【漢方薬名】
芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
【組成】
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地黄 |
芍薬 |
当帰 |
甘草 |
川芎 |
阿膠 |
艾葉 |
| ツムラ |
5.0g |
4.0g |
4.0g |
3.0g |
3.0g |
3.0g |
3.0g |
| 小太郎 |
6.0g |
4.5g |
4.5g |
3.0g |
3.0g |
0g |
3.0g |
【適応症状】
痔出血(その他子宮出血、血尿などにもよい。)
【効能効果等】
寒証向きの止血及び補血剤である。血虚の出血を治す。特に下半身の出血によく用いられる。顔色不良、皮膚枯燥、頭がボンヤリ等の血虚の証に出血を伴うもの。
脈は沈細。
舌は淡白湿潤。無苔。
八綱分類:裏寒虚証
【用法・用量】
通常、成人1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
【使用上の注意】
(1)重要な基本的注意
1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2.本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
3.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。
1.著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等があらわれるおそれがある。]
2.食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
(2)相互作用
〈薬剤名等〉
1.カンゾウ含有製剤
2.グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤
3.ループ系利尿剤
フロセミド
エタクリン酸
4.チアジド系利尿剤
トリクロルメチアジド
〈臨床症状・措置方法〉
偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーがあらわれやすくなる。(「重大な副作用」の項参照)
〈機序・危険因子〉
グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。
(3)副作用
1)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
2)ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
消化器-食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等
(4)高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
(5)妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(6)小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]
【その他】
色―灰褐色
におい―わずかなにおい
味―わずかに苦く、後にわずかに甘い。
【類方鑑別】
当帰芍薬散:比較的体力の低下した人で、出血(性器出血)は軽度であり、冷え症の傾向のある場合に用いる。(血虚+水毒)
温清飲:体力中等度の人で、のぼせ、神経過敏、皮膚の栄養低下・乾燥傾向があって、出血傾向のある場合に用いる。(血虚+血熱)
帰脾湯:虚弱で、出血傾向があり、本証よりさらに顔色が蒼白で、加えて精神不安、心悸亢進、不眠などの精神神経症状を伴う場合に用いる。(脾心両虚)
最終更新:2011年05月11日 10:35