◆◆◇◇
ぽちゃん、と響く水音。
ぐっと握り締める竿。
水面に浮かぶ釣り餌の感覚。
目に見えなくとも、掌を通して伝わる。
野草の茂る地面に腰掛けながら、時を待つ。
顔を撫でる雁渡の風。
耳に入る秋津の羽音。
―――ああ、もう秋だな。
“彼“は、しみじみと呟く。
肌で世界を感じ取って。
いずれ喰らいつく魚を待ち侘びて。
そして、孤独に唄を紡ぐ。
赤い夕日に、さすらいながら―――。
唄声。風と川の音色。
それらは、初秋の空へとさすらう。
誰にも聞かれない聲に、囲まれて。
“彼”は、ひとりぼっち。
いつだって暗闇の中に、佇んでいる。
私が視る夢―――“彼”の世界に、光は無い。
◆◆◇◇
凪のように、静かな夜だった。
星の見えない夜空。建ち並ぶ住宅。
窓の外に広がる世界は、一見何の変哲もない、日常の風景であり。
そんな景色を一瞥する彼女の眼差しには、寂しげな愁いが籠められていた
アンティークの椅子に腰掛けて、
杜野凛世は外を見つめる。
よく似た風景。よく似た町並み。よく似た毎日。
けれど――――ここは、違う。
見慣れた世界のようで、似て非なる光景。
何処にも繋がることのない、箱庭の世界。
何処とも分からない、遠くへと来てしまった。
頭の中に紛れ込む“知識”を咀嚼して、彼女は思う。
畳の敷き詰められた部屋は、静寂に包まれている。
座布団の上へと移動し、彼女は正座する。
真っ直ぐな背筋。綺麗に揃えられた両足。
痺れを切らすこともなく、じっと姿勢を維持している。
部屋着である和服を身に纏う姿は、大和撫子と呼ぶに相応しいもの。
その佇まいからは、育ちの良さが滲み出ている。
そんな彼女の視線の先。
其処には、誰もいない。
しかし、確かに気配はあった。
魔力によって繋がっている彼女には、彼を感じられる。
霊体化という術によって姿を隠す、彼の存在を。
凛世は、彼を見つめていた。
自らの従者―――セイバーを。
「……セイバーさま」
呼びかけられたセイバーは、霊体化を解いた。
薄汚い和服。坊主頭に、髭面の面持ち。
片手には杖が握り締められ。
そして―――その瞼は、閉ざされている。
手探りで周囲のものに触れ、状況を確認し。
音を頼りに、凛世の方へと顔を向けた。
遠慮がちに姿を現した彼は、きょとんとした様子を見せていた。
少しだけ困惑したように周囲を見渡しながら――正確には“見る”というよりも肌で“感じ”ながら――、ふっと気づいた様子で笑みを浮かべた。
「せい……ああ、あっしのことですか」
「はい」
「そういう呼び方は、どうにも慣れねえもんでしてね」
ハハハ、と愉快そうに笑うセイバーを凛世はじっと見つめる。
畏まるように、遠慮がちに、彼は部屋の隅で座っている。
先程まで霊体化していたのもそうだ。マスターにとって目障りにならないように、と言わんばかりに彼は控えていた。
「聖杯戦争……と、言いましたか」
「ええ。お嬢さんが、選ばれたって訳です」
セイバーは笑みを消し、淡々と答える。
脳裏に刷り込まれた記憶を、凛世は手繰り寄せた。
聖杯戦争。伝説に名を馳せる存在―――英霊を召喚し、ただ一つの聖杯を求めて覇を競い合う。
最後まで戦場に残った主従だけが、あらゆる願望を掴み取ることができる。
それはまさしく、未知の事象。知る筈が無いのに、頭の中へと刻まれていた情報。
この世界―――異界の東京という舞台における“役割”と共に与えられた、マスターとしての資格だった。
「あっしは、もう人を斬るのは御免だと思っとりました。
今でも……変わりゃしませんね、ハハ。なのに、此処に来ちまった。
お嬢さんに、何故だか引き寄せられちまったみてえだ」
