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さとうい@鍋パーティー

※基本設定は前作・聡憂「互いの想い」を参照
【けいおん!】田井中聡はお姉ちゃんっ子【弟】
>>191、>>236-238、>>192、>>271-274

イソップ童話『うさぎとかめ』による童謡から
(作詞:石原 和三郎  作曲:納所 弁次郎)



さとうい@鍋パーティー(仮)
 (㈵〜㈽)





  【 ㈵ 】



 [ 聡の部屋 ]・・・夜


律「聡ー!入るぞー!」バダン!

聡「いま勉強中・・・って、ノックも無しかよねーちゃん」

律「おおー?聡が勉強なんてどういう風の吹き回しだー?」

聡「さっさと宿題終わらせて、冬休み遊びたいんだ」

律「えんぴつの持ち方は・・・おっ、なおってるなー」

聡「いつの話題だよ!とっくになおってるって」

律「へー、感心感心・・・でさ!年末に軽音部のみんなで集まって鍋パーティーやるんだけど!」

聡「ふーん」

律「なんだそのうすい反応・・・もっと熱くなれよおおお!」

聡「・・・誰のマネ?」

律「知らないのか。いや、それはいいんだ。それで、聡も来ないかー?」

聡「イヤだよ、女の人ばっかりのパーティーに男ひとりで参加するなんて」

律「いいじゃないかー!夜から始めて、お泊まり!ハーレムだぞハーレム!男のロマンだろー?」

聡「ゴメンだね。どうせおもちゃにされて、からかわれるだけなんだろ」

律「はぁー・・・ったく、しゃーないな・・・あとで唯に電話して・・・人数を・・・」

聡「?・・・唯さん?なんでそこで唯さんが?」

律「んあ?そりゃ唯ん家でやるからだよー」


パキッ


律「ぃてぇっ!飛んできたぞ!シャープの芯が!おデコに!」

聡「・・・行く」

律「え?」

聡「やっぱ行く」

律「どした?突然?・・・まあ、じゃあ、気が変わらないうちに決定なー。もう取り消しきかないぜー」

聡「うん」

律「あとプレゼント交換もするから。ちゃんと用意しとけよー」

聡「プレゼント・・・交換・・・?」

律「それも知らないのか?歌うたいながらぁ〜みんなでプレゼント回してぇ〜」

聡「いや、知ってるから。なんで鍋パーティーでプレゼント交換?クリスマスはもう・・・」

律「こういうのはノリとインパクトなんだ!考えるな!」

聡「・・・・・・」










 [ 公園 ]・・・昼前


聡「・・・というわけなんだけど・・・どう思う?」

金田「・・・・・・」

鈴木「・・・・・・」

聡「・・・なんか言えよ」

金田「てんめぇケンカうってんのかゴラァ!」

鈴木「いいかげん、この空気読まなさぶりにも慣れましたけど」

金田「なんてうらやま・・・い、いや!うらやましくなんて・・・ないんだからねっ!」キラッ

鈴木「錯乱しないでください、実にキモいです。・・・要は交換用のプレゼントをどうしようか、と」

金田「てきとーでいいんじゃね?誰の手にわたるかなんて、わかんねぇんだから」

聡「そりゃまあ、そうなんだけどさ・・・」

鈴木「もしかしてその中に 『 特別 』 な人がいるんですか?」

金田「え!マジ!?あ!以前、家の前で待ち伏せして玉砕しちゃった時のあの子!?」

聡「・・・・・・」

鈴木「しかし、プレゼントがその人にわたるかどうかはわかりませんよ・・・というか、ハズレる可能性のがずっと高いです」

金田「おまえ・・・もしかして、全員!本命!とか言うんじゃねぇだろうなぁ・・・」

聡「んなわけあるか!・・・でも、その人にわたる可能性だって・・・一応、あるだろ」

金田「ハッ!あきれるね!そんな偶然そうそうあってたまるかよ!」

鈴木「いや、フラグ立ての鬼・田井中くんなら、あり得るかも・・・で、その人の用意したプレゼントも、彼の手に・・・」

金田「うぉおおい!!俺はそんなご都合主義な設定、断じて認めねぇぞ!」

聡「・・・・・・」

鈴木「ま、冗談はさておき・・・それならその人の手にわたると仮定して、プレゼントを選べばいいだけなのでは?」

