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【漢方名】
 ・薏苡仁湯(薏苡仁)

【組成】
    麻黄  桂枝  当帰  芍薬  白朮  蒼朮  甘草  薏苡仁
ツムラ  4.0g  3.0g  4.0g  3.0g  0.0g  4.0g  2.0g  8.0g
東洋薬行  4.0g  3.0g  4.0g  3.0g  4.0g  0.0g  2.0g  8.0g
小太郎  0.0g  0.0g  0.0g  0.0g  0.0g  0.0g  0.0g  2.0g
JPS   なし
テイコクメディックス   なし


【適応症状】
 ・関節痛、筋肉痛
 ・青年性扁平疣贅、尋常性疣贅。


【効能・効果】
 湿邪による関節や軟部組織の病変に対する処方である。
間節腔や組織の滲出液の停滞を治し、筋肉の緊張を緩和して血液循環障害を治す。
虚実中間証に用いられる。


【六病位・八綱分類】
 ・六病位 :太陽病
 ・八綱分類:表寒虚証


【用法・用量】
 ・関節痛、筋肉痛:
 通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間など空腹時に経口投与する。
 なお、年齢、症状により適宜増減する。

 ・青年性扁平疣贅、尋常性疣贅:
 ヨクイニンエキスとして、通常成人1日1.0~2.0gを3回に分割経口投与する。
(ヨクイニンエキス散「コタロー」は、通常成人1日3.0~6.0gを3回に分割経口投与する)
 なお、年齢、症状により適宜増減する。


【使用上の注意】
(1)重要な基本的注意
1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。
なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。

2. 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止すること。

3. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

 ・慎重投与
1.病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者
[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]

2. 著しく胃腸の虚弱な患者
[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれるおそれがある。]

3. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
[これらの症状が悪化するおそれがある。]

4. 発汗傾向の著しい患者
[発汗過多、全身脱力感等があらわれるおそれがある。]

5. 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者
 重症高血圧症の患者
 高度の腎障害のある患者
 排尿障害のある患者
 甲状腺機能亢進症の患者
[これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。]


(2)相互作用
《併用注意》
(併用に注意すること)

<薬剤名等>
1)マオウ含有製剤
2)エフェドリン類含有製剤
3)モノアミン酸化酵素
  (MAO)阻害剤
4)甲状腺製剤
   チロキシン
   リオチロニン
5)カテコールアミン製剤
   アドレナリン
   イソプレナリン
6)キサンチン系製剤
   テオフィリン
   ジプロフィリン

<臨床症状・措置方法>
 不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなるので、減量するなど慎重に投与すること。

<機序・危険因子>
 交感神経刺激作用が増強されることが考えられる。

<薬剤名等>
1)カンゾウ含有製剤
2)グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

<臨床症状・措置方法>
 偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また低カリウム血症の結果として、ミオパシーがあらわれやすくなる。

<機序・危険因子>
 グリチルリチン酸は、尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。


(3)副作用
 ・重大な副作用
1. 偽アルドステロン症
 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。

2. ミオパシー
 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。

 ・その他の副作用
 頻度不明
過敏症… 発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等
消化器… 食欲不振、胃部不快感、下痢、悪心、嘔吐、腹痛等
自律神経系…不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等
泌尿器 …排尿障害等
 このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。


(4)高齢者への投与
 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。


(5)妊婦、産婦、授乳婦等への投与
 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。


(6)小児等への投与
 小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない。]



【その他】
  特異なにおい

 注意点:薬の品質を保つため、直射日光を避け、できるだけ湿気の少ない涼しいところに保管すること。
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【類方鑑別】
  • 桂枝加朮附湯 :比較的体力がなく、冷え症の人で、四肢関節の腫脹や関節痛がある場合に用いる。

  • 麻杏薏甘湯 :筋肉痛や関節痛があるが初期で軽症の人の場合に用いる。

  • 越婢加朮附湯 :体中等度以上で発汗傾向や尿量減少、口渇などがあって、関節の腫脹や疼痛がある場合に用いる。
最終更新:2010年12月22日 11:51