祢々 |
…やっほ。 家に来るなんて珍しいね。 |
杏珠 |
ちょっとおばさ… 玉望お姉ちゃんに用があって。 |
祢々 |
…母様のわがままに、 無理に付き合わなくても大丈夫だよ? |
杏珠 |
だって、おばさんって呼ぶと げんこつが飛んでくるじゃない…。 |
祢々 |
…ごめんね、迷惑ばかりかけて。 母様、今日はずっと家にいないよ。 姉様達なら、居場所を知ってるかもしれないけど。 |
杏珠 |
そっか…。 ありがとね、勇那さん達にも聞いてくる。 |
祢々 |
…気にしないで。 私も面白い話を聞けたばかりだし。 |
杏珠 |
…もしかして、陽毬さん経由? |
祢々 |
…さぁ? |
杏珠 |
それゆけ(主人公名)ちゃん! (主人公名)ちゃんが勝ったら秘密にしてくださいお願いします! |
妖夢 |
…とか言いつつ、今日もつけてますよね? サイズは控えめになりましたけど。 |
杏珠 |
(ぎくっ) |
(戦闘終了) |
祢々 |
…痛い。 仕方ないなぁ、他の人には言わないでおくね。 |
杏珠 |
祢々ちゃんありがとう! さすが同じ悩みを持つ仲間! |
祢々 |
…同じ悩み? |
妖夢 |
え?…もしかして。 |
杏珠 |
祢々ちゃん、ちょっといい? ごめんね、ちょっと確認させてね。 |
祢々 |
…別にいいけど。 |
|
(しゅるしゅる) |
祢々 |
…はい。 |
杏珠 |
お、大きい…! |
妖夢 |
可愛い顔して、 なんて立派なものを…! |
祢々 |
…大きいと、邪魔なだけだよ? 着崩れるからサラシで抑えてるけど、 すごく苦しいし。 |
杏珠 |
祢々ちゃんの裏切り者ー! そんな上から目線の慰め 聞きたくないー! |
妖夢 |
ちょ、杏珠さん!? |
祢々 |
…こんな重たいものの どこがいいんだろう。 ねえ、(主人公名)ちゃん? |
風李 |
あら、こんにちは。 どうしたの? |
杏珠 |
こんにちは、風李(ふうり)さん。 玉望おばさん、どこにいるか知ってます? |
風李 |
ごめんなさい、私は知らないわ。 朝から見てないし、勇那姉様と一緒に出かけてるのかも。 |
杏珠 |
わかりました、ありがとうございます。 |
風李 |
ところで杏珠ちゃん、ちょっとお願いが…。 |
杏珠 |
絶対ダメです。 |
風李 |
そこを何とか…。 ネタが足りないのよ。 |
妖夢 |
何の話です? |
杏珠 |
風李さんね、作家さんなの。 色々なお話を書いてるんだけど…。 |
風李 |
今書いてるお話に、 「背伸びしたがりな小さい女の子」がいてね。 参考にしたいの。…ウケ狙い用に。 |
杏珠 |
私はいい迷惑です! 見知らぬ人の笑いのタネになんて、 なりたくないですよ。 |
風李 |
年齢を詐称したり、バストを詐称したり。 口紅べたべた塗って笑い物になったり。 あと勝負下着がどうとか…。 |
杏珠 |
やめてー! そんな昔の話を思い出させないでー! |
風李 |
「大人っぽくなりたい!」ってすごいのを着て、 見せびらかしたんですって? ドン引きされたらしいけど。 |
風李 |
祢々が言ってたわよ。 「杏珠ちゃんの、自信満々な顔が忘れられない」って。 |
妖夢 |
杏珠さんったら…。 |
杏珠 |
それゆけ(主人公名)ちゃん! 全力で彼女の口を封じるのよ! 息の根を止めてもおっけー! |
風李 |
望むところです! 私が勝ったら、妖夢さんの面白話も 聞かせてくださいね! |
妖夢 |
か、勝手なことを言わないでください! |
(戦闘終了) |
杏珠 |
さすが(主人公名)ちゃん! 風李さん、絶対に他言無用ですからね! |
風李 |
ふぐぅ、この間までは私の方が強かったのに…。 |
杏珠 |
後で検閲に来ますから。 私のことを書いてたら、 入稿直前でも原稿を破り捨てますよ。 |
風李 |
仕方ないですね…。 それなら、祢々から聞いた妖夢さんの話を あることないこと脚色して…。 |
妖夢 |
あなたを斬り捨てますよ? |
風李 |
頑張って自分で考えます。 |
杏珠 |
最初からそうしてください…。 |
杏珠 |
輪華さんこんにちはー。 玉望おばさんの居場所ってわかります? |
輪華 |
こんちゃー。 ごめん、私は把握してないや。 他のみんなに聞いてみてー? |
杏珠 |
そうですか。 捕まりそうにないかなぁ。 |
輪華 |
そのうち帰ってくるとは思うよ? それよりさー、いい霊珠が手に入ったんだけど。 |
杏珠 |
くれるんですか? |
輪華 |
いんにゃ。 あたしのコダマをパワーアップさせたから、 (主人公名)にリベンジしようと思って。 |
杏珠 |
…輪華さん、元から 進化済みのコダマばかりじゃないですか。 ずるいですよ。 |
輪華 |
何とでも言いなー。 そだね、もし私に勝てたら1個ぐらいあげてもいいよ。 というわけで(主人公名)、勝負だ! |
(戦闘終了) |
輪華 |
あいたー、また負けたかー。 |
杏珠 |
アイテムにばかり頼ってるからですよ。 |