自嘲するように笑うセイバー。
凛世はそんな彼を、神妙な眼差しで見つめる。
浮かび上がるのは―――夢の中の記憶。
マスターとサーヴァント。
魔力で繋がる主従は、夢という形で互いの過去を見ることがあるという。
故に、彼女もそれを見ている。
彼が何者であるのか。
どんな道を歩んできたのか。
凛世は、知っている。
「で……お嬢さん、どうしますかね」
凛世の憂いをよそに、セイバーは言葉を続ける。
ぼんやりと、上の空のような意識に落ちていた凛世は、再び耳を傾ける。
「聖杯ってえもん、欲しいですかい」
セイバーは真正面から、凛世に問いかけた。
凛世は表情を変えない。
それでも、心の内では、思案をしている。
聖杯。それがあれば、あらゆる願望が叶う。
どんな祈りも。どんな願いも。
奇跡という形を得て、具現化する。
――凛世の脳裏に、鮮明な記憶が浮かぶ。
それは、彼女の始まりだった。
あの日、下駄の鼻緒が切れていなかったら。
あの日、“あの方”が通りかかっていなければ。
自身の歩む道は、大きく変わっていたのだろうか。
少なくとも―――このような想いが芽生えることは、一生無かったのだろう。
凛世は、胸の内の感情をぎゅっと噛みしめる。
部屋の片隅に置かれた人形へと、視線を向けた。
それを愛おしげに見つめた後に、ゆっくりと目を閉ざす。
プロデューサーさま。
凛世は心中で、その一言を呟いた。
―――前に、進みたくて。
―――人の心を、動かしたくて。
―――わからなくて。
―――プロデューサーさまに、会いたくて。
鮮やかな夕焼けのように。
思い出が、心に浮かび上がる。
あの仕事を経て、悩んで。葛藤して。
それまで目にしてきた光を、見失いかけて。
それでも、彼は告げてくれた。
――わがままになってもいいんだ。
――思いを全部ぶつけてくれ。
そう言って、凛世の感情を、受け止めてくれた。
そして凛世は。再び、ステージに立った。
一度は聞こえなくなった歓声を、その身に浴びた。
そんな彼女を、プロデューサーが見守る。
ふいに凛世は、八つの時に嫁いでいった姉のことを思い出した。
雪のような白無垢を纏って、妹へと別れを告げる。
遠くへ、遠くへと行って―――他の誰かと結ばれる。
愛する殿方と、添い遂げる。
それは何よりも純粋な祈りで。
しかし、決して容易なことではない。
今の自分の立場ならば、尚更。
ましてや、彼は――――。
凛世は、静かに目を開く。
「……分かりません」
聖杯が欲しいのか、どうか。
その答えは、すぐには出せなかった。
「ですが」
それでも。
一つだけ、答えられることはある。
放課後クライマックスガールズ。
掛け替えのない仲間であり、親友達。
プロデューサーさま。
自らを導いてくれた、愛おしい恩人。
「奇跡に、頼らずとも―――」
全ての思い出は、あまりにも鮮烈で。
これからもずっと、忘れられないもので。
だからこそ。
「凛世の心は、きっと満たされています」
それだけは、はっきりと言えた。
「器から……溢れるほどに」
胸に手を当てて。
尊ぶべき記憶を、抱きしめるように。
その想いは―――青春という、全力の輝きは。
凛世の心から、零れ落ちるほどだった。
凛世の言葉に、セイバーを黙って耳を傾けていた。
彼は、己のマスターの答えを聞き届ける。
僅かな沈黙。静寂が、再びその場を包み。
そして、口の両端が仄かにつり上がった。
「―――ハハハ、ハハハハッ……」
どこか、安心したように。
彼は、その場で笑い出す。
「セイバーさま……?」
「今の言葉で、よく分かっちまいましてね」
少々呆気に取られた凛世に、セイバーが頭を下げる。
急に笑ってしまって申し訳無い、と言わんばかりに。
