アットウィキロゴ

あずにゃんだってネコである

 [ 通学路 ] ・・・ 夕方

ニャーン
聡「お、いつものネコ発見」
ニャー
聡「ほらほら・・・おいでおいで~」
ニャッ
聡「よしよし・・・いいこいいこ・・・って!あだだだだ!かむなかむな!痛い!・・・はっ!?」

梓「・・・・・・」ジーーーーー

聡「・・・え~とですね、見知らぬお嬢さん、俺は決して怪しい者ではなく・・・だから痛いって!」
ニャー?
梓「・・・ずいぶん好かれているんですね」
聡「はい?」
梓「反撃されないのを確認して・・・そうやって愛情を確かめて・・・甘えているんです」
聡「そ、そうなんですか?詳しいんですね」
梓「ネコ、好きだから・・・」
聡「甘えんぼめ、こいつめ~~うりうり~~」
ニャーン
梓「・・・・・・」ジーーーーー
聡「あの、よかったら、さわってみます?」
梓「!?・・・わ、私でも、大丈夫でしょうか?その、いつも威嚇されたり逃げられたりするんですけど」
聡「・・・?」
梓「・・・(ドキドキ)・・・」
聡「あ~、確かに、その・・・それじゃ、ダメですね」
梓「なっ!なにがダメなんですか!」
聡「そういう、リキんでるところです。こいつ、こっちの緊張を察するみたいなんで」
梓「・・・・・・」
聡「もっとリラックスです。ネコって可愛いなって、なごんでいる時みたいに」
梓「リラックス・・・なごんでいる時みたいに・・・リラックス・・・・・・あ」
ニャーン・・・スリスリ
梓「わぁ///」
聡「ね?」
梓「やわらかくて、あったかくて・・・すごく可愛い///」
聡「・・・(というかこの子が、すっごく可愛いな・・・やべ、なんか俺のほうがドキドキしてきた)・・・」
梓「あ、あれ?」
ニャーン・・・トットットッ
梓「・・・逃げちゃった」
聡「・・・すみませんでした」
梓「なんであなたが謝るんですか」
聡「いや、その・・・なんとなくです」
梓「おかしな人ですね」
聡「じゃ、じゃあ俺、もう行きますね!」
梓「あ!ちょ、ちょっと待ってください!」ギュッ!
聡「えっ///あ、あの・・・この手は・・・」
梓「せ、せめて名前くらいは名乗るのが礼儀です///私は中野 梓といいます」
聡「中野、梓さん・・・あ、俺は聡、田井中 聡です」
梓「田井中・・・聡くん?」
聡「じゃ、じゃあ!///」ダダーッ!
梓「え・・・?田井中って・・・」


 [ 田井中家・居間 ] ・・・ 夜

聡「ふぅ・・・ねーちゃんは、お風呂どーすんの?」
律「さふぉひー、こっひふぇひっひょふぃ、ふぃないふぁー?」モグモグ
聡「ねーちゃん、食べるかしゃべるかどっちかにしなよ・・・・・・映画?」
律「いや、それがさ、イギリスの上流階級を見せる映画って、食事のシーンが多いだろ?」
聡「こういうのって、食事するかお茶するかのシーンばっかだけど・・・それがどうしたの」
律「女性が食べながら話してるんだけど、ぜんぜん下品じゃないんだよね」

エマ「*****!*****!」モグモグ
(字幕:かわいそうなエドワード  ひどい女ね メアリーは)

ケイト「***!*******?」モグモグ
(字幕:まったくよ  お茶のおかわりは?)

聡「・・・食べながらでもセリフをしっかり言えるのがすごいね。さすがプロ」
律「だろ~?それで、私もこういう淑女を目指しているわけ」
聡「ふぃないふぁーとか言ってるようじゃ、先は長そうだね」モグモグ
律「ああー!食べたなー!?」
聡「別にいいだろ、こんなにあるんだから」モグモグ
律「しかもなんか食べながら流ちょうに話してるし!おまえイギリス人か!?」
聡「それよりさ、今日、帰りに楽器しょった女の子と話したんだけど」モグモグ
律「食べるかしゃべるかどっちかにしろー!」
聡「やれやれ・・・で、今の話きいてた?」
律「・・・楽器しょった女の子?なんの楽器だ?」
聡「ケースに入ってたし、よくわかんないけど・・・ギター?ベース?」
律「どっちなんだ」
聡「俺じゃわかんないって・・・制服も同じみたいだし、ねーちゃんの知り合いかな、と」
律「つっても、軽音部のみんなとは顔見知りだろー?・・・あれ、梓には会ってないか・・・?」
聡「そうそう!梓さん!中野 梓さんっていってた!」
律「聡~~ww 最初っから名前を言ってれば、この無駄な会話は省けたと思わないか~~w?」
聡「こういうイギリス映画も会話の半分は無駄だと思うけど」
律「・・・しかしあのガードの堅そうな梓がねー?・・・ふむ」