輪華 |
霊具屋が霊具に頼らなくてどうするのさー。 次こそはぎゃふんと言わせるからね! ぎゃふんと! |
輪華 |
だから、いい石があったらウチに譲ってね? その分商品も増えるよ! |
杏珠 |
はいはい、わかりました。 あ、霊珠ありがとうございますね。 |
勇那 |
やぁ。 祢々なら自分の部屋にいるぞ。 |
杏珠 |
あ、玉望(たまも)おばさんやっと見つけ… |
|
ぐりぐり…。 |
玉望 |
杏珠ちゃんなぁに? お姉ちゃんよく聞こえなかったなー。 |
杏珠 |
…た、玉望お姉ちゃんに大事な用がありまして 痛いですやめてやめてー! |
玉望 |
はいよくできました。 まったく、うら若い乙女に向かって なんてこと言うのかしら。 |
勇那 |
母様、恥ずかしいのでやめてください…。 |
妖夢 |
(藍並の年齢のようですが、 随分大人げない方ですね) |
杏珠 |
(これで瓏界最年長だもんなぁ…) |
玉望 |
今、すごく失礼な声が聞こえた気がする。 |
妖夢 |
(心を読まれた!?) |
勇那 |
お前たち、表情に出し過ぎだ…。 |
玉望 |
まったく、あなた達には再教育が必要ね。 勇那(いさな)、相手をしてあげなさい! |
杏珠 |
勇那さん強すぎるから無理ですー! |
玉望 |
じゃ、私が相手をしましょうか? |
杏珠 |
それこそ私が死んじゃいますよ。 |
妖夢 |
(あ、やっぱりすごいんだ) |
玉望 |
あー、杏珠がコダマを出して 乱痴気騒ぎになっても困るわね。 じゃ、代わりに(主人公名)が相手をなさい! |
杏珠 |
そ、そのことは忘れてください! |
妖夢 |
(乱痴気騒ぎって… 過去に何をしでかしたんだろう) |
勇那 |
まったく母様は…。 ま、確かにここしばらく (主人公名)と手合わせをしていないか。 |
勇那 |
せっかくだし、成長ぶりを見せてもらおう。 (主人公名)、準備はいいか? |
(戦闘終了) |
勇那 |
さすが(主人公名)だ、また腕を上げたな。 |
玉望 |
とか言って、勇那ちゃん結構本気だったじゃない。 …抜かれるわよ? |
勇那 |
(ぎくっ) |
勇那 |
そ、そうだ忘れていた。 杏珠、大事な用とはなんだ? |
杏珠 |
あ、ええと紫さんから伝言があります。 なんでも、瓏界が危ないとか。 |
勇那 |
紫さんって…まさか、あの紫様か。 いったい何事だ? |
杏珠 |
「誰の仕業かわからないけど、瓏玉が埋められた。 まずは瓏樹を何とかして、結界を維持して。 玉神楽についてはその後で」 |
杏珠 |
だ、そうです。 |
勇那 |
…今の、紫様の声マネか? 全然似てないぞ。 |
杏珠 |
えー。 練習がんばったのに。 |
妖夢 |
(見てて恥ずかしかったです) |
玉望 |
あ、それで最近結界が綻びがちなのね。 誰かしら、こんなことするの。 |
杏珠 |
すいません、私も意味がわかってなくて。 詳しく聞いていいです? |
妖夢 |
あ、できれば瓏界とかコダマのことも 詳しく聞かせて頂けると…。 |
玉望 |
詳しいことは後で話すわ。 問題はね、日光が届かないことなの。 |
杏珠 |
日光? |
玉望 |
正確には日光だけじゃないけど…。 瓏玉の中にある瓏界は、幻想郷から 隔離された空間なのは知ってるわね? |
勇那 |
だが、完全に断絶されているわけじゃない。 外から太陽の光を受けたり、 瓏樹の根から栄養を得たりもしているんだ。 |
玉望 |
で、そんな色々な自然の力や霊力も 瓏界の維持に使っているの。 |
玉望 |
瓏界を照らしているのは空の霊幕だし、 瓏界内にも貯蔵があるから いきなり真っ暗になったりしないけどね。 |
杏珠 |
あ、そういうことでしたか。 |
玉望 |
歴史の授業は後にするとして…。 勇那、(主人公名)達に同行しなさい。 まずは璃鈴に話をして、星霊玉を借りましょう。 |
勇那 |
結界の増幅に使うのですね。 わかりました。 では、その後は風穴に向かいます。 |
玉望 |
さすが勇那ちゃん、わかってるわね。 私は外に行って、瓦礫の撤去をしてくるわ。 |
玉望 |
「今の」幻想郷は平和だけど。 力のない人間が外に出たら、 妖精や妖怪が邪魔して仕事にならなそうだし。 |
杏珠 |
せーれーぎょく? |
勇那 |
瓏玉の予備として、美空さんが作った霊具だ。 小型だが莫大な霊力が溜められている。 …ああ、美空さんというのは美月さんの母君だが。 |
妖夢 |
はぁ、随分しっかりと 準備をされているのですね。 |
玉望 |
…ま、臆病で可愛い親友のためだから。 |
杏珠 |
? |
勇那 |
長い話になるかな。 今お茶を出す、ゆっくり休んでいくといい。 |
玉望 |
ま、焦らなくても大丈夫よ。 伝えてくれてありがとうね。 |
杏珠 |
あ、ありがとうございます。 |
|
「海神の森」に移動可能になりました。 一度「ポータブルスキマ」などで脱出してから移動してください。 |
シナリオ#07終了 |