金田「そうだそうだー。それで結果どうなったか、あとで聞かせろよー。ハハッ!聞くまでもないがな!」

鈴木「聞きたいのか聞きたくないのかハッキリしてください・・・見苦しい」

聡「・・・その人の手にわたると仮定して・・・?」










 [ 雑貨店 ]・・・昼すぎ


聡「う〜ん・・・結局・・・とすると・・・つまり・・・」

憂「さっとっしっ、くん!」ポン

聡「うわあああああっ!」

憂「わわっ!どうしたの?こっちがびっくりしちゃった」

聡「う、憂さん!」

憂「聡くんに会えるなんて、すっごい偶然!・・・って、顔まっ青・・・具合でも悪いの?」

聡「いや、そういうわけじゃなくて・・・びっくりした」

憂「ごめんなさい・・・・・・もしかして、クリスマスのこと・・・怒ってる?」

聡「え・・・?ちがうちがう!あの日は結局うちのほうも、家族と過ごしたし・・・」

憂「なら、よかったけど・・・ううん、ぜんぜん・・・よく、なかったけど」

聡「お父さんお母さんとクリスマス過ごせてよかったじゃん。憂さんとこ、いつもいない感じだよね?」

憂「もう、なんで突然あんな時に限って・・・結局あの後もまた出て行っちゃって、年末年始はいないんだよ?」

聡「娘のいる親として、ちょっと問題あるかもだけどw・・・しょうがないって」

憂「せっかく聡くんと・・・・・・のはずだったのに。はぁ・・・雪もぜんぜんふらなかったね」

聡「やっぱりホワイトクリスマスとかって、あこがれる?」

憂「う、うん///・・・・・・あ、ところで聡くんもプレゼント交換の、選んでるの?」

聡「え・・・う・・・知ってるんだ?」

憂「お姉ちゃんから聞いたんだ〜ふふっ、楽しみ〜w・・・あの・・・よかったら一緒にお買いものしない?」

聡「・・・あ〜、いや、でもそれだと・・・お互い中身が先にわかっちゃうって。とりあえず別行動にしようよ」

憂「・・・うん・・・わかった」










 [ 平沢家・キッチン ]・・・夕方


憂「・・・別行動にしようよ・・・うんわかった、か・・・」

唯「うんたん?」

憂「ひゃわぁっ!お、お姉ちゃん?おどかさないでよ、もー」

唯「飾りつけ、終わりましたです!たいちょー」

憂「いくらなんでも早すぎない?まだ何日か先だよ?」

唯「でへへー、でもひと足先にパーティーって感じがするじゃん」

憂「もう・・・お姉ちゃんったら」

唯「それで〜〜お願いがあるんですけど〜〜」

憂「?」

唯「こんど聡くん分を補給してもよろしいでしょうか〜〜」

憂「!!・・・べ、べつにもう・・・禁止して、ないから」

唯「ほんとに!?いいの!?」

憂「あんまり・・・聡くんがいやがってたら、ダメだよ?」

唯「わぁ〜い!うーいー!ありがとぉ〜!」ギュッ

憂「・・・・・・」










 [ 憂の部屋 ]・・・夜


憂「・・・・・・」

バタン

憂「私って・・・押しが弱い・・・のかな?もっと強気でいかなきゃ・・・ダメ?」


  『・・・聡くん分を補給してもよろしいでしょうか〜〜』

  『ダメ!聡くんいやがってるもん!』

  『はたして本当にそうかな〜〜?ぐっふっふっふっ』

  『お姉ちゃんに聡くんは絶対わたさない!』

  『ふはははは!姉より優れた妹など・・・!存在したこともないし、これからも存在せぬわ〜!』

  『くっ・・・聡くん・・・』


憂「・・・ナニコレ?・・・なんなの!この展開!?」
ゴロゴロゴロゴロゴロ!


  『・・・とりあえず別行動にしようよ』

  『イヤ!聡くんと一緒にお買いものするもん!』

  『まったくしょうがないな、憂さんは〜ハッハッハ・・・じゃあ一緒に行こうか』

  『今日は絶対、聡くんのこと離さないからねっ!』

  『そういうわがままな憂さんも可愛くて・・・俺、大好きだよ・・・こっちにおいで』

  『あっ・・・聡くん・・・』


憂「・・・ナイ!・・・ナイから!こんな展開!///」
ゴロゴロゴロゴロゴロ!


