新歓ライブ後、梓が軽音部に入部届を持ってきた所から。
梓「中野梓です! よろしくお願いします!」
唯「うん、こちらこそ。 ちなみに私は平沢唯です! 担当はギターだけど……い、今はちょっと弾けないの。ご、ごめんね?」
紬「琴吹紬です。キーボードを担当させていただいております」
澪「秋山澪だ。ベースと―――い、一応作詞全般をやらせてもらってる」
律「それで私が! ドラムス担当にして軽音部部長!
た、い、な、かぁぁぁぁあああ―――りぃぃぃいいつ「マジメにやれ!」あ痛たぁっ!」
澪「ごめんな中野さん。コイツはこんなノリの奴だから、気にしないでくれると助かるんだが……って、どうした?
そんなにガタガタ震えて(さすがにいきなり鉄拳はマズッたか?)」
梓「あ、あの……申し訳ありませんが、もう一度その、お、お名前を伺ってもよろしいでしょうか!?」
律「ん、あたし? ごめんごめん。ちょっと舞い上がっちゃってさ。
えっと、ドラムス担当の田井中律です。一応部長やってま……って、どしたの?」
梓「ごっ、ごめんなさいぃぃぃいいいい!!!(脱兎の如く走り去る)」
唯、紬、澪「………………( ゚д゚)」
唯、紬、澪「( ゚д゚ )」
律「こっちみんな――――――じゃなくて!
し、知らない! 私は何も知らないんだ!」
唯「律っちゃん隊員……私は、信じてたのに……」
紬「いったいどういうことでしょう、律さん……」
澪「律……どういうことだ……?」
律「ま、待て、落ち着け! 話せば分かる……!?」
澪「問答無用! 天誅!!!」
律「アッー!」
数日後、放課後のファーストフード店にて
梓「―――――ってことがあったんだけど」
聡(あの日姉ちゃんがボロクソになって帰って来たのには、そんな理由が……)
梓「ど、どうしよう!? もし私たち付き合ってるのがバレたりしたら……!」
聡「それは、別に問題ないとは思いますけど」
梓「有りまくりだよっ! せっかく憧れの軽音部に入ったのに。
先輩の弟と付き合ってるなんて気まず過ぎて、やっていける自信ない!」
聡「あ……ごめんなさい梓先輩。
もしかして今日俺を呼んだのって……別れるとか、そういう話、ですか?」
梓「違うっ! そんな事言わないで!
別れたくないから、こうやって悩んでるのっ!
わ、私だって、聡くんのことが、好きなんだから……」
聡「梓先輩……(マジ漢泣き五秒前)」
梓「と、とにかく! 何にしろどうにかしてバレないようにしないと」
聡「そうですよね。特に姉ちゃんにバレたら、多分めちゃくちゃいじられると思います。
俺が前の彼女と付き合ってた時も、鬼の首取ったみたいにいじり倒してきたし……」
梓(……聡くんって、意外にモテるんだ。でも彼女の前で他の女の話はノー。減点)
聡「とりあえず、会うときにウチはダメってことと。
後は姉ちゃんが部活の話してきたときに、巧くかわすことだよなぁ」
梓「お姉さんって、家でそんなに部活の話するの?」
聡「うん。すごく(食べ物関係が)充実してるみたいで、ここ一年間毎日くらいその話だった」
梓「そうなんだ……うん、やっぱり、私は軽音部に入りたい!
そんなに(練習が)充実してる部活なら、私ももっと巧くなれるかもしれないし!」
聡「(美味く?)分かりました、頑張ってください梓先輩!」
こうして、軽音部は何とか無事に、新入部員を手に入れることに成功した。
彼女が現実を知り、己の勘違いに気付くまで、あと数日。
※ここのさとあずは、高校入学前から付き合ってる設定。前回(710-711)の後辛うじて言い逃れた。
いつもの如く、練習そっちのけでティータイムに励む我らが軽音部。
姦しい女子高生たちの本日のお題は、平沢唯の非常によく出来た妹、憂についてだった。
唯「それでね~、昨日は憂が私のために、クッキー作ってくれてたんだぁ」
梓「やっぱり憂ってすごくいい子なんですね。何でも出来て、性格もいいですし」
紬「フフ、羨ましいですわ。私は一人っ子ですから」
澪「確かに、憂ちゃんみたいな妹がいたら、目の中に入れても痛くないくらい可愛がるだろうな。
私も兄弟いないから、はっきりとは分からないけど。
そういう点だと、律はどうだ? 唯の他に兄弟いるのってお前だけだろ」
梓(ビクッ)
律「あー、確かにな。でも憂ちゃんの方が数倍いい子だから。
なあ唯、ウチの弟やるから、憂ちゃんと交換してくんない?」
唯「えっ、律っちゃん隊員って弟いたの? どんな子? お料理できる?」
律「あ~、みっつ下で、ごくフツーのガキだな。料理は出来ない」
唯「ならいらないや」
梓(ムッ)
律「あははは、まあ確かに、アイツ憂ちゃんに比べたら何にも出来ないガキだからなぁ」
梓(ムカムカ)
澪「おいおい、姉のお前がそんなこと言っちゃ聡が可哀想だろ。
あいつにも良いところはたくさんあるぞ?」
律「ははは、澪は聡びいきだからなぁ。
でも勉強も普通運動も普通、挙句にドラムの才能も普通なアイツに、いいところなんて……」
梓「そんなことないです! 聡くんは優しいし、いつも自分を磨くために努力してます!」
律「へっ? あ、梓お前、聡のこと知ってたのか……?」
梓「にゃっ!? あぅ……ごっ、ごめんなさいぃぃぃいいいい!!!(脱兎)」
唯、紬、澪「………………( ゚д゚)」
唯、紬、澪「( ゚д゚ )」
律「こっちみんな――――――じゃなくて!
さすがに今回は、私が殴られる理由はないと思うんだけど!?」
澪「違う。今の梓の反応、どう考えても聡と相当仲良いってことだぞ?
お前気付いてなかったのか?」
律「うっ、それは、全然…………」
澪「まったく、律は肝心なところで抜けてるんだから。
とにかく! 梓をこのままにはしておけない……唯!ムギ!」
唯「了解しました、澪ちゃん隊長!」
紬「梓さんを尾行ればよろしいんですね? すぐに斉藤を遣わせますわ」
律(梓、聡……すまん! ていうか唯、私は部長なのに何で私が隊員で、澪が隊長なんだ?
あとムギは頼むから自重してくれ)
最終更新:2009年10月03日 16:19