清水正史
清水正史(しみずまさし)は,駿台予備学校現代文科講師。早稲田大学第一文学部卒業。
1号館早慶クラスなどを担当。
授業
- 大抵の授業は前回の授業の流れの復習から始まる。
- そしておもむろに「写す人は写してください」と言って板書を始める。
- 板書は主に本文の要点をフローチャートに表し、関係性や論理関係を図示する。
- その図は特に筆者の主張と筆者が批判する一般論との対比と同値を重視している。
- そこには読み・解く際に必須のポイントが図示され、師の作成したテキスト内で復習が出来るようにしている。
- その後テキスト本文に入り、口頭の説明と板書を利用して、生徒と同じ目線に立って前から順に文章を読み進めていく。(同値と対立と因果関係を意識的に追って行っている)
- 難しい言葉は平易な言葉に言い直し、比喩的表現は師自身の知識から具体例と演技を使って学生に分かってもらえるよう説明するなど工夫を凝らす。
- 具体例を演技で表現する時サラッと人によってはツボをつく類の面白いことを言うことが多い。
- (ex「幼児が言語を習得する時言語で世界を分節化する。」 →幼児「ねぇねぇこれってブーブー?」大人「ちがうよこれは車じゃなくてオッさんって言うんだよ」)
- 本文中で重要な箇所は、何度も同じ言葉か言い換えた表現を繰り返して説明するので本文の理解は進みやすいが、人によっては冗長に聞こえてしまうかもしれない。
- 選択肢一つ一つの絞り方も、口頭説明ではあるが一つ一つ丁寧に検証する。
- この記事の編集者は授業を受けているうちにかなり現代文での根本的ミスが減ったとか。
- 丁寧に説明してくれるものののその分時間かかかり、授業は大抵5分~10分延長する。
- チャイムが鳴ると共に「もちっとだけやらして」と言って授業を延長するのはもはや恒例の流れ。
- 師の手がける「早大現代文研究」のテキストは問題文と本文再掲に留まらず、文中掲載用語のフォローアップ、現代文読解・回答のポイント100や評論用語チェックリストなど、現代文学習に役立つ項目がこれでもかというほど詰め込まれている。
- これらの利点により、他の先生が担当する現代文の授業の復習用としても、とても頼れる教材になっている。
- このテキストの巻末を授業冒頭の小テストに利用する先生までいるほど。
- 質問に行っても気さくに、小さなことでも丁寧に説明してくれる。
- 特定の大学や学部の対策、自習方法に関する相談も受けつけている。
- 本文要約を見せにいくと、学生の要約文ではどのポイントが不足しているか、言葉上のズレ、繋ぎ方はどうかなど、学生の解答を編集する形でじっくりと説明してくれるため得るものはとても多い。
- お陰で要約力や読解力がかなり上がったと声もよく聞く。
- 質問の列は空いていることが多いので意外に穴場かもしれない。
人物
- 人柄はとても謙虚。
- 授業の始まりと終わりにも深々と礼をする。言葉も極めて丁寧。
- 講師室で質問応対の後の質問はその遥か上の動作をし、額を机にくっつけて「お疲れ様でした」と言って学生を見送る。
- でも単に頭を使いすぎて疲れているだけなのかもしれない。
- 天然でもあり、自分のしたミス(黒板の端から端までを前後に歩きながら喋るので教卓から落ちてコケる)への言葉がなかなか出てこなくなっているときもあった。
- こんなキャラなため師を見ていて癒される学生も多い。
語録
- 「えー本日(またして)もこの現代文におつきあいいただこうというこの時間……」
- 「えー黒板ご覧ください」つ扇子 \ペペン/黒板
- 「私のやっていることは本番のシミュレーションです。本番では講師が説明しない中で、 論の具体例を浮かべている暇もなく解かなきゃいけない。」
- 余談だが、板書代わりのプリントを配って余りを回収する時の動きがちょっとかわいい。
最終更新:2016年02月14日 01:21