憂「なんだろう・・・クリスマスのことといい・・・聡くんと・・・いろいろ・・・ちぐはぐ・・・」










  【 ㈼ 】



 [ 平沢家・居間 ] 鍋パーティー当日・・・夜


唯「みんないらっしゃ〜い!あれ?先生は?」

律「呼んでない」

澪「ええっ!?」

梓「律先輩・・・それって・・・」

律「なんだ〜?呼んでほしかったのか〜?一番の犠牲者どもが〜」

澪「いや、でも・・・さすがにまずくないか?」

律「気にすんなって。どーせ、ほっといても来るんだから」

紬「そうですね〜いつものことですし」

聡「・・・・・・」

唯「聡くんだぁ〜!」

聡「うひゃあっ!?ちょ、唯さん、離して ムギュ」

唯「かあいいねぇ、かあいいねぇ」

律「なんかデジャヴュがw・・・というか、あれ?唯って確か、聡を・・・・・・ま、いっか」

澪「唯・・・それくらいにしといてやれ・・・聡くん困ってるぞ」

唯「はぁ〜い」パッ

紬「でも唯ちゃんの気持ちもわかります〜///」ギュッ

聡「・・・っ!!///」

梓「ムギ先輩まで・・・」

律「おお〜モッテモテ〜」

憂「・・・あ、あの、みなさん!お鍋ができますので・・・」

律「うおーっ!待ってましたー!」

梓「わ・・・他の料理もすごいおいしそうです」

紬「憂ちゃんさすがね〜」

唯「えっへん!ちょっとしたもんでしょう」

澪「おまえが言うな。・・・ほら、聡くんもこっちで食べよう」

聡「あ・・・は、はい・・・」

律「あ〜ん?聡〜?澪の言うことは素直にきくじゃないか〜?」

梓「ほんとの姉弟みたいですね」

澪「それなりにつきあい長いしな。律に愛想がつきたら、うちに来ればいいぞ」

律「なんだとー!?」

唯「澪ちゃんにだって負けないよー!」

紬「ほぅ///・・・こういうの、いいですね///」

梓「ま、まあ・・・あり・・・かも、しれないです」

憂「・・・・・・」

梓「・・・ん?憂?どうかした?」

憂「・・・えっ?なに、梓ちゃん?」

梓「なんだかボーッとして・・・パーティーの準備で疲れちゃった?」

憂「そんなことないよ・・・あ、ちょっと・・・火加減みてくるね・・・」



***************



律「・・・はいストップ!」

ピタッ

律「そんじゃプレゼント、誰からあける〜?」

唯「りっちゃん隊員!自分から行きます!」

ガサゴソ・・・

唯「ほえ?・・・エプロン?」

憂「あ・・・私の・・・」

聡「・・・・・・」

律「あ〜なんかまたデジャヴュがwさすが姉妹?」

紬「唯ちゃん、くじ運すごいわ〜」

梓「前もこうだったんですか?」

澪「ああ・・・しかしエプロンとは、唯には無用の長物だな」

唯「失礼な!いつか料理するときに使うよー!」

律「ププッwそれっていつになるんだ〜?」

紬「こうなると、次の注目は憂ちゃんね〜」

憂「えっ!?・・・は、はい・・・」

ガサゴソ・・・

憂「これは・・・ペンでしょうか?」

律「それ私のー!LAMYのシャーペン!けっこう高級品なんだぜー」

聡「・・・・・・」

憂「わぁ・・・すごく持ちやすいです」

律「だろー?ナイスチョイス私!」

澪「律にしては、ずいぶんまともな物だな」

唯「こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ!」

梓「ひどい言われようですね・・・」

紬「では次、いきま〜す」

ガサゴソ・・・

紬「これは・・・なんでしょう?・・・初めて見ます」

聡「!?」

律「え!?ムギ・・・けん玉、初めて見たのか!?」

梓「どんだけお嬢さまなんですか・・・」

唯「おお〜びっくり〜」

澪「でも確かに、ムギには珍しい物かもな」

聡「それ・・・俺のです・・・えと、」

憂「・・・・・・」

紬「聡くん、これって何をするものなの?」

聡「・・・あ!えっとですね、ちょっと借ります。まず簡単なやつは・・・この大きい皿に玉をのせるんです・・・よっ」

カコン!

