ライン・アンド・スタッフ(病院)

部品構造


  • 大部品: ライン・アンド・スタッフ(病院) RD:3 評価値:3
    • 部品: 組織の概要
    • 部品: ライン組織
    • 部品: スタッフ組織



部品定義


部品: 組織の概要

ライン・アンド・スタッフとは、組織形態のひとつ。
ライン・アンド・スタッフは、階層化されたピラミッド型のライン組織と、いわゆる参謀としてライン組織の業務を補佐するスタッフ組織によって構成される。
ライン組織のみの場合、責任と権限が明確であるが、組織の規模が大きくなると上司の負担が大きくなり、意思決定に時間がかかるという問題がある。
そのため、スタッフ組織が専門家として提案や助言・助力することで、ライン組織の短所を補う。

部品: ライン組織

病院において、ライン組織は大きく四つの部門に分類される。
一つ目は、各診療科やリハビリテーション部などによって構成される診療部門である。
各診療科には医師が所属する。
また、理学療法士や作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、義肢装具士などはリハビリテーション部に所属する。
二つ目は、栄養部や薬剤部、放射線部、臨床検査部、臨床工学部、歯科技工部などによって構成される診療技術部門である。
栄養士や管理栄養士、調理師などが栄養部に所属する。
また、薬剤部には薬剤師が、放射線部には診療放射線技師が、臨床検査部には臨床検査技師が、臨床工学部には臨床工学士が、歯科技工部には歯科技工士が、それぞれ所属する。
三つ目は、各病棟や外来の看護職員が所属する看護部門である。
看護職員とは、保健師や助産師、看護師、准看護師などのことである。
また、各診療科の手術治療を支援する手術部、医療器材の回収・洗浄・滅菌業務をおこなう材料部も看護部門を構成している。
四つ目は、経営資源を司る事務部門である。
経営資源とは、人・物・金・時間・情報などを指す。
病院の規模や設立主体によって名称や構成は異なるが、人事部・経理部・総務部・庶務部・医事部・用度部(資材部)・施設部(営繕部)などが事務部門を構成している。
なお前期の組織構成は、ライン組織の一例であり、事務部門以外でも部門が部になったり、部が課や科になったりするなど、部門・部署の名称が異なっている場合がある。
また同様に、部門・部署が統廃合されていたり、分割されていたり、部や科が別の部門に所属するなど、構成が異なる場合もある。

部品: スタッフ組織

病院において、スタッフ組織とは病院院長直属で、部署の枠に拘束されない独立した各種機能である。
スタッフ組織の構成員は、ライン組織の各部門・部署の長が兼任する場合がある。
病院によって名称や構成が異なったり、スタッフ組織ではなくライン組織に属する場合もあるが、以下のような部門・部署が代表的である。
/*/
地域連携部は、地域のおける顧客と信頼関係を構築するための部署である。
ここでいう顧客とは患者やその家族だけではなく、地域の医療機関や福祉施設、行政、住民なども含まれる。
/*/
医療福祉相談部は、医療ソーシャルワーカーが患者やその家族の経済的・社会的・心理的な相談に応じ、調整や援助をおこなう部署である。
/*/
在宅医療部は在宅患者を支援する部署である。
訪問診療・看護、患者や家族への薬剤管理指導・栄養食事指導など様々な指導、福祉相談などを行う。
/*/
企画情報推進部は情報システムの有効活用や情報リテラシー教育を担当する部署である。
/*/
医療情報管理部は診療録の保管・管理をおこなう部署である。
診療録を疾病分類に基づき傷病名ごとに整理し、疾病や手術の統計を作成することが主な業務である。
/*/
質保証部は医療の質保証・質向上に取り組む部署である。
質に関する情報を収集・分析し、考え方や手法を職員に教育している。
/*/
医療安全管理部は重要な経営課題である安全管理に取り組む部署である。
医療技術・医療機器の高度化や分業化により業務が複雑になり、事故発生の危険性が高くなっているため、安全管理は組織的に取り組む必要がある。
/*/
なんでも相談室は、患者・家族や地域住民の苦情・相談・要望などを受付、対応する部署である。
/*/
この他、栄養や呼吸の支援、褥瘡予防・感染症対策・慢性創傷対策などを目的としたチームや部署が作られることがある。
規模が大きい病院では、病院の敷地内に睡眠医療センターや栄養治療センターなど、他の病棟とは独立した施設を持つ場合もある。



