オブジェクト志向の考え方について記述していく。
オブジェクト指向での実際の手順については関連の「オブジェクト指向手順」を参照。
オブジェクト(インスタンス)とは具体的「もの」を指す。
一般名詞的抽象概念ではなく、固有名詞的物体がオブジェクトになる。
つまり、人という抽象的概念はオブジェクトではないが、
Aさんという固有のものであればオブジェクトとなる。
オブジェクトは状態(変数)と動作/機能(メソッド)を持つが、
これらは外部から直接影響を受けない(カプセル化)。
例えば、Aさんが「歩く」という機能を持っているとして、
Bさんが「歩けなくなる」ことによって、Aさんも歩けなくなるといったことは
通常発生することが無い。
ただし、相手への働きかけ(メッセージのやり取り等)によって、
相手の状態が変化することは起こりうる。
例えば、Bさんが励ましの言葉をAさんに言うことによって、
Aさんの状態(変数)が不調→好調へと変わるようなケースである。
尚、クラスというのはオブジェクトの同類を集めたもので、
AさんとBさんが「ほにゃららクラブ」に属している場合に「ほにゃららクラブ」の人
とひとくくりにしてしまうイメージである。
従って、ほにゃららクラブのCさんという定義をしたい場合には、
「ほにゃららクラブ」というクラスから
オブジェクト(インスタンス)を生成することになる。
このようににオブジェクト(この場合人)をまとめてしまうことを内包。
人物A,B,Cの集まりと考えることを外包という。
最終更新:2015年12月28日 22:27