【沿革】
1876年 イーライ・リリー大佐、インディアナ州インディアナポリスにイーライ・リリー・アンド・カンパニーを設立。
1886年 初の試験研究所設立
1901年 1876年に創始された薬品製造事業を継承するため、1月17日、インディアナ州修正会社法に基づき法人組織となる。
1906年 当社の薬品の販売網合衆国全域に広がる。
1923年 糖尿病用インシュリン製剤「イレチン®」を発売。「イレチン」は同種製剤の中での商品化第1号である。
1928年 悪性貧血治療のための肝臓エキスがハーバード大学医学部との協力により初めて開発される。
1944年 軍隊用にペニシリンを製造。
1952年 広範囲抗生物質「アイロタイシン®」を開発、発売。
1955年 当社は小児マヒ用ソークワクチンの大量生産開始。また胃酸に安定な経口ペニシリンである「ブィシリン®」を発売。
1957年 軽・中程度の痛みを軽減する医家向け鎮痛剤「ダーボン®」を発売。アヒルの卵の胚で作られる狂犬病ワクチンを発売。
1958年 経口抗生物質「アイロゾン®」を発売。耐性ブドウ状球菌に対して効果のある抗生物質の「バンコシン®」を発売。
1960年 農業製品及び動物薬の開発及び販売のため当社の一事業部門としてエランコ・プロダクツ・カンパニーを設立。
1962年 動物に限定して使用される抗生物質「タイラン®」を発売。
1963年 子供の急性白血病の治療に用いられる「オンコビン®」を発売。40種以上の作物に用いられる除草剤「トレフラン®」を発売。
1964年 セファロスポリン系の抗生物質から開発された初の抗生物質「ケフリン®」を発売。
1970年 エリザベス・アーデン・インクを買収。当社の普通株式をニューヨーク証券取引所に上場(1970年7月9日)。
1971年 呼吸、泌尿器及び柔組織感染及び耳炎メディアの治療のための経口セファロスポリン系抗生物質「ケフレックス®」を発売。
1973年 当社の普通株式をスイスのチューリッヒ、バーゼル及びジュネーブ証券取引所に上場。
1974年 年間販売額10億ドルを達成。
1975年 ブドウ状球菌とグラム陰性のバクテリアによる広範な伝染病の治療に使用されるアミノグリコシッド系抗生物質の「ネブシン®」を発売。
1976年 会社創立百周年記念。抗炎症化合物「ナルフォン®」を発売。
1977年 病院で静脈に流動性を与える電子体温計システムの開発者であるアイバック・コーポレーションを買収。当社の6番目のセファロスポリン系抗生物質「マンドール®」を発売。
1978年 リチウム動力心臓ペースメーカーの開発者であり、製造業者であるカーディアック・ペースメーカーズ・インクを買収。
1979年 年間販売額20億ドルを達成。経口抗生物質「セクロール®」を発売。
1980年 循環器や透析分野の薬品の製造業者であるフィジオ・コントロール・コーポレーションを買収。
1982年 医療機器システム部門創設。DNA組替技術により可能となったヒトインシュリンで初めて商品化された健康管理製品である「ヒューマリン®」が米国食品医薬品局の認可を取得。
1983年 年間販売額30億ドルを達成。
1984年 冠状静脈の障害物の除去に用いられる球型脈管形成外科カテーテル・システムの製造業者であるアドバンスト・カーディオバスキュラー・システム・インクを買収。
1985年 メド
ラック・
インテック・インクからインテック・システムの埋込型心室細動抑制器に関する資産と技術を取得。
1986年 モノクロナール抗体技術の主要な開発者であるハイブリテック・インコーポレーテッドを買収。当社の普通株式を東京証券取引所に上場(1986年11月20日)。
1987年 抗うつ剤「プロザック®」を発売。DNA組替技術により製造されるヒト成長ホルモン剤「ヒューマトロープ®」を発売。十二指腸潰瘍の治療薬「アキシッド®」を発売。化粧品事業を行うエリザベス・アーデン・インクを売却。
1989年 心臓血管分野での第4番目の子会社として、デバイシズ・フォア・バスキュラー・インターベンション・インクを買収。当社の普通株式をロンドン証券取引所に上場。当社と
