し[[FR>http://ja.wikipedia.org/wiki/二輪駆動]]車のような素直なハンドリングを実現した革新的なシステムでした。 トルク配分を通常時(前輪36.4:後輪63.6)から走行状態に応じて(前輪50:後輪50)まで可変制御することで 全天候型グランドツアラーにふさわしい駆動性能を得ることができました。 このシステムは後にレガシィ・[[インプレッサ>http://ja.wikipedia.org/wiki/インプレッサ]]・[[フォレスター>http://ja.wikipedia.org/wiki/フォレスター]]の上位グレードへ採用され スバル車の性能向上に大きく貢献することになりました。 ちなみに遡る事2年前の平成元年8月に登場した名車[[日産スカイライン>http://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン]]GT-Rでは やはり新開発の4WDシステムである[[アテーサE-TS>http://ja.wikipedia.org/wiki/ATTESA_E-TS]]を採用していますが、 そのメカニズムは酷似しており通常時のトルク配分が異なる(GT-Rは前輪0:後輪100)のみです。 これは当時提携関係にあった富士重工との人事交流によってもたらされた産物であると言われています。
*About SVX? 自動車メーカー[[富士重工業>http://www.fhi.co.jp/]]の[[スバル>http://www.subaru.co.jp/]]ブランドより平成3年(1991年)から平成8年(1996年)まで販売された[[2ドアクーペ>http://ja.wikipedia.org/wiki/クーペ]]です。 サブネームであるアルシオーネとは[[プレアデス星団>http://ja.wikipedia.org/wiki/プレアデス星団]](和名:[[すばる>http://ja.wikipedia.org/wiki/昴]])に属する星のひとつアルキオネを英語読みしたもの。 星団内では一番明るく輝いており、スバル車におけるフラッグシップを意味するものです。 SVXとは【Subaru Vehicle X】の略で 1990年代における新しいグランドツアラーを提唱する意味で未知数を表す【X】を組み合わせています。 キャッチコピーは~500miles a day~ 1日に500マイル(約800km)を高速で快適に走破できる究極のグランドツアラーを標榜し、 国内では「スバル アルシオーネSVX」として6年間で5951台を販売しました。 国外では「SUBARU SVX」としてメインマーケットである米国で14,257台を販売、 欧州やアジアでは合わせて約4000台が販売されたようです。 平成18年(2006年)現在、国内で現存する個体数は1000~2000台と言われています。 SVXには3つの大きな特徴があります。 :[[ジウジアーロ>http://ja.wikipedia.org/wiki/ジウジアーロ]]デザイン| その流麗なスタイリングはイタリア人の世界的工業デザイナーである ジョルジュエット・ジウジアーロ氏が代表を務めるイタルデザイン社のものです。 氏はデザインスケッチのみならず開発が進められていた群馬県太田市を2度訪れ 自ら1/1クレイモデルの手直しを行ったそうです。 グラスエリアが広く三次曲面ガラスを多用したその個性的なデザインは見る者を魅了しますが、 決して見た目だけのデザインに終わることなく、 大人4名が違和感無く乗車できる実用的な面も持ち合わせていたのです。 さらに空力性能も優れておりミッドフレームの採用と徹底したフラッシュサーフェース化により CD値は当時の国産車最高である0.29を実現しました。 美しいフォルムと居住性を高次元で両立させる手法はシウジアーロデザインの真骨頂とも言えます。 余談ですがデザインは富士重工からの発注ではなくイタルデザイン側からの売り込みであったとか… そのデザインは昭和56年(1981年)に登場した[[いすゞ>http://ja.wikipedia.org/wiki/いすゞ自動車]]初代[[ピアッツア>http://ja.wikipedia.org/wiki/いすゞ・ピアッツァ]]に通じるものがありますが、 その初代ピアッツアもジウジアーロデザインであることはクルマ好きの方であればご存知の事だと思います。 ですから初代ピアッツアオーナーの中には 「SVXこそが初代ピアッツアの事実上の後継車である」と考えている方が多いとか。 管理人も元ピアッツアオーナーですが、全くその通りだと思います。 :[[水平対向>http://ja.wikipedia.org/wiki/水平対向エンジン]]6気筒エンジン| エンジンは水平対向6気筒DOHC3300ccのものをオールアルミ製で新開発しました。 当時輸出用としてラインアップされていた[[レガシィ>http://ja.wikipedia.org/wiki/レガシィ]]用の水平対向4気筒SOHC2200ccエンジンに 2気筒を追加してツインカム化したものです。 最高出力240PS/6000rpm・最大トルク31.5kg-m/4800rpmは当時としては控えめな性能でした。 なぜなら平成元年(1989年)に登場した4代目[[フェアレディZ>http://ja.wikipedia.org/wiki/フェアレディZ]]の登場を皮切りに 280馬力のスポーツカーをフラッグシップに据えるメーカーが多かったからなのですが、 SVXは究極のグランドツアラーにふさわしい自然なパワー感を得るためにNA(自然吸気)を選択しました。 その自然で滑らかなフィーリングはシルキーシックスを謳う[[BMW>http://ja.wikipedia.org/wiki/BMW]]の[[直列6気筒>http://ja.wikipedia.org/wiki/直列6気筒]]エンジンに匹敵すると言われ、 これらを上回るエンジンは理論上[[V型12気筒>http://ja.wikipedia.org/wiki/V12]]エンジンだけです。 :可変トルク式[[4WD>http://ja.wikipedia.org/wiki/4WD]]| 駆動方式はスバルのお家芸である4WDを採用し、可変トルク式の[[VTD-4WD>http://www.subaru.co.jp/spirits/newtech/vtd/]]システムを新開発しています。 それは4WD車としての長所である操縦安定性はそのままに、 欠点であるハンドリングの違和感を解消し[[FR>http://ja.wikipedia.org/wiki/二輪駆動]]車のような素直なハンドリングを実現した革新的なシステムです。 トルク配分を通常時(前輪36.4:後輪63.6)から走行状態に応じて(前輪50:後輪50)まで可変制御することで 全天候型グランドツアラーにふさわしい駆動性能を得ることができました。 このシステムは後にレガシィ・[[インプレッサ>http://ja.wikipedia.org/wiki/インプレッサ]]・[[フォレスター>http://ja.wikipedia.org/wiki/フォレスター]]の上位グレードへ採用され スバル車の性能向上に大きく貢献することになりました。 ちなみに遡る事2年前の平成元年8月に登場した名車[[日産スカイライン>http://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン]]GT-Rでは やはり新開発の4WDシステムである[[アテーサE-TS>http://ja.wikipedia.org/wiki/ATTESA_E-TS]]を採用していますが、 そのメカニズムは酷似しており通常時のトルク配分が異なる(GT-Rは前輪0:後輪100)のみです。 これは当時提携関係にあった富士重工との人事交流によってもたらされた産物であると言われています。

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