プチッ

聡「ちょっと、なんで切っちゃうの。エドワードの恋の行方は・・・」
律「・・・それで~?私の可愛い後輩と何を話したんだ~?」モグモグ
聡「別にたいした話は・・・ネコ好きどうし、ちょっと話がもりあがった、ってだけで」
律「なんだ~?つまらん!そこは抱きしめて、キスして、あいらぶゆー!あいにーじゅー!だろ!」モグモグ
聡「それじゃアメリカ映画だろ!だいたい初めて会って、いきなりそんなことしたら犯罪だって!///」
律「じゃあ、いつから犯罪じゃなくなるんだ~?」モグモグ
聡「いや、この話はもういいから、はやく映画の続きを・・・」
律「わかったわかった・・・(ニヤリ)・・・」モグモグ


 [ 軽音部部室 ] ・・・ 放課後

梓「律先輩、あの・・・訊きたいことが」
律「おー梓ー、どしたー?」
梓「律先輩、弟さんがいるって言ってましたよね?」
律「うん、いるけど?・・・(キターーーーー!)・・・」
梓「もしかして・・・聡くん・・・とかいう名前じゃありませんか?」
律「おお?なんで知ってるんだー!(棒)」
梓「やっぱり・・・こないだ学校の帰りに、弟さんとは知らずに話しまして・・・名前きいたら田井中って・・・」
律「おお!いつのまにそんなことにー!(棒)」
梓「なんでそんなに棒読みなんですか」
律「ん?気のせい気のせい。じゃあ今度うちに遊びにこーい!」
梓「なにが「じゃあ」なんですか、もう・・・あの、わざわざお家にお邪魔する気は・・・」
律「なんだ~~梓~~?聡に怖じ気づいたのか~~?男の子が怖いって、小学生か?ププーッw」
梓「そんなことありません!行ってやるです!」
律「・・・(ニヤリ)・・・」


 [ 田井中家 ] ・・・ 次の休日

ピンポーン
聡「はいは~い、どちらさま~」
ガチャ

梓「・・・・・・」

聡「・・・!」
バタン!
聡「・・・うん、幻覚が見えた。起きたのが遅かったからかな・・・もう一度・・・」
ガチャ
梓「いきなり閉めるとはどういうつもりです」
聡「うわぁっ!?幻覚がしゃべった!」
梓「誰がまぼろしですか!」
聡「え?本物の梓さん?なんで?え?」
梓「なんでもなにも今日は律先輩に招待されたんです」
律「おー!梓ー!きたかー?あがれよー」
梓「お邪魔します・・・弟さんに今日のこと、言ってないんですか」
聡「そ、そうだよねーちゃん!なんで言ってくれなかったんだ!ビックリしただろ!」
律「べつにいいだろー、私が呼んだだけなんだから。聡に関係あんのかー?・・・(あ~私って、イ・ジ・ワ・ルw)・・・」
聡「う・・・そ、その・・・と、とりあえず、いらっしゃいです・・・こないだはどうも」
梓「いえ・・・あれから何度か、あのネコに会ったんですが・・・やっぱり逃げられちゃいます」
聡「え?・・・あ、そういえば俺もです。今までこんなこと無かったのに・・・なんででしょうね?ハ、ハハッ・・・」
律「・・・(ったく・・・聡のやつ、なにやってんだ~・・・カタい!ぎこちない!)・・・梓ー、私の部屋こっちなー」
梓「あ、はい・・・それでは」
聡「・・・・・・」


 [ 律の部屋 ] 

