トップページ > コンテンツ > プロジェクトマネージメント > 各工程の進め方

各工程の分類は企業等によって異なる。以下は一例。

工程名 概要 工程の完了条件の例 備考
プロジェクト計画 リンク先に記載している諸々の進め方を整理する プロジェクト計画書が完成している
要求定義 ・要求(顧客要望)をまとめる

・プロジェクトの目的やスコープ等を整理する
・要求仕様書が完成していること。
要件定義 ・要件(顧客要望を満たすためにシステムが果たすべき役割)をまとめる。
以下は一例。
・システム構成
・ハードウェア構成
・開発範囲(スコープ)
・システム化の前提条件
・機能要件
・非機能要件(品質8特性等)
・要件定義書の顧客との合意が完了している。
基本設計/外部設計 ・要件定義の内容を開発側が具体化し、システムの挙動等を定義する。 ・各工程の設計書が完成している。
詳細設計/内部設計+プログラム設計 ・基本設計の内容を開発側が具体化し、基本設計で決めたシステム挙動をどのような手段で実現(実装)するかを定義する。

・基本設計が外(使用者目線)から見える機能設計なのに対し、詳細設計では外(使用者)から見えない部分の機能も定義する。
実装+単体試験 ・実装&単体テストを行う ・単体試験の網羅率が適正で且つ、実行時に全てOKとなっている。
結合試験 ・詳細設計通りか確認 ・品質評価基準に従い、テスト項目数[カバレッジ]とバグ数が妥当である。

・試験表のレビューと実施が完了している。

故障処理票に書かれたバグが全て修正され、信頼度成長曲線が適切に収束している。

・品質見解が作成できている。
総合試験 ・基本設計通りか確認
納入準備、社内検査 ・CD/DVDを焼いたり、諸々の作業 ・納入物一式が発注仕様書と同等で一通り揃っている。
受入試験 ・要件定義通りか確認
運用・保守 ・保守運用マニュアルが整備できている。 障害発生時には障害レポート報告等を行う。

上記の例には、割と曖昧な条件が多いが、
基本的には必要な成果物とその品質レベル等について、
具体的な尺度を設定しておくことが望ましい。
最終更新:2021年07月05日 19:32