紬「すご〜い!私もやってみる〜」

聡「こういう風に持ってください・・・ひもはまっすぐたらして・・・」

紬「ほっ」

ガッ!

紬「あぁ〜・・・」

聡「皿に受ける瞬間、ひざを使って、そっと受けとめる感じです。こんな風に」

紬「ほっ」

カコン!

紬「できた〜!」

聡「うまいです!また借りますね。次はこっちの一番小さい皿、といっても中皿というんですが・・・続けてこっちに・・・よっ」

カコン!

紬「はぁ〜・・・///」

聡「慣れてきたら、これを往復させるんです。『もしかめ』といって、うたいながらリズムあわせて・・・こう、
  ♪もしもし かめよ かめさんよ♪せかいのうちに おまえほど♪
  ♪あゆみの のろい ものはない♪どうして そんなに のろいのか♪」

紬「これって『うさぎとかめ』?続き、私も知ってる〜///
  ♪なんと おっしゃる うさぎさん♪そんなら おまえと かけくらべ♪
  ♪むこうの こやまの ふもとまで♪どちらが さきに かけつくか♪」

律「おお・・・ムギが超うっとりしてる!?」

澪「しかし、さすが・・・もと合唱部志望・・・」

梓「けん玉でついていってる聡くんも、すごいですね。うまいです」

律「でも女の子へのプレゼントにけん玉って、どうなんだ〜?」

澪「別にいいだろ。もらった本人が喜んでるんだから」

唯「ムギちゃんって、ボードゲームとか、花火とか、ああいうちょっと古い遊びが好きだよね〜」

梓「やはりいいとこのお嬢さまには、かえって新鮮なんでしょうか?」

律「はは〜〜ん・・・さては聡のヤツ、ムギめあてにプレゼントをチョイスしやがったなー?」

唯「ええ〜〜そうなの〜〜?聡く〜〜ん・・・シクシク」

梓「ちょ、唯先輩、私に抱きつかないでください」

澪「考えすぎだwムギにわたるかどうかもわからないのに」

律「たはーっw!言ってみただけだよん!」

憂「・・・・・・」

聡「・・・ついてる冊子にいろいろ載ってますので・・・これで練習できますよ」

紬「ありがとう聡くん!歌うたいながら遊ぶなんて、こんなの初めて!楽しい〜」

律「はいは〜い、それくらいにしといてねー。よーし!じゃあ次のプレゼントは〜・・・」



***************



 [ 平沢家・キッチン ]・・・深夜


憂「ふぅ・・・洗いものおしまい・・・残りのお片付けは・・・明日でも・・・」

ソロリソロリ



 [ 平沢家・居間 ]


憂「みなさんに毛布もかけたし・・・暖房も、これくらいでいいかな?」

ソロリソロリ

聡「・・・クー・・・」
紬「・・・スヤスヤ・・・」

憂「聡くん・・・もしかして・・・紬さんのこと・・・」

聡「・・・クー・・・」
紬「・・・スヤスヤ・・・」

憂「私が・・・いつまでたっても・・・押しが弱いから?」

聡「・・・クー・・・」
紬「・・・スヤスヤ・・・」

憂「紬さんが・・・きれいで洗練されてて・・・すてきだから?」

聡「・・・クー・・・」
紬「・・・スヤスヤ・・・」

憂「・・・・・・」



***************



 [ 平沢家・居間 ]・・・深夜


聡「・・・?・・・寝ちゃってた・・・のか・・・うわっ、紬さん、近すぎ」
紬「・・・ムニャ・・・♪どんなに かめが いそいでも・・・
  ♪どうせ ばんまで かかるだろ・・・
  ・・・♪ここらで ちょっと ひとねむり・・・
  ♪グーグーグーグー グーグーグー・・・」

聡「寝言で『うさぎとかめ』?・・・よくわからない人だ・・・しかし、みんなして爆睡とか
   俺・・・男として見られてないな・・・よっと、起こさないように・・・」ソロリソロリ

