平沢家リビング
唯「今年の七夕も曇ってて天の川見れなかったね」
憂「この時期はまだ梅雨明けてないから仕方ないよ」
唯「それに短冊に願い事書くのも忘れてたし」
憂「そういえばスーパーに笹と短冊置いてあったね。せっかくだったから私はちょっと前に願い事書いておいたよ」
唯「憂、ズルいー。ところで何て願い事したの?」
憂「え、ずっと仲良くできますように、って」
唯「もー、そんなの星に願わなくたって私たちはずっと仲良しだよ」
憂「え、あ、うん、そうだよね、お姉ちゃん」
(ホントはもうひとつ違う意味もあるんだけどな)
「ところでお姉ちゃん、そろそろ晩御飯の準備しようと思うんだけど、何か食べたいものある?」
唯「おまかせするよー、憂が作るのは何でも美味しいから」
憂「もう、お姉ちゃんってば。それじゃ、スーパー行ってくるね」
唯「いってらっしゃーい」
スーパーへの道中
聡「こんにちは、憂さん」
憂「あ、聡くん。こんにちは」
聡「どこ行くんです?」
憂「晩御飯の買い物でスーパーに。聡くんは?」
聡「家にいてもやることなかったんで、運動がてらに散歩してました」
憂「そうなんだ。そういえば聡くん、今年の七夕は何か願い事した?」
聡「いえ、この歳になって星に願いをってのも何か恥ずかしいですし、別に七夕だからって変わったことはしませんよ」
憂「そんなこと言っちゃダメだよ。七夕は織姫と彦星が一年で一度だけ会える、とても大切な日なんだから」
聡「あ、スミマセン」
憂「謝ることはないよ。ただ、そんな伝説があるってことは覚えておいてほしいかな。
ところで聡くんは願い事するとしたらどんな願い事した?」
聡「そうですね、うーん……、もっと仲良くなれますように、でしょうか」
憂「そうだよね。聡くんって律さんと仲良いもんね」
聡「違います違います。確かに姉ちゃんとは仲良いですけど」
憂「じゃあ誰と?」
聡「そ、それは……、う、憂さん、と」
憂「えっ!?」
聡「あ、あの、ちょっと用事思い出したんでもう帰ります。買い物の途中で呼び止めてスミマセンでした!」
憂「あ、聡くん……、行っちゃった」
(私と仲良くなりたいって言ってたよね)
「そ、それじゃ晩御飯どうしようかな?」
(私と同じこと考えてくれてるんだ、嬉しいな)
「そういえば少し前にハンバーグが食べたいってお姉ちゃん言ってたっけ」
(顔が熱い……、きっと今顔真っ赤だよ)
「よし、今日の晩御飯はハンバーグにしよう。きっと聡くん……、違う違う!お姉ちゃんも喜んでくれるよね」
(もうダメ、頭がうまく回らないや)
一方、聡の部屋
聡「うわー、勢いで恥ずかしいこと言っちゃったよ。
……もっと仲良くなれますように、か。これは星に願ってちゃダメだよな、俺自身が頑張らないと。
憂さん、待っててください。俺がきっとあなたの彦星になってみせます!
……って何クサいこと言ってんだ俺? でもいつかきっと……」
7月9日にまさかの七夕ネタ
最終更新:2009年10月03日 15:43