ダウ・ケミカル・カンパニーの合弁会社ダウ・エランコ社(両社の農薬事業及びダウの産業用殺虫剤事業を行う)を設立。
1990年 当社は、免疫診断薬の開発のリーダーであるパシフィック・バイオテック・インクを買収。エランコ・アニマル・ヘルス(旧社名エランコ・プロダクツ・カンパニー)は、「マイコテル®」(呼吸器の感染症にかかった牛の治療薬)を発売。年間売上高50億ドル及び年間利益10億ドルの記録を樹立。
1992年 腹腔鏡手術で使用する機器の開発会社オリジン・メドシステムズ・インクを買収。経口抗生物質「ロラビッド®」を発売。「プロザック®」が当社初の10億ドル製品となった。
1994年 当社は、医療機器及び診断薬(以下「MDD」という)事業の分離計画を発表した。MDD事業の5社(アドバンスト・カーディオバスキュラー・システムズ・インク、カーディアック・ペースメーカーズ・インク、デバイシズ・フォア・バスキュラー・インターベンション・インク、ハート・リズム・テクノロジーズ・インク、及びオリジン・メドシステムズ・インク)を合併して、ガイダント・コーポレーションを新設。ガイダント社の普通株式の約20%を売出す。MDD事業の他の3社(フィジオ・コントロール・コーポレーション、アイバック・コーポレーション、及びパシフィック・バイオテック・インク)を売却。PCSヘルス・システムズ・インク(以下「PCS」という)(薬剤給付管理事業)を買収。
1995年 当社は、医療機器及び診断薬事業の分社化を、当社保有のガイダント社に対する残存持分を、リリー社株主にリリー社株式とガイダント社株式とを交換売出することによって完了した。当社は、薬剤師に傾中した医療通信ネットワークを開発運営しているインテグレーテッド・メディカル・システム・インク(以下「IMS」という)を買収した。血管形成手術後の合併症を防止するために用いられるモノクロナール抗体製品である「レオプロ®」が発売された。「プロザック®」が当社初の20億ドル製品となった。
1996年 当社は、抗ガン剤の「ジェムザール®」、速効型インシュリン類縁体の「ヒューマログ®」、精神分裂症治療のための「ジプレキサ®」の3製品を発売した。
当社の売上高が70億ドルに達した。
1997年 年間販売額80億ドルを達成。ダウ・エランコ社の少数株主権をザ・ダウ・ケミカル・カンパニーに売却。
1998年 当社は、骨粗鬆症予防のための「エビスタ®」を発売した。
1999年 年間販売額100億ドルを達成。当社は、PCSヘルス・システムズ子会社をライト・エイド・コーポレーションに売却した。当社のインテグレーテッド・メディカル・システムズの営業(現在は当社とEDSコーポレーションのキネトラ・ジョイント・ベンチャーの一部)を、キネトラ社をヘルセオン/ウェグMDコーポレーションに売却したことに伴い撤収。当社は、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」という。)の米国子会社と協同して糖尿病薬品「アクトス®」を米国で発売。
2000年 当期純利益30億ドルを達成。「ジプレキサ」が当社の2番目の20億ドル商品となる。
2001年 「ジプレキサ」の売上が30億ドルを超える。
2002年 骨粗鬆症治療のための「フォルテオ®」を発売。
2003年 東京証券取引所における当社の普通株式の上場廃止(2003年4月21日)。「ジプレキサ」の売上が40億ドルを超える。「ジェムザール®」と「ヒューマログ®」の売上がそれぞれ10億ドルを超える。注意欠陥過活動性障害の治療薬「ストラテラ®」及び勃起不全の治療薬「シアリス®」を発売。
2004年 当社は、中皮腫用の「アリムタ®」、うつ病用の「シンバルタ®」、双極性うつ病用の「シンビアックス®」及び腹圧性尿失禁用の「エントレーブTM」を発売した(ヨーロッパのみ)。
2005年 当社は、アミリン・ファーマシューティカルズ・インクと共同で、2型糖尿病用のバイタTMを発売。
2007年 当社は、アイコス・コーポレーションを買収し、「シアリス」分子の価値が全面的にリリーのものとなった。