降臨


 * * * * * * * * * * *


E-7の中心部に、光の柱が立ち昇った。
闇の属性にも等しい、マイナスエネルギーの濁流。
それは、数十キロ離れた場所からもはっきりと把握できるであろう、
限りなく巨大で、禍々しい輝きに満ちていた。

その場に到着したクォヴレーは、あまりに異様な光景を前に、ただ立ちすくむばかりだった。
(なんだ……この寒気は……!?)
手が震えている。背筋に冷たいものが走る。
前にも、同じような感覚を味わったことがあった。

そう……霊帝ケイサル・エフェスと対峙した時の感覚と同じだ。

光の中に、巨大な一つのシルエットが見えた。
見覚えがある。
あれは……ラーゼフォンだろうか。
「ラミア、なのか……?いや、違う……」
どこかラーゼフォンにも似たそれは、しかしクォヴレーの知るラーゼフォンとは違った。

それは、全てを超越した神の姿。
巨大な翼。白銀の身体。
そして、その顔は――

「イン……グラム……?」


機械仕掛けの神が、この地に舞い降りる。
それは、所詮は紛い物でしかない。
だが、たとえ紛い物でも、その姿は全てを調律――否、調停するものには相応しい、
禍々しさと神々しさに満ちた輝きを発していた。


ゼスト、降臨――




【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:真聖ラーゼフォン(ラーゼフォン)
 パイロット状況:???
 機体状況:胸にカラータイマー装着。ゼストの力で満たされている。
 現在位置:E-7
 第一行動方針:参加者たちを待ち受け、ゼストで蹂躙し、取り込む
 最終行動方針:ゼストの完成
 備考:真聖ラーゼフォンの顔はユーゼスの素顔=イングラムの顔です】


【クォヴレー・ゴードン 搭乗機体:ディス・アストラナガン(第三次スーパーロボット大戦α)
 パイロット状態:戦慄。記憶を取り戻した。イングラムを完全に取り込んだため青髪化。
 機体状況:全身の装甲各部に損傷中~大。EN中消費。ガンスレイヴほぼ全機損失、再生中。
 現在位置:E-7
 第一行動方針:目の前の事態に対処
 第二行動指針:ラミアと決着をつける
 第三行動方針:ミオと合流、謝罪する
 第四行動方針:マサキの排除
 最終行動方針:ユーゼスと決着を着ける。その後生き残った参加者とともにこの空間から脱出する
 備考:トロニウムエンジンを取り込みました。(機体性能などに変化なし)
    マサキを敵視。シロッコについては保留。
    イングラムの消滅は薄々気づいている
    空間操作装置の存在を認識。E-7の地下に設置されていると確信
    C-4、C-7の地下通路、及び蒼い渦を認識。空間操作装置と関係があると推測
    ラミア・ラヴレスがジョーカーであることを認識
    あと6時間ほどでフィールドが崩壊することを知りました】

【残り 5人】





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第256話「悪魔転生 クォヴレー・ゴードン 第258話「覇龍 煌めく 刻
第256話「悪魔転生 イキマ
第254話「それぞれの『意思』 ラミア・ラヴレス



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最終更新:2008年06月17日 07:22