安田亨
安田 亨(やすだ とおる 1953年-)は駿台予備学校数学科講師、大数ゼミ講師、大阪桐蔭高等学校顧問・講師。『大学への数学』(東京出版)執筆者、『全国大学入試問題正解 数学』(旺文社)解説委員。
人物
- 森茂樹と同じく代ゼミからの移籍組。
- 自虐ネタをよく言う。駿台に移籍してからはパッとしないと自ら言っている(駿台移籍当初、駿台大阪校に出講していたが関西地区の数学科講師陣から冷遇されていたそう)。とは言え、かなりの実力の持ち主であることは間違いない。
- 関西駿台に出講していた頃は数学科の3Yの一人として名をはせていた。
- 現在では駿台大阪校では教えていないが、大数ゼミの授業で毎週大阪に行っている。
- 2013年で還暦を迎えた。
- 趣味はバイク、ミュージカルの観賞。2006年12月には、朝日新聞夕刊の「ニッポン人脈記」で紹介された。
- ぶっちゃけ、受験業界(というか大数好きな人)で有名だけど、駿台で教えてるというのはあまり知られていない。
- 大学生の時、大数編集部でアルバイトしていた。
- 娘と息子が一人ずついる。息子は代ゼミでアルバイトをしていたらしい。
- かつての大数編集長山本矩一郎氏を師と崇める。
- 今まで全国大学入試問題正解の顧問を務めてきたが、2014年度は入試問題の解答集を自分の会社で出版しようとしている。
- 関西地区数学科では重鎮的存在である三森司とは犬猿の仲だそう(上記のように冷遇された経緯も影響しているよう)。教壇で育毛剤を購入した話をして「使えそうだったら、三森先生にも紹介してあげようかな。」と塾生に向かって言っていた。
- 著書、『東京大学数学で1点でも多く取る方法』は、非常に安田色の強い参考書であり、自身の若いころの話が多く書かれている。
- 2013年度の大数ゼミの初回の授業で第一声に「どうも、口下手な安田です」と言ったとおり、喋りに詰まってしまうことがよくある。
- 大学教授の知り合いが多い。地方の大学の入試問題の作成をしていたこともあるらしい。
- 自然な発想から生まれる解法よりも、高級な知識を利用した解法を紹介することが多い。
- 各大学の過去の類題の出題履歴、入試数学の流行に詳しい。
- 雑談で他国の数学教科書の話や、大学教授の話をする。
- 「すうじあむ」というサイトに本人名義で書き込んでいらっしゃる。相当の長文で熱心に持論を展開していることもあるが,師特有のユーモアが原因で揉めることも(なお,最近はあまり書き込みがない)。
授業
- チャイムのなる数分前に教室に来てプリントを配る。
- テキストの解説プリントを毎授業で配る。プリントには定義や関連問題として大学の過去問なども載せていることがある。
- 黒板に板書する時に「これ落書きだから写さなくていいよ」という。その落書きも書いてすぐ消す。ちゃんと書いておいた方がいいこともある。
- 高卒クラスのXS§2の(217)の解説で「これ、一応解答は作って載せておきましたけど、京大の偉い先生が『これ自明でしょ』って言ってたし、君らも困ったら自明って書いていいと思いますよ。京大の偉い先生が言ってたし。」と発言した。
経歴
- 愛知県生まれ
- 高校時代に『大学への数学』を見つけ、それから数学の勉強に明け暮れる
- 愛知県立明和高等学校卒業
- 東京大学工学部機械工学科卒業
- 1979年-1994年 代々木ゼミナール講師
- 1994年- 駿台予備学校講師
- 元 東進ハイスクール講師
安田の定理
- 安田は次のような定理を発見した。俗に安田の定理(やすだのていり)と呼ばれている。この定理は東京出版の一対一対応の数学や、他の著者の数学参考書にも取り入れられている。
- 代入計算時、計算量が減るので便利である。
g(x)/h(x)がx=aで極値を取るとき、g(a)/h(a)=g´'(a)/h´'(a)が成り立つ。(ただし、h'(a)≠0)
著作物
全国大学入試問題正解に毎年執筆している他、自身の学生時代の体験や、雑談、イラストの詰まった独特な雰囲気の参考書を多く出版している。別解の紹介も手厚い。
自信の書籍はTeXで編集することが多い。
- 『安田亨が選ぶセンスをみがく良問54 数学Ⅰ・A』(旺文社)
- 『入試数学伝説の良問100―良い問題で良い解法を学ぶ』(ブルーバックス)
- 『東大数学で1点でも多く取る方法 理系編』(東京出版)
- 『東大数学で1点でも多く取る方法 文系編』(東京出版)
- 『ハッと目覚める確率』(東京出版)
- 『2週間で完成 整数問題』(東京書籍)
最終更新:2016年02月14日 00:49