そして、セイバーは言葉を続ける。
今の答えで、彼は理解していた。
己のマスターである凛世が、どのような人物であるのかを。
“光”のない彼にとって、言葉こそが他者の証だ。
それ故に彼は、少女の心を理解した。
「お嬢さんは、清らかで……綺麗な方だ」
一言、そう告げる。
ふっと優しげな笑みを、浮かべながら。
凛世は、目を少しだけ丸くした。
しかし、セイバーの邪気の無い表情を見つめている内に。
彼女もまた、口元から笑みが綻んだ。
「……ありがとう、ございます」
その場でゆっくりと、一礼をした。
自身の意志を汲んでくれた従者への、感謝を込めながら。
◆◆◇◇
“彼”はひとり、何処かを歩いていた。
右手の杖で草木を掻き分けて、叩くように地形へと触れながら、進むべき道を探す。
秋の風は、変わらずに“彼”の頬を撫でる。
“彼”は、心地よさげに、左手で顔に触れる。
風の余韻を、確かめるように。
どこからか、聞こえてくる。
忙しなく駆け抜ける、無数の足音。
此方へと迫り来る、確かな気配。
それは、確かに、着実に。
“彼”を目掛けて、次々に向かってくる。
ぴたりと足を止めた。“彼”は諦めたように、それらを待ち構える。
やがて足音は、“彼”を取り囲むようにして収まる。
やい、“座頭”―――おめえがこんな所にいるとはな。
てめえの首を取れば、俺達の名が上がるってもんだ。
恨みはねえが、斬らせてもらうぜ。
“彼”を囲む足音の主達が、口々に言う。
カチャ、と金属が擦れる音がした。
一斉に鞘から刀を抜いたのだと“彼”は気付いた。
ぎらついた刃物のような意思が、次々に突き刺さる。
“彼”を取り巻く、ひとつの“世界”。
気配。敵意。殺気。足音。刃音。
自らに迫るすべてを、肌で感じている。
それは、恐怖を感じるための暗黒。
無明の闇に佇むが故に身に付けた、生きる術。
目は見えない。憎しみを向けてくる相手も、斬りかかってくる相手も。“彼”の瞳には、何一つ写らない。
だから、“彼”はずっと感じている。
嗚呼。厭だ、怖い――――と。
暗闇は、“彼”が目の当たりにする現し世であり。
“彼”を絶えず苛む、恐怖そのものだった。
常に怖れと対峙しているからこそ、誰よりも死の匂いを敏感に察知する。
降りかかる殺意を、感じ取る。
振りかぶられる刃を、風の音色で悟る。
血気に満ちた男達の躍動を、耳で捉える。
迫る。敵が、間近にまで、迫る。
そして。
その手の中の仕込刀を―――瞬時に、抜き放つ。
音と匂いの、逆手斬り。
秋風を裂く、神速の抜刀術。
舞うように躍る動きを、“敵”は捉えられない。
踏み込んできたすべての者が、瞬く間に斬り捨てられる。
どさりと倒れて、皆が物言わぬ屍になる。
刹那の出来事。ほんの数秒足らず。それで、全てが終わってしまった。
ゆっくり、ゆっくりと、“彼”は鞘に仕込刀を収める。
手が震えているのを感じる。
人を斬るという背理を噛み締めて、其処に立ち続けている。
チャキン。誰かを傷付ける刃が、その身を隠す。
再び鞘から抜かれる瞬間まで、眠り続ける。
とん、とん、とん。
刀を仕込んだ杖を、何度も軽く振る。
地面に横たわる敵の亡骸を叩いて確かめた。それらがぴくりとも動かないことを検めて、“彼”は再び歩き出す。
厭な、渡世だなあ―――“彼”は呟く。
諦め。虚しさ。やくざとしての、宿命。
消えぬ業を背負い、光無き道をさすらう。
私は夢の中で、“彼”の哀しみに触れた。
◆◆◇◇
「お嬢さんは、芸の道を?」
「はい……アイドルというものを」
凛世は、セイバーと言葉を交わしていた。
彼の温和な態度に、何処か気が安らいだのか。あるいは彼もまた、彼女の清らかさに安堵したのか。