律「さて・・・これで二人きりになれたな・・・それで!?」
梓「は、はい!?なにがですか?」
律「フッフッフ・・・ここまで来て、しらを切り通せるとおもうたか」ワキワキ
梓「な、なんですか、その手つきは・・・」
律「まさか梓が私の弟を狙っていたとはなぁ~」ワキワキ
梓「なっ!///」
律「別に先輩の弟だからって遠慮することはないんだぞ~さあ思う存分ぶちまけるんだ~(ここでお茶菓子もった聡、カモン!)」ワキワキ
梓「ごっ!誤解です!・・・」

コンコン
聡「入るよー、お茶とお菓子・・・」
ガチャリ

梓「・・・私!聡くんのことなんて、なんとも思ってません!!」
聡「・・・・・・」
律「・・・(あちゃ~~~)・・・」
梓「あ・・・!」
聡「・・・・・・」
梓「あ、あの・・・し、失礼します!」ダダーッ!

聡「・・・・・・」
律「聡・・・ごめんな・・・まさか・・・こういうことになるとは・・・」
聡「ううん・・・ねーちゃんに悪気が無いことくらい、わかってるよ」
律「・・・・・・」
聡「それで・・・あの、ねーちゃん・・・俺、行くよ。梓さんのこと、心配だし・・・」
律「ああ・・・がんばってこい」
聡「うん、それじゃ」
ガチャ
バタン
律「ったく・・・聡のやつ、なにやってんだ~・・・りりしい顔になっちゃって・・・はぁ・・・姉としては、なんか複雑、かな?」


 [ 田井中家の前 ] 

聡「梓さん・・・どっちに行ったんだ?」
ニャー
聡「あれ、おまえ・・・いつものネコ、か?」
ニャーン
聡「・・・ふむふむ」
ニャッ
聡「・・・なるほど」
ニャー?
聡「・・・ぜんぜんわからない」
ニャッ(ズルッ)
ニャニャッ!
聡「あだだだだ!痛い!マジ痛いからそれ!」
ニャーン・・・トットットッ
聡「ついてこい・・・っての?」
ニャッ・・・トットットッ


 [ 通学路 ] 

聡「!!・・・梓さん、あんな橋の上で・・・手すりに手をかけて・・・思いつめた表情・・・まさか!?」


梓「・・・はぁ、律先輩の家であんな大騒ぎしちゃって・・・・・・ん?」
ニャーン・・・スリスリ
梓「いつものネコ・・・今日はおまえのほうから来てくれたの?」
ニャー
梓「ふふっ・・・めずらしいことが・・・・・・え?」
ニャ?
聡「梓さーーーん!はやまっちゃダメです!」
ガシッ!
梓「ええっ!///ちょ、なにしてんですか!はなしてください!この変態!///」
聡「いやです!死んでもはなしませーん!」
梓「 な ら 死 に や が れ で す ! 」
ゴッ
聡「ごふっ・・・と、飛び降りなんて・・・ぜったい、ダメです・・・」
梓「なっ!なに誤解してんですか!そんなことしません!」
聡「え・・・・・・オレノ、ハヤトチリ、デスカ?」
梓「 は や く は な れ る で す ! 」
ドスッ
聡「ぐほっ・・・肘と膝のコンボは・・・さすがに、効きました・・・」ガクッ
梓「わわ、とっさにやりすぎました・・・」
聡「・・・・・・」

ニャーン・・・(そ~れから・・・)

梓「だいたいあれくらいで、私が橋から飛び降りって、聡くん・・・どこまで、うぬぼれてんですか///」
聡「た、確かに///・・・と、とりあえず・・・梓さんが無事でよかったです」
梓「私にあそこまでされて・・・どこまで、お人よしなんですか・・・底抜けですね」
聡「だって梓さん・・・以前、言ってたじゃないですか」
梓「・・・?」
聡「反撃されないのを確認して・・・そうやって愛情を確かめて・・・甘えているんですよね?デヘ///」
梓「・・・///」
聡「・・・///」
梓「・・・うぬぼれるのも・・・いいかげんにしやがれです!」
ギリギリギリ
聡「あだだだだ!痛い!つねらないで!マジ痛い!」
ニャニャッ!
聡「おまえもか!かむなかむな!痛い!マジ痛い!」





律「ったく・・・聡のやつ、なにやってんだ~・・・かっこわる~~・・・ま、とりあえず、シャッターチャンスっとw」

パシャ!

(おしまい)
最終更新:2010年01月19日 13:37
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。