紅魔館 |
レミリア |
よし…。 いけっ、デーモンクレイドル! |
|
どんっ! |
美苑 |
(すごいな、たった数日でスペルまで使わせるとは) |
璃鈴 |
あいたたた…、さすがレミリアさん。 完璧なコダマさばきです。 |
レミリア |
慣れれば簡単ね。 で、この玉はもらっちゃっていいんだっけ? |
璃鈴 |
ええ、どうぞ。 自分以外のコダマは、瓏界でしか具現化できませんが。 |
レミリア |
ありがと、せっかくだからもらっておくわ。 でも、なんかしっくりこないのよね。 この「誰かを戦わせる」という感じ。 |
レミリア |
せっかくのお誘いだけど、私はパス。 パチェはどうするの? |
パチュリー |
私も遠慮しとく。 コダマに興味があるから、 観戦には行くつもりだけど。 |
レミリア |
あら、珍しいわね。 あなたが出かけるなんて。 |
パチュリー |
表舞台に出ないまま、 千年近くも研鑽され続けた式神よ。 さすがに興味があるわ。 |
璃鈴 |
では、紅魔館からは 咲夜さんのみが出場ということで。 |
咲夜 |
そうなりますね。 |
レミリア |
その「星鏡」とやらがあれば、 色々なコダマを呼び出せるんでしょ? |
璃鈴 |
はい。咲夜さんほどの方なら、 家事やルーチンワーク程度の用途でしたら 同時に複数のコダマも扱えますよ。 |
レミリア |
だ、そうよ。 使える労働力を欲しがってたでしょ? |
レミリア |
賞品はあなたの物にしていいわ。 蹴散らしてきなさい。 |
咲夜 |
ありがとうございます。 (小さなお嬢様達と戯れながら仕事…ふふふ) |
璃鈴 |
せっかくだから、美鈴さんもどうですか? (自分の代わりに門番させたり、 咲夜さんの巡回を見張らせたりもできますよ) |
美鈴 |
そ、それは魅力的…。 お嬢様、私も出場していいですか? |
レミリア |
…? そうね、せっかくだから出てみたら。 |
美鈴 |
ありがとうございます! よーし、頑張ろう! |
美鈴 |
…って、対戦する相手は ずっとコダマを使ってきた方ばかりなんですよね? |
璃鈴 |
大丈夫ですよ、出場するのは若手ばかりです。 それに、幻想郷の方々には 個別に支援させて頂きますから。 |
美苑 |
(そして連日の猛作業が確定する私…。 特別製の霊玉やらカードやら霊珠やら、 どれだけ作らせる気だろう?) |
璃鈴 |
それに、まだ時間もあります。 能力者の方は成長も早いですよ(多分)。 |
パチュリー |
ふーん。 …って、あなた達も幻想郷の住人でしょう? |
璃鈴 |
一応は。 でも、今まではほとんど隔離されていましたから。 |
パチュリー |
そんなものかしらね。 ま、私達は別に気にしないけど。 |
璃鈴 |
ありがとうございます。 |
パチュリー |
私達の姿をした式神がいるっていうのは、 ちょっとくすぐったいかな。 |
璃鈴 |
えーと、それはその。 夢とか憧れが暴走して、つい似せちゃったと言いますか。 |
レミリア |
有名人はつらいわね。 ま、ファングッズとでも思えばいいのかしら。 |
レミリア |
ただ、私達のコダマを使って ロクでもないことをしようものなら…。 |
璃鈴 |
…大丈夫ですよ、守り神様として敬ってます。 |
竜胆 |
寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 霧の孤島で、騒霊ゲリラライブが開催中だよ! チケットは一人4,800円だ! |
勇那 |
…竜胆、何をしている? |
竜胆 |
え、見ての通り受付だけど。 |
妖夢 |
…騒霊のライブが有料なんて、 聞いたことがないですが。 |
竜胆 |
げっ、バレた? |
妖夢 |
嘘ですよ。 ライブの依頼者が、 チケットを取り纏めていることもあるそうです。 |
竜胆 |
げっ、ハメられた!? |
勇那 |
おい、「バレた」って何だ? お前まさかライブに無関係なのに、 チケット代をせしめていたのか? |
竜胆 |
な、なんのことかサッパリダヨ? |
勇那 |
よし(主人公名)、こいつを簀巻きにして 湖に放り込め。 |
竜胆 |
え、ちょっとまだ水が冷たいって。 風邪ひいちゃうって。 |
勇那 |
バカは風邪を引かないから大丈夫だ。 |
竜胆 |
えー? (主人公名)ちゃんお願い、許して…くれそうにないなぁ。 その顔は怒ってる顔だなぁ。 |