どちらにせよ、二人は気兼ねなく親睦を深めていた。
「あい……どる、ですかい」
「舞台などに立ち……歌や踊りで、皆様を楽しませる。そして、皆様の声を……私自身も受け取る。そんな、お仕事です」
聞き慣れぬ言葉に首を傾げるセイバーに、凛世は説明をした。
アイドル。それが、凛世の背負っているものだった。
ラジオや演劇、雑誌の撮影やテレビの収録。様々な芸能活動を行う、若きタレント。そしてステージの上では歌とダンスを披露し、祝福を分かち合う―――そんな輝かしい偶像。
この世界においても、凛世は変わらなかった。
事務所に所属する駆け出しのアイドル、杜野凛世。学業と仕事を両立させながら、日々を送っている。
ここでの経験もまた、彼女の記憶に染み付いている。その鮮明さは、元いた世界と殆ど変わらなくて。
それでも、此処は違う場所なのだと。凛世は仄かに、理解する。
放課後クライマックスガールズの皆と見た景色とは。プロデューサーに導かれて、目の当たりにした世界とは。こんな小さな箱庭ではなかったから。
「お嬢さんの晴れ舞台か……ハハハッ、きっと素敵なんだろうなあ……」
説明を飲み込んだセイバーは、再び笑う。
まるで目に浮かべるように、彼は“アイドル”としての凛世を夢想する。
どこか皮肉めいたものを、表情に浮かべて―――。
「……あ―――」
その時、凛世は気付く。
そして、表情を曇らせた。
―――彼には、“舞台の上の凛世”は見えない。
軽率な物言いをしてしまった。
そのことを咄嗟に謝ろうとした矢先。
「あの、お嬢さん」
セイバーが再び口を開く。
何てことも無さげに、微笑みを浮かべながら。
「唄を、聞かせちゃあくれませんか」
一言、そう問いかけた。
え、と凛世は呆気に取られる。
後悔と負い目に覆われていた凛世は、ぱちぱちとした眼差しでセイバーを見つめた。
僅かな沈黙の中で、向かい合い。
セイバーは、にかっと笑った。
あっしは大丈夫、気にしなくていいですよ―――そう言わんばかりの、戯けた表情だった。
その姿が、何処かおかしくて。
それから凛世もまた、ふっと微笑んだ。
「ええ……喜んで」
淑やかに一礼をして、応えた。
彼に唄を送る前に、凛世は言葉を紡ぐ。
「セイバーさま……」
「ヘヘッ、なんですかい」
「私のことは……凛世と、お呼び頂ければと」
親しみを込めるように、凛世はそう告げた。
それを聞き、何処か嬉しそうにセイバーは頭を下げる。
「凛世さん……へへえ、では、そう呼ばせて頂きやす」
そう答えた直後に、セイバーは更に口を開いた。
「凛世さん。あっしも“セイバーさま”って呼ばれんのは、むず痒くてしっくり来ねえんた」
照れ臭そうに頭を掻きながら言うセイバーを、凛世は微笑と共に見据える。
何処か不思議な雰囲気を纏う彼に対し、奇妙な想いを抱いていた。
穏やかで、心地良くて。優しくて。
だけど―――あの“夢”の中で、彼は背負っていた。
他の誰かを斬り続ける、背徳のような生き様。
決して拭うことのできない、業と哀しみ。
光と影。清濁が入り交じるセイバーの姿を、彼女はただ見つめ続ける。
「だから、あたくしのことも―――」
そして、セイバーは。
その場で一呼吸を置き。
己の呼び名を、紡ぎ出した。
「市と、お呼びくだせえ」
◆
袖が触れ合う度、実り弾け―――。
想いの種、膨らみ―――。
伴奏は無い。大層な舞台でも無い。
彼女を照らす光も無ければ、観客もたった一人しかいない。
それでも、彼女の聲は唄となり、この小さな箱庭で静かに響く。
セイバーは―――“彼”は、何も言わない。
しかし、フッと口元は笑んでいる。
