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タイムカプセル

 
日曜日の朝とは素晴らしい。
誰にも邪魔されない、朝。
時間を気にせずに済む、朝。
今日の僕は…自由だ。

「ぐがー、ぐがー」
僕は大きなイビキをかいて寝ていた。
毛布の適度な温かさが心地よい。
ずっとこのままでいたい…と思った。
―が、すぐさま望みは壊された。

姉ちゃんに。

「さーとしーーー!!起きろおおおお!!」
「んー…むにゅむにゅ」
「こら、起きろってば!」
むにゅーっと頬をつねられる。
いでででで。

「起きろってえ!!!」
お次は耳を引っ張られる。
僕は寝ぼけたまま、やはり毛布にくるまっていた。

「ぜぇ、ぜぇ…」
残念、無駄ですよ。

「おらあああああああああああ!!!」
ちょ、チョーキングっ!?
いででででででででぇ!

「うわぁぁぁ!」
「やっと起きたか、馬鹿聡」
…この馬鹿姉は…
人の「わんだふるたいむ」を邪魔しやがって…


「んー、何ぃ…まだ10時だし…ふぁぁぁ」
「【もう】10時だ!」
変に「もう」を強調しやがる。
まったくうるせぇな。

「へいへい、だから用件は何さ」
「いやぁ、思い立ったら居ても居られなくなってだな。その、あれだ。」

「タイムカプセル!」

「…はぁ」
突然何を言い出すのですかこの姉は。

「今から埋めるっての?それを」
「違う!忘れたのか?10年前に私と聡で埋めたじゃないか!」
「…え?」

…そうだっけ?まったく思い出せない。
うーん…。

「…まぁ忘れてるなら忘れてていいさ。とりあえず、今から掘り返しに行くぞ!」
「げぇ、今から!?」
「そうだ!とっとと着替えな」


―今日も騒がしい一日になりそうです。
 
最終更新:2010年01月19日 17:17
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