TBT(NATOコードネーム:Tardigrade,生年不明)は、デンタンカンオウ国の国王。同国建国から現在まで国家主席を務めている。
世界各地で姿を見ることができるが、基本的にそれらはクローンである。
本来TBTという単語はTABATAを捩ったもので、デンタンカンオウ自身を指す固有名詞であるが、その簡略さから普及が進んだ結果現在ではこの語の指す意味は多岐多様に渡る。
特に最近ではしばしば「森羅万象」の意で用いられることが多いが、そうなるとこの語がいくつの意味を持とうとも、「森羅万象」の意により補完されてしまう。また、2009年にTBTの三文字が顔文字として成立することが発見され、それ以降は棒人間の顔にTBTを用いてTBT、つまりデンタンカンオウそのものを表す用法も定着した。
概要
※近年までTBTの出生については全てが謎に包まれていたが、2011年にムー大陸西部のバスニダーニャ・タバタ遺跡で発掘された
TBTの福音書によって大まかな出生時期や場所が判明した。そのため、本項はTBTの福音書の内容に従って記述するものとする。
約38億年前、単細胞生物として現在の日本国硫黄島近海に生まれる。知性を獲得し、人の形を得たのは誕生から3200万年経った頃だと考えられている。
ムー大陸を自身の領土とするようになってからは、積極的に他国への侵略を開始する。加えてTBTの福音書によって、人類史上数々の戦争・紛争にTBTが関わっていたことも明らかになった。
その筆頭として、第二次世界大戦勃発の原因となったドイツのポーランド侵攻もTBTによって主導されたという記述がある。
また、TBTが使用する未知のテクノロジーは人類の最先端科学でも未だ以ってその1%すら解明できていない。その中でも特筆すべきはクローン技術であり、記憶に新しい第三次ムー大陸戦争においても人工知能技術で第一線を行くダラソ公国をも退けた実績をもつ技術水準である。
これらの技術による強大な軍事力は全てTBTの一存で行使されている。
しかし、このような高水準の技術と軍事力を誇る大国の主であるはずのTBTは誰から見てもただの変態である。
TPOをわきまえず常に全裸で行動するなど、その他もろもろの行為は筆舌に尽くしがたいものであるためここでは割愛するが、結局のところTBTに対する人類の評価は「ただの変態」である。
生涯
1.生い立ち
約38億年前、TBTは現在の日本国硫黄島近海の海中で、太陽系外から地球に飛来した物質「TBT-γ261」によって誘発されたプランクトンの突然変異によって誕生した。
当初は知性を持っていなかったTBTであるが、多種多様な生物の遺伝子情報を自身に取り込み、解析・融合を繰り返した結果知性を獲得したと考えられている。これは本来ならば莫大な歳月を要する進化だが、他生物の遺伝子情報に蓄積された進化の行程を解析して取捨選択し、自身の遺伝子へ上書きしていくことによってわずか1200万年程度で知性の獲得を実現したのである。
それからさらに2000万年の後にはすでに、ほぼ現代の人類と同じ肉体構造をとっていたとされているが、TBTの福音書のこの年代に該当する部分は解読が難航しているため、定かではない。
この遺伝子情報を読み取る技術は、「TBTコード・NA-100」として図式化に成功しており、これからの遺伝子研究の希望となっている。
それから紀元前2340年頃までは、特に何をするわけでもなく適当に他生物を捕食しながら生きていたようである。
2.独裁国家の建国
紀元前2130年、TBTは現在のロシア連邦・クラスノヤルスク付近の上空1万2000メートルを浮遊中にムー大陸を発見する。
高度1万メートル且つ気温マイナス100度の世界は、TBTの「自らの全裸を曝け出したい・全ての痛覚は快感」という嗜好に最適だったため、TBTはムー大陸を住処とすることにした。
それから210年後の紀元前2340年、アッカド帝国の成立をきっかけにTBTは自らの国家の建国を決意し、デンタンカンオウ国を建国した。これがデンタンカンオウ国の始まりである。また、「TBTの福音書」を編纂した人物は明らかでないが、福音書がアッカド語で書かれていることから、建国当時のアッカド人か或いはアッカド帝国と関わりのあった者であると予測されている。
デンタンカンオウ国は、独裁政治国家として建国されたが、建国当時の国民は国王であるTBTただ一人だったため、そもそも政治形態云々の前に国家成立の最低条件を満たしていなかったが、国力そのものは十二分に当時の他国家において脅威であったので事実上存在した国家として認められている。
最終更新:2016年10月03日 16:03