凛世の唄声に、聞き惚れていた。
そんな姿を見て、凛世は夢の中の情景を思い起こす。
“彼”の世界に、光は無かった。
目先に広がるのは、暗黒のみ。
何処を彷徨おうと、何も見えない。
風と音だけが、頼りだった。
“彼”の世界は、常に恐怖と肉薄していた。
命を狙う敵が、絶えず迫り来る。
“彼”は特別な存在だから。
弱い者を放っておけない、優しい人だから。
だから、誰かを斬ってしまう。
例え自分の身を守る為であっても、他者を守る為であっても―――“彼”は刀を振ることを、余儀なくされる。
何も見えない暗黒と、そこから襲い掛かる死の気配。
“彼”は、心の何処かで怯えていた。
目で捉えることの出来ない殺意の輪郭を。
人を斬り続けながら生きていく、深い背徳を。
そんな生き方に、疲弊していたのに。
それでも、“彼”は自らを受け入れてしまった。
堅気にはなれず、御法度の裏街道を往く、やくざとしての己を。
それは達観であり、諦観だった。
闇を揺蕩う獣道。しかし、それこそが“彼”を“彼”たらしめる。
その心には、哀しみが巣食っていた。
言葉は、蛍のような光だ。
ぼんやりと宙を漂い、届くことは無くても。
写真のように、時間と形を切り取れなくとも。
それでも、確かな輝きとして其処にある。
想いを伝える為の、証となる。
視ることのできない“彼”にとっては、きっと尚更大切なもの。
だから、この唄を。『常咲の庭』を、“彼”に送った。
それは凛世にとって、まだ見ぬ空へと翔び立つ想いであり。
自らを支えてくれるファンの声援に対する返礼であり。
そして、花を照らす日向―――彼女を導いてくれた恩人に対する、恋文だった。
この想いが、他の誰かにとっての“光”となれば。
凛世は、アイドルとして、何よりも本望だった。
避けられない恐怖と苦痛の中、闇を彷徨い続けた“彼”の心を、凛世は少しでも癒やしたいと思っていた。
◆
“彼”は、やくざだった。
凶状を持ち、各地をさすらい。
その驚異的な抜刀術で、悪を討つ。
名は“
座頭市”―――盲目の侠客である。
【クラス】セイバー
【真名】座頭市@座頭市(勝新太郎版)
【属性】中立・善
【パラメーター】
筋力:C+ 耐久:D 敏捷:B++ 魔力:E 幸運:D 宝具:C
【クラススキル】
対魔力:E-
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を微弱に削減する。
騎乗:-
「何かを乗りこなす才能?冗談じゃねえや。
あたくしはね、馬にしがみつくのがやっとだ。
“めくら”にそんなことを求めちゃあ……ハハッ、いけませんよ」
【保有スキル】
盲の心眼:A+
音。匂い。気配。殺気。目は見えずとも、彼は世界を感じている。
研ぎ澄まされた超感覚による察知能力、そして戦闘技術。
自身に迫る危機や殺意、状況を敏感に感じ取り、その場で残された活路を瞬時に導き出す。
盲目という特性ゆえに視覚妨害系の能力を完全無効化する。
無明の剣閃:A+
盲目でありながら達人の域まで磨き上げられた驚異的な剣技。
仕込刀を用いた近接戦闘の際、敵との筋力・敏捷のステータス差に関係なくあらゆる判定で常に優位を取りやすくなる。
また斬撃による与ダメージにプラス補正が掛かり、クリティカルヒットの確率も大幅に上昇する。
無頼の侠客:B
裏街道に名高き“孤高の剣客”としての風格。
自身と対峙した相手に一定確率で『威圧』のバッドステータスを与え、相手の攻撃の命中率とダメージを低下させる。
血煙りの剣戟:A
“斬る、斬る、斬る―――音と匂いでたたッ斬る!”
“真ッ赤な血煙りに染まる仕込杖!驚天動地の逆手斬り!”