(戦闘終了) |
勇那 |
さーて、観念してもらおうか…。 |
竜胆 |
こ、これはマズイかな… 退散っ! |
勇那 |
あっ、待てコラ! |
妖夢 |
うわ、逃げ脚の速いこと。もうあんな遠くに。 …騒霊って言ってましたね。 私はてっきり夜雀と思ってましたけど。 |
勇那 |
いや、合同ライブという可能性も…。 なるほど、これは人間には酷な内容だな。 |
輪華 |
あ、姉様も来たんだね。 忙しそうだから、来れないと思ってたよー。 |
勇那 |
今日でやっと一区切りというところだ。 輪華はライブのことを知ってたのか? |
輪華 |
そりゃまぁ、かなり話題になってたから。 |
輪華 |
クレハは前からしょっちゅう来てたけどさ。 噂のミスティア・ローレライの歌が、 瓏界で聴けるなんて聞いたらねー。 |
輪華 |
人間の子達は「ずるい」って言ってたけど。 幽霊楽団だけだったら、みんなで楽しめたんだけどな。 |
妖夢 |
あ、やっぱりあの夜雀ですか。 クレハと言うのは? どこかで聞いた気もする名前ですが。 |
勇那 |
…まぁ、厄介な妖怪です。 |
輪華 |
そう? 私は好きだけどなー。 |
輪華 |
こういうこともしばらく続きそうだねー。 霊脈の沈静化で、「外」との行き来が 物凄く簡単になったし。 |
勇那 |
確かに続きそうだ。 復旧まで、まだまだ時間がかかりそうだし。 |
妖夢 |
ご苦労様です。 |
輪華 |
うーん、璃鈴さんはアリっぽいこと言ってたけど。 「閉じこもってるばかりじゃダメだよね」とか、 「この際、もっとオープンで!」とか。 |
勇那 |
…厄介事の予感がするセリフだな。 後で詳しく聞きに行くか。 |
輪華 |
相変わらず心配症だねー。 ま、難しい話は置いておいて! |
輪華 |
せっかくのライブなんだ、騒がなきゃ! というわけで(主人公名)、一勝負いくよ! |
(戦闘終了) |
輪華 |
うあー、断腸の思いで新カードも入荷したのに…。 |
妖夢 |
そんなに高かったんですか? |
輪華 |
いや、美月さんのところで買い物するのが なんか悔しいだけ。 |
妖夢 |
(…商売敵だからかな) |
勇那 |
楽しんでいるところ悪いが、そろそろライブも終了だ。 人間にまで影響が出てるからな。 |
輪華 |
え、そうなの? ちゃんと注意書きもあったけどなぁ。 |
勇那 |
力が強すぎて、町の人間にまで影響が出ているらしい。 魔歌使いと夜雀と騒霊三姉妹がセットだろ? |
輪華 |
まぁ、言われてみればすごいメンバーだね。 どうやって止めるの? |
勇那 |
クレハがいるなら、(主人公名)が何とかしてくれるさ。 幻想郷のもめ事はスペルカードルールで、 瓏界のもめ事はコダマ遊びで解決、だからな。 |
勇那 |
大盛況だな。 やっと最前列に出れた。 |
ミスティア |
みんなありがとー! |
クレハ |
さーて、次の曲…の前に、 サプライズゲストがご登場みたいやで! 勇那、ちゃんとウケるネタを仕込んどるんやろな? |
勇那 |
残念だが、そういう用じゃない。 町の人間がおかしくなっていてな、 そろそろお開きにして欲しいのだが。 |
クレハ |
えー、何を言い出すのん。 まだまだ夜は長いっちゅーのに。 |
勇那 |
忘れたのか? 瓏界の妖怪は、昼行性の方が多いんだよ。 |
妖夢 |
(それはどうなんだろう…) |
勇那 |
…と言っても、お前は聞かないだろう。 そこで、せっかくの瓏界ライブだし コダマ遊びで決めようじゃないか。 |
クレハ |
ええのん? あんたが恥かくだけやで。 勇那っちとウチとの戦績は…。 |
勇那 |
私が全敗なのだけは覚えてるよ。 ところが、お前にも勝てそうな有望株がいてな。 ここにいる(主人公名)という新人なんだが。 |
クレハ |
ウチに勝てそうで…しかも新人? それは聞き捨てならんね。 みすちー、霊玉は持ってきとる? |
ミスティア |
あるよ! 何々? |
クレハ |
ちょっと歌は休憩や。 そっちの子が、みすちーと勝負したいんやて。 |
勇那 |
おい、クレハ? |
クレハ |
心配すんなや、みすちーに勝てたらウチが相手したる。 この子も結構やるよ? |
ミスティア |
えー、私はまだ自信ないんだけど。 |
クレハ |
まぁまぁ、負けてもウチが仇をとったるから。 せっかくのゲストや、いじってやらんと。 |