提出書式


 大部品: ライン・アンド・スタッフ(病院) RD:3 評価値:3
 -部品: 組織の概要
 -部品: ライン組織
 -部品: スタッフ組織
 
 
 部品: 組織の概要
 ライン・アンド・スタッフとは、組織形態のひとつ。
 ライン・アンド・スタッフは、階層化されたピラミッド型のライン組織と、いわゆる参謀としてライン組織の業務を補佐するスタッフ組織によって構成される。
 ライン組織のみの場合、責任と権限が明確であるが、組織の規模が大きくなると上司の負担が大きくなり、意思決定に時間がかかるという問題がある。
 そのため、スタッフ組織が専門家として提案や助言・助力することで、ライン組織の短所を補う。
 
 部品: ライン組織
 病院において、ライン組織は大きく四つの部門に分類される。
 一つ目は、各診療科やリハビリテーション部などによって構成される診療部門である。
 各診療科には医師が所属する。
 また、理学療法士や作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士、義肢装具士などはリハビリテーション部に所属する。
 二つ目は、栄養部や薬剤部、放射線部、臨床検査部、臨床工学部、歯科技工部などによって構成される診療技術部門である。
 栄養士や管理栄養士、調理師などが栄養部に所属する。
 また、薬剤部には薬剤師が、放射線部には診療放射線技師が、臨床検査部には臨床検査技師が、臨床工学部には臨床工学士が、歯科技工部には歯科技工士が、それぞれ所属する。
 三つ目は、各病棟や外来の看護職員が所属する看護部門である。
 看護職員とは、保健師や助産師、看護師、准看護師などのことである。
 また、各診療科の手術治療を支援する手術部、医療器材の回収・洗浄・滅菌業務をおこなう材料部も看護部門を構成している。
 四つ目は、経営資源を司る事務部門である。
 経営資源とは、人・物・金・時間・情報などを指す。
 病院の規模や設立主体によって名称や構成は異なるが、人事部・経理部・総務部・庶務部・[[医事部]]・用度部(資材部)・施設部(営繕部)などが事務部門を構成している。
 なお前期の組織構成は、ライン組織の一例であり、事務部門以外でも部門が部になったり、部が課や科になったりするなど、部門・部署の名称が異なっている場合がある。
 また同様に、部門・部署が統廃合されていたり、分割されていたり、部や科が別の部門に所属するなど、構成が異なる場合もある。
 
 部品: スタッフ組織
 病院において、スタッフ組織とは病院院長直属で、部署の枠に拘束されない独立した各種機能である。
 スタッフ組織の構成員は、ライン組織の各部門・部署の長が兼任する場合がある。
 病院によって名称や構成が異なったり、スタッフ組織ではなくライン組織に属する場合もあるが、以下のような部門・部署が代表的である。
 /*/
 地域連携部は、地域のおける顧客と信頼関係を構築するための部署である。
 ここでいう顧客とは患者やその家族だけではなく、地域の医療機関や福祉施設、行政、住民なども含まれる。
 /*/
 医療福祉相談部は、医療ソーシャルワーカーが患者やその家族の経済的・社会的・心理的な相談に応じ、調整や援助をおこなう部署である。
 /*/
 在宅医療部は在宅患者を支援する部署である。
 訪問診療・看護、患者や家族への薬剤管理指導・栄養食事指導など様々な指導、福祉相談などを行う。
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 企画情報推進部は情報システムの有効活用や情報リテラシー教育を担当する部署である。
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 医療情報管理部は診療録の保管・管理をおこなう部署である。
 診療録を疾病分類に基づき傷病名ごとに整理し、疾病や手術の統計を作成することが主な業務である。
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 質保証部は医療の質保証・質向上に取り組む部署である。
 質に関する情報を収集・分析し、考え方や手法を職員に教育している。
 /*/
 医療安全管理部は重要な経営課題である安全管理に取り組む部署である。
 医療技術・医療機器の高度化や分業化により業務が複雑になり、事故発生の危険性が高くなっているため、安全管理は組織的に取り組む必要がある。
 /*/
 なんでも相談室は、患者・家族や地域住民の苦情・相談・要望などを受付、対応する部署である。
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 この他、栄養や呼吸の支援、褥瘡予防・感染症対策・慢性創傷対策などを目的としたチームや部署が作られることがある。
 規模が大きい病院では、病院の敷地内に睡眠医療センターや栄養治療センターなど、他の病棟とは独立した施設を持つ場合もある。
 
 


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最終更新:2018年02月13日 22:50