比較詞

 アスガル語の比較表現は、比較級・原級・最上級を示すマーカーである“mä, mï, mö”と、比較対象を示すマーカーである“yu”を組み合わせて表現する。

  \  .       意  味      .
~ mä 比 較 級 より~だ
~ mï 原  級 同じくらい~だ
~ mö 最 上 級 最も~だ
yu ~ 比較対象 ~と比べて

 比較級・原級・最上級を示す“mä, mï, mö”は比較項目の直後に置かれ、比較対象を示す“yu”は対象の直前に置かれる。これらの標識は、可能な限り隣接して用いられる。もちろん、文の組み立て方によっては“mä, mï, mö”“yu”との間に何か別の成分が割り込まざるを得なくなる場合もあるだろうが。

 比較対象を示す“yu ~”を日本語に訳す際には、“~ mä”との組み合わせであれば“~よりも”“~ mï”との組み合わせであれば“~と”“~ mö”との組み合わせであれば“~の中で”、などとなるが、意味としては全て同じく比較対象を示しているに過ぎない点には注意が必要である。

 例えばTi bois bu beat mä yu ku bois.”“あの木はこの木よりも美しい”となり、Ti bois bu beat mï yu ku bois.”“あの木はこの木と同じくらい美しい”となる。
 そしてTi liav bu tiohlak mö yu ku lac.”“あの場所はこの湖で最も深い”となる。

 なお、アスガル語の比較は相対比較であるので、例えば上の例文で最も深いとされている地点が一般的な意味においても深いものであるのか否かはこの文だけで判断する事は出来ない。




最終更新:2009年11月29日 04:48