律「・・・きみはいいゆーじんであったが・・・フゴッきみのちちうえがいけないのだよ・・・ふは、ふははは・・・」

澪「・・・ぎんがのれきしが・・・またいちぺーじ・・・」

聡「これは・・・どこから突っ込めば・・・?」ソロリソロリ

唯「・・・あずにゃ〜ん・・・ぐふふふふ・・・」

梓「・・・うう・・・いかりくんにげてー・・・」

聡「こっちはこっちで大変そうだな・・・」ソロリソロリ

ピタッ

聡「あれ・・・憂さんは?」










 [ 平沢家・庭 ]・・・深夜


憂「・・・・・・」

聡「憂さん、こんなとこに・・・カゼひいちゃうよ、中に入ろう」

憂「・・・・・・」

聡「憂さん?」

憂「・・・イヤ」

聡「そんなわがまま言わないでw、さあ、」ポン

憂「イヤっ!!」

聡「・・・っ!」

憂「・・・・・・」

聡「憂さん・・・なにかあったの?さっきのパーティーのときも元気なかったみたいだし・・・」

憂「・・・けん玉が・・・よかった・・・」

聡「え?」

憂「・・・聡くんの・・・けん玉が・・・」

聡「・・・プレゼント・・・のこと?」

憂「・・・うん」

聡「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

聡「・・・俺さ、すこし前までは・・・えんぴつの持ち方が、ちょっとヘンだったんだよね・・・」

憂「・・・?」

聡「別に普通に書けるから、直そうとも思わなかったんだけど・・・ある日ねーちゃんにみつかって・・・」

憂「・・・・・・」

聡「そんな持ち方、修正してやる!とかなんとか叫んでさw・・・シャーペン・・・ねーちゃんのお古だけど、わたされて・・・」

憂「・・・それって・・・」

聡「にぎりの部分がちょっと変わってるよね?あれで持ち方が矯正されるんだってさ」

憂「すごく・・・にぎりやすかった」

聡「あ〜・・・じゃあ、憂さんは正しい持ち方なんだな・・・俺なんか最初、違和感バリバリでさ・・・みみずみたいな字になっちゃったよ」

憂「・・・・・・」

聡「持ち方はなおったけど・・・今でも使ってて・・・だからその・・・なんていうか・・・俺と憂さん・・・二人で、おそろい?・・・みたいな?///」

憂「・・・・・・」

聡「それに、あのけん玉だって、俺としては憂さんに手とり足とり教えたくて選んだというか・・・///」

憂「・・・聡くんのエッチ」

聡「うっ///・・・」

憂「紬さんの手とかにぎっちゃって・・・『こういう風に持ってください』キリッ とか、ナニアレ?」

聡「ううっ///・・・」

憂「・・・『ひざを使って、そっと受けとめる感じです。こんな風に』キリッ ・・・」

聡「うううっ///・・・すいませんでした・・・」

憂「・・・・・・ううん、私のほうこそ・・・ちょっと、どうかしちゃってた・・・ここのところ、すれ違いばかりな気がして・・・」

聡「憂さん・・・」

憂「ほんとうに・・・ごめんなさい・・・」

聡「そんな・・・俺のほうこそ・・・不安にさせて、ごめん」

憂「・・・律さんにも、謝罪とお礼しなきゃ・・・シャーペンのこと。・・・「けん玉のがよかった」とか、私・・・」

聡「ねーちゃんに?いいって、そんなの。憂さんとこにシャーペンが行ったのも、偶然なんだし」

憂「でも・・・その偶然にも、感謝したい・・・かな・・・調子よすぎだけど・・・」

聡「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

聡「・・・あの・・・憂さん・・・これ・・・」ゴソゴソ

憂「・・・?」

聡「・・・・・・」

憂「・・・私に・・・?」

聡「うん」

憂「あけてもいいかな?」

聡「と言いながら、もうあけてるし!ぁぁぁーーー」

憂「・・・リボン?ひも?」

聡「・・・髪用の・・・この色、憂さんの髪の色に合うかなって・・・」

憂「・・・聡・・・くん・・・」

聡「その・・・これは・・・偶然なんかじゃないよ・・・俺が、憂さんにわたしたくて・・・って、なんで泣いてるのぉっ!?」

憂「・・・グスッ・・・」

聡「えええ!ごめん!そんなにイヤだった!?これ、それなりにイイ素材のはずなんだけど!」

憂「・・・違うの・・・聡くんはここまで・・・してくれたのに・・・私はって、・・・自分が・・・情けなくて・・・でも・・・嬉しくて・・・」