ミスティア |
そっか、わかった! やってみる! |
クレハ |
よし決まり!その話、乗ったるわ! 期待の新人コダマ使い、(主人公名)が 突然勝負を挑んできたで! |
クレハ |
瓏界名物、コダマ遊びの始まりや! ルナっちメルやんリリちゃんも盛り上げたってー! |
メルラン |
りょーかい! それじゃ格別に騒がしい曲でいくよ! |
ルナサ |
またアドリブ? 相変わらず勝手なんだから。 |
リリカ |
まぁまぁ、たまにはハプニングがあってもいいじゃない。 |
ミスティア |
準備オッケーだよ! それじゃミュージック、スタート! |
(vsミスティア戦終了) |
ミスティア |
あっちゃー、やっぱり無理! |
せつな |
さすが(主人公名)、やるじゃん! |
チルノ |
今度はあたいと勝負しろー! |
大妖精 |
チルノちゃん、ステージに乗り出しちゃダメだよ! |
クレハ |
ほぉ、確かに中々の腕前やな。 とはいえ、快進撃もここまでや。 |
クレハ |
お待ちかねの真打ち登場! 瓏界の歌姫、言霊使いクレハ様が相手をしたる! 覚悟しいや! |
勇那 |
魔歌使いの間違いだろう…。 |
妖夢 |
…魔歌(まがうた)? |
勇那 |
本来のあいつの能力は、催眠術のようなものですが…。 歌に力を乗せることで本領を発揮するので、 そう呼ばれています。 |
クレハ |
うっさいなー、変なことを言うなや。 歌う時に能力なんかつこうてへんよ、 喉と魂だけで勝負しとるわ。 |
クレハ |
…たまにちょっとノリ過ぎて、 漏れることもあるけど。 |
勇那 |
嘘をつけ、盛りあがったら常時だろうが。 というわけで…(主人公名)、後は頼む。 |
クレハ |
あんた、相変わらず専門分野以外はからっきしやなぁ…。 まぁええわ。 ほな、ウワサの新人さんを叩き潰してあげるとしよか! |
(vsクレハ戦終了) |
クレハ |
な…本当にウチを負かしよった!? |
勇那 |
おお、本当に勝てた。 |
妖夢 |
…勇那さん? |
クレハ |
しゃーない、約束は約束やしな。 みんな、今晩はここいらでお別れや! 次回もよろしくなー! |
ミスティア |
遊びに来てくれてありがとねー! |
瑞薙 |
あれ、もうこんな時間? あっという間だったなぁ。 |
せつな |
すごく楽しかったよ、ありがとー! 後でインタビューとサインもらわなきゃ…。 |
大妖精 |
終わっちゃったー。大迫力だったね! コダマ遊びも面白そうだったなぁ。 |
チルノ |
後で、大ちゃんにも教えてあげるよ! |
祢々 |
…楽しかった。 騒霊ライブってすごいね。 |
風李 |
本当? 誘った甲斐があったわ。 今度、外のライブにも連れていってあげるね。 |
ミスティア |
…で、私の仇はどうなったのかな? |
ルナサ |
最後にいいところを持ってかれちゃったね。 |
クレハ |
勘弁な、後で埋め合わせするよ。 |
勇那 |
突然すいませんでした。 クレハ、やるならやるで結界の準備もだな…。 |
クレハ |
その結界担当の狐さんが、 親子揃って留守やってんけど? せやから、こんだけ離れた場所を会場にしたのに。 |
勇那 |
う、すまん…。 |
クレハ |
まぁええわ。 次は花見で、夜桜をバックに演るとしよか。 |
ミスティア |
お、いいね! 花見酒で屋台の売り上げも伸ばしちゃおう! |
妖夢 |
(鳥目患者が増えて、八目鰻の需要も伸びそう…) |
勇那 |
やれやれ、今年の花見は一際大変そうだな…。 |
クレハ |
頼むで、裏方はん。 千花祭の前哨戦も楽しみにしとるよ。 |
勇那 |
ん、何の話だ? |
クレハ |
おろ、知らんのん? 璃鈴ちゃん、勇那抜きで話を進めとるんかなぁ。 |
妖夢 |
千花祭…? もしかして、ルーベルが言ってた祭りってこのことかな。 |
勇那 |
しかし、祭の前哨戦って何だ? 璃鈴さんは何を企んでいるんだろう…。 |
クレハ |
まぁまぁ、明日確かめたらええやん。 そいじゃ、うちらも戻るとしよか。 |
ミスティア |
そうだねー。 それじゃ、また今度! |
クレハ |
次会うとしたら花見やね。 それまでに、勇那はもうちょい強くなっときや。 |
勇那 |
余計なお世話だ…。 |
|
「桜華公園」に移動可能になりました。 一度「ポータブルスキマ」などで脱出してから移動してください。 |
シナリオ#12終了 |