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プロジェクト等の進捗度を見積もるための手法について。
見積もりと一括りにするには範囲が広いかもしれないが、
スケジュール作成に関連する項目を挙げております。

見積もり手法

ファジー論理法 既存の結果をある程度の範囲内に分割して、新しい方策を既存のものと比べることで適切な規模を見積もる
ファンクションポイント法 機能の内容と重み付けで作業量を見積もる。色々な手法があるが、IFPUG法が有名。
経験値法(類似見積もり法) 過去の類似するシステムからシステム規模を見積もる方法
プログラムステップ法 システムプログラムのステップ数から規模を見積もる方法
デルファイ法 別々の見積もり者が見積もり、その結果を平均して調整すること(まとめて要約することを繰り返す)で見積もる方法。アジャイル開発だと、プランニングポーカー(複数人が見積もり数値が書かれたカードを見えないようにして同時に出す)が似ている気がする。
EVM(アーンド・バリュー・マネジメント) 作業の進捗を費用の面から、作業の実績値と費用の実績値を割り出すことで進捗を把握する方法
COCOMO LOC(line of code)やその他の主観的な要素を導入することで見積もる方法
Dotyモデル 工数をプログラムのステップ数の指数乗とみなす方法
原価比較法 発生した原価が、予想原価総額においてどれだけの割合を占めているかで進捗を見積もる方法
PERT(三点見積もり) 所要時間の楽観値、最頻値、悲観値を想定し、見積もりの精度をあげる方法。(楽観値+最頻*4+悲観値)/6等で計算。
係数見積もり 1製品に対して必要な部品の数等を明らかにする等、何らかの係数を設定することで全体量を見積もる方法
CPM(クリティカルパス法) プロジェクトスケジュールをアローダイアグラム(ネットワーク図)で表した時にネックになってくる経路のこと。最早開始日や最遅開始日を計算することで、着手すべき日のスケジューリングを行う
実験計画法 見積もりというよりは、品質を高めるために必要な手法であるが、どの要因がプロジェクトに影響を与えるか識別するための統計的手法である。
ユースケースポイント法 ユーザのユースケース(諸動)を想定し、複雑度等を見積もっていく方法
ボトムアップ見積もり法 WBSのワークパッケージの作業時間を見積もり、合計することで見積もる方法

見積もりで大切なこと

  • 見積もりの精度を上げるには、下記を顧客と意識合わせしておくことが重要。
    • 前提条件や不確定要素
    • 品質レベル
  • 詳細がより分かってきたら再見積もりを行う等、多段階の見積を行うことを予め合意しておくことも有効です。
  • 見積もりと実績の違いを早期発見するための指標を設定することも有効です。
  • 下記のような項目も漏らさずに、見積もりに含める
    • 物品調達やセットアップ
    • 休暇・祝日・病欠
    • 育成や立ち上げコスト
    • MTG
    • バッファ(予備費)

参考:
http://www.opentone.co.jp/news/seminar/070508/ref/ref20070508-02.pdf(ここに挙げたもの以外にも色々紹介していたので、載せました)
最終更新:2024年03月06日 21:59