歩露白兵SS
砂漠の国、羅幻王国。ここで、猫と犬とアラダによる、大規模な戦闘が始まろうとしていた。
歩兵達が、砂を蹴って走る。にゃんにゃん共和国陸軍の歩兵であった。
前衛の歩兵たちが、偵察用スコープで敵陣を確認した。
「あれが、黒のオーマ軍…」
「強そうだねー」
ずいぶんと呑気な口調で、そうつぶやいたのは松林ぼたんと如月一司だった。
敵陣には、黒鎧の戦士たちが並んでいる。
どの戦士も黒い鎧と盾、そしてドラゴンバスターの証たる、黒い大剣を装備している。非力な猫には絶対に持てそうもない代物だ。
「あの剣とか盾で銃弾も弾き返すらしいよ。近づいて戦わないと駄目なんだって」
「…。チル、オズルより化け物だなあ」
まあでも、と後続の全員が到着し、口を揃えた。
「いつものことだけどね」
「いつものことだしね」
「いつもだもんね」
もう猫も犬も、敵が多いのにも、非常識なのにも慣れっこであった。
「あれが、黒のオーマ軍…」
「強そうだねー」
ずいぶんと呑気な口調で、そうつぶやいたのは松林ぼたんと如月一司だった。
敵陣には、黒鎧の戦士たちが並んでいる。
どの戦士も黒い鎧と盾、そしてドラゴンバスターの証たる、黒い大剣を装備している。非力な猫には絶対に持てそうもない代物だ。
「あの剣とか盾で銃弾も弾き返すらしいよ。近づいて戦わないと駄目なんだって」
「…。チル、オズルより化け物だなあ」
まあでも、と後続の全員が到着し、口を揃えた。
「いつものことだけどね」
「いつものことだしね」
「いつもだもんね」
もう猫も犬も、敵が多いのにも、非常識なのにも慣れっこであった。
「よし、全員銃剣を装着! 白兵戦で敵部隊を殲滅し、突破口を開きます!」
「おー!」
猫の歩兵たちが、銃剣を構える。
「本部から指令! 攻撃開始ー!」
猫士猟兵が、銃剣を手にして突撃する。
「突撃ィー!」「猫の底力を見せてやれー!」
「おー!」
猫の歩兵たちが、銃剣を構える。
「本部から指令! 攻撃開始ー!」
猫士猟兵が、銃剣を手にして突撃する。
「突撃ィー!」「猫の底力を見せてやれー!」
そして、黒の戦士たちもまた、剣を大きく振りかぶる。
両軍が激突した。