聡「あ〜・・・あの・・・俺は俺で、憂さんから色々もらったけど・・・憂さんの手料理、食べれたし・・・エプロン姿、見れたし・・・///」

憂「・・・聡くんのエッチ」

聡「フ、フツーノ、エプロンスガタ、クライハ・・・セーフダト、オモイマセンカ?」

憂「・・・これ・・・いま、髪に結んでみるね・・・」シュルッ

聡「・・・・・・」

憂「鏡・・・ないけど・・・おかしくないかな?」キュッ

聡「なんというか・・・反則だろってくらい・・・似合ってる・・・可愛い///」

憂「ちょ、ちょっと聡くん///・・・ストレートすぎ・・・・・・あれ・・・?」

聡「・・・あ・・・雪・・・?」

憂「・・・わぁ・・・きれい・・・!!」

聡「うひゃ!つめた!う、憂さん・・・いいかげん中に入ろう・・・外で話し込みすぎたよ」

憂「ふふっ・・・いーやーだー・・・朝までには、つもるかな〜?」

聡「つもるといいけど・・・プレゼントといい、雪といい・・・どっちもタイミングが遅かったかな・・・」

憂「ううん、そんなことない・・・私にとっては今が・・・本当のホワイトクリスマスだよ・・・聡くんは?」

聡「・・・うん、俺にとっても・・・そうだよ・・・憂さん」










 [ 平沢家・居間 ]


紬「ふぅ・・・雪のふる中、よりそう二人・・・いいもの見せてもらいました・・・でも・・・ちょっと・・・妬けちゃいますね・・・
   ・・・・・・これは ねすぎた しくじった♪
  ♪ピョンピョンピョンピョン ピョンピョンピョン・・・
  あんまり おそい うさぎさん・・・さっきの・・・じまんは・・・どうしたの・・・」










  【 ㈽ 】



 [ 聡の通う学校 ]・・・朝


金田&鈴木「・・・で?」

聡「?・・・で?・・・とは?」

鈴木「休み中に言ってた、例のプレゼント交換の結果ですよ。どうなりました?」

金田「お互いのプレゼントがバッチリはまってハッピー!とかいうラブコメな展開はねぇよなぁ!?無いと言ってくれ!頼むー!」

聡「・・・ああ、あれね。おまえらの言った通りだったよ。そう都合よくは行かなかった・・・その人のプレゼントにも俺、当たらなかったし」

金田「フッ・・・フッ、フハハハハハハッ!俺は田井中に勝った・・・計画通りだ!」

鈴木「友の不運を喜ぶとは見下げ果てた根性ですよ。・・・その、田井中くん・・・残念でしたね」

聡「うん、金田が『そんな偶然そうそうあってたまるかよ!』って言ってくれたろ?」

金田「??・・・ああ、それが?」

聡「だからもう一個、別にプレゼント用意して・・・本人に直接わたした」

金田「・・・・・・」

鈴木「・・・・・・」

聡「なんか、すごく喜んでくれたみたいだし・・・///」

金田「・・・はぁ・・・なんなんだろうなぁ・・・この敗北感は・・・」

鈴木「・・・フフッw・・・いやはやまったく、そうきましたかw・・・田井中くんらしいというか・・・実に愉快ですねぇw」










 [ 軽音部部室 ]・・・放課後


唯「は〜〜年末の鍋パーティー楽しかったね〜〜」

律「またやろうぜー!夏にでも!」

澪「おいおい・・・暑さで倒れるぞ」

律「じゃあ庭でバーベキューとか!そういうの!」

紬「それなら花火とかもしたいです〜」

律「おお!それいいなー!」

梓「あの・・・ところでみなさん・・・何か忘れているような気がするんですが・・・」

律「ん〜?何かってなんだー?」

梓「いえ・・・そんな気がするだけなんですけど・・・」

澪「確かに、私も・・・何か足りなかったような気がするな」

紬「?・・・わかる?唯ちゃん」

唯「さあ?」

律「・・・まあ、思い出せないってことは、たいした事じゃないってことだな!」

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

唯・澪・紬・梓「あっ」

律「えっ?」




















 [ 職員室 ]


さわ子「へっくし!・・・・・・カゼかしら?」





(おしまい)
最終更新:2009年10月03日 15:53
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