剣撃を繰り出す際、絶対に刃が通るようになる。
例え物理無効を持つ相手だろうと仕込刀による斬撃が通用し、また超再生能力や不死性を持つ相手に対してはそれらが機能したままダメージを叩き込めるようになる。
即ち「どんな相手に対しても絶対に剣撃によるダメージ数値を与えてHPを削れるスキル」。
【宝具】
『小夜嵐の唄を聴く』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1\~15 最大捕捉:20
「およしなさいよ 無駄なこと―――」
盲目の剣客である座頭市はあらゆる存在を“感じ取り”、敵と見做した者達を全て斬り捨ててきた。
敵や飛び道具等を問わず、レンジ内に侵入した存在の“気配”を完全察知する宝具。
『気配遮断』を始めとする隠密行動系のスキルや宝具をランクに関わらず無視し、自身に迫るものを確実に捕捉してみせる。
サーヴァントとして“伝説”の領域へと至ったことで、生前を上回る超感覚を獲得している。
『音と匂いの、流れ斬り』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1\~2 最大捕捉:10
「ああ、厭な渡世だなあ」
座頭市を伝説足らしめた神速の剣技。
鞘からの抜刀と共に敵を斬る“居合”を繰り出す際、敵の敏捷値を無視して絶対に先手を取る。
例え相手が先に攻撃を仕掛けようと、圧倒的な超高速戦闘が可能であろうと関係無い。座頭市は敵の殺意を確実に捉え、超人的な瞬発力で仕込刀を抜いてみせる。
『三途の宵、子守唄』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1\~10 最大捕捉:10
「闇夜だってんなら、お前さん達とは五分だ」
光なき闇夜の中、迫り来る敵を斬り捨てた逸話の具現。
宝具発動時、レンジ内に踏み込んだ敵に『視覚妨害』のバッドステータスを付与。
昼夜を問わず“暗闇”の如く視界が奪われ、直感や心眼など視覚に頼らない察知系のスキル・宝具の効果も半減させる。
バッドステータスは一定時間の経過で解除される他、小規模な効果に反して宝具の長時間展開や連続発動も出来ない。
しかし座頭市という無明の剣客との打ち合いに際し、一時でも“視野を奪われる”ことは紛れもなく命取りとなる。
【Weapon】
仕込刀
【人物背景】
江戸時代末期を生きた盲目の侠客。
超人的な居合術を操り、数々のやくざ達から伝説じみた存在として知られていた。
普段は温厚な性格で、誰に対しても腰が低い。しかし一度やくざとしての素顔を見せれば並大抵の者を寄せ付けぬ程の凄味を放つ。
やくざとして喋る際の一人称は「俺」だが、普段は「あっし」「あたくし」など謙虚な物言いをする。
圧倒的な強さを備えながら、座頭市は戦うことを嫌う。御法度の裏街道を往くやくざとしての業、そして人を斬る背理を彼は認識しており、それ故に面倒事を避けようとしているからだ。
それでも座頭市は義侠心を捨てられない。例え多くのやくざ達から命を狙われることになろうとも、己の居合術によって道を切り開けることを彼自身が理解している。
座頭市は各地を渡り歩き、自らの宿命への諦観を抱きながら、悪人と対峙し続ける。
【サーヴァントとしての願い】
人を斬るのはもう御免だったが。
お嬢さんのことは、ほっとけねえな。
【マスター】
杜野 凛世@アイドルマスター シャイニーカラーズ
【マスターとしての願い】
奇跡に託したい想いが、無いとは言い切れない。
それでも、これから歩んでいく道に、きっと奇跡は必要はない。
【能力・技能】
ボーカルやダンスなど、アイドルとして一定の技術を積んでいる。
また由緒ある呉服屋の娘ということもあり芸道全般に精通している。
【人物背景】
283プロダクションに所属する大和撫子系アイドル。『放課後クライマックスガールズ』に所属。
常に控えめで礼儀正しく、良家の子女としての確かな佇まいを持つ。一方で少女漫画を好むという意外な趣味があり、またメンバーとの交流ではノリの良い一面を見せることも。自身をスカウトしたプロデューサーに対して一途な想いを抱き続けている。
時間軸はGRAD編以降。
異界東京都内でもアイドルと学業を両立させているが、283プロとは異なる事務所に所属している。
【方針】
元居た世界へと、帰りたい。
最終更新:2022年09月09日 00:09